20161223

異国から


し前に初めて行ったハリネズミ珈琲店。たまたま通りがかってここにあるんだね!と4階まで。お洒落なカフェには疎いほうで、なんとなく店名は知っていてもどこにあるかとかわからないままのお店がいっぱいあるのです(モノグサともいう)。なので通りがかりで発見すると嬉しい。
お茶も手作りケーキも美味しくてゆったり和めるお店でした。オーブンの中でケーキが焼けて膨らんでいくのが見られて楽しかった。




この日は4丁目プラザで開かれていたアンティークマーケットに行きました。買ったのはフランスのピンズ。水色でロケットモチーフです。買ってから趣味丸出しと気づいた(笑)。シンプルなグラフィカルな絵柄なのも好みです。なんかどうしてもこういうのが好きなんだな。
タンタンと手塚治虫とドラえもんで育っているからか線がシンプルな絵が好みで、正チャンとかクシー君とか高野文子さんとか、つまり「目が点」みたいなキャラが好きです。この世で一番要素を盛りすぎたみたいな世界である宝塚も好きですが。ああでも全部を等しく盛りすぎた絵ってある種のフラットでもあるかなあ。超細かい曼荼羅みたいな(?)。





寒第一的な足元。今年はマーチンを履くことがわりと多いかな。これ自体は買ったのはもう10年とか前ですが。丈夫すぎて永遠に履けそうだけど逆に言うとやめ時がわかりにくい(というか基準がない?)なこういう靴って。雪国人的には靴底がボコボコしてるので滑りにくいのが好きです。同じ理由でLLビーンのビーンブーツもちょっと欲しい。


スカートは古着のカナダ製のウール100のタータン。カナダ製の服って初めて買ったかも。色調がちょっとポップでしっかりした作り。いわゆるヴィンテージショップではなくリサイクル的なお店で買いました。古いものを買うときは特に、ラベルの生産国や素材はチェックします。服の素性を知る保険の意味と、あとオタクなのでラベル見るだけで楽しいから……。欧州製と北米製は基本ハズレはない印象です。あと日本の昭和の服。最近のはものによりけり。
お洒落なものをセレクトしてあるヴィンテージショップも好きですが、玉石混交のリサイクル系はまた違ってテンションが上がるのはあるなあ。宝さがしの感覚ですかね。この間は同じ店で80年代のアツキオオニシのコートを発見しました。買いはしなかったけど。当時のオリーブ的で今のロリータさんも着られそうなクラシカルガーリーでした。


80年代のアツキやビバユーっていつかリバイバル的に人気が出たりするのだろうか。80年代的ピンクハウスはここ数年で一部でリバイバルした気がします。こういうのとかあったそうで。好みが分かれそうな雰囲気だけど私はおしゃれだと思う。あとガーリー系でいうとクードゥピエの古着は別格にずっと人気が高い印象。リバイバル的にというより、物自体がいつ見ても素敵だもんなあ。

20161207

ダイヤモンド電燈飾



けたり降ったりを繰り返していましたがいよいよ積もりました。不思議なもんでこうなるとむしろあまり寒くないんですよね。寒くなりかけが一番寒い。体が慣れるのだろうか。







雪かきが上手い大人ってイケてる大人に感じる。誰に文句を言うでもなく知らぬ間にサクサク除雪を終わらせてる人を見るとちゃんとした頭のいい人なんだろうなあと思います。すっごい早朝でももう綺麗になってたりとか。子供でもそういう子いたりする。その意味では私はまだ全然イケてないな。




月を撮る用のズームレンズ欲しいなあと思いつつ何年も買ってません。これはキットレンズの最大ズーム。多分ガチの望遠って月を撮るくらいにしか使わないのでランクも手軽なものでいいんだけど。とはいえ月マニアでもないのに月を撮るくらいにしか使わないだろう物を買うのがちょっと抵抗ある(笑)。いや好きですけどねお月様。



沢賢治展を見た影響で中島公園の歴史についての本をいくつかパラパラと見ていました。でちょっとインパクトを感じた大正・昭和初期のイベントについての一節。
★『二月十一日の紀元節には大きな池で氷上仮装舞踏会(カーニバル)が行われた。一年のうちでもっとも寒い時期である。』(「札幌 街並み今・昔」)
紀元節に博覧会がよく開かれる公園のスケートリンクで氷上仮装舞踏会(カーニバル)……物語っぽいなあと。これについては以前も本で読んだことがあるのですが、子供たちがサーカスのピエロの格好をした写真なんかもあって本当にちょっとおとぎ話っぽい感じで。


あと中島公園の博覧会関連の文章で気に入っているのは、大正15年の国産振興博覧会についてのこんな一節。
★『ピラスター上部には星形装飾がつけられ、また中央部屋根を段状に葺いて「ダイヤモンド電燈飾」を飾り、屋根上にそびえる中央塔には「北斗星装飾」がつけられた。』(「さっぽろ文庫84 中島公園」)
星形装飾!ダイヤモンド電燈飾!北斗星装飾! もはやどんなんかよくわかりませんが、綺羅綺羅しくてときめくなあと。長野まゆみの世界のような。大正時代のセンスと星マークが多用された北海道のデザイン傾向と博覧会だから立派なもの作るぞーという気合いが合わさってこういう世界観だったのかなあと。


何度も行われた博覧会は札幌の町の発展にとても大きな役割を果たしていて、市電も中島公園の天文台も北大植物園にある博物館本館(南極にいた樺太犬タロの剝製がいる)もそもそもは博覧会を機に作られています。



田今日子の旅行エッセイ「外国遠足日記帖」。岸田さんの文章ももちろん面白いのですが、久世光彦の解説文がまた好きだったなあと最近読み返していて思い出し。これもちょっと書きぬいてみます。

『――たとえばここに、少年の日の秘密の小筐があるとする。この中には細々としたいろんな物が入っている。――ピカピカ光った細身のナイフに、分解しているうちに手のつけようのなくなったバラバラの鉱石ラジオ。万華鏡の中から出てきた色とりどりのガラスの破片に、黒光りした軍艦の文鎮。女の子みたいだと馬鹿にされそうで誰にも見せなかった、蕗谷虹児の便箋に、展翅された片翅だけのミヤマカラスアゲハ。もう音の出ないハモニカと、はじめて吸った煙草の青い空箱。――いまになってそんな物、持ち出してみたって何になるとも思うのだが、かと言ってそんなに場所をとって邪魔になるわけではなし、捨てるほどのこともあるまいと放っておいたら、年月のうちにこれが透明な水の怪物みたいに私のあちこちに染みついて離れない。ちょっと判りにくい喩えかもしれないが、今日子さんは私にとって、そんな少年の日の秘密の小筐のような人なのである。』


引用長すぎた。のですがこれは中略すると意味がなくなるかなあと思いそのまま載せてみます。
昔から岸田今日子という人のことがやたら好きで、上手すぎるお芝居はもちろん、岸田・吉行・富士の旅行番組なんていったらもう夢中で見ていたのですが。なぜ自分が岸田さんにそんなに惹かれるのか自分ではいまいち分からなかったのですが、なんだかこの久世さんの解説を読んで、理由が分かったような気がちょっとしたのです。

20161116

青い神話



立文学館「2016年の宮沢賢治――科学と祈りのこころ」へ行ってきました。終了前日に滑り込み。こじんまりした展示でしたが好きな感じでした。スズキコージさんの絵や「賢治と鉱物」、仏教、札幌とのかかわりなど、シンプルながら焦点が合っている感じ。


「賢治と鉱物」をデジタルでガジェット的に表現したコーナーが楽しかったです。タブレットの鉱物標本の中から好きな鉱物の写真に触れると詳しい説明と賢治の文章が美しい写真とともに現れて、同じものがプロジェクターで奥の壁に投影されるという。




記念撮影コーナーの手で持つプレートがかわいい。飛行船と賢治の帽子と双眼鏡。




図録(?ていうのかな?テキスト集?)の「科学と祈りのこころ」購入しました。長野まゆみさんや池澤夏樹さんも寄稿していて、なんか買ったほうがいい気がするぞと勘がしたので。長野さんと池澤さんは今回講演もありました。私は行けなかったんだけれども。
ちなみに池澤さんはいまこの文学館の館長であったりします。だからかわからないけど、ここ数年企画が結構イケている気がする。


賢治は人生で3度、北海道を訪れています。特に大正12年の青森・北海道経由の樺太への旅は「銀河鉄道の夜」のモチーフにもなったとか。たとえば「白鳥の停車場」は樺太の白鳥湖がモデルと言われるらしい。札幌の詩も残していて、タイトルはそのまま「札幌市」。

遠くなだれる灰光と
歪んだ町の広場の砂に
わたくしはかなしさを
青い神話にしてまきちらしたけれども
小鳥らはそれを啄まなかった

「青い神話」ってナニ?とか「歪んだ町」って?とか解釈は色々あるそうで。
で、この詩に関する論考も上記の本に載っていまして、ちょっとハッとなったのが「北極塔」についても載っていたこと。



北極塔は大正7年の北海道博覧会のときに作られた、今はもうない塔です。てっぺんに北極星がついていたというもの。これについて書いた私の過去のブログはここ。博覧会の数年後、賢治は教師として修学旅行の引率で会場だった中島公園の拓殖館を訪れており、そのときのことも書き残しています。北極塔を見たかはわかりませんが。そして中島公園は文学館がある場所でもあります。
ちなみに賢治の「ポラーノの広場」のポラーノの語源は、諸説ある中で有力なひとつがPola Star=北極星というものだそう。

20161110

もう白い






んでも札幌で一晩に降った雪の量としては記録的とかで、そういえばあっという間に積もったなあとは思いました。普段の年なら降ったり解けたりを繰り返して積もる量が一晩で根雪に、という感じ。でも私一晩で1メートル近く積もって休校になるような町にも住んでいたことがあるので、言うほど降ったな~!とも思わなかったかも。どのみち根雪はできるわけだしね。
てなわけで冬です。


三枚目の写真の黄色いのは雪かき用スコップです。3つ重なっている。いろんなのがあるけどたいてい柄が長くて雪をすくう部分が平たいプラスチック製。固い氷とか用の金属のもある。ホームセンターならまず売っていて、どこの家にもあります。別に黄色と決まっているわけではなく青でも赤でも紫でもあるけど、なぜか今うちには黄色ばかりが。色が派手なのは多分白い雪用の道具だからだと思う。アウトドア用品の色が派手なのと似てる。



読んでいるのはウラジーミル・ソローキンの「青い脂」です。ソローキンは以前から読んでみたくてまず「氷」を読んだんですが、なんか難しそう……と想像していたよりザクザク読めたしなるほど面白いなと。で「青い脂」にトライ中です。「氷」とも雰囲気が違いつつすごく面白い。これは人気があるのがわかるなあ。ワケわからないんだけどなぜかワケわかる、ような。
あと小説に限らずロシアって今なんだかブームな感じがする。かわいいというより殺伐としたほうのロシア。


2016年は小説はW・G・ゼーバルト→アンナ・カヴァン→ソローキンとハマって読みました。ゼーバルトは「目眩まし」「アウステルリッツ」、カヴァンは「アサイラム・ピース」が好きだったな。私は海外文学にそんなに詳しいわけではないですが、興味を持った小説家の作品が日本語訳でわりあい気軽に(まあ安くはないけど)手に取れるのって、ありがたいことなのだろうなと。





80年代に私が人生で初めて触れたロシアいやソビエト物、アニメ「森は生きている(1956年)」。5歳くらいだったかな。親が買ってくれたものです。特にアニメに造詣がある親だからとかではなく、当時売っていたレーザーディスクの中で見つけられた数少ない子供向けがこれと「イワンの仔馬」「くるみ割り人形」だったようで。家にあったアニメのソフトはこの3つだけで、それぞれ百回は見てると思う。なので絵とか動きとか完全に記憶に刻まれてます。
ロシアなので木の雪の積もり方とかとてもリアル。創作物の中の雪国の描写を見て「見覚えあってなんかヤダ……」てなったのもこれが最初な気がする(笑)。

20161106

道化師



「あるるかん ―道化師―」 林海象/三上博史/篠山紀信

映画「二十世紀少年読本」の写真集です。この映画のあらゆる意匠が大好きなのでゲット。1989年刊。よく思うことだけれども、バブル時代のコンテンツって写真集であれ何であれ本当にお金がかかってるよね……。これもきちんと手のかかったきれいな本です。


いわゆる「少年系」「少年世界」的な世界観ってありますよね。そういうのを表す正しい言葉が分からないので勝手にザックリと便宜的にそう言っているのですが。こう、ビー玉な、硝子な、螺子な、時計な、アンティックな、鉱物な、錆的な、懐古的な感じ?この写真集もまさにそういう系統の雰囲気。映画より更にオブジェクト趣味的かもしれない。そしてこの時代的でもあると思います。



『むかしサーカスがありました。といっても遥かむかしのことでなく
二十世紀を生きていた少年たちの甘く切ない憧れの「三日月大サーカス」の物語。』




内容は映画のままピエロでサーカスで妖しい感じで、きれいなデザインも施されています。アンモナイトの機械に切手、コラージュ。
私は昔から一番好きな美術監督が木村威夫さんで、一番好きなメイクアップアーティストが渡辺サブロオさんで、最も気になるスタイリストの一人が伊藤佐智子さんなのですが、そのお三方が見事に揃っている映画でもあります。のでどこを見ても楽しいです。





ラマ「ファーゴ」を見終わりました。面白かった。
ラストのレスター(マーティン・フリーマン)のもはや笑うしかないような様が物悲しくて好きでした。行くべきではない、けれど時に人間が行ってしまう「あちら」と「こちら」を行き来したり垣間見たりする人たちの話だと思うのですが、レスターは周囲の声に耳を貸さずに「あちら」へ行ってしまう。迂闊さゆえに気づかぬうちに自分の足元に巨大なひび割れを作り、元へ戻れなくなる……という。それを雪国の自然を使って表現していて、なるほどなあと。
で、「自分のしたことに“足”を取られる」という意味ではマルヴォ(ビリー・ボブ・ソーントン)も同じラストを迎えるのだなあ。なんともよくできたドラマでありました。


お芝居ではビリー・ボブ・ソーントンとキース・キャラダインの、ダイナーでのピリピリするような攻防がすごかった!ビリー・ボブはドラマの間中ずっとナニ考えてるのか分からないヘンな人感が漂っているんだけど、この攻防の時だけは敵(キャラダイン)もさるものだと気づいて表情が人間っぽくなるんだよね。ほんの数秒。お芝居できる人ってすごいなあ。

20161023

まだ白くない


雪。の解け残り。


ラマ「ファーゴ」を見始めました。まだ途中。映画が結構好きだったのでドラマはどうかなあ面白くなかったらやだなあと二の足踏んでたんですが、いや全然面白いですねえ。ほんと今のアメリカのドラマってクオリティってすごいんだな。個人的には映画よりドラマのほうが良いかもとすら。きちんと纏まっている映画版よりいい意味で引っかかるゾワゾワを感じます。
私が良いと思う作品の条件って「見たあとに割り切れない何かが残る」かも。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とか唯一そこが気になった。きれいで真っ当すぎて割り切れなさがなかったんですよね。それは決して作品自体の欠点ではないのですが。


映画版ファーゴの雪国のぽっかりと空虚な風景も受け継がれていて満足。半分くらいはこれが見たくて見る感じ。美しいのかもしれないけど生々しくありがたくない北国の描写が身につまされる(笑)。そもそもブラックコメディだし「絵に描いたような美しい雪景色」を俯瞰する感覚があるんですよね。そこが良い。
シャーロック君の相方ことマーティン・フリーマン、知る中ではこのドラマがベストアクトかも。そこまでバカそうでもないのに迂闊な小物、というキャラの表現がお見事。特別ファンではないですが「銀河ヒッチハイクガイド」は人生でかなり上位の映画なのでなんとなく意識はする俳優さんです。
モリー役の女優さんも映画のフランシス・マクドーマンドを彷彿とさせる上手さで魅力的。あとビリー・ボブ・ソーントンが。やっぱこういう役をやるとハマるんだなあ。ぼんやり「ノーカントリー」のハビエル・バルデムを連想しましたが、なるほどどっちもコーエン兄弟か。



谷実由さんの生活に常についてくる青5色
初めて知った方でモデルさんなのですが、青いものがお好きで「流氷飴」とかノヴァーリスの「青い花」とか、素敵な趣味だなあと。黒とチェリーレッド以外のマーチンってあまり存在を考えたことがなかったんだけど、青いマーチンというのもかわいいなあ。
あとこのサイトの小島聖さんのトートバッグコレクションのページも好き。小島さんって雑誌で私物やお部屋を見かけるたびにセンスの良い方だなあと思います。スタイリストの金子夏子さんという方が好きなのですが、小島さんと登山仲間と知りなんだかとても納得しました。





BEAMSプレゼンツの40年間の東京のファッションと今夜はブギー・バック。だそうで。これはなんか私は貼らなきゃいけない人なのかなと思い(笑)。グランジの人が壁にもたれて座り込んでボーッとしているのはキマってらっしゃる状態の表現という解釈でいいのだろうか。

20161011

水平感覚


っかり秋の空気で。これその辺を適当にパシャリと撮っただけなんですが、線路の風景みたいに撮れたような。空の色も違う季節なのだなあと思います。


水準器がついていないカメラだとどうもさくっと水平が取れず、この写真もPCに取り込んでからあれ曲がってるなあ?と直しました。大きな画面で確認するとよく分かる。撮るときにも一応気を付けてるのですがそれでも曲がってしまいます。プロや上手い人は水準器なしでも水平を取れるらしいんですが、どうしたらできるのか全然わからぬ。もう枚数撮って練習するしかないんだろうなあ。あとはまあ水準器付きのカメラにする。でも機械なしでできるようになれたらいいだろうなあ。





年以上前に買った確かアッシュペーフランスのリング。最近また気分に感じてよく使ってます。これモチーフ的には薔薇だったと思うんですが、薔薇……に見えるかなあ(笑)。単にグルグルだよね。でもこのカリカチュアというかミニマム化されたクールなシルバーの薔薇モチーフという発想が当時から気に入っていたり。多分ロマンティックなモチーフ(花とか宝石とか)を図形的にアレンジした結果ロマンティック感があんまりないぞ、みたいなデザインが好きなのです。



AbemaTV ドキュメンタリーチャンネル

ドキュメンタリー映画が好きなので無料ですごくいい映画がたくさん見られて、これはよいチャンネル。特にファッション関係の作品が多いのもうれしいです。が好きなだけに既に見たことがある作品が多くて、そんなに見たっけ?と自分でちょっと驚いた。見たんだろうな。
今やっているのだと「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」「ディオールと私」「ホドロフスキーのDUNE」とかおすすめです。ピナ・バウシュのも綺麗。ちょっと前までビル・カニンガムもやってましたが、またやるかな?


あとピクニックatハンギングロックがGYAOで10月末まで見られます。少女の麦わら帽+白ドレス+黒タイツ+ブーツといえばこれ!


20161001

電気の線









「壁から出てる古い何か」みたいなものが好きでつい撮ってしまいます。電線とか計器とか。
昔、船のコンテナや建物の壁のシミとか錆ばかりを撮るという写真家さんがテレビで紹介されていて(誰だったんだろう)、写真といえば人とか風景を撮るものだと思っていた当時の自分にはそういうものを撮る人がいるのか!と印象的で、影響された気がする。





田一穂詩集。好きでたまに読み返すんですが、以前気に入って書き抜いていた部分が手持ちのこの本のどこを探しても見つからなくて!?となった。別の吉田一穂の本の一節だったのだろうか。「白鳥古丹」買わなきゃダメかな。
若いころ喧嘩で北海中学を退学になったとかならないとかいう人ですが、なんだかそれも納得の気の強さを文章から感じます。北国の詩人というようなイメージからすると豪気というか。でも繊細でもあるという。
ちなみにこの岩波文庫のは買おうと思ったときに絶版だったのでちょっとプレミアがついた状態でまあいいかと買ったら直後に再版されました。ありがち。なので今買いやすいのでよろしければぜひ。


 『不眠症の人口都市は心臓のディナモと肺の触つた泡沫喘音の騒音をたてる狂噪世紀病者である。綜合に於ける二律相反を虚構する騒擾の渦それ自体として無目的に無軌道に振動し躍動する零の回転・地下鉄の上にある形而上学の街が終末の拍子を急ぐ。』



「ヘイトフル・エイト」

面白かった。セットが種田陽平さん。昔時間潰しに映画館でなんとなく見た「不夜城」の新宿の街のセットに引き込まれたのを思い出します。
タランティーノは画面は過激に見えても芯というか善悪のラインみたいなところがやたら真っ当なのが独特だなあと思います。才能ある映画監督って大抵あえて微妙に外したラインを提示する印象なので、ちょっと変わってると思う。
ヘイトフル・エイトも悪人しか出てこない血だらけの話なのに妙に清潔。過激だからこそ作品の骨格の清潔さが強調されるともいえるのか。思えば20歳の頃「パルプ・フィクション」に驚いたのも、画面は新奇なのに主張がえらくまとも……!?っていう衝撃だったような。
なのでタランティーノ作品を見るとフムフムと納得し、同時に頭のどこかでこんなに納得できる映画ってどうなんだろう……?と考えてしまう自分がいます。好きといえば好きだけど、と。まあそういう監督って他にいないしやっぱり好きなのかもね。


ちなみに一番好みの作品は、うーん「ジャンゴ」かな。主人公がイケメンだし(そこか)。クリストフ・ヴァルツが乗ってる馬車の歯の形の飾りがかわいいし。アカデミー脚本賞受賞作ですが、個人的にはヘイトフル・エイトのほうがまとまってる気もする。




三池崇史のほうのジャンゴ。は見たことないんですが。サブちゃん歌うますぎ。タランティーノも出てます。

20160923

イエローとシルバー



年の夏はレモネードをよく飲みました。ディアボロマントを作るのに美味しいレモネードって何かなあと炭酸柑橘系のものをあれやこれやと試しているうちに、ディアボロマント関係なく見かけるとつい飲んでみてしまう癖のようになっていて。夏に飲むとやっぱおいしいのだなあレモネードって。


トライした結果としては、輸入食料品店に置いてあるような欧州製のちょっとイイ奴は大抵どれもおいしいということと、コンビニに売ってるものだと「キレートレモン スパークリング」が飲みやすいなということ。これらはミントシロップを混ぜてもおいしかったです。
本流?のディアボロマント的に見た目の濁りを少なくするならば、スプライトとかでもいいんだけど個人的にはサッポロドラッグストアに売っている「サツドラ超炭酸水 レモン」という無糖のものが結構好きな風味になりました。って情報がローカルすぎる。



本当はこの写真の「銀星シトロン」を買いに行ったら取り扱いがなくなっていて超炭酸水なるものがあり、これ多分ドラッグストアが銀星シトロンの会社にオリジナルで作らせた新しい商品だろうなあと思いつつ買ったもの。あとで確かめたら実際そうでした。銀星のほうが好きなのですが。名前がかわいいからね!これは2年前の写真。


一番上の写真のは森彦の新店舗で飲んだイタリアのGALVANINAというメーカーのリモナータ。オーガニック原料で作られていて美味でした。瓶のデザインはこれが一番かわいかったかも。





屋の額を半年くらいかけて全体的に古いものから新しいもの(=新品、ということではない笑)に変えました。これは元の額も新しかったんだけど、玉突き的にあっちにこっちに変えていくうちに(CDのジャケと中身がズレていくが如し)せっかくだしよりぴったりなのにしてしまおうとこういう感じに。これはなんだかハマった気がするのでこの組み合わせで定着かな。元の額も好きなので別のものを入れて使っております。

20160920

写真機










士フイルムのカメラの色は深くて好きです。が、私が植物を撮るとどうもおどろおどろしい感じになるような……。これはこれで好きではありますが。もうちょっと明るくて柔らかい写真も撮りたいのですがどうも難しい。軽やかなセンスが欲しいものです。
富士は画質がいいなあと思います。私が持っているのはAPS-Cのエントリー機ですが何を撮っても滑らかです。特に高感度が異様に強くて、ISO6400とかでも特に問題ないくらい。撮影対象によっては塗り絵っぽさはありますがそれもまあ個性かな。
キットレンズも写りが良くて好きなんですが、大きいので短焦点の小さめのレンズも何か欲しいなあ。フジノンレンズはなんだか気が合う感じはしています。カメラメーカーではニコンと富士が体質(?)に合うような。あとリコーかな。


ちなみにデジタルカメラの中で一度でいいから触ってみたいと思っているのがR-D1。エプソンのレンジファインダーという変わり者。見た目もかっこいいし写りが渋くてデジタルなのにフィルムみたいですごく不思議。もう10年以上前のカメラですが、伝説のカメラというイメージ。そしてとっても謎のカメラ(に私には思える)。





近よく使うセット。時計はおそらく30年くらい前のシチズン。クォーツってやっぱり便利だなと。スマホでさっと時刻を見るのがどうも苦手というか下手なので、腕時計をしているとなんだかんだ楽です。青のビーズブレスは天然石でカジュアルなので使いやすいです。



う結構前なのですが、「シン・ゴジラ」見てきました。
ゴジラを見るつもりで見始めたら何故か「パトレイバー」が始まり、あれ?と困惑しているうちに映画が終わったけれどパトレイバーとして面白かったのでまあいいか……?みたいな印象の映画だった(笑)。コピー機のシーンはパトレイバーに影響を受けた「踊る大捜査線」も連想。東宝つながりかな。
震災映画としてよくできているけれど、そもそも震災映画を見に行ったわけではないので困惑っちゃ困惑、でも別にいいかなという。ゴジラ本体がほぼ完全にメタファーとして扱われていて、それもいいですがメタファーではないゴジラそのものをもっと感じたかった気持ちもあり。いや「ゴジラそのもの」ってそもそも何?と言われると分からないんですけども。庵野監督ならそれがなんなのかを描けるのではという期待もあったので、ちょっと寂しかったかな。でもちゃんと面白い映画だと思います。

20160907

時計・螺旋・星



Yさんとお出かけしてきました。札幌市内をぶらりぶらりと。久しぶりに時計台も。こういう↑、絵葉書みたいな構図で時計台を撮ったのって初めてかもしれない。





入場料を払って中まで入る人は少ないかもしれませんが、私は時計台は中こそ好きだったりします。立派な施設があるとかでもないですが、礼拝堂のような二階のスペースはちょっと通っていた学校のようで落ち着くし、この透明で巨大な文字盤も映画のセットのようでお気に入りです。
ちなみに時計台がそもそも何かというと、元は北大の演武場です。つまりいわば体育館ですね。




二階にある緑のゲートのようなものが星の形。上の写真の時計台の正面にも星がありますが、北海道の古い意匠はわりと本当になんでも星です。




これデザインがかわいい。すずらんと時計台と鳥と雪の結晶。なんだったっけ、レコード?かな?




黒川紀章の大同生命ビルも見てきました。建て替えの予定のビルです。私が冬に行った時にはまだ上の階まで入れたのですがそこは立ち入り禁止に。が建物自体にはまだ入れて、螺旋階段も見ることができました。多分地下から地上への通り道にもなっているので、その部分は通れるようにしてあるのだと思う。気になる方は今のうちにぜひ!
この「近未来レトロ」な感じがいいなあと思います。レトロといっても今見ても本当にきれいで立派な建物だと思う。




こちらも星。NEW ATLANTISさんの北斗七星のイヤリングです。青い星が玩具の天体儀のようできらりとかわいいです。

20160816

ディアボロマント



ィアボロマントという飲み物に昔から憧れているのですが、飲んだことがなく。地元のお店で出しているところがあるのかもよくわからなくて。で、つまりレモネードにミントシロップを混ぜたものなのだからその二つを用意すれば飲める?と作ってみました。


シロップはMONINのもの。原液はすごい緑色なんですがそこが物語っぽくてちょっと好き。レモネードはヨーロッパなら炭酸入りかなとそういうのに。レモネードは一般にアメリカは無炭酸、欧州は炭酸入りを指すのだそうな。
で飲んでみたところ、普通においしいです。レモン風味の炭酸飲料にミントの風味が加わって、なるほど夏に飲むのによいですね。ただ他で飲んだことがないのでこれが正解の味なのかわからない(笑)。おいしいけど。最近買ったファーム富田のプチコロンがラベンダーベースのレモン×ミントなので偶然似ているなあと。
レモネードが果汁入りの高級っぽいやつだからか(お店にこれしかなかった)妙に本格的な味だけれど、スプライトとかで作ったほうが雰囲気出る気がする。多分レモン味じゃなくてもディアボロマントではあるはずで、濁りのない炭酸で作るとキレイな緑になるのでは。ちなみに水のみでミントシロップを割ったものは「マンタロー」というそうです。




フォコン「飛ぶ紙」の少年たちとディアボロマント。夏が燃えている。




こちらはアメリカの少女たちのレモネード。夏に家の前でレモネード・スタンドを出すのがアメリカの子供の定番のお小遣い稼ぎなのだそうで。小説とかでも目にするような。HowTo動画になっていて楽しいです。





「エリック・サティ・アルバム〈ミュージックインテリア(6)〉」バルビエ

サティのアルバムなのですが、ポイントは選曲が細野晴臣さんなこと。1984年発売です。
これは勘で細野×サティなCDの存在に辿り着きました。サティを聞いていてふと「細野さんってサティ好きなのでは?細野さんの作る音から察するに影響もされているのでは?」と感じまして。で調べるとやはりそうで。80年代に細野さん(とYMO)は当時のサティブームの立役者みたいな感じでもあったとか。でこういうアルバムも出ていたと。存在を知りなるほどーと買ってみました。
選曲はグノシエンヌから始まる結構王道、の中にちょっと変わった曲が差し込まれていて細野さんらしい感じかな。いい意味で悪戯っぽい雰囲気がある。ブックレットのテキストも味があります。細野×サティって好みのもの同士だし、良いCDを見つけた。

01 3つのグノシェンヌ
02 3つの新グノシェンヌ
03 舞踊のための小序曲
04 3つのジムノペディ
05 自動記述法
06 絵に描いたような子供らしさ
07 ナザレ人の第1前奏曲
08 嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ
09 馬の装具で


曲名からしてなんかいいですね。
 ジムノペディは子供の頃ピアノで結構弾いてたなあ。家になんか楽譜があって。テクニック的には簡単なのに上手く弾こうとするとやたら難しいというのを地で行く曲という印象。

20160812

流氷おひとつ

さにもちょっと慣れてきたような……ってもう八月も半ばですが。熱中症を恐れるあまりこまめに水分を取ったりはしているからか元気です。あと札幌って街中はすごく地下街を移動する作りなので(冬寒いからね)そのあたりをウロウロしている分には大して暑くないのだな。


夏関連で愛用しているものなど。夏以外にも使いますが。

綿100%のペチコート
いつもはポリエステルの滑りのいいペチコートを使いますが、夏は肌に直接当たるしタイツも履かないから綿100のがあれば欲しいなあと探してみたらアマゾンで発見。クレープ素材で涼しいです。アトピー持ちなので綿はやっぱりありがたい。多分昔からある会社なのかな?私が買ったやつ以外も素朴なレースがついていたりデザインが昭和のお嬢さんが履いていそうなペチコートという感じがかわいいです。しかもお手頃価格。

サハラマグ
ステンレスボトルはずっとタイガーのサハラマグを愛用してます。小さくて邪魔にならないし見たままの量入るし口がシンプルで洗いやすい。もう何年も現役です。シンプルなデザインも好き。ただ以前とカラバリが結構変わってるなあ。私が持っている青っぽい黒ももうない。シルバーもよかったんだけど。


その他夏っぽいもの。



最近買ったファーム富田のプチコロン。ラベンダーのベースにとミントと柑橘系が入っている香り。ラベンダーも柑橘系も好きだし、ミントが入っているのが北海道らしくて好きです。ファーム富田は香料自体が良質なのかなあ、尖りがなくて健やかな香りがします。夏の定番になりそうです。
個人的な話ですが、私はご先祖さんに薄荷農家がいたりするのでミントって本当にルーツであったりします。土地柄珍しくないんだけどね。それもあって気になるところもあるのかな。




流氷飴。水色が涼しげです。大通駅地下の「きたキッチン」で購入。地元の名産品が色々揃っているのでたまに行きます。



中身はこんな感じ。氷っぽくてかわいい。鉱物のようでもあり。これ、すごく流氷感が表現されているなあと思う。流氷って青というか水色なんですよね。光の反射かな。
昔住んでいた町が流氷が接岸するところに近かったので、流氷は遠い存在ではないです。ファンタジー兼身近という感じ。どちらかというと「寒いのやだなあ」という咄嗟の反応が先にくるかな(笑)。小学生の頃オホーツク流氷館で流氷自体を触ったこともあります。ツルツルしていた記憶。
今考えると、子供の頃は大人たちは流氷を子供に特別積極的に近づけようとはしていなかったような気がするんですよね。やっぱりみだりに近づくと危険だからかなあ。北国の海だから。

20160808

ブルーの次元



ということで涼しげな青などいいかなと思い青いものを集めてみました。こういう類のものは部屋のあちこちに散らばっているなあ。


左下の「さっぽろ文庫」は札幌の方は見覚えがあるかも。札幌の歴史や文化について1冊1テーマで刊行されたシリーズで全100巻。地元の図書館なんかだとまずある。内容も詳しいし青い装丁も好きです。ちなみにネットでなんと67冊分を読めます
真ん中のラインストーンはチェコのボタンをブローチにしたもの。これはお店で買いましたが、チェコのこういうボタンって現行でも作られるようで、ネットでもお手頃価格で見かけます。デザインも豊富ですごくかわいいものが多くておすすめ。「チェコボタン ラインストーン」とかで検索できます。
お花のは気に入っているヴィンテージのイヤークリップ。今一番よく使うかも。
Peaceのタバコはアポロ時代のもの。宇宙×青×タバコの箱って私の好みが詰まってます。




最近使っているイヤホンもそういえば青だなと。AKGのK323XSというモデルですが、音が良くてとても気に入っています。青以外も色がポップでかわいかった。オーストリアの会社なのだそうで。





501の青。デニムあまり詳しくないのですが、501はいつの時代にも古着でも売っていて入手しやすいし、形や素材の感じも好きで気付けば集まっています。合わせやすくて「なんとなくそれっぽくなる」力が高いというか。
4本持っていて、少し前に改めてサイズを見てみたら30、32、34、36となぜか2インチ刻みで集まっていてちょっと笑いました。なんでだろ。大きすぎず小さすぎずで一番楽に着られるのは32。36となるとほぼワイドパンツ状態でベルトなしでは履けませんが、太いのはむしろガーリー系のトップスなんかに合わせると甘さを中和しやすい。ちなみに3本がアメリカ製でした。
デニムの「青」ってちょっと不思議。青といえば青ですが、ウォッシュされた度合いによる「インディゴのバリエーション」というのが感覚には近いかも。


青はクールさと温かみの両方がある色のように思います。素朴で身近な、昔から最も好きな色でもあるし、どこかファンタジックな色でもあり。



ケモンGOをちゃんと(?)やってみているのですが、この世で下から数えたほうが早いくらいゲームができない人間なのでほぼ何もわからずとりあえずモンスターを集めています。これでいいのだろうか。でも画面がかわいいしなんか楽しいです。


ちょっと面白かったのが、ポケストップというアイテムをゲットできるポイント地点があるのですが、実際のその場所の写真が説明文と一緒に出てくるんですね。その公園とか建物とかの。
近所の複数のポケストップの写真が、めっちゃ雪が積もっているのです(笑)。どう見ても冬なの。設定した人がその場所を撮影したのが冬だったということでしょうけど、今現実は真夏でも別のレイヤーの同じ場所では冬なんだ……!となんだか衝撃でした。SFだ!と。
私は北海道って夏であってもベースは北国であり、常にある種の冬だという感覚がどこかにあるのですが、それが図らずもふっと姿を現して可視化されたような気持ちになりました。そうか、夏じゃなかったのか(夏です)。

20160726

カラー・パレット


しく?コスメ話など。最近気に入っているNARSのチーク4033番です。とても薄い色で重ね付けしてやっとふわっと色があらわれるくらい。その薄い桃っぽさが自然で使いやすいし、カジュアルでもあり不思議ときちんと感もありで、絶妙な色だなあと。ピンクともオレンジともいえる中間色。ここまで薄いチークは多分初めて使うので、新鮮で楽しいです。普段にもきちんとな時にも。


ちなみに、そうだNARSでチーク買おう!と思い立ってお店で最初試したのはこれより濃い、一番人気という色でした。おしゃれで素敵なパールで、BAさんに試しづけしてもらいウキウキと鏡を見たらばえらく顔色の悪い女がいて衝撃を受けました(笑)。で結局4033にしたのですが。
そんなに人気の色がそんなに似合わない自分とは……と後で思わず調べてみたところ、ブルーベースの人はかなり合いにくい色だとかで。イエローベース向きなんですね。ちゃんと診断とかしてもらったことはないですが、十数年間の数々の経験から察するにまあ私はブルベかなあと。しかしそんなにはっきり違うとは思わなんだ。




NARSはこのパッケージがとても好き。シンプルモダン系だと一番好きかなあ。NARSやボビィブラウン等のメイクアップアーティスト系コスメって、90年代の私がファッション誌を読み始めた時期に出始めでブイブイ言わせていた記憶。揃って黒くてね。NARSは特に格好良さがオトナの世界という感じで憧れていました。見たことがないような色味の粉ものとかあって。
今はもちろんとっくにいい年なわけですが、未だにオトナのものを買う感じがして緊張するなあ。最初にそういうイメージだったものって、どれだけ年をとってもずっとそうかもしれない。





シャドウは最近はマキアージュを。これは春に出た「ブルーレディ」という名前のセットです。そういえばこれも別の色がいまいち似合わなくてこの色にしたのですが、夏らしくてよかったかなと。商品名が好きだしね。
この白まじりっぽい薄い水色と茶ピンクの組み合わせの感じ、とても資生堂なカラーパレット感覚に思えます。ヌーヴとかビバーチェとか、多分もっと昔からずっとあるであろう色のラインというか。薄いグリーンも資生堂のイメージ。エルセリエのパッケージとかロスタロットの蓋の色。あとパッケージならなんといってもボルドー寄りの深い赤。資生堂って連綿と続く色味の基準があるんだろうな。