20210119

みらいのふく(セール品)

ればせながら、2021年もよろしくお願いいたします。2020年はなかなか想像を超えまくりの一年ではありましたが、2021年はどうなるのかなあ。うーん本当に結構想像できない。とりあえず健康には気を付けたいものです。う、運動……。


本で今出版されている中で一番おしゃれな雑誌って何?という質問にはたとえばどんな答えがあるのでしょうか。ポパイだ、いや&プレミアムだ、いやカーサブルータス派、別冊太陽党、暮しの手帖原理主義、意見さまざまあるかと思いますが、回答のひとつにはこれもあるのではないかと思います。

いやナニコレ?という方もいらっしゃるかと思いますが、ユニクロの店舗で無料配布しているLifeWear magazineという冊子です。

そもそも今のポパイが世界一くらい(と言って問題ないよね)シャレオツ雑誌になった発端は、2012年に編集長が木下孝浩氏に変わったことです。いわゆるシティボーイ路線。好き嫌いは別にしてもセンスが良いことは認めざるを得ないあの感じ。その存在感を作り出していたのが木下氏なのだと思います。あとスタイリストの長谷川昭雄さんとか。
木下氏は数年前にマガジンハウスを退社しユニクロのクリエイティブディレクターになっています。知ったとき衝撃と納得があったなあ。そして柳井さんて本当に仕事ができるんだな。怖。イネスも柳井さんが見つけてきたらしいよね。

その木下氏が作っているのがLifeWear magazineです。私は雑誌を読むのが好きなのでそういうものが出ると知り創刊号から読んでいます。今3冊出てるのかな。内容はもちろん充実。普通にちゃんとしたものであまり感想も言いようがない。サイトで中身はすべて読めます。

UNIQLO LifeWear magazine

その2020年秋の号で個人的におお、と思ったのがユニクロが誇るホールガーメント機の記事。島精機製作所で最新鋭の巨大な織り機の前でつるんと継ぎ目のないニットワンピースを着て佇むモデルさん。近未来的なような、同時に現実的なような。

ユニクロに行かれる方は見覚えがあるかと思うのですが、主にレディースで数年前から秋冬に3Dニットというコーナーが大きく設けられ、世界初の技術だという全く継ぎ目のないニットの様々な商品が売られています。
これを見ると私は昭和の子供向けの「みらいのまち」みたいな絵を連想するのです。動く歩道に高層ビル、低空飛行の乗り物とそしてもちろん全身タイツみたいな謎の服を着た未来の人々。

その全身タイツ的な未来の服が実現したのが3Dニットです。というのは嘘ですが、でもなんかそういう連想をしてしまう。だって服なのに一切継ぎ目がないとか怖いし。でもユニクロの資本力ならそれを具現化した上に2990円とかで売ってしまえるのもわかる。色々な意味で超現代の服。個人的にユニクロのヤバさを最も感じるアイテムが3Dニットなのです。

私が買ったもの。記事でモデルさんが着ているものの色違いです。これ綿100なんですよ。コットンニットでワンピというだけですごい。もちろん着心地良好。そしてちゃんとおしゃれ。こういうスットンとした服は今よくありますが、これは結構絶妙にかわいいデザインだと思う。暖かくなったら一枚で面白い感じの靴とか合わせたい。

これは買ってはないですが秋冬のイネスであったやつ。最新鋭の機械で織られた伝統的なノルディックセーター柄のノルディックのような何か。この見た目で柄部分は凹凸がなくて超まったいら。もうなにがなんだか。未来のだまし絵みたいな。

真っ黒すぎてなんだか写真に撮りようもないな。脇の部分。織る方向を変えていることがわかります。