20180308

星の記録


海道立文学館で開催中の「有島武郎と未完の『星座』」展を札幌へ帰省中のYさんと見てきました。
『星座』は以前、作品名に惹かれて収録されている本を探して読んだことがあります。時計台も出てくるし札幌青春小説として好きかなあ。自分にとって一番印象のある有島作品かもしれません。が、展示のタイトルにもあるように未完のため好き嫌い以前の存在でもあり。
ましてやこのマイナーな作品単体で展示のテーマになるとは意外ですが、いま文学館の館長って池澤夏樹氏なのですよね。それを考えるとちょっと分からないでもないかもとも。星座だし(?)。

ちなみに青空文庫で全編読めます。未完だけど。
★青空文庫 有島武郎 星座


有島の息子は映画史の大俳優・森雅之ですが、彼が出演する黒澤映画「白痴」には確か中島公園のシーンがあったはず。文学館がある場所です。私はこのザクザクと無残な編集を施されたよくわからないドストエフスキー映画がかなり好きです。札幌の街並みが一番美しく撮られていると思う映画はこれかもしれない。話として面白い……とはちょっと言いにくいですが。ザクザクなので。
ファムファタールな原節子もとても好き。小津映画の清楚な彼女とは全く違う燃え立つような美女ぶりで、カッコイイ!と興奮したのを覚えています。




そんなイケメン家系の有島家、武郎のひ孫にあたる有島コレスケ氏はミュージシャンです。曲けっこう好きかも。





こども人形劇場こぐま座。白樺越しに顔。
中島公園はかつて何度も博覧会の会場として使われ、宮沢賢治も見たかもしれない北極塔があった場所でもあります。北海道の人って本当に星が好きですね。



カフェモロゾフの札幌限定ステラクーヘンとNEW ATLANTISさんの星座ネックレス。星座つながりは嘘みたいですが完全に偶然なのです。