大人のお客さんの多い落ち着いた空気や珈琲や軽食ももちろん良いですし、個人的にNOELは内装やインテリアの感覚がとても好きです。上の写真は2階の一角。医療棚といえば白のイメージですが(確か内藤ルネがインテリアとして提案したのが最初なんだっけ)、私は黒の医療棚にも憧れます。この棚はまさに理想的だなあ。
何か変わったものが置いてあるとかではないですが、正統派の喫茶店的なクラシカルさでありつつも甘すぎないしつらいで、椅子やテーブルもなんとも良い具合で好きです。
3本の指に入るくらい、と書いてみてふと思いましたが、自分が本当に好きなお店って真剣に考えるとすごく絞られるのかもしれないなあ。カフェに限らず。そして本当に好きなお店だからこそどこか敢えてふわっとさせているというか、身近でもあるけれど近づきすぎず、こっそり憧れているようなところがあるなあと。
NOEL以外で今思い浮かぶ、特に好きだったりすごいなあと思っているお店というと
・パスキューアイランド(雑貨)
・古物 十一月(ヴィンテージ)
・Uguis Bird Cage(カフェ/小樽)
・小樽文学館(お店ではないですが)
・書肆吉成(特に池内店が好きだったけれどビルの解体で閉店してしまった)
・石田珈琲店
こういう感じでしょうか。あと閉店してしまいましたが小樽の「さかい屋」がすごく好きだった。小樽は喫茶店や商店が歴史からくる空気を纏っているという点ではちょっと特別な街なんですよね。「光」もあるし。京都や神戸にも通ずるのかも。
一番昔から通っているパスキューアイランドだと、最初に訪れたのはおそらく26年くらい前。ずーっとすごいお店という印象。他のお店もすべてブログにも書いたことがあると思いますけど、何度も書いてるというほどでもないはず。すごく好きだからこそかも。リストアップするという発想もなかった。
そして↑のお店たちのような好きでたまらない!的な感じとはまた違いますが、本当に普通に通いすぎていて身近すぎてほとんど書いていないであろう喫茶店もあります。
・宮越屋珈琲
・宮田屋珈琲
・サッポロ珈琲館
・MORIHICO
のチェーン店4つ。これらのお店は私にとっていわばスタバとかドトール的な存在なので、わざわざ書くという感覚がないんだと思う。スタバなのでどこの店が特にとかもないです。どの店舗も適当に入ります。そしてどこも好き。安定の良さです。
札幌はおそらく喫茶店文化が盛んなんですよね。昭和から数十年続くお店が沢山あるし、上記の4つのチェーンも一番新しいMORIHICOでも25年とかは経つはず。で常に競争があるので全体的にある程度クオリティが保たれている感じがします。
ちなみに札幌で喫茶店が盛んなのって、つまるところ寒いからなのでは。氷点下ならそりゃ暖房効いた店内でホットコーヒーでも飲みたくなるよねという。