20181222

煉瓦の工場

った服がたまたまデッドストックだったのですが、ついていたタグがかわいい。ピジョン・ブルー! 鳩山郁子さんの作品に出てきそう。



別市のEBRIという施設の一角。かつて工場だったレンガの建物を改装して作られていておしゃれです。これはカフェ。こういう機械があるとつい撮ってしまいますね。
江別市はいま巨大な蔦屋書店がオープンしてあれはあれで楽しいものですが、どちらかというとEBRIのほうが好きかなあ。イタリアン美味しいし。そしてどちらの建物もやはりレンガ作りなのだなと。江別といえばレンガ。



録画したものをいろいろ詰めたDVDが出てきたのでなんとなく見ていたのですが、緒川たまきさんの番組もあって、お洋服がどれもトラッドでエレガントでどこか少年っぽくて数年ぶりにうっとりしてしまいました。エーグルの乗馬ブーツとか自分も持っているものもあって勝手に嬉しくなったり。それに合わせられていた白いダッフルはたぶんインバーティアだなあ。

緒川さんやスタイリストの吉本由美さんや金子夏子さんが選ばれる服がなんともいえず好きです。みなさんもちろん落ち着いた大人の女性なのですが、どこか永遠の少年のような雰囲気もあるところが。60代70代でもヴィンテージのニッカボッカをさりげなく着こなしそうな感じ。安野ともこさんやコシミハルさんのセンスも好きだなあ。それぞれ容易に真似できない領域ですけど、眼福ってことですね。



たぶん20年以上前?だよね。中国茶とライカのカメラのお話をされていてザ・緒川さん。このライカフレックスを見ると今でも緒川さんを連想するなあ。

20181215

古布堪能

着屋さん。すごく行く人でもないけれども自分の服歴からは切り離せない存在です。初めて行ったのは17歳とかかな。90年代ですよ。ラルフのチェックのシャツとかアメリカのプリントTとか買ってた記憶。なんか今と変わらないな。
私は基本的には普通の新品を普通~に着る人間ですが、そこに少し味を足すのに古着を使う感覚があります。ベーシックなシャツとかでも古着は不思議と雰囲気が濃いですし。
あとまあ昔の服はものが良いよね。デニムもファストファッションに見慣れた目からすると驚くほど生地が厚かったり。ボタンが凝ってたり、ニットがハンドメイドだったり。もう作れなさそうなものも多いなあと。

てな前置きはわりとどうでもよくて(そうなのか)、自分が好きでたまにお邪魔する古着屋さんを記録帖代わりに書いておきたいと思います。どのお店もかわいいですよ。おすすめです。



★grenier
主にユーロワーク系が多いお店だと思います。女性が着る古着としては渋くてかなりメンズライク寄りかな。私が好きなカラーでもあります。フレンチワークジャケットやジャーマントレーナーや軍ものが常に揃っている印象。ヴィンテージ家具もあるよ。そういうお店がパルコの3階の真ん中にあるのが面白いなあ。時流を感じる。



★scenerity
4丁目プラザ(ファッションビル)の7階は「自由市場」という雑貨屋や古着屋が所狭しと並ぶ独特の空間です。かつて氷室冴子さんの少女小説にも登場した場所。時代でお店の移り変わりはあるけど、今私が好きな古着屋さんはこちら。カジュアルでパタゴニアとかある感じで、私が行くお店の中では一番トレンド的かも。おしゃれです。



★PEGGY's boutique
同じく4プラ自由市場。上のscenerityさんから5秒くらい。ガーリーでクラシカルなイメージのお店。かわいいワンピースとかが揃っている印象。ブーツやバッグも豊富。 


★BRIC-A-BRAC
同じく上のお店たちから5秒のアクセサリーショップ。札幌市民は中高生時代に一度は訪れるお店。そうですあそこです。100円とか300円とかサン宝石的な価格でアクセが買える蚤の市的なお店。そして、これ書くの迷ったんですけど書いてしまおう。小声で教えますが、ここは古いものが好きな人が見るとまあまあ衝撃的なお店でもあるのです。みなまでは言いませぬのでぜひ実際にお店をじっくりご覧ください。



★Vieux VINTAGE
札幌の古着好きな女性で知らない人はあまりいないかも? 大人が通うヴィンテージショップといえばここなイメージ。クラシカルでレディな雰囲気です。十数年前からお店が移転するたびにひっそりとお邪魔しています。ステラプレイス(デパート)にお店が入って行きやすい。1920年代や30年代のドレスもあり目の保養。ブランドのセレクトも独特で面白いです。古着というより少し前のマークジェイコブスとかケイトスペードとかもあってへーなるほど!となる。



★sœur
移転前のoogという店名だった頃に結構行っていました。ヴンダーカンマーみたいなインテリアが楽しいお店だった。移転後の場所は地下のザ通行路の前な感じがなんか面白い。以前の妖しさは少し薄れてトレンド的でカジュアルな服が増えたかなと思います。かわいいアクセサリーが豊富。 


あと古着屋さんって店員さんと服オタトークができるというのも良いなあと(笑)。喋るのが得意なわけではないし邪魔になってもいけないので適度にとは心がけていますが。
個人的な感覚ですがマニアックな服のお話ができる女性ってなぜか大抵古着屋のお姉さんです。男性だといわゆる普通の洋服屋の方でもマニアックな方はいる印象ですが、女性は単純に少ないんですね多分。でその数少ない女性はなぜか古着屋さんの店員である確率が高いというか。あくまで私個人の印象ですよ。


あ、番外編として。いわゆるヴィンテージショップではない、リサイクル・リユース系ショップを見るのも結構好きです。オフハウスとかセカストとかそういうやつ。大量に並ぶ服の中から素材や縫製が良きものをぱっと見で選別できるようになるという謎の(あまりほかに使い道のない)技が身についてしまう。
ちなみに欧米のヴィンテージとよく見間違えるほどしっかりした作りのファストブランドがありまして。それは……かのユニクロです。ほんとに。ユニクロの服って多分20年後とかにはヴィンテージになってるんじゃないかな。

20181207

膨張と収縮

★ユースサブカルチャーの歴史

レッドブルの公式サイトにあるファッションやカルチャーの歴史等についてのページ。GoogleのWe Wear Cultureもそうだけどこういう結構きちんと作られたタイムライン的な読み物、最近わりと見ますが個人的にこのレッドブルのが特に好きだなあ。丁寧に詳しいと思う。若者層に支えられている企業という矜持があるのだろうか。

見ていると私はやっぱり1920年代のファッションが好きだなあとか。「〇〇年代ファッション」くくりならば昔からわりと全然迷わずに20年代派です。フラッパー&ギャルソンヌ大好き、ローウエスト&ロングネックレス大好き。宝塚でその時代の作品があると娘役の衣装や髪飾りを穴のあくほど見つめてます。


あと服の流行史を見ていてよく思うのが、若者の流行ファッションとはつまるところ服のシルエットがすごくタイトかすごくルーズかを反復し続けるものなのだなあということです。ルーズなズートスーツ、タイトなモッズ、またルーズなヒップホップ、みたいな。
大人の真っ当な服をジャストサイズとして(その中でもシルエットの変化はもちろんあるけど)、反発する「真っ当でない」着方は自然とタイトorルーズになるということかな。若者のスレンダーな体型ゆえに極端なシルエットがキマるのもありそう。
反発の意味でなくてもモードはその繰り返しな気も。最近だと十年くらい前からのタイトが少し前からオーバーサイズになりましたよね。エディ・スリマン→ヴェトモンみたいな変化。 あ、エディ個人はずっとスリム党で変わらないけど。それはそれで嘘がなくてアリだなと思う。





んだか忙しくバタバタとあちこち行ったり来たりしている感じで。自分がどこで何をしているのかも忘れそうになるこの頃です。
上の写真は紋別市の流氷科学センターだったはずですが時間がなさすぎてギリギリすぎて中の展示は何も見てません。同じ施設内の道の駅に寄っただけ。外は海風が死ぬほど寒かった。オホーツク海の冬の風は半端ではない。



江別市にオープンした蔦屋書店に行ってみました。やたらでかい。土地だけはあるからな北海道。
まあよくあるオシャレ蔦屋な感じでしたが、アウトドア系グッズのフロアでネペンテスの札幌店オリジナルブランドであるSOUTH2WEST8が取り扱われているのになるほどなあとなりました。店舗行ったことないけども。



★JUST BIGI スーツ上下 (ヤフオク)
80年代のオリーブにも載っていた古のガーリーブランド・ジャストビギのボーイッシュなキュロットスーツが500円ですよ。少年装のお嬢さん如何。ブランド的にはまあざっくりとアツキオオニシとかピンクハウスとかニコルとかの類と思ってもらえれば。ハリスツイードのウール100のグレンチェックで生地は間違いなし、当時のビギだから縫製もいいはず。
ちなみに出品者とは何の関係もありません。見つけたので誰かに勧めたいというよくわからない立ち位置。

20181116

自我系の暗礁めぐる銀河の魚


立文学館の吉田一穂展を見てきました。もっと早く行きたかったのですがちょっとこまごまと忙しくて最終週に滑り込み。間に合ってよかった。
一穂の作品の中でも自分が好きで書き抜いたりしていた部分と展示されていた文章がかなり重なっていた印象。一穂を好きな人が評価する部分というのがある程度決まっているということかなあ。もしくは文学館と趣味が合う?
あと一穂が宮沢賢治について天才と絶賛し、賢治と比べて自分たち凡人は~みたいなことを飄々と書いていたのが印象的。そういうところが好きかもしれない。

図録も出ていたのですが売り切れだそうで。結構早いうちに無くなったそうです。一穂、人気なんだなあ。職員さんのはからいで中身を少し見せていただけてありがたかった。池澤夏樹もテキストを寄せていましたよ。


極北の精神を綴った吉田一穂の詩魂 北海道でなきゃ、こんな詩人は生まれない 松岡正剛 (1/5ページ)
松岡正剛の一穂に関する記事。
私も一穂の「ブラキストン線の向こう側の詩人」ぽさが好きなんだろうなあと思います。正確に言うと私は北海道の人間なので「ブラキストン線のこちら側の詩人」ぽさ。別に北海道出身だからってみんなが同じ感覚でもないでしょうが、それでも北海道って本州以南とはどこか別の国のような感じがあるとは思います。単純に寒すぎるし(笑)。むしろドイツやイギリスのほうが気候やそこから来る小説の描写に親近感があったり。


薔薇篇



海郷
古いオルゴールの歌
少年


晩課書
トラピスト修道院

後園


千一夜
酒神
五月
六月
都市素描

海市
(吉田一穂詩集/岩波書店 目次より)





近お気に入りのリング。小さな柘榴石がついています。
地元のチャンディムーンというお店で買いました。オリジナルのハンドメイドの天然石ジュエリーがお手頃な値段のお店です。札幌駅近くのビル地下に本店があって、アクセサリーが所狭しと並んでいて隠れ家みたいで面白いですよ。ファクトリー店は明るくて入りやすい感じ。サイズ直しも無料です。



右手は最近はこんな感じ。 シルバーですねなんか。ゴールドも好きですが。中指のは幅広のシンプルなものを付けたい気分になってネットで探して買ったもの。これも作家さんのハンドメイドです。

20181105

寒露のにおい


APOGEE「Higher Deeper」

 すこし活動期間が開いたりするバンドがそれでもぽこりぽこりと新譜を出しているのを見ると、なんともいえず嬉しい感じがするなあと。というわけでAPOGEEの2018年リリースのアルバムを聞いています。ブレない彼ららしさがありつつ、今の空気もあってやっぱり独特だなあ。静謐デジタルノスタルジー?みたいな。


APOGEEは2006年のデビュー直後に音楽系のブログの記事で読んで知った記憶があります。その文章で直感的にあっこれ私たぶん好きだなあと思ってCDを買いに行って。まだ配信メインの時代じゃなかったんだねえ。
ライブ行ってジャケットにサインもらったりもした。なんか思い出してきたぞ。大城さんのキーボードに光る地球儀が置いてあるんだよね。対バン相手がSleepy.ab。姉がSleepyファンだった。Sleepyも今も活動しているのだなあ。狸小路のFABカフェ周辺を歩いてるMVがあったな。



こに書くべきかすこし迷ったのですが。やはりお知らせしておくべきかなと思い、書きます。
先月、父が亡くなりました。通夜、告別式、初七日その他無事終わりましたのでご報告を。 このブログはあくまで私個人の場で、亡くなったこともある意味父のプライベートだとは思うので書く権利があるのか多少迷いはありまして。何しろもう許可の確認もできませんしね。
 しかし十年以上ぽつぽつと書いてきた場でもあり、長いこと私の日々のこまごまやポンコツっぷり等々を見てくださってる方もいらっしゃるかと思います。そういう皆さんにはやはりお知らせはしたいと思い。


父は十数年前から難しい持病がありまして、自宅でマイペースに闘病生活を送っていました。 数年前から病状が重くなり、昨年から更に、と徐々に進行していました。 なので家族はある程度の覚悟はしていましたし、最後の方は余命の宣告もされていまして。
だからすごく驚いたというのとは違うんですけども。寂しい……のかな。うん、やっぱ寂しいんだろうな。じんわりと、ああいないんだなあと思います。


本人は体は大変だったと思うんです。が意地っ張りで格好つけなところもある父は(このへん明らかに私に遺伝している)なにかずっと変わらぬままでした。
定年前に勤めていた職種上、自分の病気の進行度合いや投与されている薬についてほとんど完全に理解してもいました。なので余命もある程度本人も分かっていて。 怖かったろうに最後の最後まで頑張って耐えてた。すごいなと思います。


 私と父は性格が似ていると思います。若い頃はそれになんとなく気づいているからこそ否定したかったものですが、この歳になるとしみじみとああ似てるなあと。 音楽や映画が好きなのも父の影響が大きいと思うし、喧嘩だってしたし、たくさん心配かけたし、愛してくれたと思うし。
かつ不肖の娘で、さぞかし呆れ心配してもいるだろうなと思うのですが。少しでも安心させられるような自分になれたら良いなと思うこの頃です。 能天気さもまた、私が父から受け継いだものです。元気にやっていきます。



20181002

この世のフレーム

鏡を新調。レンズの瓶底ぶりをお分かりいただけるでしょうか。いわゆる視力検査表の一番上が見えない人間なので眼鏡とは一生縁が切れません。ここまで必需品だと体の一部になるしかないので逆に面倒という感覚もあまりありませんが。
人生で自分よりまつげが長い人に会ったことがない程度にまつげが長い(得した記憶は別にない)+鼻が低いのでセルの鼻あてがダメで。レンズにまつげが当たって不快なので。鼻あてが金属というのが眼鏡選びの唯一のこだわりです。本当はどっちかというとセルのほうが好き。

コンタクトは手軽さでずっとワンデー。結果的にトータルでは眼鏡よりコンタクトのほうがお金かかってるような。でも楽さと衛生面を考えるとワンデー以上って自分には多分ないしなあ……ムニャムニャ。


眼鏡というと、平林奈緒美さんが愛用の小竹長兵衛のフレームを廃盤になる前に9個ストック買いした(!)と以前読んで衝撃だった記憶が。そういえばいつも同じ眼鏡。でもこだわりのある人ならそうなるよなあというのもわかる。
眼鏡ってトレンドもあるけれどもボストン型とかいくつかは決定版的な形がある程度決まっているアイテムという気がします。ジーンズの501的な。ジョンレノンとかフジタ的な丸眼鏡とかね。なので50年以上前の人の眼鏡が今見てもお洒落だったり。

あとNIGOが前に宮内庁御用達の村田眼鏡舗のをかけていて、そうか眼鏡界のてっぺんってこのへんかと思った記憶。



WOWOWで「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」を放送しますよ。10月16日。
というか既に2回放送されてたらしいんだけど見逃していたのでこれは録画します。DVDも欲しいけどなあ。ハイビジョンで放送されるならまあ同じっちゃ同じなのでいいのかな。




シアのマリインスキー・バレエの永久メイさん。日本人の十代の少女が世界的名門バレエ団に請われ去年入団してすぐ主役を演じ今年もうセカンド・ソリスト、という古い少女漫画でも見たことないレベルの抜擢・ごぼう抜き出世。事実が小説より小説な感じ。落語の〇人抜きみたいだ。
美しいしドラマティックだし、単純に踊りが好きだなあ。すごく丁寧で細部まで気を抜いていないのがすごい。


私もともと一番好きなバレエダンサーがウリヤーナ・ロパートキナという、マリインスキーの大スターだった人で。好きになってあまり経たないうちに引退してしまったけれども。
タイプはまた違いますが永久さんを見ているとちょっとロパートキナを思い出すというか、私がマリインスキー的な踊り手が好きなんだと思う。英国ロイヤルバレエも好き。共通点は一言でいうと繊細さ、かなあ。多分ちょっと地味めともいえる(笑)。



ロパートキナはスターさんなのでドキュメンタリー映画になってたりもします。当たり前だけど踊りがめちゃくちゃ上手いよ!



震続いてます。平気でもあるし怖くもあるという感じ。いちいち気にしてたらやってられないけど、いちいち気にしないと咄嗟に的確に身を守れないしなあみたいな。古い家なので寝ている間に崩れないことを祈るばかり。

20180917

地震と覚え書き

いうわけで無事です。家族も親戚もみんな元気です。 
落ち着いたので地震関連のことなどちょっと書いておこうかな。といっても私が体感したこんな感じだったなくらいのことしか書けませんが、一応記録しておくのもいいかなと思い。

 ・私の地域は震度5。地震発生時はたまたま目が覚めていて揺れをフルコースで味わいました。人生で一番大きな揺れ。直下型だからか最初の縦揺れが味わったことのないヤバさ。ガガガガガガという細かく強い揺れでした。そのあとに大きな横揺れ。
あっこれやばいやつだと咄嗟に家族を起こし……そうこうするうちに停電。落ち着いてから外に出るとご近所さんもみんな出てきている。家は無事。お隣が一人暮らしのお年寄りなのでみんなで声をかけ、無事とわかり一安心。ふと空に異様に星が多くてえっ?となる。そうか停電だ。

 ・朝までとりあえず車の中で過ごす。車内のテレビで地震速報を見る。 明るくなってから家の中へ。母の物の積み方が厳密すぎるのか皿一枚割れていない。その代わり(?)私の部屋のガラスの小物やスノードームがいくつか無残な姿に。でもまあそれくらい。片付けは落ち着いてからのほうが良かろうととりあえず放置。
 電池をかき集めて居間でラジオを聞く。スマホの充電はあるっちゃあるけど心もとない。最低限の使用に留める。

 ・午前10時頃、とりあえず近所のセブンイレブンに行ってみるとなんと開店している。電気は通じていないけど独立式のバーコードリーダーでパッと計算してどんどん客を捌いている。店員さんみんな超テキパキ。大企業ってすごい。商品は少ないけどお菓子類がそこそこあったので目についたものをとりあえず買っておく。

 ・親戚から連絡が来始める。みんな無事です。電気はないです。ガスと水道は大丈夫。断水になるかもしれないから今のうちに水をためたほうが。うんぬんかんぬん。
後から知ったのですが近い地区も断水になっていて。うちが水道は出たのは単なるラッキーというか。電気が戻ったのは地震から2日後の夜。

 ・昼は家族の色々(怪我ではなく持病系です)で病院に行ったり。 信号が動かないのでみんな譲り合いつつ。特別混乱はないけどやはり町の様子がいつもと違う。ザワザワと落ち着かない感じ。結構「被災」感はありました。
ガソリンは満タンではないものの当面はなんとか。とはいえ給油には並びました。2日目あたりからガソリンスタンドが開き始めると市内あちこちで車の列が。

 ・地震当日、ドラッグストアが開店していたので一応列に並んでみる。ミネラルウォーターとお茶をゲット。ここのお店もテキパキしてて、客を店の中に入れず事前に欲しいもののメモを書かせて必要な商品を店員さんたちがカートに乗せてきて会計、という方法。混乱一切なし。頭いいなあ。この数時間で従業員集めてこれ相談して実行してってどんな手際の良さ。

・食べ物に関しては備蓄ってほどでもないけどまあ備蓄か?みたいな冷凍食品や(冷蔵庫はドア閉じっぱなしならかなり冷気が保たれるというのは本当だった!何も腐りませんでした)食パンやカップラーメンやらが普段からそこそこある家なので、特に買わなくてもひもじくはなりませんでした。でもあまり食欲が湧かない。カロリー摂取しないとまずいよなと一応食べてた感じ。
食べるためもあるけど安心感のために備蓄はするに越したことはないと感じました。水とガスが通じたからいいけどそれもないとさすがに備蓄ゼロはキツすぎる。

 ・今回身に染みたけれど、携帯の充電とガソリンは日頃からフルにして予備も用意しておくに越したことはないですね。安心感が違うもんなあ。手回しラジオも買っておこうかなあ。電池式ラジオがあったので今回はとりあえずは必要なかったけど気持ち的に安心だと思う。
スマホの充電は区民プールが充電できますと看板を出しているのを発見して、させてもらったりもしました。清潔で親切でありがたかった。

 ・おっきい総合病院ってすごい。エレベーターも動くし充電もさせてもらえるし看護師さんたちめっちゃ落ち着いてるし。普段とほぼ変わりない。何百人の命に関わる施設ってのはこうなのか。

 ・被災するというのは実際なかなか不安だし困惑するものではありました。ただ私のようなボーっとしたオロオロする人間でもなんとかなったわけなので。私よりしっかりしてない人あんまりいないと思うので(笑)皆さん大丈夫です。普段から防災の準備をしつつ、被災の際には何よりも身の安全を。

 ・あと思ったのが、震災や水害等があるとニュースやSNS等で色々情報流れますよね。そういうのを普段なんとなくでも見ておくのって大事だなと。エコノミー症候群を防ごうとか余震に注意とかペンライトは照明になるよとか(笑)、無意識に頭に入ってたことが結構役立ったし慌てなくてすみました。災害には知識って重要なんですね。

 ・個人的に一番怖かったのは暗いことよりなにより余震かなあと。暗いのはまあなんとかなるし食べ物も大変ではあるにしてもなんとか。しかし余震は人の力じゃどうにもならないもんなー。

 ・十日以上経った今、日常はかなり戻っていて生活できてます。違うことというと余震がこまごまと続くこと、食料品で売っていないものがあること、節電、あと救急車のサイレンを普段よりよく聞くことかな……。救急車や消防車の音、地震から数日は本当に多かったです。普段の十倍くらい。



Yahoo!の防災速報アプリをもともと入れていたんですが、すぐ情報が来るので結構便利でした。札幌市からのお知らせは雪の結晶と星の市章アイコンつきで来ると初めて知った。



めっちゃローカルな情報をテレビでよく流してます。これ良いなあと。結局すごく必要な情報ってこういうことだもんね。



地震から数日間なんだかんだと車移動してまして。暇な時間に読もうと須賀敦子のエッセイだと思って部屋の積読からつかんだ本が、あとで開いたら南方熊楠だった。カバーかかってたから間違えた。これもおもしろい。
電気が通じない、スマホも充電を減らしたくないとなると本当に本読むくらいしかできず。コンビニで買ったTVガイドを延々読み返したりもしてました。軽い読み物のほうが気楽だったのもあって。

20180826

八月・炭鉱・廃校・公園

田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄へ行きました。数年ぶりです。



世界的な彫刻家の安田侃さんの巨大な作品が廃校の跡地にたくさん配置されていて自由に見られる施設です。広くてきれいなところで、芸術の森やモエレ沼と並んで好きな「公園」のひとつ。

美唄市はかつて炭鉱があった町です。時代が変わり当時の賑わいがなくなった町に何を残すかというのは夕張市の例を出すまでもなく色々な考え方があるのだと思いますが、この施設の特徴は地元が輩出した一人の芸術家に拠っているというところかも。モエレ沼のイサムノグチに対してのアルテピアッツァの安田侃、という見方もできるかなあ。





カフェもあります。ここもおしゃれでおいしい。良いところです。


廃校とか古い洋館が好きで数年前までは結構いろいろ見に行ったりしていましたが、今はそこまで活発には行かなくなってしまったなあ。でもやっぱり好きだなあと改めて思いました。
洋館も大好きだけど、私は特に古い学校が好きかもしれない。なんかやっぱり少年世界趣味の一環というか。特にここはアート作品もあるし、きれいなものとして廃校を眺め楽しむことがいわば公式に認められている場所ともいえるので、ありがたい存在なのだろうなと。

20180811

ひんやり集め



くも札幌はあまり暑くないどころか下手すると肌寒いくらいなのですが、それでも確かに存在した暑い日に食べたものたちを。
上は「花氷」のかき氷。なめらかな氷に手作りイチゴジャムそのままの風味の果肉入りシロップがかかっていて美味でした。また行きたい。ザ山奥!な風景の中に小さな山小屋がポツンというようなお店なのですが、ひっきりなしにお客さんが来ていました。
下はきのとやのソフトクリーム。おおきくて濃厚。きのとやって地元のお店すぎてちゃんと路面店に入るのは初めてでした。カフェスペースもあるのだな。ソフトはこういう形で出してくれます。




性用のチューブソックスってあまり見かけません。基本売れないんだろうなあ。私は男性用の靴下も普段サイズ的に行けないこともないんですが、こういうゆるっとしたタイプだとズレやすくてちょっと難しく。

で「レイルロード」のものはレディースもあると知りちょっと探していました。ネットでもある時とない時がある。私が見つけたのは半年くらい前、アンビデックス系列の実店舗でおそらく全く売れずに7割引きくらいになっていたもの。6足入りです。探してたんですよねーと言ったら店員さんが驚いていた(笑)。商品を買うことに驚かないでおくれ(妙なものを買いがちなのでわりとある)。

レイルロードはアメリカの鉄道作業員向けの靴下を作る老舗メーカーなのだそうで、もちろんUSA製です。なんといっても汽車の絵が描かれたパッケージ入りのビジュアルがかわいい。半分くらいこれ目当てに買ったようなものかも。
履き心地は内側のパイルが柔らかくてラクな感じ。しかしレディースは角度がついていないつくりで無印の足なり直角靴下の逆というか。スタイリッシュでもないし、布の筒!な物体です。でもチューブソックスってこのくらい無骨なほうが味として好き。愛用してます。





のエムラタさんの動画、米VOGUEのサイトにあるのを見つけたときから好きで何度も見てました。和訳版がアップされたのでご紹介。
本人が美しいのももちろん、お部屋のセンスがすごく好み。このVOGUEの「73の質問」シリーズはセレブがたくさん登場する動画なのでみんなもちろんゴージャスなお部屋ですごいのですが、彼女くらいラフでアート的で今っぽい部屋に住んでいる人もなかなかいないと思う。あと絶対頭いいよなこの人。

このシリーズだとサラ・ジェシカ・パーカーのNYのおうちも好き。なんか、SJPにはこういう家に住んでいてほしいよなわかります的な家というか。あとこんなちょっとした動画でも芝居が上手い人なのが分かる。

20180731

風の見える公園


リューゲル展を見てきました。撮影OKゾーンがあったので「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」を。これよく見ている番組の「ぶらぶら美術館」で紹介されていてちょっと気になってたんですよね。大理石に描かれています。
「ぶらぶら美術館」、美術史を学んだ元編集者にしてタレントである山田五郎さんなのが絶妙で好きです。これ以上の適任ありえないだろうなあ。高橋マリ子嬢のモードファッションも見られるよ。




今回メインの目的だったのは芸術の森・野外美術館の砂澤ビッキ「四つの風」。四つという作品名の通り、元は四本の木が立てられた作品なのですが、今は一本しか立っていません。他の三本はどうしたのかというと長い年月の間に風雪にさらされ倒れてしまったのです。根元にある割れた木たちがそれ。



これは最初から作者である彫刻家の砂澤さんに計算されていたことで、自然に任せて倒れていくことを含めて作品なのだそうです。北海道らしい作品ともいえるかも。倒れた木から新しく枝が芽吹いていて、地面と一体化し始めていました。
1986年の作品で、最初の一本が倒れたのが2010年。それから一本また一本と倒れ、最後の一本になっています。遠くない未来にこれも倒れるだろうと思うので、その前に一度見ておきたいなと思いまして。四本立っている状態は多分子供の頃に見ているかな。

砂澤ビッキ、なんだか好きなんですよね。それはもう、自分が北海道の人間であるということとどうあっても関係があると思います。



堀内正和「のどちんことはなのあな」。子供の頃一番好きだった作品。タイトルがいいもんねなんたって(笑)。人生で一番最初に個として認識した美術作品のような気がする。見た目も好きです。



野外美術館の中には「おおきなかぶ」で知られる佐藤忠良の記念館もあります。こじんまりとしつつお洒落な建物でいいんですよ。これはなんかかわいかったので撮った、ワークショップで子供たちが作ったらしい卵型カプセルの中のタンポポの綿毛。

札幌の有名な公園といえば最近だとイサム・ノグチのモエレ沼がよく取り上げられるし実際あそこはすごいのですが、芸術の森の野外美術館もすてきなところなので機会のある方はぜひ。


札幌 3つの庭園を歩く 巌谷國士(pdfです)
巌谷さんが札幌の3つの庭園について書かれた文章。おすすめ。「四つの風」についての部分もあります。取り上げられている公園が北大植物園・芸術の森・モエレ沼で、さすが巌谷さん!となりました。

20180723

疑似薬局

ュースで聞こえてくる猛暑の凄まじさに怯えております。北海道はおそらく比べるのも申し訳ないくらいには気温が違います。日中はさすがに暑いけど常識の範囲内というか。夜涼しいし。みんなこっちに移住する? まあかわりに冬寒いけど。熊出るけど。
でもそんな北海道も昔に比べて明らかに夏の気温が上がっていると思います。30度を超えることって一夏で何度もなかったのに今普通だもんな~。気候ってやっぱりどうにも変化しちゃってるんですね。




THREE スキャルプ&ヘアー リファイニングトリートメントオイル

THREEのものを買う時ってどこかで資生堂FSPの幻影を追いかけている気がします。別に幻を買っているわけではないけど、あれのようなこれ、という惹かれ方をしている感覚がある。
それはTHREE ACのパッケージデザインがFSPと同じ平林奈緒美さんであるとか、共通した薬のようなシンプルなパッケージであるとかがやはり大きいと思います。FSPはポップでTHREEは大人な感じ。やはり平林さんのエテュセはナチュラルよりかな。

中でも個人的にFSPぽさを感じるアイテムのひとつがヘアーオイルのボトル。薬っぽいよね。思い返すとFSPでデザインが特に好きだったのも薬品っぽい化粧水とかのボトル類だったな。そもそも薬瓶というものが好き。
このオイルは香りがよいし、サイズはかなりちっちゃいんですけど数滴を両手に伸ばして髪全体に馴染ませると収まりが違うので、コスパも悪くないと思う。アウトバスに使ったり、プロダクトのワックスと半々で混ぜてスタイリングで使ったりしてます。
ちなみにシャンプーとリンスはここのところずっとミノン。かゆくならないししっとりするし、これも薬用っぽいパッケージでかつピンクというのが結構好き。




最近のミント事情。キールズの定番リップバームのミントと、はっか糖。リップバームはお菓子っぽいミントの香りで結構好きなのですが、口紅類が香り付きの場合微妙に混ざって謎の匂いになる。まあいいんだけど。キールズも薬っぽいパッケージだなあ。もともと薬局ですっけか。どうにもこういうのが好きで。

ポーチはたしか祖母が作ったもの。祖母は色のセンスが良くてハンドメイドものがあまりオカンアート化しない人というか、普通に愛用させてもらってるものがいくつかあります。多分私のほうがセンスない。



IamI ポーチュラカ ヘアピン (ZOZO)

アンビデックスのブランドでアトリエ染花のコラボのコサージュ類が50%OFFで1500円とかからあるよ! 染花のコサがこのお値段はあまりないと思うのでご入用のお嬢さんはチェックされたし。
アトリエ染花は数十年前からピンクハウスとかケイタマルヤマとかその他あらゆるブランドとかの制作を請け負う、日本のコサージュ界のトップオブトップの会社です。クオリティ的には普通に一生モノではないかと。

20180623

ピカビアな夜に捧ぐ


『XIE’S CLUB BOOK ~鴨沢祐仁イラスト集~』 

鴨沢祐仁さんのイラスト集が発売されました。嬉しい。しかも大きめでカラーが多いです。非常に精緻で見ごたえのあるイラストを描かれた鴨沢さんの絵が見開きでたくさん見られて素敵です。
鴨沢さんの本は今は絶版のものが多いと思うので、興味がある方はまずこの本をおすすめしたいです。それで『クシー君の夜の散歩』『クシー君のピカビアな夜』等の名作もぜひ手に取ってみてほしいです。


鴨沢祐仁さんは私がとてもとても好きな漫画家さんです。稲垣足穂の世界をそのまま絵で出現させたような少年的な世界。好きになったのはいつ頃だったかなあ、十数年前だとは思います。
当時は鴨沢さんもまだご存命で、Mixiからちょっとしたやり取りなどもさせていただいていました。意外と?コレクション欲の強くない私が珍しくグッズを集めた対象でもあります。文房具系はもちろんトートバッグとか腕時計とかピアスまで持ってる。私はクシー君にずっと憧れているんですね、きっと。
ちなみにミマスという私のHNもここから来ていまして。クシー君の友達であるうさぎのレプス君はうさぎの星座名です。ミマスとは土星の衛星の名前なのですが、レプス君みたいにカタカナで読みやすくて星に関係のある名前……と考えてミマスになったのでした。


久しぶりにクシー君の世界に触れて、ああやっぱりここが大好きだなあと改めて感じました。煙草をくわえて夜の街を歩くおしゃれな宇宙的少年の世界。ずっと憧れです。





ごく久しぶりに着たワンダフルワールドのトップス。ワンダフルワールドとは、ピンクハウスのデザイナーであった金子功さんがピンクハウス退社後にデザインされていたブランドです。今はもうないのですが、まだお店があった頃に購入したもの。店舗で普通に買った金子さんの服はこれだけのはず。あとメンズのコサージュ。
綿で黒で無地でざっくりした感じなのでぱっと見ピンハ系のものだとわかる人はあまりいないかも。私の着方もいかにもガーリーという感じではないですしね。


明らかに普通でないのはピンタックの細かさ。袖口と裾に十段くらいダーッとミリ単位のピンタックがあってその上に刺繍まで載っている。近くに寄らないとわからない細かさで。ピコフリルも微細。でズレやヨレが一切ない縫製。見るたびに感心もするしちょっとギョッともします。今もこれ作れるのかなあ。十年ちょっと前ですが、既にロストテクノロジーだったりするのだろうか。
縫製技術である時期のカネコ系に勝る服ってあまりない気がします。「日本の最も優れた工業的技術で作られた謎ガーリー」みたいな面白さがある。マシンメイドの少女趣味、みたいな。で超適当に洗濯機で洗っても全く大丈夫です。すごいなあ。


これは綿ですが、カネコ系で自分が興味があるのは基本的に80年代のポリ物だったり。水玉や独特のプリントで丈短めの時代のもの。このジャンルの趣味としては異端……? なのかな。そうでもないか? スカートも広がらないストレートなフォルムのぱっと見普通のレトロワンピ的なやつがモガみたいで好きです。古着で買ったことがあるのもそういうのだけかも。



ちなみに足元はこんなんでした。スカートですらないという。サービスシューズはアメリカではなく仏製だそうで。デッドストックだったのできれいな状態で買えて嬉しかったです。なんかどうしてもこういう靴が好きなんだなあ。

20180503

香りと彩り


イクで昔から一番真剣にこだわっているのは日焼け止めかなと。それはメイク以前の部分では? という感じでもありますが、肌が弱いので日光と化粧品から肌をガードする一番下の層が最優先事項で。逆にここさえ肌に合っていれば上に何を塗ってもわりあい平気です。20歳くらいのとき試行錯誤して気付いたマイ法則で。色々試すのって意味あるよね。
で吸収剤不使用の緩すぎない液のものが肌に合いやすく好きで、最近のお気に入りはヴェレダのエーデルワイスUVプロテクトです。柑橘系の香りで日焼け止めのあの匂いが全くないのと石鹸で落ちるのも嬉しい。ちょっと外出のときはこれだけで、ちゃんとメイクするときは下地として。
三色スミレのエキスが入っているらしいのもお気に入り。スミレ!



色物は今はこんな感じで。アディクションのアイシャドウ・060はマットで黄色味の少ないものを選んだらこれに。グレーブラウンみたいな色。指でパパパと適当に塗ってもなんとなくそれっぽくなります。
MACのパテントポリッシュリップペンシル・フレンチキスは、クレヨン型だけどトロンとした塗り心地でほぼ口紅。普段使いできるベージュ系のリップが欲しいけどどれ買えばいいのかな?という時に草場妙子さんのメイク本(好き)でおすすめされていたもの。なるほど使いやすい色です。大人ももちろん、若い子がラフに塗るとまたかわいいのでは。





年前「情熱大陸」で密着取材されていたドイツのハンブルク・バレエ団の菅井円加さん。ローザンヌバレエコンクールで1位入賞した才能の持ち主で、それも納得の踊りの上手さがとても印象に残っていて。他のダンサーに「マドカは怪物ね、人間とは思えない」とため息交じりに評されていた記憶。
とはいえ当時は入団前の新人だったはず。そういえば今どうされてるのかな?と検索してみたらもうソリストとしてドン・キホーテで主役を演じていました。早! そして上手い。天才は出世が早い……。

20180417

インディゴ紡ぎ

年スニーカー初めて履いた。という程度にはやはり北海道の冬は長いなあ。
スニーカーは白が昔から好きです。合わせやすいからとかもあるけど物体として白スニーカーがなんか好き。「ズック」って感じがするからだろうか。中3のとき雑誌で見たスペルガの白を街中のムラサキスポーツまで買いに行ったなあ。あれもかなりのズック感。


写真のジーパンはLeeです。糸の紡ぎ方が普通の仏式ではなく英式だとかで、しっかりした布地なのに履き心地が柔らかくて楽ちん。結構テロンとしてます。その分いかにもなデニム感は高くないかも。
デニムって厚くて固いほうが風合いとしては好きなんだけど履いててラクなのはストレッチ入りやペラっとしたものだよな~。今はいてるストレッチのGAPのとか、モモヒキなの!?っていうラクさだもん。両方欲しがるのはないものねだりってことなのだろうね。
Leeはザ定番な老舗メーカーですが、どこかお洒落な雰囲気があるところが好きです。ボタンとかステッチとか、普通なのにかわいい感じが。女性向けのショップでよく扱われるのも納得。デニムジャケットもLeeの101J?が好きかなあ。真ん中にジグザグのステッチがあるやつ。


そういえば最近気づいたことなのですが。私ロリータ系というかガーリー系なブランドだとJane、MILK、エミキュ、あとまあカネコ系あたりが昔から好きなのです。
最近はあまり着ないけど、たとえばJaneやMILKの古いカーディガンを羽織るとかはある。で、今の自分の相当さっぱりしたカジュアルにもそれらって普通に合わせられるんですよね。実は基調がベーシック同士で違和感がないのです。質がよいので長持ちするし。
つまり私の好きなガーリー系ブランドって一言で言い表すと「ジーンズと合わせられる」なのではと。少女的であっても貴族趣味だけではなく、20世紀以降のモダニズムとかアメリカナイズも範囲とするブランド。なんだか納得してしまいました。



の誘ひ 詩人吉田一穂展 ―あゝ麗はしい距離(ディスタンス)、(北海道立文学館)
池澤夏樹氏の館長就任以来、私が好きな人や作品の特別展が続く道立文学館。次は吉田一穂が来る……! はい、好きです。このピンポイント感。
そもそも私は「好きなものを見つけた!と思ったらそこに池澤夏樹がいる(あとがきとか編集とか帯文とかで)」という体験を数えきれずしておりまして。好きの感覚が似すぎているのだと思う。いや池澤先生に向かって恐れ多いですが。
つまり池澤さんが館長になった文学館で私の好みの題材が連発するのは当然といえば当然なのだな。むしろなぜ今まで気づかなかったのか。
ちなみに「好きなものを見つけたと思ったら既にそこにいる人」の音楽版が細野さんです。このバンド好き!このクラシック好き!→あっ細野さんいる。がめっちゃある。

20180403

ちょうどよいお馴染み

近のお気に入りピアス。フープは合わせやすいしポイントになるし便利で好きです。アクセサリーショップに昔から必ず売っているものでもあり。が、しっくりくるものを見つけるのが意外に難しいデザインの気もします。シンプルだからこそ素材や細部のちょっとした差で雰囲気が変わるのかも。
これは古着屋さんで購入したものでおそらく真鍮製かな。ゴールドですがどこか褪めてシルバーのようにも見える色合いや、部品っぽい角のある作りも好きです。見つけた瞬間にこれだ!となりました。



ンクという色が結構好きです。特に蛍光ピンクに弱いみたいで小物でもいくつか持っています。ピンクって私はわりと男性的な色だと思っていたりも。メンズでカジュアルな服にぱきっとしたピンクのニットキャップ合わせるのとかすごく憧れますけど、女性があの感じを出すのは難しいんですよね。
テープはmtでボールペンはLAMYの2014年限定です。限定と言っても近所のお店で普通に売(れ残)っていて最近買ったのですが。欲しかったので嬉しい。この色はボールペン型に惹かれました。LAMYは自分には調子が合うようでクリアの万年筆に続いて2本目です。
気が合うメーカーってあるよね。カメラだとニコンとフジが好きです。ジーンズならリーバイスかなあ。スニーカーはまだこれだ!というものに巡り合っていない。



試しに使ってみたくてその辺のチラシを切り抜いて貼ったもの。これはそのうち剥がすと思うけど、さらっとちょっとした紙類とかピンクテープでさりげなく貼るのはインテリア的にかわいいのではと思う。



ニクロ×イネスがかわいいな~と。以前から老練にフレンチトラッドを作るなあ上手いとこ突くなあとは思っていましたが、今年は特にキレッキレな気が。今一番オリーブ的なブランドはどこと聞かれたらイネスと答えてしまうかも。価格的なかわいさの面でも。 あと力あるスタイリストさん入ってるなあと思う。そりゃそうか。
こういう感じを個人でオシャレ古着屋やインポート系で探すことは可能だと思うのです。けれどこれをこの値段で多数のアイテムを全国どこでも買えるというのがすごい。

コットンパジャマ(長袖)
私はこれ買いました。おパジャマ。昔からノーカラーとかバンドカラーみたいな襟のシャツが好きで結構買う人間なので、好みドンピシャで。実物の風合いもとてもよい。綿100でこういうデザインのパジャマってお高めブランドでもあまりないんだよね。

20180308

星の記録


海道立文学館で開催中の「有島武郎と未完の『星座』」展を札幌へ帰省中のYさんと見てきました。
『星座』は以前、作品名に惹かれて収録されている本を探して読んだことがあります。時計台も出てくるし札幌青春小説として好きかなあ。自分にとって一番印象のある有島作品かもしれません。が、展示のタイトルにもあるように未完のため好き嫌い以前の存在でもあり。
ましてやこのマイナーな作品単体で展示のテーマになるとは意外ですが、いま文学館の館長って池澤夏樹氏なのですよね。それを考えるとちょっと分からないでもないかもとも。星座だし(?)。

ちなみに青空文庫で全編読めます。未完だけど。
★青空文庫 有島武郎 星座


有島の息子は映画史の大俳優・森雅之ですが、彼が出演する黒澤映画「白痴」には確か中島公園のシーンがあったはず。文学館がある場所です。私はこのザクザクと無残な編集を施されたよくわからないドストエフスキー映画がかなり好きです。札幌の街並みが一番美しく撮られていると思う映画はこれかもしれない。話として面白い……とはちょっと言いにくいですが。ザクザクなので。
ファムファタールな原節子もとても好き。小津映画の清楚な彼女とは全く違う燃え立つような美女ぶりで、カッコイイ!と興奮したのを覚えています。




そんなイケメン家系の有島家、武郎のひ孫にあたる有島コレスケ氏はミュージシャンです。曲けっこう好きかも。





こども人形劇場こぐま座。白樺越しに顔。
中島公園はかつて何度も博覧会の会場として使われ、宮沢賢治も見たかもしれない北極塔があった場所でもあります。北海道の人って本当に星が好きですね。



カフェモロゾフの札幌限定ステラクーヘンとNEW ATLANTISさんの星座ネックレス。星座つながりは嘘みたいですが完全に偶然なのです。

20180223

回転する新奇

しく開店した書肆吉成さんの池内GATE店(★Twitter)へ行ってきました。古本屋さんです。以前本店を訪れた時も素敵な品揃えのお店だなと思っていたので、大通の中心部に新店舗ということで楽しみにしていました。
お店は想像以上に好みでした! 古書はちくまやSFも豊富、新刊の書肆山田(いま『放浪彗星通信』が欲しい~)や赤々舎の本もたくさんあって、かなりありがたい品揃え。こういうお店が街中にできたということ自体がとてもうれしいです。あと什器にはくすみ書房さんで使われていた本棚も多くあるそうで素敵だなと。



私が購入したのはこちら。橋本保『日本のスミレ』は出会いでした。これ50年くらい前の本なのですが、少し前に偶然図書館で見つけてホーかわいい本だなあと気に入って。そのうち探そうかな~と思っていたら出会えてうれしい。
新井素子のコバルト文庫『いつか猫になる日まで』は完全に表紙に見覚えがあるので多分昔家にあったんじゃないかなあ。私は買っておらず誰の本だったのかは謎。内容も覚えていないので改めて読んでみようかなと。あとミルハウザーのハードカバーを。


私はそもそも昔から池内というビルがちょっと好きで。思えばかなりの中心部にあるのにどこかおっとり、こじんまりした独特の雰囲気のビルだと思います。好きなお店もなんとなくいつもある感じ。そこに吉成さんというのもうれしい。
数年前アウトドアファッションが大流行する直前にビル全体をそれ系に改装した目のつけ方もなんだかすごかった。読みが当たってか一時期より明らかにお客が多い。おしゃれだしね。今はノースフェイスが入っている1階の場所は以前は長いことドゥファミリーがあって高校時代に友達と見てたりしたなあ。



20年前のバーバリーブルーレーベルのウールコートがありまして。シンプルとはいえ形が流行と微妙にズレてからは10年以上着ておらず。が三陽商会らしい真面目な作りで状態もいいし捨てずに一応取ってありました。
去年あたりからトレンド的にアリっぽい……と様子見していて今年は明らかにアリと感じ、わりと着てます。手持ちを活用できて結構ではあるんですが、ガチの自家製ヴィンテージが成立したことに微妙に衝撃を受けてもいます(笑)。90年代リバイバルが本当に到来したのだなあ。夏はケイタマルヤマの96年のワンピを着てみようかな。


80年代も覚えてはいますが子供だったので曖昧でもあり。90年代はバッキリクッキリ覚えているわけで、「自分の若いころの流行が〇十年後にリバイバルし衝撃を受ける大人」という今まで見てきた上の世代の人たちの状態に今……俺はなっている……!という謎のしみじみを感じる今日この頃。





イルホリックはやっぱり色がいいな。なんか適度に使いやすいというか。中間色だねという感じ(?)。

20180209

冬季カラフル

し前の爪など。遅れてきたクリスマスのような。最近お茶みたいな色の緑が気になって結構使います。これは濃いめだけどもっと抹茶みたいな色も欲しいなあ。
カラーはブランドのこだわりがなくて何でも使うのですが(OPIはすごく塗りやすいしいつまで経っても固まらなくてすごいなと思う)、トップコートは10年くらいずっとレブロンのクイックドライトップコートを愛用してます。とても楽で変えられず。看板に偽りなしの真の速乾だしピカっと仕上がって多少の塗りの失敗もカバーできるし、持ちもいいです。



ニクロの韓国版のインスタがかわいくてフォローしています。同じユニクロで同じ商品でも日本とは結構見せ方の雰囲気が違う感じ。日本ではもはや国民的メーカーで老若男女が着るからかあくまでニュートラルなビジュアルだと思いますが、韓国はわりあい若めの服好きの人にターゲットを絞っていそうな感じ。なんかちょっと文化系?というか。そうか同じ服でもヘアメイクや小物でこうなるんだなあと思いつつ見ています。



Ana Gimeno Brugadaさん(@anagimeno222)がシェアした投稿 -
ンスタもうひとつ。Ana Gimeno Brugadaさん。女性です。私が以前から気になるファッショニスタで、VOGUE.comの「ファッション界で最もスタイリッシュなメンズ30人」(!)にも選ばれたことがある方です。かっこいいよね。色と素材と靴の選び方が特に好きです。パラブーツとか本当に似合う。



TOKIO KUMAGAI トキオクマガイ ジャケット&スカート(ヤフオク)
このトキオクマガイのジャケット&スカートかわいいのでどなたかクラシカル服とか80年代のガーリーとかモード好きなお嬢さん買ってみないか。時間切れになってるかもだけどまた出品されると思う。
安いし私が買ってもいいんだけどたぶん着ないからコレクションになっちゃうのよね。ちなみに別に私が出品者とかではなくたまたま見つけただけです。何の立場なのか。


ヤフオクはすごく買うってわけではないんですけど、あらゆる時代の色々なものが出品されているので眺めるのによく使います。昭和のDCブランドの服とかコスチュームジュエリーとか古い地球儀とかミッドセンチュリー家具とか、楽しいものがたくさん。
個人的なおすすめ検索ワードは「チェコ ボタン ラインストーン」かなあ。かわいくてリーズナブル。