20231217

彼女は17歳

近使っている腕時計。普段用に買いました。エニカ(ENICAR)というスイスの会社のものです。多少古いものだと思うけど、ほぼデッドストックかなくらいの状態で入手したので普通にきれいな感じ。
エニカは古いメーカーで、機械式の時代のデザインが特に格好良いのです。が、毎日使うには私はクォーツじゃないと無理なのでクォーツ以降の時代のものを探しました。

デザインがそれなりに好きで電池式で手頃ならまあどこのメーカーでも良かったのですが、なぜエニカにしたかというとトレードマークが土星だから。上の写真をよく見ると土星があるのがわかるでしょうか。つけていてもほぼ見えないくらいの小ささですけども。
実は昔お下がりで貰った古い機械式のエニカを持っていまして、その時にあれこの会社ってマークが土星なんだ?と知ったのでした。それからなんとなくずっと気になるメーカーでもありまして。
腕時計で土星、という存在自体が好きです。四角のフェイスも意外と持っていなかったのでなかなか気に入っています。

裏にも土星が。



ログで続けて昔のファッションについて書いたからだと思うんですが、頭がなんとなくそういうモードになってネットや本で色々見ていた結果、宮沢りえちゃんが表紙の時代のセブンティーンてかわいいな~という結論に達しました。結論とは。
上は1987~1990年あたり。私は90年代半ばあたりに読んでいたのでこれらは一世代上です。なのでリアルタイムでは記憶になくてなんか新鮮。やはりDCブランドなガーリー流行りの時代だったのが分かりますね。

でふと気づいたのですが、私は実はファッションの面ではセブンティーンに結構影響を受けているのかもしれないなあと。
セブンティーンはすごくオシャレ!とか個性的!みたいなカラーの雑誌ではなく、今も昔も大衆向けのティーン誌ですよね。たとえばオリーブのような独自の世界観とか、mcシスターのようなトラッド主義的なものとは違う。
で奇をてらわない、少女らしくてプレーンなコーディネートがたくさん紹介される雑誌だったと思います。私が読んでいた90年代も。なおかつもちろんプロの手によるきちんとした合わせ方で、服の基礎を学ぶのに良かったのではないかと。真っ当といいますか。華やかなワンピースだとしても街にいて違和感のない着方を提案する感じ。

これは私のスクラップブックより、90年代のセブンティーン。MILKのセーラーワンピを着る道端カレン氏。こういうプレーンな素直な合わせ方好きだなあ。トレンド的に2023年の十代の子が着てもかわいいのでは。
 
これもその時代のセブンティーン。ハーフパンツコーデ。これを切り抜いて保存してた自分が分かりすぎる。今も昔も私の趣味すぎる。こういう王道の着方をこのあたりからも学んでいたのかなと。

 
Jane Marpleのワンピースを着る宮沢氏。かわいい。なぜジェーンと分かるかというとウエストにがっつり書かれてるから。ジェーンのロゴものって結構好きだな。 
画像を色々見ていて一番印象的だったのは、宮沢りえという少女の被写体としての表現力のすごさです。本物の美少女でありつつ人形的ではなく表情がすごく豊かなんですよね。ポーズもダイナミックなのに自然で。こんな子いないよなあ。のちに大女優になる人なわけなのだな。

20231028

パンクの孫娘

ンダーカバーの2024年春夏。結構話題になっていたと思います。
パリコレの批評家たちにも評判がよかったようで今季のベスト級に挙げるレビューも複数見たような。パリコレって今も服の出来の評判でメディアでの取り上げられ方が普通に上下する世界なんだなあと改めて思ったり。アンダーカバーくらいの超有名でもマイナーでもない規模のブランドだと特にそうかもですが。

このコレクションを見たとき、ヴィヴィアン・ウエストウッドへのオマージュも入っているのかなあと思いました。靴が端的にロッキンホースバレリーナっぽいし、フォルムが端的にミニクリニとかあの辺っぽいなと。
単に私の目に似て見えるだけかもしれませんが、アンダーカバーの高橋盾といえば日本の元祖ヴィヴィアンキッズ世代でもありますし、昨年末にヴィヴィアンの訃報がありましたし。
1970~80年代の元祖ヴィヴィアン世代というと他にNIGO、藤原ヒロシ、フミヤ、キョンキョン等でしょうか。当時既に大人ですがMILKの大川ひとみとか。みんなその後ガチの大物になっていくという意味では日本のストリートファッション史上でも後々への影響力が特に大きいシーンだったのかも。



https://www.fashion-press.net/collections/19213

メディアで特に取り上げられていた、光るテラリウムのスカートの中に薔薇と生きた蝶が入ったルック。上半身がきゅっと小さくてスカートがミニ丈で膨らんでいて厚底のバレリーナシューズ。ヴィヴィアンの中でも特に日本の女子がやたら好きなあのミニクリニのスタイルを連想しました。髪型も似てるかも。
しかしジョニオさんてセンスがいいよね。良くも悪くも何を作ってもセンス良く仕上がってしまうタイプというか。


そういえば以前、ロリータ的なファッションっていつから「あの丈」になったのだろうと考えたことがあります。あの丈とはつまり膝前後。膝上のミニもあるし膝下の長めもあるけれど、なんとはなしに膝前後で膨らんだフォルムのスカート。で上半身は基本ぴったりめ。
ロング丈でストンとした形のピンクハウス系と、ロリータ系を永遠に分けたのもこの部分だと思います。膝か、ロングか。でもこれって元は別に厳密に分かれていなかった気もするんですよね。アツキオオニシとか時期によってどっちもあると思うし。どっちもざっくりとロマンティックなDCブランド、って感じだったのでは。

で考えた結果、その分水嶺はヴィヴィアンがこのミニクリニを発表した1985年(1986年春夏)あたりにあるのではというところに行き着きました。単純にそのあたりから膝前後丈のガーリーな服やブランドが増えている印象はあるので。
あのフォルムや雰囲気を日本の女子が好きになり、影響を受けたガーリーブランドが人気を博し(Jene Marple、MILK、クードゥピエ、VIVA YOU etc.)「あの丈」系となり、後のロリータ系ブランドにも繋がったのでは。と同時に、そことは別の道を行ったガーリーブランドも複数あったと。全て私の勝手な想像ですが。
つまり現在のアンダーカバーとKENZO(NIGO)とメタモルフォーゼとInnocent World等はそれぞれ全然趣味の違う遠い親戚たちです。ちがうか。ちがわないか。わかんないけども。

20231023

丸い発光体

屋に地球儀とか月球儀とかボール型の照明とか剥き出しの電球の照明とかがあるのですが、つまるところ金属やガラスの丸いものが好きなのか。なんだろう、なんかレトロ未来っぽい感じがするからか。そういえば子供の頃はドラえもんが好きでしたが。丸くて青くて金属。ドラえもんの素材って金属なのか?

ジェルデの黒いデスクランプは2年くらい前に購入したのですが、使い始めてしばらくはこのサイズ感がなんだかしっくりくるようなこないような微妙な感じで。スタンダードな大きい方にすればよかったかなあと。最近ようやく馴染んできた気がします。脚が細くておもしろい。

デスクスペースの好きなところは天板がデカいところです。広いと作業するときに結局楽なんですよね。パソコンしながら本積み重ねながらお茶を飲むみたいなことが何も考えずにできる。部屋が狭いので家具の隙間がまあまあありませんが。



 

年前にYouTubeで見かけて何気に面白いなあと思っていた動画。1980年代の「夕やけニャンニャン」の、おニャン子クラブのメンバーが今日の私服を見せちゃうよ☆というだけの映像なのですが、記録として結構貴重かもと。彼女たちのファッションが。
昔の普通の子のファッションって実は記録に残りにくいですよね。歌手や女優のテレビの衣装や雑誌のモデルのコーディネートはたくさん資料が残っていますが、それらは特別だからこそ残っているものでもあり。

もちろんおニャン子もアイドルですが、半分素人なコンセプトもあり普通っぽく、でも完全な一般の子よりは予算に余裕があって、すごく洗練されているとかではないにしても仕事上身ぎれいにかわいらしく装ってもいる。
で結果的に80年代の少女たちの、ちょっと華やかかつ普通っぽい服装が見られる映像資料集になっているという。映像では珍しいのでは。聖子や明菜やキョンキョンだと私服だとしても「普通」の子ではないしね。

当時トレンドだったオリーブ少女的なコーデの子も多いです。黒ワンピに白タイツとか、ピンクハウス系とか、少年的ハーフパンツとか。
個人的に好きなのはやっぱり渡辺満里奈のコーデ(0:56~)かなあ。当時から服とか好きな人なんだろうなというのが分かる。満里奈はアイドル歌手時代の衣装もおしゃれガーリーなので80年代オリーブ好きの方はYouTubeで検索してみてください。素朴版キョンキョンみたいな。
 

20231012

半世紀のアリス

回のブログでKENZOは80年代以前にアリスの絵のアパレルを出しているのでは? と書いたのですが。その後ふと検索してみたところ、ヤフオクのログでまさにそういうストールを発見しました。おおこれだ~。
ケンゾー KENZO 不思議の国のアリス スカーフ マフラー ストール
私が昔写真で見たのもこれの色違いだと思います。かわいい。 タグの感じからしても80年代以前、70年代の可能性も全然あると思う。JUNGLE JAP時代かなあ。

日本というかおそらく世界にも「ガーリーなアリスのアパレル」がほぼ無いであろう時代ですよね。それでこの完成度。さすが。
私はKENZOって日本のガーリーファッションの祖先の一つではと思っていて、アリスやその他のクラシカルなモチーフもおそらくこの辺りから広がっていったのかなあと想像しています。

ついでに手持ちのKENZOのヴィンテージのワンピースを載せてみます。当時のKENZOはこういう素朴でかわいらしい服を出していたというのが分かりやすいのではないかと。引っ張り出してきたのでシワシワしててすみません。
フランス製のKENZO Parisで麻100%。表記やサイズも全てフランス語。おそらく80年代のものかなあと思います。買ったのは数年前。
シンプルなシャツワンピースですが、着てみるとやはり作りがいいのが分かります。首回りとかシュッと体に沿う感じで。あと私はこのプリントが大好きで。持っている服の中でも1、2を争うくらい生地が好きです。毎年夏に一、二回は着てるかな。



田浩一が演出するショーが毎日のようにNHKの朝ドラで見られるという現象が起こっていて、現代を代表するショー演出家となるとそんなこともあるのだなあと驚いております。
オギーショーを、日本中の舞台等に興味のない人もある人もみんなが朝から目にしてあれやこれやと感想を言っているであろう、その状況自体がすごい。それも結局はオギーの才能ゆえに起こることなんだろうなあ。

黄色いチュチュのダンサーさんたちが乙女でかわいい。「胡蝶の舞」というタイトルからして荻田浩一的。音楽もちゃんと甲斐正人氏。いつもだけどNHK大阪の朝ドラってすごいな。文化というか。
この後もまたショーシーンが色々出てくるのだと思います。主人公が大人の歌手になってからの舞台も楽しみ。オギーショーのシックな女役さんみたいな感じも見たいなあ。

20231009

美女のドレス、美少女のドレス


ブスク時代になってから改めて曲を聴いたミュージシャンって結構いるなあと思います。名前は分かるけれどちゃんと聞くのは初めて、くらいの。
 
私にとってはDip in the Poolがその代表かもです。一応知ってはいたけれど世代ではないので詳しくは知らないというような存在。私より少し上のお洒落なお姉さん方が好きなイメージかな。
甲田益也子さんのデュオだということとかビジュアルとかは知っていました。そもそも甲田さんが今なお現役でトップモデルなのが多分すごいんだな。あのオーラも変わらずずっとすごいよね。

改めてちゃんと見て聞くと本当に美麗だなあと。こんな美麗なミュージシャンが存在していいのだろうか。いやモデルさんなんですけど。そして曲もやっぱり素敵。曲名からしてもう美ですもんね。「緑色スパンコールの鹿」に「疑似四角形」!
これらの旧譜をひとつひとつCD等で探してとなると私にはなかなか大変だと思うので、サブスクのありがたみを感じます。サブスクに関しては新曲や元々好きな曲より、超メジャーではない30~40年前の曲あたりが最もありがたみを感じるかもしれない。一番パッと探しにくいあたりというか。


甲田益也子さんが表紙の本って私何か持ってるかな?と考えたところこれがありました。『ATSUKI ONISHIのニット絵本』。1985年刊。メイクは渡辺サブロオさん。

これとか中野裕通『VIVA YOU おしゃれスタシオン』とかは今おそらくプレミアついてちょっと高くなっちゃっているはず。実際どちらもきれいな本だし、日本のガーリーファッションの歴史を辿る上ではまとまってる書籍としてはなかなか貴重なのでは。
ちなみに私は2冊とも誰も買わなかった十年以上前に定価以下で買いました。なぜならオタクだからですが。良くも悪くも調べ尽くして誰も買わない本に辿り着く、それがオタク……。

こっちは『VIVA YOU おしゃれスタシオン』の1ページ。87年刊。アリスのイメージだと思います。この時代既にアリスがガーリーファッションのアイコンだったことが分かります。かわいい本なんだよねこれ。

80年代以前のガーリー系のアリスといえば、KENZOはおそらくアツキやビバユーよりも更に前くらいにアリスの絵のついたアパレルを出しているんじゃないかなあと。詳しい年代までは分かりませんが、写真で見かけた記憶があります。

あとそういえば以前、丸山敬太さんがブログでティエリー・ミュグレーのアリスがテーマのショーについて言及していて、このへんも日本のDCブランドへの影響としてあったりするのかな?と思ったり。ミュグレーなのであくまで大人の女性の服でしょうけれども。
   <自分のファッション人生の中で、誰かの一番好きな作品をあげろと言われたら、DiorでもCHANELでもKENZOでもなく、Muglerの80年代の春夏、、不思議の国のアリスをテーマに繰り広げられた、ファンタジーショーの、ラストシーンのフラワードレス。小夜子さんやPatが着たぼかし染めのキッチュなお花そのもののドレスなのです。>
80年代のミュグレーとなるとさすがに詳しくは知らないなあ。薄い知識でフェティッシュや未来的なイメージがあるくらいで。このあたりのコレクションもいつか詳しく見てみたいです。

20230929

近未来ヘアグッズ

のチーズという名のクリームチーズ。以前から一度食べてみたかったものを出先でたまたま見かけたので買ってみました。惹かれた理由はもちろん名前です。どうしてもこういうのは気になっちゃうんだな。ちなみにチーズ自体もさっぱりかつフレッシュでとってもおいしいです。おすすめ。

北海道なので乳製品を始め美味しいものやら特産物やらは数えきれないほどあるわけですけど、故に全然詳しくないです。食に執着がないほうだというのもあるけど、とにかく数が多くてよく分からんのですよね。深く考えず普通に生きててもそれなりに美味しいものが食べられてしまう地域だというのもあるだろうし。
なのでたまーにあっこれ食べたいなと目星をつけるものは結局ネーミングとかデザインとかで決めているところはあるかなあと。
たまにテレビで道外でやっている北海道物産展の映像を見て、ほ〜こんな商品があるのか全然見たことない、でもきっと美味しいんだろうなあ、とかなるのもあるあるです。



リップスのヘアオイル。こういう一回分がカプセルになっているねじり切って使うやつが好きです。何故好きかというと単純に見た目が面白いから。なんかSFに出てくる道具とか謎の栄養剤みたいで。あと利点としては持ち運びに便利、使用量が決まっているので髪がベタベタになりにくい、とかもあるかな。

この世で一番苦手なことのひとつがヘアスタイリングな気がする。剛毛多毛癖毛な上に美意識が低く髪のスタイリングや手入れにあんまり興味もないのでどんどんひどくなっていくという。
しかし好きな服を着るためにはある程度やらにゃいかんわけで、毎度アタイのこの髪は一体……?となりながら一応やっています。

一般にオシャレに見えるかどうかってつまりほぼ髪型だな?とも思います。よく言われることですけども。女性なら髪とメイク、男性なら髪とヒゲかな。これは十代の頃からなんとなく気づいていた気がする。のわりに技術が成長していないわけですが。
髪型がオシャレなら全身ユニクロやGUでも全然オシャレだけども、服が全身高級で完璧にオシャレでも髪型が適当だとおそらくオシャレには見えないんですよね。つまり人は人の髪というか頭部を見ているのですな。まあそれはそうね。

20230917

天文台と暑い秋

友達のYさんと数年ぶりに中島公園へ。これは昔からある天文台。小さくてかわいくて好きな場所です。
日中ならば中にも入れるようになっています。太陽のフレアとか見せてもらえます。

中島公園、やっぱり独特の面白い場所だと思うんですよね。星の意匠で飾られた古い大きな豊平館と古い天文台と歴史的な茶室と道立文学館とコンサートホールがひとつの公園の中にあるという。小さいですが水琴窟や日時計もあったりしますし。すぐ近くにナイジェル・コーツのポストモダン謎建築まである。私にとっての少年世界的スポットだと思います。
札幌観光でいの一番に名前の挙がるような場所ではないと思うのですが、大通駅から地下鉄で2駅ですし機会があればぜひ。

 
近の手元。これはわりと最大限に着けているのでいつもこうではないですが。人差し指の水晶はデザインが良い意味で素っ気なくて、ちょっとレンズとかの化学道具っぽい感じが気に入っています。「テレビ石」っぽくも見える。どうも根本的に華麗な装飾品とかより道具とか器具っぽいものに惹かれてしまう人間です。宝石より鉱物のほうというか。華麗なものももちろん好きですけどね。
隣のシルバーは地元の300円ショップ的な店で掘り出したものです。私は数百円のものも平気で着けるタイプ。色はシルバーとゴールドを混ぜるのが今は気分かなあ。

他のアクセサリー類はこんな感じ。腕時計は使われていなかった家族のものを貰いました。おそらく20年くらい前のオリエント。
ブレスレットは古いティファニーのリターントゥ。ティファニーのシルバーは独特のそれこそ「道具」っぽさを感じるかも。一応ハイブランドにしては外連味が薄いというか。普段はブランドのロゴ入りのものって気恥ずかしくてほぼ持ってないのですが、ティファニーのこういうタグとか刻印的なものは好きです。
ピアスはカネコイサオ。バロックパールは昔から好きです。今はこういうのをシンプルなTシャツとかデニムに合わせるような感じが多いかなあ。

20230826

酷暑最終日

海道も観測史上最も暑いとかで34度だの36度だのという温度が続いております。日中は屋内にいればまあ大丈夫ではありますけど、今もう気候って本当にヤバいんだなあという感じがこわいな。明らかに今までと違うもんね。こちらは明日(27日)から気温はガクンと下がる予報なのでちょっと楽にはなりそうですが。

 

ジサイをクーラーの下で乾燥させているの図。アジサイはボリュームがあってドライフラワーにしてもなんとなく絵になるので、終わりがけの時期に庭から採ってきて部屋に飾るぶんを作っています。

なんとなくできたの図。更に何本か追加したので今はもう少し多くなってます。


 
NOPPORO COFFEE。看板が野幌の「の」。EBRIという江別市の小さめの商業施設の中にありまして、古いレンガ工場を改装した建物自体も、あまり騒がしくないところも好きです。レンガ工場なのでお店↑にもレンガが。家から特に近いわけでもないのに敢えて結構行くくらいです。

この施設内のスーパーで野菜など買ってここで珈琲を一杯頂くのがお気に入りだったのですが。このルートをわざわざ気に入って意識して辿ってる人は少ないのではないかと。いや何の根拠もないですが体感で。人が多くないのも好きだし。
が、この間江別市の広報誌をパラパラと見ていたら、江別市在住の作家の桜木紫乃さんがまさにこのカフェとスーパーをエッセイで紹介していまして。桜木さんの休日のお気に入りルートの中に入るかたちで。
札幌の街中とかなら分かるのですが、自分がたまたまよく行く江別市の小さなカフェで常連さんの中に作家さんがいるんだなーと、なんだか面白くて不思議に気持ちになったのでありました。



バートPミラーのリブTシャツ。綿100。地元のスーパーの全然人がいない紳士服売り場のワゴンセールで500円になっていた。これ小洒落たセレクトショップなら2000円とかすると思う。とりあえず数枚買ってみたらいい感じだったのでまた追加で買いたいです。どうせ売り切れとかになってないし。なぜなら人がいないから。
メンズなのですがサイズ感はむしろレディースみたいな感じです。多分本来は男性が完全にインナーとして素肌にぴたっとさせて着るものだからだと思う。つまり一枚で着るなら女性のほうが着やすいくらいかも。

パックTってなんともいえない楽しさがありますよね。同じものだとしてもこういう、いかにもアメリカの大量生産ですみたいなパックに入っているとなんとなく楽しい。ミラーのこれは中でもデザインがかなり好きな方かも。青と白だし星ついてるし。

20230708

瓶詰標本

のドクダミでチンキを作りました。これは夏に使うために毎年作っていて今年で4年目です。ドクダミをウォッカに1か月ほど漬けるだけ。ちょっと面倒だとしたら瓶の煮沸くらいかな。それもただ煮るだけだしね。
今年はたまたま横に生えていたラベンダーもなんとなく入れてみました。入れる意味は見た目以外には特になさそう。私はこういうものを作るのが特別好きな人とかでもなく(嫌いでもない)、わりと完全に実用のためなのです。

これ、虫刺されにすごく効くんですよ。刺された箇所に塗っておくと翌日にはほぼ落ち着いているし跡もかゆみも残りません。何故こんなに効くんだ?単にアルコール分が高いから効いてるだけなのでは?と不思議になって一度ウォッカだけで塗ってみたこともあるのですが、効き具合が結構全然違って。じゃあやっぱドクダミで作らなきゃだめなのか……となり。

私は肌が弱くて、ひとつの虫刺されでも大きく残るとそこをトリガーにひどいことになっていく可能性はゼロではないんですよね。なのでトラブルを最小限に抑えてくれるものはありがたい。で毎年恒例で初夏に作るようになっています。

左は去年作ったもの。一年漬けるとこういう色になります。こっちも今も使えます。丸2年くらいは全然使えるらしい。ウォッカだからね。

ついでにこれは3年前に初めて作ったときの写真。本当はこういう風に花の部分を多く使うと見た目がきれいにできあがります。私は花の盛りにさっさと摘むタイミングを逃しがちで年ごとに葉の比率が増えてます。効能的には花でも葉でもどっちでも大丈夫。



 

 



影と少年CQ。以前から存在はなんとなく知っていたのですが、最近曲やビジュアルを改めて見てかわいいなあと。衣装がクラシカルな少年&少女ですよね。かつ、今っぽさもちゃんとあって。



メンバーのゆっきゅんのソロ曲も以前から気になっていて、今年リリースされた「隕石でごめんなさい」がとってもツボでよく聴いています。宇多丸さんもお気に入りらしい。わかる。好きそう。

20230627

BLACK&PINK

近読んで面白かった本2冊を。
『利休の黒 美の思想史』尼ケ崎彬
 
茶道関連の本をわりと読むのですが、最近読んだ中で一番面白かったのがこちら。これ茶道や歴史にそこまで興味ない人でも面白いんじゃないかな。検索したら毎日新聞の書評があったのですが、のっけから「名著である。」で始まる。わかる。
ワビサビという言葉もありますが、日本人てやたら経年劣化でボロボロになったものとか素朴なものとか左右不対象のものとか好きですよね。金継ぎとか。ヴィンテージのデニムがやたら人気なのも繋がるような。民藝とかね。
それは日本の文化の最初からそうだったわけではなくてだんだんそうなっていったんだけども、どういう流れだったのか?ということが茶の湯の歴史とともに読める本です。

しかし昔から思うのですが、「あえての素朴」「あえての田舎趣味」みたいなのが好きでその道のカリスマになるような人って、大抵生まれながらの都会のセレブですよね。ボロボロとは逆の豪華な名品も大いに見て育ったような。そしてそれはなんか分かる。極まるとそっち行くしかないんだろうなあという。
民藝の柳宗悦は生粋の東京のインテリお坊ちゃん、利休を始めとする侘び茶のカリスマたちもみんな堺の豪商とか。世界有数の姫だったマリー・アントワネットもヴェルサイユの中に田舎テーマパーク的なものを作って木綿のシンプルドレスで楽しんでましたし。今でいうなら森泉・森星姉妹とかね。そういうものなんだろうな。


『49冊のアンアン』椎根和

日本のファッション誌で最もレジェンドとされるのは?という問いがあったら。答えはいくつかあるとしても、候補のもしかしなくても一番くらいにあがるのが「初期のアンアン」ではないでしょうか。
その初期のアンアンの編集部員だった椎根和氏による創刊から49号分(!)の詳細な回想録。中から見ていた人にしか書けない内容で興味深く面白いです。オリーブ編集長になる前の淀川美代子さんもいます。
椎根さんの語り口も個性的で、当時としてもぶっ飛んでいるまさに弾丸のような海外や日本全国での撮影スパンやスケールもすごいのですが。

読んでいて私が改めてあっそうか、となったのは、初期のアンアンってとにかくずーっと金子功さんが衣装を担当していて、奥様である立川(金子)ユリさんがモデルなんだなあということです。いや知ってはいたのですが、想像以上に基本全部そうというか。

つまり皆さんも見覚えあるかもしれないこれとか、
これとかもユリさんだし服は金子さん。知ってはいたけれども、でもそうかそうだよなあと。
ちなみにこれは背景のイラストが原田治さん。そうあのOSAMU GOODSの。

つまり日本ファッション誌史上の金字塔である初期アンアンに載っている服って、何を置いても「金子功」なんですよね。設立当初のコムデギャルソンやMILKやKENZO等も載ってますが、それよりなにより金子功が作った大量の衣装によって誌面が構成されている。そしてその創作のミューズは奥様のユリさん。これ、普通に大きなことだよなあ。

あと以前『ラグジュアリー産業』を読んだときにふと思ったのが、日本にルイ・ヴィトンを紹介した最初期の人ってアンアンの金子さんとユリさんだったような?ということ。これ一応記憶が正しかったみたいで、1970年の第3号でユリさんとともに金子さんのヴィトンコレクションが写っています。日本の女性誌でヴィトンが大々的に紹介されたのはこれが初とのこと。そしてこの記事への読者の反響がすごかったらしい。
つまりベルナール・アルノーが世界一のお金持ちになった発端の発端は、半世紀前の金子夫妻のパリ土産選びが上手すぎたせいです。極論すぎ。でもまあ2%くらいはマジでそうかも。当時のアンアンは後に与えた影響が多大なわけなので。

金子功及びピンクハウス周りのことってきちんと総括しようとすると何気に相当難しそうな印象があります。であれほど独特かつ一世を風靡したにもかかわらず、おそらく未だにきちんと論じられていないという。
かように、大きくもどこか掴みどころのない不思議な存在感の金子功氏なのでありました。

20230617

神様兼親爺

ミは知っているか。スマホに防災速報アプリを入れていると札幌では今ひたすらヒグマ注意報が出続けることを。↑は最近の履歴。クマと地震とクマとクマとクマ。なんか冗談みたいでもありますがまあ本当です。

北海道民というのは基本的にクマに対する警戒心は持ってて、単にかわいい動物だと思っている人は多分ほぼいないのですよね。春には毎年どこそこの町の誰々さんが襲われたとか亡くなったとかいうローカルニュースがテレビで流れていて、みんな普通に子供の頃からそれを見て育っているので。鹿児島における桜島の噴火ニュースとか、東北地方の豪雪予報みたいな感じだろうか。兵庫県のY口組ニュースとか?(違?)

にしてもアプリの速報履歴がヒグマで占められる状況はさすがに珍しく。近年クマの活動地域の云々とか駆除の云々とかで人里に降りてくることが多く、札幌市内での目撃情報も増えているようです。
市街地としか言いようのない場所で出社中に襲われて140針の大けがをした方もいまして。これは本当に用心のしようもないと思う。東区ってまったく普通の住宅地で、札幌の中でも中心部寄りのほうです。東区で人がクマに襲われたのは明治11年以来143年ぶりだとか。

でつまり住宅地に突然現れるクマって予測が困難なのですよね。大雨や雷なら予報を見ての気をつけようもありますが。なので出先でえっ今近くにクマいんの!?という場合のためにアプリでどんどんヒグマ情報が出されるということなのだと思います。地震雷火事ヒグマ。そういえばクマのことを山親爺ともいいますが。

千秋庵の山親爺はおいしいですが。雪の結晶モチーフなのも好き。千秋庵は最近別の製菓会社の傘下に入りまして、ちょっとスタイリッシュにリブランディングされてオシャレっぽくなったりなんだりしています。





近気になるブランドのS.S.Daley。デザイナーはイギリス人のスティーヴン・ストーキー・デイリー、1996年生まれ。若! 若いけどちゃんとした服で、ファンタジックさのあるトラッドという感じでかわいい。博物画とかマリンみたいな要素もあって。こういうの好きなんだよな~。サムネイルのやたらクールな紳士はそれもそのはず、イアン・マッケラン卿。
 
世界観はあるんだけどちゃんと着られそうな、リアルクローズ感覚もあるのも若いデザイナーさんらしい気がする。

20230606

耽美のおしごと

近衝撃を受けたのがGUのメンズの革靴。値段の安さもすごいですが、履いてみると木型が異常にいいのです。な、なんで……?ってちょっと戸惑うくらい。
特にメンズの革靴の木型が欧州の老舗靴メーカーみたいな細身のきれいな形で。私が持っているフランス製のサービスシューズとかにかなり近い。なぜなんだ。どこかの老舗靴メーカーの偉い人が木型ごとヘッドハンティングでもされたのだろうか。ファーストリテイリングなら普通にあり得そうで怖い。

店頭で見て一番すごいと思ったのはリアルレザーダービーシューズ?かな、外羽根のレースアップシューズ。デザインも超王道である種洗練されているし、他の何倍もする革靴が全然合わないけどこれは合うっていう人がいっぱいいる気がする。なぜなら木型がすごいから。メンズですが大きめサイズの女性は試してみても良いかもです。

上の写真は私が買ってみたメンズの本革グルカサンダル。元が安いのに更にセールでとんでもない値段だった。レースアップほどのぴたっと感はないですがこれも良い形。安いので質感の良さとかを求めるものではないですが、適度なラフさがスペインとかギリシャあたりの安めの革サンダルっぽくて妙に雰囲気はあります。




ナスイの部屋、アナスイの部屋すぎて好き。こういう部屋に住んでなかったら逆にちょっと嫌だもんな。イメージ的に。 
アナスイって日本であまりに商業的成功を収めていて数十年そこらじゅうに存在しているので、むしろあまり意識しなかったりもしますけど、中華趣味とガーリーを違和感なく組み合わせてひとつの型としてあらゆる層にまで届けたという意味では完全に前人未踏の人ですよね。その能力の一端が、このマキシマリズムの中でも当然バランスと質が保たれている室内からもうかがい知れるというか。完璧主義なんだろうなあ。



もうひとりのクラシカル完璧主義マキシマリストといえばディタ・フォン・ティース。この人のお家も昔からすごい。ディタとアナスイってアメリカ生まれアメリカ育ちのアメリカ人なんだよな。意外ってこともないけども、典型的アメリカン趣味では全然ないよね。

アメリカの(意識的な)ガーリー&非ミニマム&クラシカルの人は、「敢えてのキッチュ」みたいな感覚がキーポイントなのかなという印象があります。特別クラシカルでなくてもソフィア・コッポラとかもガーリーの根底にどこかキッチュ感覚があるイメージ。ある種の生真面目な自己ツッコミ感覚と言い換えてもいいかもしれない。欧州人だとガーリーでももうちょっとゆるっと素っぽいような。



  シミハルさんのツイッターで私服姿を見られることに気づいたぞ。今も本当に少年のようだなあ。コルセットのマダム・クルーナーと永遠の少年がまったく矛盾なく共存しているのがコシさんという感じ。耽美とはそういうものということでもあるだろうし、コシさんが特別というのもあるだろうし。

20230525

街の残像

平館にはカフェスペースがあります。シンプルに古い洋館の中でお茶が頂けますというだけの場所ではあるのですが、結構お気に入りです。静かだし。ロリータさんとかクラシカルなファッションのお嬢さんに合いそう。
豊平館は照明のシーリングの装飾がきれいです。部屋によって描かれている植物が違って、この部屋は薔薇。

カーペットも薔薇。
 
カーテンも、この写真だと見えにくいですが薔薇の柄です。つまりこの部屋は薔薇の間なんですね。と数分経ってから気づきました。薔薇だらけでも色調も抑えめで華美でなくまとまっているのが昔の立派な洋館らしいなあと。


森田たまや吉屋信子、その他さまざまな作家が大正~昭和初期あたりに書いた札幌についての随筆や小説を読むと、大抵すごくヨーロッパ的で美しい街だなあ的なことが書かれているんですよね。当時イギリス人に「日本にもこんな街があるんですね」と言われただとか。
昔はその意味がいまいち分からなくて。まあ碁盤の目みたいで整ってはいるかもだけど別に普通では?と。ビルばっかりだし。
しばらくして分かってきたのが、つまり札幌の街並みは高度経済成長とか札幌オリンピックのあたりで相当変化したのだということです。黒澤映画の『白痴』にも映し取られたような、開拓によって欧州的な洋館が立ち並びつつも素朴な街の姿が、昭和中期を境に現代的なビル街に再開発されたと。
で私は再開発以降のビル街の札幌しか知らないので、大正や昭和初期の札幌の描写を読むと??となっていたというわけですね。昔は小樽みたいな感じだったのかな。

昔の洋館や建物は北海道開拓の村でも見られますし、中心部なら時計台や旧道庁もありますが、中心部から近めで気軽に行ける洋館のひとつが豊平館かなと思います。
豊平館のある中島公園はかつて博覧会が開かれていた場所でもあり、北極塔(もうないですが)や天文台(今もあります)もあって好きな場所です。小堀遠州の茶室・八窓庵もあったりします。森田たま等が言うところのかつての札幌の面影を残した場所といえるでしょうか。



『白痴』(1951)のワンシーン。当時の札幌の街並みが少し見られます。


 
し前に庭のチューリップが盛りでした。フラワーアレンジの技術がないので全部短く切ってわさっと入れるという方式を採用しております。

20230506

伝説をお買い上げ

『ラグジュアリー産業: 急成長の秘密』ピエール=イヴ ・ドンゼ

世界一のお金持ち。と言えば今それはビル・ゲイツでもGAFAのCEOでもなく、LVMHのベルナール・アルノーなのですよね。
ヴィトンにしろディオールやエルメスにしろ、元は貴族やブルジョワ向けの高級品を職人が細々と作って売る小さな老舗の会社でした。それらを集合し、中間層を含む世界中の消費者に大規模に売るようになったのが80~90年代以降のLVMHやケリング等の企業。その辺りのことを説明している本です。なかなか面白かった。
そしてその起点には日本がある。高度経済成長~バブル期の日本人がヴィトンやディオールetc.を突然大量に買うようになり、そこで今の高級ブランドの巨大コングロマリットが始まった……と言ってまあ違わないはず。

読んでいてあ~となったのは、現在のラグジュアリー・ブランドはつまり「高級品の大量生産」をしているのであり、それは矛盾ではあるということ。言い換えると、そうでありながら収益を成り立たせる企業こそがラグジュアリー・ブランドたれるのだということかも。
その矛盾を孕むブランドの購入を世界中に納得させるために重要なのが「ヘリテージ」なのだそうな。ヘリテージとはつまりブランドのストーリー作り。ココ・シャネルの人生の伝説化とか、ディオールのニュールックは当時こんなにセンセーショナルでとか、ヴィトンのトランクは水に沈まないのだとか、そういうやつですね。
いま日本でディオール展が開催されていて人気ですが、これもまさにLVMH社によるヘリテージ発表会なのでは。それが会社のメインの仕事だとすら言えるかも。そりゃあ手間暇かけて催すわけなのだな。


しかし、日本では庶民がやたらと高級ブランドを買うようなフェーズが終わったよなあとも改めて思ったり。もちろん不景気による経済的理由もありますが、もっと大きな流れとしても。身の丈に合うものをうまく着るほうが格好いいよね、という感じになりましたよね。そしてこれって欧米だと昔からそうなのでは。
昔からパリやロンドンのストリートスナップを見ても、みんなGAPとかZARAとか古着とか着てるなあと思ってました。今ならユニクロか。もちろん質の良い服の人はいますが、全身ハイブランドの人とかほぼいない。でみんなちゃんとお洒落という。
日本人のファッションはその領域に入ったのでは。つまり大人になったといいますか。枯れたとも言えるかもだが。

みんながやたらと高級ブランドを買うフェーズは、一昔前の日本から今は中国や東南アジアに移ったのだと思います。多分これって理屈ではなく、人間って国がドーンと経済発展する時代に分かりやすい高級品が欲しくなる生き物なのでは。ある意味本能のような。
別にアジアに限らず、アメリカにも昔「金ぴか時代(Gilded Age)」という時代があってバブリーな高級品が大人気だったし、他の国もそういう時代はあったはず。そしてその「若い」時代を過ぎると、もうそういうのはいいかな……となるのでは。通過儀礼みたいなものなのかも。


 
drop in cafeの若桃のフレンチトースト。桃が出てくるのだと思っていたらこれが出てきて??となりました。で食べてみると確かにほのかに甘い桃の味なのです。おいしかった。若桃とは普通の桃が育つ過程で間引かれた小さい桃の実なのだそうな。また食べたい。

20230429

過去の除去(チューブ入り)

ゼット ロゼットゴマージュ

人間それなりの年数生きていると自分の肌の癖みたいなものも分かってきますよね。私の肌の癖のひとつに「季節の変わり目にターンオーバーが鈍る(おそらく)」というのがあります。
冬とから春とか夏から秋みたいな時期に顔や首の一部が軽度のアトピーのようなかゆみを伴う肌荒れが現れて、古い角質の除去を促すとわりと収まる、みたいなことです。皮膚科で診断されたとかではないのでただの経験則なんですが。

15年くらい前かな?肌荒れ時期に敏感肌用のクレイパックをすると落ち着くことに気づきまして。クレイパックってつまり角質の除去効果がありますよね。
そこを踏まえて、そういう時期になると頓服としてゴマージュ系の商品を使用するようになりました。そしてそれが全部普通に効いた。
つまり自分は季節の変わり目にターンオーバーが乱れる肌質なのではと想像するに至りました。で古い角質が溜まり、上からいくら保湿をしても内側に浸透せず荒れる。逆に言えば溜まった角質を除去してやると保湿もできて肌が収まると。なんとなくですが。
ちなみに普段はこういう除去系は全く使いません。年に数度です。皮膚が薄いので私にとってはあくまで一時的な対処ですね。

でまた肌荒れ時期がやってきたので、今年はロゼットゴマージュを試してみました。AHA系は初めてかも。これすごい安いんだね、400円くらい。ロゼットって長寿企業ですよね。そして数十年間ずっと角質除去系の商品を売っている会社では。つまり昭和の昔からずっとそういう商品の需要があるのだな。
結果的に、これも効きました。私の肌は多分除去系なら本当になんでもいいいんだな。えらくボロボロとカスが出てくる使用感なので楽しさとハラハラが両方ありますが、痛みとかもなく荒れも落ち着きました。人気商品なわけだなあ。

しかし自分の肌の理解ってまあまあ長い年月かかるものだなと思います。言っても私もなんとなくの機序が分かるまで10年15年はかかってますし。逆にそこが分かってしまえば大分楽とも言えるかもしれない。


 
く行く3階建ての喫茶店の3階部分。独特のレトロさを感じる建築で好きです。