20191031

オータム


葉を狩りに行ってきました。北海道ゆえ普段から車でその辺を通るだけで紅葉の風景って十分見られるものなので、あえて意識的に見に行きはしなかったりするのですが、今年はなんとなく。これは円山公園です。北海道神宮のすぐ横。



アメリカ北部やヨーロッパの映画ドラマ等を見ていると、関東や関西のそういうものを見ている時より風景に親近感を覚えることが多いです。理由のひとつは単純に欧米との緯度の近さだと思う。つまり風景への共振って暮らしてきた地域によって相当に決まるものなのだなと。私の先祖は関西や名古屋の人たちらしいですが、そのあたりの風景に美しさや趣深さは感じても特別な親近感はないもんなあ。血ではない。
摩周湖のいかにも自然の神秘を感じさせる雰囲気とか、ゆえにある種の畏怖もありますが、私は本州の古都とかより明らかに肌感覚的に「近い」です。でイギリスやドイツの風景のほうが本州の都市や田舎よりも「近い」。小説の描写でも。行ったことないけどニューヨークも多分近い感じがすると思う。
逆に、たとえば春の東京の街角で桜が散る何気ない光景に対して「実物を初めて見た!」的な驚きがあったりします。海外からの観光客のような見え方なのだろうか。



木の説明の板がクマでかわいい。他にリスやモモンガのタイプもありました。
円山公園はもともと明治のころには、円山養樹園という開拓の際に北海道に適した木材を探すための樹木の試験場だったそうです。その名残で今も多種多様な木が見られるのだそうな。ドングリも大きなものがぽこぽこ落ちてました。



十代のころにYORKで買ってもらったスコットランド製のキルトスカート。自分ではただ普通に着ていますが、90年代のキルトってもしかしなくてももう完全に古着として売られる範疇なんだな……とまたしても自家製ヴィンテージの存在を自覚した日。
ローファーはリーガルのアウトレットで適当に買ったものなのですが、これめちゃくちゃ履きやすいです。ガンガン歩けるし一切どこも痛くならない。木型が足に合ってるんでしょうね。あとローファーってちょっとかしこまった格好をしなければならないけどヒールって感じでもないなあというときに、一足あるとやっぱり便利ですねえ。なんとなく言い訳がきく靴、というか。

20191027

ミントカラー


Suzanne Vega - Book Of Dreams(1990)
音楽に詳しくないのでスザンヌ・ヴェガのことも名前となんとなくのイメージくらいしか知らないのですが、このMVかわいいな~。オブジェ×少年な感じ。曲もなんだかポップ。


セーラー少年なスザンヌさん。かわいい。オリーブっぽい。


こういう色使いって1990年前後っぽい感じがします。当時の資生堂のCMとかもこんな感じのカラーパレットが多いイメージ。宮沢りえのレシェンテのCMとか。これもまさに1990年らしい。そうか。そして曲がコシミハルさんですね。
しかし昔の資生堂のセンスの良さを見ると悲しくなるな……(笑)。「資生堂のあらゆる広告と商品が世界基準で飛びぬけてセンスが良かった時代」というのが確かにあったんですよ。数百円の商品でもデザインが完璧なのが普通な時代。近所のDSで適当に買ったらパッケージが平林奈緒美やイーリーキシモト、みたいな世界。エルセリエとかこの静謐なシックさでティーン向けの低価格ブランドですからね。
今思えば文化的に贅沢すぎて嘘みたいだなあ。当時がイレギュラーに贅沢だったのか今が不景気すぎるのか。仲條正義さん時代の『花椿』や資生堂パーラーの缶も捨てられないです。




ント結晶。ハッカ脳ともいいます。食べられる結晶、というのは特別珍しいわけでもないと思いますが(塩とかね)食物でミントの結晶くらい「結晶っぽい結晶」もそんなに多くないかなあ。水晶っぽくもあり縦長さがアクアマリンっぽくもあり。
ちなみに食べると半端なくスースーするので美味しいとかどうとかいうものではないと思う(笑)。スッキリします。
これを紙に巻いて煙草にするというのに憧れていたなあ。やったことはないですが。