20221124

散歩の途中のナイジェル・コーツ

には貴重な歴史的建造物もあれば謎度の高い建物もあるわけですが、これは札幌でも謎度高めの方ではないかと思います。『千と千尋の神隠し』に出てきそうな日本風のような無国籍のような不思議な建物。
これは何かといいますとナイジェル・コーツというイギリスの建築家の手により1988年に設計・建築された商業施設です。名前は「ノアの箱舟」。当初はカフェレストランだったらしいですが今は炙り居酒屋。
つまりバブル時代に日本全国で海外から有名建築家を呼んで建てられたポストモダン建築的なやつの、札幌版ですね。札幌にあるそういうものの中でも結構有名な建物かなと思います。単純に外観がすごく独特だし。
ちなみにZepp札幌の真向かいなのでライブの遠征で来た人も見覚えがあったりするかも。

個人的には外壁に並べて設置されているグリーンの照明にすごく当時っぽさを感じます。この時代のポストモダン系の建築って結構な確率でグリーンの金属の装飾がついているイメージ。レトロさの演出なのか「メンフィス」ぽさなのか?

ナイジェル・コーツのデザインは結構好きです。アールデコのようなSFのような無国籍のような独特さが。映画のセットっぽくもある。Wikipedia:Nigel Coates(英語版)
東京だと麻布にThe Wallというビルが今もあるそうです。写真で見るとクラシカルでアート的でやはりかなり不思議な雰囲気。

小樽のヴィブラントというホテルの内装もバブル期にこの人が手掛けていて好きでした。当時の名称は「小樽ホテル」。が、一度ちゃんと泊まろうと思っているうちにニトリが買い取って更にまた内装が変わってしまいまして。ちゃんと見れずじまいだったなあ。ロビーとかは何度も入ったことあるんですけどね。
↑こちらでかつてのヴィブラントの姿を見ることができます。この内装の感じ、このブログ読んでくださってる方ならお好きな方結構いらっしゃるのではと。アールデコ近未来みたいな。階段の手すりの上に青い硝子の地球儀が載ってるのも良いなあ。少年世界っぽくもあるような。小樽は硝子の街ですしね。


なぜ突然ナイジェル・コーツの話をしたかというと、この日の本来の目的はちょっとした付き合いで中島公園を散策することで。そのすぐそばに「ノアの箱舟」があって通りがかったからなのでした。
上の写真は公園内の豊平館。の後ろから見たところ。こう見るとなんかアメリカの片田舎の怪しい洋館みたいだ。
 
札幌の古い建物にはよく星の意匠がありますが、豊平館も例に漏れず。ちなみに元は開拓使が建てた要人向けのホテルです。今は見学できる施設になっています。
そういえばカフェもあるんだよな~と思ったらギリギリ時間切れでした。ザ・洋館なのでここでお茶するのはなかなか楽しそう。今度また改めて行ってみよう。

私はどうも照明の根元の接続部分を見るのが好きで。シーリングとかカバーとかそういう部分。なので何撮ったんだ?って感じの中途半端な箇所の写真が何枚もある。
古い洋館は照明のこういう部分も流石に手が込んでます。豊平館は植物のデザインがバリエーションに富んでいて職人仕事という感じ。個人的にはこういう金属のチェーンとか滑車の機械的な部分が気になってじっくり見てしまいます。



ョー・マローンのクリスマス広告動画。高級少女装&少年装という感じでかわいらしいので貼ります。JaneMarpleも大雑把にいうと大体このバランスだよね。白アランセーターの中に黒シャツを合わせるのかわいいな、成程。真似しようかな。

20221110

冬の靴・黒い靴

族の冬靴を買うのに付き合って行ったスポーツ店にいた動物たち。博物館じゃないんですよ。スニーカーとかアウトドア用品とか売ってる普通のチェーン店。でかいけど。
見た感じ本物の剝製はあまりなさそうに思いましたが迫力はありました。面白いしいいんだけど、なんかこうアウトドア用品→冬の野性動物ポンポン置いとこ!なセンスに北海道っぽい大味さを感じるというか(笑)。
アメリカの地方の大型店とかもこういうセンスしてそうだもんな。昔『ビッグ・リボウスキ』を初めて見たときにアメリカ(の庶民)って北海道みたいだな~と思った記憶があります。『ファーゴ』とかね。

ちなみにお店自体は、雪道用の冬靴の品揃えがとてもよく店員さんも詳しく親切で、家族も満足して買い物を終えてました。メレルにソレルにKEENにホカオネオネにNBにムーンスターに、あれだけ一挙にワンフロアで冬靴を見られる店は札幌の中心部にもないのでは。餅は餅屋ですかね。
滑りやすい底の靴で雪道を歩くとわりとリアルに命に関わるので、靴は大事というわけなのです。



系ボトムに黒靴が好きなのかなと写真を見ていて思いました。好きっちゃ好きだけどそんなこだわりとかはないです。一枚目に至っては同じようなパンツがありすぎて自分がどれを履いているのか写真を見てすらいまいち分からない。ディッキーズ?かなあ。二枚目とのコーデの違いもほぼないな。

この間、ふと自分の足囲を測ってみたのです。靴のサイズのDとかEとかEEとかああいうやつ。結果、D(標準狭め)のさらに下のCでした。狭い。正確にはCとBの間くらいかも。

幅の狭さには自分でも昔から気づいていたので意外ではなかったのですが、数値で見るとああそうか……とはなりました。縦は大きめなので、つまり足に合った形の靴が一般的ではなくちょっと買いづらいということではあるので。普通のローファーやバレエシューズは基本スポスポ脱げる族です。
ちなみに日本人女性は一般的なイメージよりも意外と幅狭の足の方が多いらしいです。そうと知らず足に合わない幅広の靴を履き続けて、足が痛んでいる方も少なくないとか。売ってる靴って大抵EとかEEとかだもんね。

で、上の写真の靴たちって15年ものもあれば今年買ったものもあるのですが、全部幅が狭めでひょろ長い形が共通してるんですよね。かつ紐靴かブーツで足首が固定されていて脱げない。買う時はある種無意識ですけど、歩きやすくてデザインが嫌いじゃないものを選ぶと自然と形が似通うってことだろうなあ。
足に合っていないスニーカーより足に合っている革靴のほうが楽だったりもするし。靴選びって深淵。面白くもあり、面倒でもあり……。