20230319

花椿ト仲條

家物の食器類を扱う、お気に入りのお店で見つけて購入した木製の台。かなり小ぶりで手のひらサイズです。コンポート?でいいのかな。これは特に作家物ではないと思うんですが。漆塗りだそうです。
ひと目見て部屋で鉱物を載せて使ってみたいなと浮かびました。とりあえず蛍石を載せてみた。かわいいかも。お茶菓子を載せてもおままごとみたいで楽しそう。

部屋には黒をアクセントに使うことが多いです。モノトーン自体がベースだと私にはちょっとスタイリッシュすぎるので、点で黒を入れるくらいが好きなんだと思う。
今欲しいのは黒っぽい枠のガラスケースかなあ。できればヴィンテージで欲しいのですが、大きさとデザインがぴったり来るものというとなかなか見つけられず。3年くらいかけて買えればいいかな……。

去年ドライフラワーにした庭のガクアジサイ。花弁も結構きれいに残りました。



書館で借りた『花椿ト仲條』。仲條とは仲條正義氏のこと。半世紀にわたり資生堂を始め様々な企業や美術館のアートディレクターを務めた日本のグラフィックデザイナーのレジェンドです。その仲條さんが手がけ続けた『花椿』の総集編で、2009年に出版されています。 
私は日本のグラフィックデザイナー・ADで一番好きなのはたぶん仲條正義なんですよね。昔からずっとそうです。なのでこの本のことも出版当初から知っていました。が、ちょい高いのと厚くてデカいので躊躇しているうちに月日が経ち、プレミアがついたりなんだりで。

今回借りてみて思ったけどやっぱりまあまあデカい(笑)。その分資料として見やすい、良い本です。で掲載されている中でも特に欲しい花椿の号は個別に入手済みなので、どうしても欲しいということではないかなあと。でも仲條ファン・資生堂意匠ファンならあると嬉しい本だと思います。装丁も花椿的できれいだし。
     
80年代の花椿。この号持ってます。我ながら好きそう。
 
90年代の花椿。ヴィヴィアン特集。マニアの間では結構知られる号だと思う。元はパンクでセクシーでダークでもあるヴィヴィアンが、日本の媒体で特集するとどこかクリーンでかわいらしい印象になるのが印象的。撮影は仲條さんが惚れ込んでいたシンディ・パロマーノだと思います。

日本人って世界有数の、というか世界一のヴィヴィアン好きでしょうけど、本国のリアルなヴィヴィアン・ウエストウッドそのものというより「ヴィヴィアンのかわいい部分」が主に好きなんだよねきっと。じゃないと体格的に着こなすのが難しかったのもあるだろうけど。
その「かわいい」部分がロリータや少女的なファッションブランドに与えた影響も多大だと思います。MILKとかJaneMarpleとかクードゥピエとか、ヴィヴィアンが無ければまた全然違うブランドになってたんじゃないかなあ。