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20260131

鞄にこまごま

1月が終わってしまう。ということで滑り込みで更新を。今年もよろしくお願いします。遅。

大寒波ということで雪がドバっと積もりました。雪かきはまあ面倒なのですが、不思議なもので雪がたくさん降るときって体感温度はあまり寒くないんですよね。普通に氷点下だったりするんですけど。雪があまり多くなくて風が強いときが体感的には一番寒い気がする。
この「雪が多い日は寒くない」感覚って結構メジャーなものらしくて、理由も諸説あるそうな。風景が一面白くなるので視界が明るい感じもします。雪焼けするのは嫌だけども。



年最初の更新だから(31日だが)というわけでもないんですが、ふと思い立ってカバンの中身紹介というのをやってみます。特に理由はないんですが。私インターネットを30年近くやっているんですが、カバンの中身ってネットに初めて載せる気がします。機会が特別なければそんなもんかしら。

ちなみに人様のカバンの中身を見ること自体は普通に結構好きで、どれくらい好きかというと、十代の頃に雑誌の一般人のストリートスナップでカバンの中身を紹介している特集を切り抜いて保存していたくらいには好きです。何を保存してるんだ。あと吉川ひなのちゃんのカバンの中身写真も保存してた。セブンティーンの。だいぶ中身好きだったのか十代の私。
ネット以前の時代は雑誌に既にそういう特集があって、おそらくその文化がネットに移行しておなじみのコンテンツとなったともいえるのでは。

左上から時計回りに 
★ケイタマルヤマのハンカチ
★いただきものの手作りポーチ ジッパーに付けた白い丸はLoopの耳栓
★スマホ 
★Philipsの有線イヤホン
★MoMAストア?のキーホルダーと鍵
★HERZの財布
★ビーズ刺繡のカード入れ
★リバティの布で自分で縫った袋 中身はBAGGUのエコバッグ
上の見切れてる赤いのはエルベシャペリエのトートバッグです。

中で一番長く使っているのはキーホルダー。シルバーの丸いやつです。なんと30年選手。MoMAグッズを取り扱う雑貨店で当時買ってもらったんですが、壊れなさすぎて未だに使えているという。しかも仕舞ってたのを出してきたとかでもなく普通に日々使って30年。使っておいてなんですが、なぜこんなに丈夫なんだ。
赤とオレンジのは鍵の形のプラスチックのおもちゃみたいなチャーム的なもの。透明な赤の鍵って、『Return to Oz』の生首コレクション棚(映画史に残る女子憧れ家具)の鍵みたい!と思って買った記憶がある。
 

スマホはこだわりがなさすぎてよく分からないんですけど多分ギャラクシーです。多分て。この写真の中のもので、一番皆さんにもオススメなのはスマホに付けている青いスタンド&グリップかも。clckrというやつで、画面を横向きにも縦向きにも置けるし畳むと軽くて薄い優れものです。もちろんグリップとしても。

HERZの革小物は丈夫なので好きです。これも普通に使っても10年とか全然いけるんじゃないかなあ。黒革+金ボタンの組み合わせのものが昔から妙に好きです。

エコバッグはケースを紛失して、たまたま家にあった同じような大きさの袋で代用してます。リバティのハギレを適当に手縫いしたもの。

エルベのトートも20年とか前のもので、あんまり使っていなかったのを最近久しぶりに使っています。これ当時は1万5千円前後だった記憶なのですが、今同じモデルが4万4千円くらいになっているのを見てしまいギョエエとなりました。物価の上昇こわい。

こうして見てみると青と黒が多めなのは予想通りなんですけど、意外と赤があるんだなあと。そういえば赤も好きかも。

カード入れは本来ミニポーチで、お店で一目惚れしたもののポーチとしてはかなり小さめで、使い道が浮かばぬままつい買ってしまったもの。もしやカードにちょうど良いのでは?と入れてみたらぴったりで、意外に活躍しています。
ICカードはキタカのエゾモモンガ。JRカードなのですが私は普段JRにほぼ乗りません。このデザインを持ちたいという理由でバス地下鉄のカードをこれにしているという。
下のストライプの布は母が作った巾着で、これをバッグインバッグとして使ってます。なんでも背広に使うようなウールの上等な生地なんだそうな。確かにハリがあります。

20251014

新世紀ノスタルジイ

テラプレイスを歩いていたら上から実験器具が吊り下げられたディスプレイの店舗があって、思わず撮った写真。香水屋さんらしい。
ここ以外にも理化学や博物画や鉱物系のものがディスプレイに使われている新しめのお店が数軒あったような。ステラプレイスって多分札幌で一番くらい若者の往来が多い場所なので、つまりそれがトレンドということなんでしょうね。理科系のビジュアルがオシャレとされる時代なのだなあ。

二十年以上前は理化学用品や鉱物みたいなものって、東急ハンズかガチの専門店くらいしか買える場所はほぼなかったと思います。ハンズの次が突然ガチの〇〇鉱物研究所とかに飛ぶ感じ。それっぽい雰囲気のヴィンテージショップでもほんの数個とか。たとえば耳猫風信社的な感覚のお店となると東京でも相当珍しかっただろうし、まして札幌は、という。
この二十年の間の大きな変化というと、やはりネット特にSNSの普及ですよね。理化学や鉱物系のものを美しくディスプレイする方法や入手先が色々な層の人たちにも広がったことで、美意識としてマニアックだったものがメジャーな領域にも及んだのだと思う。でステラプレイスにそういうお店が数軒できるに至ると。時代の変化ってすごい。そしてこの傾向って日本に限らず、結構世界的なものという印象があります。



戸ファッション美術館で永澤陽一さんの展覧会が開催中だそうで、記事を見ていてあっ!と思ったのが私も以前ブログで書いたことがある鳥籠のドレスが展示されていること。やっぱりかわいいな~。
永澤さんの服がこれほどたくさん見られる機会はそう無いのでは。お近くの方はぜひ。回し者ではないです(笑)。


前ブログで書いたつながりでいうと、過去なぜか二度ほどブログで触れたことのあるクロエ・マルがこのほど米国VOGUEの編集コンテンツ責任者に就任されたそうで。実質の編集長と思われる。
個人的に、VOGUE含めた世界中のファッション誌編集者で、編集長以外で名前と顔を覚えていてセンスが好きでたまにインスタを覗いたりしていたのってクロエ・マルただ一人だったので、就任を知ってほおお~となりました。しかし編集長になることは想像できてなかったなあ。

こちら側(どちら側?)の人間的にいいますと、彼女は映画監督のルイ・マルの娘さんでもあります。そう、つまり「地下鉄のザジ」や「さよなら子供たち」の監督の娘さんがアナ・ウィンターに後継として指名されたのですね。いろんなことがあるものだなあ。

20241015

靴いろいろ

んだか4枚撮り溜まっていたのでまとめて載せてみます。夏から秋の足元。今年は久しぶりにハーフパンツを結構着ました。元々ずっと自分の定番アイテムではあるのですが、好きな感じのものを入手できたので秋冬もタイツを合わせたり工夫して着ようかなと。

足といえば、夏に足の薬指にヒビが入ってしまいまして。しかも家の中で家具にぶつけて。超痛いわけでもなかったのですが、内出血していく指の付け根を見てこれ病院行かなきゃいけないやつだな……と。後日整形外科で診てもらったら案の定でした。己のうっかりによる骨ヒビのトホホ感はすごい。ちなみに、日本人は裸足で家の中を歩くので指の怪我の原因としてすごく多いのだそうな。
しばらく湿布とテーピングをしていただけで、今はもう痛みもなくほぼ完治しているのですが。未だに歩いているときに一瞬あっ大丈夫か?となるのが面倒といえば面倒かなあ。多分歩き方に変な癖とかがついてもいけないので普通にしていたほうがいいんですが。




 
ョンキョンの1987年のMV。衣装がヴィヴィアンのミニクリニです。あのミニーちゃんみたいな赤白の水玉のやつ。みたいなというか、実際ディズニーからのインスパイアでもあったはず。
当時のコレクションのデザインについては『VIVIENNE WESTWOOD ヴィヴィアン・ウエストウッド自伝』で詳しく読めます。ルックを詳しく見るなら『Vivienne Westwood Catwalk: The Complete Collections』。ヴィヴィアンについてなら知るならばこの2冊が大方のことをカバーしていると思います。後者は札幌の方は図書情報館にありますよ。貸し出し禁止なので逆にいつでも読める。コピーもできます。

この時代のキョンキョンの衣装は本当にお洒落だし、スーパートップアイドルだったので曲にしろMVにしろCDジャケットにしろお金も手間もかかっていて見ごたえがあります。私はこの時代のヒロミチさんのVIVA YOUが好きなのですが、つまり≒キョンキョンの衣装の時代、ということなんだろうな。



80年代のキョンキョンとヴィヴィアンといえば、映画「怪盗ルビイ」。監督はレミレミの旦那様こと和田誠。相手役はエミー賞俳優・真田広之。内容はあんまり印象に残ってないけど(笑)、衣装がひたすらお洒落でライトだけど全体にお金がかかっていてキラキラしていて、バブル時代の正しきアイドル映画という感じがします。
主題歌の「怪盗ルビイ」も歌番組での衣装がどれもかわいい。作詞は和田誠、作曲は大瀧詠一。YouTubeにいろいろ落ちてるので興味ある方は検索してみてください。


最近ふと思い出したのですが、私が初めてヴィヴィアンのロッキンホースというものを知ったのはおそらく、十代前半の頃に読んだananのキョンキョンの連載『パンダのanan』です。愛用中という私物のロッキンホースの写真を載せていて。この連載は90年代ですね。「セッシュウ・シューズ達」として紹介していたと思う。(※セッシュウ:踏み台に立って背を高く見せること。戦前のハリウッドスター・早川雪州が由来) 靴にしてはなんか変わった形だな??と思ったのを覚えています。

20240707

クウネルとオリーブ

に履きたいサマーウールのハーフパンツに合うかな、と思って靴下屋でソックスを買いました。意識してなかったけど私は今はグレーが気になっているのか。ライン入りのやつがちょっとスポーティで気に入ってます。

ハーフパンツも今年買ったものなのですが、お店でウールだな?秋冬?と一瞬思ったけど店員さんによると春物らしい。確かに薄いしサラサラ素材。北海道なら夏でもいけそう。しかしこれサイズがなかなかのギリです。形が気に入ったから買ってしまったけど1ミリ太ったらアウトそう。大丈夫なのか私。

 
足元つながり。この靴は数年前に買ったCatworthのかわいいやつなのですが、普段の私にはちょっとよそゆきガーリー感なもので未使用のまま積読ならぬ積履?になっていまして。で最近いやこれエナメルだし使わないとそのまま劣化するんじゃ、と引っ張り出して使うことにしたんでした。
Catworthってダンスシューズのメーカーなのでサイズさえ合えばかなり履きやすいです。リボンで結ぶデザインなのも横幅の調整が効いてよいかも。レペットとかもそうだけどダンス系ならではのプレーンなデザインって好きです。無駄がなくてつるんと綺麗で。




まに行く隣町のカフェのスコーン。素朴なお店なのですが手作りのケーキ類がどれもおいしいしスコーンも正統派でクロテッドクリームとジャムをたっぷり添えてくれるし、好きなお店です。お値段もお手頃。
こういう感じのスコーンをぽんと出してくれて、アールグレイをポットでたっぷり淹れてくれるようなお店ってなんだかんだすごく貴重だよなあ。街中でも紅茶専門店以外だとほぼない印象。

あとこのカフェ、クウネルの創刊当時からの00年代のバックナンバーがずらっと数十冊揃っているんですよ。当時リアルタイムで読んでいた号もありますが、今改めて読むと新鮮で、こんな人が出てたんだ!ということも多いので行くと眺めてしまいます。

上の写真はこの日パラパラめくっていておっとなった蝦名芳弘さんの記事。オリーブの元編集長で、しかも1983年に女子大生路線からリセエンヌ・少女路線に変わった頃の編集長という人です。そう、少女路線の最初は淀川美代子さんではなく蝦名さんなのです。
しかもその後マガジンハウスを退社して骨董店を開かれていたと知り、一体どういう方なんだろう??って昔から気になっていて。その骨董屋店主としての姿が記事になっていて興味深かった。この頃のクウネルてやっぱなんかこう、独特の鋭さだなあ。

↑これが少女路線に変わった1983年のリニューアル第一号。この表紙を初めて見たときに私ちょっと驚いたんですよね。というのも右のモデルさん、セーラーだしパンツスタイルだし少女だしショートカットだし、つまり少年装(という言葉は当時ありませんが)じゃん!と。オリーブが少女路線になった最初の号のしかも表紙に、既に少年っぽい格好の少女が載っていて、しかもその服がセーラーなのだなあと。

ちなみに少年装っぽいコーディネートでいうと、マガジンハウスを更に遡って70年代のアンアンにもそういうスタイルは見る印象です。ニッカボッカの探偵少年みたいな感じとか。もちろん女性のモデルで。この会社が作る雰囲気のひとつの様式みたいなことなのかも。

20240202

冬の路面電車

前から行ってみたかった北欧雑貨のお店「ピッコリーナ」へ。個人的に好みのお店でした。古いものも新しいものもあります。
購入したのはキャンドルとヴィオラのポストカード。キャンドルがつるんとしていてなんかかわいい。買わなかったけどピンズも気になりました。

雑貨屋さんとかヴィンテージショップみたいなところって若いときに沢山行った杵柄情報ファイル(?)が頭の中にある分、新規開拓がどうも疎かになってしまう感じがあります。そして別にそれもまあいいかとも思うのですが。大人だからね。延々同じ喫茶店だけ行く人とかわりと好きです。
でも初めて行くお店の楽しさももちろんやっぱりあるので、適度に調べたり探したりしていきたいなあと思います。それは大げさに言えばその時代を見るということでもあるのかな。



ルの2階とか3階にあって交差点に面している喫茶店がなんだか好きです。微妙な高さから見渡す街並みが、小さすぎず大きすぎず妙な臨場感があるからではないかと思う。これ、一昔前にドローンで撮影されたサバンナの野生動物の映像を初めて見たときの感覚にも近い気がする。えっ確かに上空だけどけっこう低いな?な感じ。
写真は三越3階の宮越屋珈琲のホットココア。と市電。札幌の市電は車両が昔から緑です。新型車両はモノトーンだったりしますけど、一応定番としては緑。


そういえば最近NCTの動画を見ていたらロケ地の一部が明らかに札幌で、画面を緑の市電が横切っていました(6:10~あたり)。NCTってグループのテーマカラーが緑(黄緑)なんですよね。おそらくそれもあってかも。そこの緑と緑が繋がるとはさすがに想像したことはなかったので不思議な感じというかなんというか。



韓国とかタイとか、日本国外のアジアの国で作られるMVや映画その他で北海道がロケ地のものはすごく多いなあと思います。ほんとに地元としか言いようのない場所も出てきたりしてヘンな感じもする(笑)。そこには海外から見たファンタジー的な目線があるのだろうし、それは住んでいる自分には正確にはわからない感覚なんだろうなあとも思います。
海外からは岩井俊二の『Love Letter』とかが大定番で人気なイメージ。今でも小樽の観光客のいくらかは岩井映画のファンだったりするのかな。日本人で言えば『恋する惑星』のファンが香港に観光に行くような感じでしょうか。

20240118

インドのドレス

1月も半ばを過ぎてしまいましたが、2024年もよろしくお願いいたします。年明けからあちこちで色々なことが起こり何やら落ち着かぬ1月ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。



正月のセールで購入したインド綿のブロックプリントのワンピース。ブロックプリントも好きだし、こういうヴィンテージでよく見る形のロングのワンピースも以前から欲しかったので嬉しい。スモックみたいなストーンとした形で胸の部分が別布になってるやつです。
これはヴィンテージではなく新品のもの。このデザインって数年前までほぼ古着でしか見なかった気がするんですよね。おそらくそれが服好き女子の間で人気アイテムになり、ここ数年で色々なブランドで新たに作られるようになったのでは。今だとセレクトショップに結構ある。ヌキテパとかSZ BlockPrintsとかが有名かな?

元々は70年代に欧米の若い女性たちにファッションとして着られていたインド製の服だと思います。たぶん当時人気があったアイテムなので今も古着でそこそこ数が残っている。
デザインとしては当時のKENZOや金子功のフォークロア路線の服もおおまかに同じくくりに属するのでは。ヒッピーっぽい感じ。

なのでいつか買うなら新品でもインド製で綿100のものが良いなあと思っていたので、まさになものを買えて嬉しいです。ブランドも元々デザイナーさんがとてもおしゃれで気になっていたお店で。 
ブロックプリントのこういう柄を見るとソレイアードとかリバティを連想するんですけど、むしろ逆で、元々ソレイアードやリバティ側がこういうインドの布を参考にしているのですな。


 
れは最近買ったものではなく冬の間中お世話になっているもの。ニュートロジーナのボディクリーム。デザインが好き。中身ももちろん良いです。質実剛健できっちり効いてくれる感じ。

ただボディクリームに関しては何を使うかよりも、どう使うかの方が私の場合は重要なのではということに最近気づきまして。単純に塗る量をめっちゃ多くしたら手足の乾燥がぴたっと収まったのです。なんて単純な話だ。でもなんかよく分かってなかったんだよな。

NHK曰く、大抵の人はボディクリームの量が全然足りていないのだそうな。↑で詳しく読めるのですが、相当たっぷりの量を30回塗り込むのが肝要とのこと。写真で見られますが、本当に結構な量です。
へ~と思ってそのまま真似したら本当に乾燥がほぼ無くなりました。そんな。というかそんなに足りてなかったのか。知らなかった。

で使うのは肌に合うものならなんでも大丈夫っぽいのですが、この冬はニュートロジーナにお世話になっていました。赤と青と緑があって、赤は超乾燥肌用で強力な使い心地らしく愛用者も多いとのこと。緑はシカ成分配合、青は普通の?乾燥肌用。青はシンプルな処方で堅実な使い心地で好きです。



末にテレビで小津安二郎の『お早よう』を放送していました。
この映画、古い邦画では私が唯一知るソックスガーターが出てくる作品なんですよね。他にもあるのかもですが知る限りでは。着けているのは東野英治郎です。黄門様。
面白いのはモモヒキの上に着けているということ。つまり昭和の庶民のおじちゃんがソックスガーターを使っているわけです。スタイリッシュというよりはすごく日常的。うしろで洗濯物干してるし。
「唐突な舶来物」感もあるし(信濃屋か三越あたりで買ってきたのだろうか)、でも実際スーツ着て働く都会の人でもあるし、映画の内容自体がうちもテレビ欲しい!だし(本当)、このモモヒキ+ガーターはなんだか上手い使われ方だなあと思います。映るのは一瞬なんですけどね。

20220923

60年前のロゴTシャツ

ダール逝去のニュース記事を見てそうかあの映画もこの映画もゴダールなんだよなあ……としみじみしていて、ふと思い出した手持ちの洋服がひとつあり。
ニューヨーク・ヘラルドトリビューンと古い新聞社の社名が黒字で刺繍された白のニット。ハイネックで半袖。これは何かというと、これです。

「勝手にしやがれ」でジーン・セバーグが着ているニット。セバーグは作中で新聞の売り子をしている設定なのでこのニットを着ています。ヘラルドトリビューン社はその後合併で今のNYタイムズ社になっています。 

もちろん1960年の映画に出てくる服と全く同じものを私が持っているわけではなく、2年ほど前に購入した今の製品です。
このニットがちょっと面白いのは、NYタイムズ社が公式に売っている、いわば新聞社のグッズであること。「勝手にしやがれ」に過去の自社の服が出てくることを踏まえた復刻でありセルフパロディとも言えますね。さすがNYタイムズ、グッズまで気が利いている。
Knickerbocker(ニッカボッカ!)というお洒落ブランドが手掛けているためデザインや作りもかなりちゃんとしていて着やすく、気に入っている服です。ポルトガル製でコットン100%というのも嬉しい。

映画の登場人物で最も好きな衣装の人は誰かと言われたら、私は「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグなのだと思います。昔から。
セバーグが着ているのは今の人間の目から見るとどれも普通のアイテムです。ボーダーシャツ、クロップド丈のパンツ、襟付きワンピース、カーディガン、ノースリーブ、ローファー。
このヘラルドトリビューンのニットも、つまり今でいう企業名のロゴTみたいなものですしね。似たような服って今ならGAPやユニクロでも大体揃えられちゃうのでは。
言い換えると、今世界中で定番として当たり前に流通するアイテムたちを最初期にファッションとして「選定」してみせたのがゴダールでありセバーグだとも言えるかもしれません。

アイテム自体が特別なものというより、元々世の中にあるものをシンプルに(しかしおそらくは細心の注意も払いながら)うまく組み合わせて着るという感覚。
今でこそ普通なその着方こそが当時新鮮であり、数十年後の現代にもセバーグが不動のスタイルアイコンである理由の一つなのかなと思います。現代のファッション感覚の端緒をそこに見ることができるのではないかと。

ベリーショートにボーダーにプリーツスカート。1960年の映画ということは前年まで50年代なのでいわゆる典型的な60年代スタイルともまた違う。そのバランスも絶妙なのかなと思います。

20220806

こどもの革靴


然YouTubeで見かけて気になったピンクフロイドのMV。映像の質感からして有名どころの映画監督が撮ったものだろうなあと思ったら、やはり1982年のカルト映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』が元になったMVとのこと。監督はアラン・パーカー。成程。

曲や内容云々より、画面のインテリアや制服や建物や雰囲気が楽しいです。列をなして歩く子供たちの足元がみんな小さな黒い革靴。その大量の本格的な質感や形に、(一昔前の)ヨーロッパでしか撮れない映像だろうなあと思う。これを一気に用意できるのがイギリスならではというか。
ところどころフリッツ・ラングの『メトロポリス』っぽくも見えます。「マシンのように動かされる人間たち」描写って今も昔もメトロポリスが引用先の定番なのか、映像に詳しくない私でもそれっぽい演出やセットの他作品を複数回は見た記憶があります。ラングって単純に画面の格好良さを作り上げるのがすごく得意な人だったからこそ、今もクラシックとして君臨しているんだろうなと思う。映画ってつまり画だもんな。



まにファッションの情報ってどこから得ていますか? と訊かれることがあるのですが、改めて考えると自分でもあれっどうだっけ? となると最近気づきました。多分十代の頃から目につくものを乱読する習慣がついていて、絶対的なコレという情報源は特にないはず。

ただ今も昔も雑誌は読む。あれこれなんでもパラ見します。喫茶店や(家庭画報婦人画報&premium暮しの手帖ブルータスetc.)、美容院や(お店がタブレットのdマガジンなので何でも)、本屋の立ち読み(今月のFUDGEのロンドンパリスナップ特集良かったです)、ウェブマガジン等々。つまるところ主に時間潰しなのですが。雑誌だしね。
この雑誌不況の世の中で私ほど雑誌をパラ見とはいえ読んでいる人もそういないんじゃないか。今はそれこそdマガジンとかあるし逆に色々見る人が増えてたりもしますかね。

とはいえ「情報の摂取」的な感覚はあまりないかも。大きな流れをなんとなく掴みつつ、きれいなグラビアを眺めているという感覚です。自分にとってはのんびり街を散歩しているようなものなのです。

そんな適当になんでも見る私のネット上のオススメファッション系をリストにしてみようかなと。
AH.H
元ポパイのスタイリスト長谷川昭雄さんのページ。多分世界有数のお洒落なファッション・ページということになるのでは。
嶽本野ばらちゃんの連載を読んでいます。花形文化通信ってウェブに場所を移してもう何十年も続いてるんですね。『それいぬ』の文庫は今も本棚のどこかにあるはず。
愛読者とまで行かないですが公式サイトが充実しているので。メンズ雑誌ビギンの女子版がララビギンなわけですが、最近その更にメンズ版のメンズララビギンという雑誌が出たそうで。ややこしい。「コムデギャルソン・ジュンヤワタナベ・マン・ピンク」みたい(?)
ブログで紹介したことあると思う。一番好きなインテリアのサイトはこちらです。人選がガチ。特に武末ご夫妻と青野賢一さんのお家が好き。


あとたまに買う書籍系のファッションの本たちなども。
『ファッション・クロニクル』は発売前から気になっていてすぐ買ったのですがまだ積読状態です。カラー写真がいっぱいでかなり詳しそうなのでこれで2000円はお得なのでは。
右は『井上保美さんの365日着こなし見本帖』。井上さんは45Rのデザイナー。私の世代だと45rpm studioのほうが馴染みがあります。日本で最もセンスがよくお洒落な女性の一人ではないかと。
『AMETORA』はここ数年読んだファッション系書籍の中で一番面白かった名著。詳しさも筆致もボリュームも「わかるわ~!」感も全部がレベル違いという感じ。オススメです。

20211119

宇宙のランキング

ブンイレブンで売っていた北見産和ハッカのチョコミント餅なるもの。こういう地域密着しかもミントのスイーツってセイコーマートの専売特許かと思っていたけどセブンもやるのだなあ。味はセブンイレブンのスイーツらしい堅実でハズレのない感じ。ふつうに美味しいです。




2014年の記事なのでちょっと前ですが。オールタイムベストなので今もまあそんなに変わらないかな。顔ぶれもかなり定番の作品が並ぶ感じ。 

>1.「2001年宇宙の旅」(1968) 
>2.「ブレードランナー」(1982) 
>3.「エイリアン」(1979) 
>4.「未知との遭遇」(1977) 
>5.「エイリアン2」(1986) 
>6.「スター・ウォーズ」(1977) 
>7.「未来世紀ブラジル」(1985) 
>8.「メトロポリス(1926)」 
>9.「ターミネーター」(1984) 
>10.「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980) 

SF映画のランキングだと「2001年~」て映画全体のランキングでいうところの「市民ケーン」くらい絶対1位付近にあるよね。「東京物語」とか? 未来世紀ブラジルは3位以内にはそんなにならないけど10位以内くらいには入るイメージ。
この手のリストを見るたびに思うのが、私はエイリアンを全然見ていないんだなということです。他はなんだかんだ見たorなんとなく流し見くらいはしてるのですが、エイリアンだけは全然縁がない。避けてるわけでもないし名作なのも知ってるんだけど。なぜだろう。こういうのって結局永遠に見なかったりするよな。一生の内には見たい気がする。

すごくSF映画好きというわけでもなく、好きな映画の中にSFものもまあまああるなあというくらいですが、やっぱりいいものはいいよね。この中だと2001年、ブレードランナー、ブラジル、メトロポリスが好きです。スターウォーズは森の中を空中バイクでヒュンヒュン飛ぶやつとイウォークが好き。
入っていないのだと「不思議惑星キン・ザ・ザ」と「銀河ヒッチハイク・ガイド」が好きかな。どっちもコメディだ。私はたぶんSFにはビジュアルとある種の自己ツッコミを含めた諦念みたいなものを求めているんだと思う。で結果的にコメディになる気が。
SF?に入るのかな、最近のだと「竜とそばかすの姫」のビジュアルが気になりました。見てないんだけど映画館のスクリーンで見てみたいなあ。



NCT127 'Regular (Korean Ver.)' MV 

KPOPのアイドルグループのMVなのですが、ソウルの街を猥雑な未来都市っぽく描いていて、これつまり少年版のブレードランナーだよなあと。こういう映像でブレードランナーの影響を全く受けていないものを探す方が難しいかもしれませんが。少年なので賭け事の代わりにゲームセンター、スポーツカーの代わりにゴーカート。
ダークなSF都市的なものを描くなら今は東京よりソウルや北京だし、アイドルでもJPOPよりKPOPの子に歌わせるよねというのもなんか分かる。JPOPなら今はもう少しライトでノスタルジックなシティーポップでしょうか。

20210704

日用品と攻防

スク生活も一年を超えまして。人間ってすごいよね、なんだかんだ慣れるもんな。日本人は元からわりとマスクに慣れている国民ではあるでしょうけども。

去年のマスクと付き合う日々が始まりそうという時期に、自分はどういうものを使うのがしっくりくるのかなと考えたことがあります。で結局普通のただの白い不織布のマスクが一番しっくりくるなと結論づけまして。普通のものが好きだからね。あと服でもなんでも「利便性と普及性を追求したら結果的にこの色形になった」みたいなプロダクトがもともと好きなので。

でまあ感染防止の面でも不織布でよかろうということになり、マスク不足が解消して買いやすくなってからはいくつか試しまして。使い心地と値段と入手のしやすさから最近愛用しているのはアイリスオーヤマのこれ。
サイドに切れ込みが入っているのがミソで、ここで曲がって顔に密着します。若干サイズが小さめなのも良くて、きちんと装着するとかなり隙間ができにくい気がします。
ちなみに表裏がわかるように小さくアイリスヘルスケアの文字が入っているのですが、私は最初使った時それを見ていながらきっちり表裏を逆につけており、帰宅後に気づきました。なぜ。


 
うしても家にいる時間が増えるので花など飾ることも増えました。花ってきれいですけどすごく興味がある人間ではないので変化といえば変化かなあ。田舎なのでもともと花や自然に飢えていなかったのもあると思う。この写真の花も家の庭から取ってきたものです。

で人生で初めてくらいだと思うのですが、自発的に自分用の花瓶を購入しました。以前から気になっていた伊藤満さんという陶芸家の方のもの。というとなんだか高そうですが私がお小遣いで買えるくらいのお値段です。もっと大きいものとかだとまた違うと思いますが。
このきれいな青に惹かれたのですが、なにしろ花を生ける素養がないもので使いこなせるか初めは自信がなくて。でも実際に手にしてみると、逆のこの鮮やかさが使いやすいと感じました。鮮やかな花なら色と色で引き立て合うし、素朴な花なら味を足してくれる。プロの色使いは流石なのだなあ。どこか理化学的な雰囲気なのも好きです。


 
ンダルとかサマードレスとか、夏の服飾品に憧れが強い気がします。たぶんあまり着られないからじゃないか。寒いですからね基本的に。
これはこういうトング型でフラットな形のものが欲しくて、探して買いました。物はなんでもよかったのですがギリシャ製だそうな。夏の靴って突然スペインとかイタリアとかギリシャとか温暖な国の聞いたことのない小さなブランドのものがショップに出てくるイメージ。細かく見つけて輸入する日本の企業もすごい。イタリアの革製のバッグとか、全然知らないマイナーブランドのものがセレクトショップにぽつぽつ置かれてたりするよね。

トングサンダルは昔からの定番の形ですが、個人的に思い出すのは「はじまりのうた」のキーラ・ナイトレイかなあ。
赤い柄ワンピとトングサンダル。オシャレなんだろうけど、オシャレっていうか普通の服だなあみたいなこういう着方って好きです。"普通というファンタジー"としての衣装というか。
ちなみに「はじまりのうた」は流し見しすぎて内容をほぼ覚えていません。歌ってたと思う。タイトルの通りに。

20210305

ヨーロッパと殺人者

年に一度とか半年に一度、何かの海外ドラマにハマる癖があります。その一つの作品を集中的にガーッと見て満足して終わり、でまた一年後、みたいな繰り返し。私のキャパだとそれくらいがちょうどいい頻度なのだと思われる。 そんな感じで一番最近ハマったのがこれです。

「キリング・イヴ」。
おもしろそうでしょ?おもしろいです。以前ハマっていたドラマの「ファーゴ」「トゥルー・コーリング」あたりを好きな人に評判が良い感じがしたので、自分も好みかもと思って見てみました。でやっぱり面白かったな~。

サンドラ・オー演じるMI5職員のイヴと、ジョディ・カマー演じるサイコパスっぷりも全開な女性アサシンのヴィラネルの、追いつ追われつ殺すか殺されるかのサスペンス。と説明するとすごくシンプルな話なのだなあ。そういう話です。
それがサンドラ・オーの上手すぎる演技と、ジョディ・カマーや脇の出演者たちの迫力ある存在感とで見ごたえのあるものになっています。ビジュアルもスタイリッシュ。演出や画面に出る字幕のデザインもかっこいいし、↑のように暗殺者のヴィラネルがとてもお洒落。彼女はファッショニスタなのです。ふわふわのピンクのドレスのどこか少女めいたサイコパス暗殺者って、ある種ベタなキャラでもあるなあ。そこにリアリティをもたらすジョディ・カマーもお見事。

命を狙い合う同士の話って長じて憎しみだか愛だか曖昧になるところがあり、そこも魅力だったりするわけですが、イヴとヴィラネルもそうなっていきます。ヴィラネルに関しては結構分かりやすくイヴに惹かれている。しかしアピールの仕方が完全にヤバい人。イヴ宛に高級香水やサイズぴったりのドレスを突然送り付けてきたりします。怖いよ。
書いてて思ったけど、古のオタク女はこれ完全に見覚えがあるなあこの感じ。つまりあれだ。やおいだ。ゴージャスなやおいドラマだ。

サスペンスではあるんですけどコメディの感覚もベースにあります。命の危機が迫っている場面でも、むしろそういう場面だからこそどこか笑ってしまうような演出がなされている。コメディだからこそ余計怖くもある。それこそコーエン兄弟っぽいかも。
脚本家は「フリーバッグ」のフィービー・ウォーラー=ブリッジだそうです。へええ~。ほんとに才能のある人なのだなあ。



あとドラマといえば、キリング・イヴの前に少し見ていたのが「バビロン・ベルリン」。世界中で大絶賛されたドイツのドラマです。ドイツのドラマって初めて見たかもしれない。私は何の予備知識もなくトゥエルビで放送していたのをなんとなく録画したのですが、見始めてあまりのクオリティに驚愕しました。
画面が異常に美しいのでなんなんだと思っていたら映画「ラン・ローラ・ラン」の監督だそうで。ラン・ローラ・ラン、私はジャスト世代です。高校時代モデルをしていたおしゃれな友達がチラシを部屋に貼っていたなあ。みんな赤い髪に憧れててね。

なのでバビロン・ベルリンは映画みたいというか、普通に何話もある映画というか。全部がすごいのですごいとしか言いようがない。出来が良いものって感想に困るよね。私の中の「フリッツ・ラング欲」みたいなものも満たしてくれます。
美しく退廃した1920年代のベルリンを見たい方におすすめ。時代背景からして当然かなりシリアスではあります。ワイマールの話って名作であればあるほど物悲しいのだな。


このオープニング映像がとても好き。ここの映像だけでも何かの賞を取ったんだったような。



 
年の冬はわりとずっとこの靴を履いていました。お店で見かけてなんか履きやすそう~と思ってパッと買ったのでブランドもよく分からないんですが。なんかアメリカのファクトリーブランド製ぽい。ワラビーにビブラムソールがついた感じのデザインです。北国の冬の靴の第一条件は何を置いても滑りにくさなので、ほぼソール目当て。
色が明るめなのが合わせやすいようなそうでもないような。ボリュームを生かして敢えてスカートに合わせたりしてもかわいいと思うのですが、寒くてパンツばっかり着てしまうのだった。

20200906

いつかのボーダーシャツ


ういうボーダーTシャツが好きです。マルチボーダーで伸縮性があってタイトめの、なんということのないデザインのもの。服に興味のないアメリカの人が適当に着るようなやつ。なのであまり高級感がないと尚よろしい。
これが意外と売っていません。多分なんてことないので。つまり特にお洒落なデザインではないから。ゆえに、きっちり市場を調査して洗練された商品を売るユニクロや無印なんかだと基本見ない。あっても適当感のないきちんとデザインされたものだったりとか。
上の写真のものは一年くらい前にForever21にあると目星をつけて買いに行ったもの。しかも売れ残ってセールで500円でした。ZARAには無いんだなあ。ZARAはお洒落だからね。その時点でForever21の店舗全体になんともいえない雰囲気が漂っていましたが、半年後くらいに経営破綻したのでありました。さもありなん。

好きな理由は自分でもよくわからないのですが。子供の頃に見ていたような映画で登場人物が着ているイメージがあるからかなあ。あと90年代にはこういうの流行っていた気もするな。




「スタンド・バイ・ミー」の一人が着ている赤ボーダーT。なんか好きです。もう一人襟ボーダーの子もいるのでキャスト4人中2人という高ボーダー率。リバー・フェニックスが白Tとデニムのシンプルさなのが既にイケメン担当という感じ。



「恋する惑星」。これもかわいい。上が横縞で下が縦縞なんだな。この映画、世代っちゃ世代なんですけど微妙に自分より少し上の人たちの好きな映画というイメージ。なのですごく馴染みがあるしそこまで馴染みがない、みたいな印象。



「レオン」のマチルダも実はボーダーを着ているのですがこれはニットかな? マチルダの服はチョーカーとか髪型とかMA-1のほうがよく知られますね。

ちなみに、日本で一番確実にこれ系のボーダーTを買うのならロバートPミラーのものかなと。こちらはアメリカの老舗のメーカーで品質もデザインもちゃんとしていると思います。セレクトショップでもよく扱われているイメージ。メンズもレディースもあり。


これだけ日本で洋服が作られる現代でも、欧米だと普通にあって日本のブランドでは基本作られないタイプの洋服というのは結構あるようで。
ティードレスなんかもそうだろうし、こういうTシャツもかなと。おそらくは日本人のキッチリ好き&スタイリッシュな感覚からちょっとはみ出るタイプの服。であんまり売れない。ので作られない。”割り切れない”服というか。
「GAPにはあるけどユニクロにはない(※お洒落とは言ってない)」感じの服。そして私はそういう服がなにやら好きなんだと思います。

20190922

街にある知識


「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を見てきました。フレデリック・ワイズマンの映画を見たという記憶が特になかったんだけど、作品リストを眺めるとそれでも3つくらいは見てはいるみたいです。監督で選んだ記憶がない。巨匠ってそういうものか。
図書館の映画、ドキュメンタリー、ニューヨーク。それはやはり見ておきたいなあということで。ちなみにめちゃ長いです。それでもお客さん普通にいっぱいいました。

「ニューヨーク公共図書館」は、数少ない視聴済みのワイズマン作品「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」に基本が似ている感じがしました。巨大な公共の施設、知識詰まってそうすぎな職員たち、さまざまな利用客たち。視覚障害への取り組みなんかも。「ナショナル・ギャラリー~」のわりと内にこもった感じを、がっつり外との関わりの描写へと時間を割いたのが「ニューヨーク~」という風にも見えた。

全体的にちゃんとした映画で是非みなさん見てみてください、という感じなんですけども。賞もいっぱいとってるし。
個人的な印象の中で特に強いのは、「人間ってめちゃくちゃ見た目に表れるんだな……知ってたけど……」ということで。作中では図書館内で盛んに開かれるトークイベントに世界的な著名人がどんどん出てきます。パティ・スミスとかリチャード・ドーキンスとかエルヴィス・コステロとか。
で、基本的に名前のテロップが出ないのです。パティ・スミスレベルのスターとか、話の内容からああこの人ドーキンスなのかって分かる場合はともかく、そうじゃない場合は基本誰なんじゃろな?となりながら見ている。職業すら分からない。
するとどうなるかというと、この人やけにオーラあるなあとか、なんだこのめちゃくちゃ知識ありそうな人とか、この人なんかずっと楽しそうだなあ陽気、みたいにひたすら見た目と話し方だけで個性を感じ続けることになるという。
そして私が登場人物の中で最も何者なんだこの人、顔に「カリスマ」って書いてあるぞ喋り方もオーラも絶対普通じゃない、と思ったのが若めのアフリカ系の男性で作家っぽい人。帰宅してからなんとなくネットで調べて、彼がタナハシ・コーツ氏であることを知りました。あ、ああ~。
あとユセフ・コマニャカア氏という人(多分)もオーラあったなあ。ニューヨーク大学で教えている詩人だそうです。人間は見た目……。





YouTube上にファッション関連の動画が各方面からアップされるようになって久しいですが、その中で最もおしゃれなものをひとつ選んでくださいと言われたら挙げるかもしれないのはこれかなあと。


半年前に何の予備知識もなく見て、なんだこの完璧に洒落た部屋とカップルとセンス良すぎる服しか詰め込まれていないクローゼットは、と思いました。
あとから彼らが話題の美容ブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」をスタイリッシュに生まれ変わらせた仕掛け人と分かりました。女性のヴィクトワール・ドゥ・タイヤックは元コレットのPRであり、名前からわかるように高級ジュエリーデザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックの妹さんでもあるそうで。納得。

YouTubeって「パリの世界一スタイリッシュなカップルの部屋」みたいな動画と「昨日買ったカップ麺を一人で食べます」みたいな動画が完全に同じフォーマットに収まってるのが面白いなあと思います。それがSNS時代ということだろうか。

20190531

夏の準備品

質上、日焼け止めは自分なりの基準があるほうです。といっても肌荒れせずある程度UVを防いでくれるものならなんでもよいのですが。石鹸で落ちてお手頃価格だとなお嬉しい。
20年近くそういうものを探して買っているので選び慣れてもいまして、経験上、吸収剤不使用・UV数値そこそこ・液が緩くない、あたりを抑えておけばまあ大抵OK。

そんな私の最近のお気に入りがこちらです。


ミッフィーちゃん。商品名はユースキンS UVミルク。いやこれがですね、この見た目でなかなかどうしてやり手なのです。吸収剤不使用・SPF25++・石鹸で落ちる・700円くらい。かわいいしね。老舗ユースキンの昭和な緑とブルーナ・グリーンが妙にフィット。ディック・ブルーナはグラフィックデザイナーだからか雑貨もみんなおしゃれですよね。デザインに使える色とか厳密に決まってそう。
そして塗り心地が人生で使った日焼け止めで一番良いかもです。伸びるし痒くならないし無臭。なぜこんなに無臭なのか謎なレベル。ただがっちり紫外線を防ぎたい人には物足りないかもしれません。

あとこれ店頭で見たことがない。結構前にネットで見かけて私の日焼け止めの条件にあまりに合致するので、そのうち買ってみよう~と思ってたらどこにもなくて結局アマゾンで買いました。何年も作られ続けてはいるっぽい。
今年はこのミッフィーちゃんと以前から愛用しているヴェレダでいこうかなと。両方とも匂いがマイルドで使いやすいです。

しかし日焼け止めってありがたいなあと。アトピーかつ軽度の日光湿疹持ちの私は敏感肌用日焼け止めというものがなければメイクもあまりできなかった可能性があるし。それを膜というか土台?ガード?にしているので。今は使いやすい商品も色々あるしね。ありがたや。



パッケージもブルーナカラー。本体取ったら下にもうさこちゃんがいました。






ルモドバル監督の新作でのペネロペ・クルスの撮影風景らしいんですが、このペネロペさんが着ているワンピとかエプロンがすごく好み。こういう、定番の形で布の柄がさりげなく良くて毎日着てそうで、っていうサマードレスとかワークドレスみたいな類の服がとても好きです。名もなき普段着としてのワンピース。今年は特にこういう服が気になるなあ。

といってもこれは映画の衣装ゆえにお洒落というのももちろんあるし、ペネロペさんが着てるからもあるよね。注意深く選ばれた無造作感というか。
アルモドバル監督って服選べる人なんだろうなあ。でなきゃ「私が、生きる肌」とか撮らないか。あれは衣装がゴルチエだっけ。上の写真の本人の服もかわいい。


★Les Suffragettes
少し前にEtsyを眺めてて見つけたフランスのハンドメイドのワンピースのブランドなんですが、ちょっとこのペネロペさんのワンピっぽさにも近いような、昔ながらでかつガーリーなデザインが多くてかわいいです。モデルさんもみんな雰囲気ある。Etsyっていろんなお店があるなあ。

20190514

土星氏

ルバドール・プラセンシア『紙の民』
おもしろかったです。宇宙っぽい装丁とタイトルと柴田元幸さんの推薦文に惹かれて読みました。シリアスな話なのかなあと思っていたら結構コミカルで、でも切ない、みたいな話だった。でその奥にたくさんメタファーだったりシニカルな目線もある感じ。南米文学の空気も感じます。


土星が出てきます。天体としての土星というか本当に土星氏が出てくるというか。と書くとなんだか足穂みたいですが、タルホ的なダンディな土星よりはもっと生々しくて人間的な土星。それは何故か……というところが設定の根幹でもあり面白さでもあります。



しくマニキュアを塗ったので似た色の指輪をつけたの図。どうでもいいですが私は右手の甲の太い静脈を意識的に骨の上にのせてグイグイ上下移動させることができます。動く血管が皮膚の外から見える。本当にどうでもいいな。
この水色の指輪はなにやら女性からの反応が強く、どこのですか?とアパレルの店員さん含め複数回聞かれました。それで後に購入した人も複数。女性にアピールする何かがあるのだろうか。欲しい人は私に聞いてください(笑)。



バティのパンジー柄。ちょっと幾何学っぽいのと色合いが好きです。リバティのパンジーやスミレの柄はいくつかありますが、これが最も直線的な印象の柄かな。
リバティはわりと好きで、特にほっこりとか素朴というより現代的にどこかクールな雰囲気で使われるリバティが好きです。メンズのシャツとか。そういえば栗野宏文さんがリバティのハンカチを愛用しているとどこかで書いていたなあ(検索してみたらそのディストリクトのブログ記事が残ってました)。「敢えて」感というのだろうか。
あとウィリアム・モリスもスミレモチーフの柄は色々あるんじゃないかな。モリス華やかなりし時代とスミレが一般に人気だった時代が大体重なっているのでは。



屋で見かけて少年の服装が気になって。「僕はイエス様が嫌い」という映画だそうです。
少年世界っぽいなあと思った印象は合っていたようで、中の作品評で1999年の夏休みや萩尾さんについて触れつつ語られていました。気が付けば2019年……1988年の公開当時に近未来だった設定年からすら丸二十年経とうとしているのだなあ。

20190208

ローカルの彼女





測史上最強クラスの寒波とかで。今このへんはマイナス11度らしいです。何を言っているんだ。まあ北海道の室内は暖かいので平気なのですが、それでもストーブからはあまり離れたくない。普段室内ならそれほど冷えない部分が今日はふと寒い感じです。末端からシンシンと来る感じ。
数年前に無印で買ったモフモフ室内履きを出してきました。この写真股下20センチくらいに見えるな。

ここ数日はさすがに危ないということでトイレの元栓を閉めて水を抜いています。よく閉めていることを忘れて普通に流そうとしておっとってなる。
なぜ元栓を閉めるかといいますと、水が入ったままの水道管は破裂する可能性があるから。氷は膨張するからね。ガッチリ凍って水が出ない! となる可能性も。札幌だと例年はそれほど気にしなくてもいいけど、今年はな~。
以前はテレビCMでも元栓を閉めよう! みたいなのが流れていた気がしますが今年は見ないかなあ。ローカルニュースだと気を付けてください的な内容のを放送してます。



画ちょっと見たものたち。

★「アイ、トーニャ」
トーニャ・ハーディングって世代で認知度がパキンと分かれそう。私は記憶にあります。当時連日テレビでやってたのよ。私の世代だと最初に覚えたスケーターの名前が伊藤みどり、次がハーディングとかでは。主演のマーゴット・ロビー(1990年生まれ)は世代的によく知らなかったそうで。英語圏の人でもそうなのだな。

アメリカ人ってアメリカを映画に撮るの上手いよね。特に「アメリカってやばい国だよね……」って自分で自国にツッコんでる感じの、虚無な環境のやつ。超お金持ちとか逆に超貧乏とかでたいてい機能不全家庭の。これが「フォックス・キャッチャー」と比較されたのも分かる。
あとフィギュア好きから見てもスケートを滑る描写が上手い。フィギュアって競技自体が難しすぎるのか、フィクションで過不足ない映像にできてるのはこの映画が多分初です。「俺たちフィギュアスケーター」も突き抜けててアリだけど(笑)。

全体的に興味深かったし評価も高いようで特に言うこともないですけども。なんとなく考えたのが、伊藤みどりとハーディングの運命を分けたものはなんだったのだろうと。いやみどりちゃんは100年に一人の天才だし明るいし、国も他にも色々条件は違いますが。
でもハーディングも地球で二人目のトリプルアクセルを飛ぶ女子選手だし、努力してないわけがないし。みどりちゃんだってハーディングに劣らず環境的な厳しさはあったろうし。マスコミに色々書かれたのも同じ。
考えたところ、ハーディングにはつまり山田満知子コーチがいないよなあと。満知子先生のようなでっかく愛してくれる大人がいない。コーチ的な母親は厳しすぎてほぼDVだし、旦那はああだし、親身に話を聞いてくれる大人なんていなさそう。
満知子先生も厳しさもあるだろうけど真っ当な人格者なわけで。ハーディングにはそういう人、多分いなかった。二度オリンピックに出場した史上二人目のアクセルジャンパーなのに。そういう映画なのだなと。


★「スリー・ビルボード」
おっもしろい……。映画史に残る作品とも評されるようですが分かる。というかもう既に残ってるのか。
「アイ、トーニャ」と通じるなあとも思いました。経済的にも厳しい環境で生きるアメリカ人を描いた、アメリカの自己ツッコミ的な映画であること。そして「信頼できない語り手」的な、真実とは様々な面を持つものだということを表した映画であること。
トーニャもこの主人公のミルドレッドも、見ていくうちにあれ彼女ってそもそもいい人なのか……? こっちの人は悪人なのか? そもそも悪人ってどういう人のことだっけ? みたいな感覚になってくるんですよね。そう作られている。

これが今日的なアメリカ映画の在り方なんだろうなあと。すなわち、貧乏な白人にも言い分がある。真実はひとつじゃない。その感覚が一般化したのが今ということか。
トランプ大統領が誕生してからみんながより考えるようになったテーマなのだろうなとも。トランプ本人がどうというより、彼を支持せずにいられなかった人たちの環境についてもちゃんと考えるべきなのでは。という感覚。


★「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」
ドリスって好きだな。センスのよいハイブランドを教えてくださいと言われたら必ず名前の挙がるブランドじゃないでしょうか。ドリスとかプラダとかボッテガとか。ジュンヤさんとか。
本人の佇まいからも想像できるように大変きっちりした人らしい。旅行の予定を分刻みで立てて笑われるんだとか。だからこそ独立ブランドとして数十年続いているのかな。
アシスタントのデザイナーたちが盛んにアイデアを提出して、それを通したり却下したり吟味していくのがドリスであるということがわりと明確に映されていて、ブランドってやはりそうなのだなと。
布がいっぱい出てくるので布フェチにおすすめ。個人的にはミナペルホネンを連想したり。リアルクローズに徹する布屋さん的デザイナー。

そういえば宣伝映像で入っていたファッション関係のドキュメンタリー映画が「メットガラ」「ディオールと私」「ファッションが教えてくれること」で納得。会社も何個もこういう類の映画配給しても、出来が良いのがどれかは自覚してるんだなあと(笑)。
私は以前これ系の映画でおすすめは「ディオールと私」「ファッションが~」「ビル・カニンガム&ニューヨーク」とブログで書いた記憶が。一つ足すなら「メットガラ」だと思うし。あと映画じゃないけど「サイン・シャネル」も傑作です。

20171109

映画で着る

ョン・クライヤー/ジェームズ・スペイダー『プリティ・イン・ピンク恋人たちの街角』

ループタイといえばテディボーイのアイコンのひとつ。80年代の青春映画「プリティ・イン・ピンク」の登場人物ダッキーはテディボーイにインスパイアされたファッションをしているというお話。
昔の映画にテディボーイってわりと出てくる印象があります。不良っぽい少年を表す記号の感じもある。おそらく50年代あたりだと広く知られる不良っぽい若者ファッションというものが実質テディボーイしかなかったのでは。で本場イギリスの少年ビートルズもそこを通ったりしたと。ジョージは有名なテディボーイの一人なんだっけ。


映画に影響されたファッションって自分にも何かあるかなあと考えてみたら、少し前に撮った写真があった。


「地下鉄のザジ」をやりたかったと思われます。この写真だとなんだかわかりませんが。トップスは一応ちゃんとタートルなのだ。こういうザジっぽい色味のオレンジってトレンドなのかな? 結構いろんなお店で見た気がします。ボトムスをデニムにするとジーンズを買ってもらった後のザジになる。


映画、特に古い映画のファッションを真似するというのは自分にとってはそんなに特別なことでもないかもしれない。ごくたまーにだけどやるし、服の着方の一つとして自分に根付いている気がします。
もしかして世代的なものもあるのかなあ。私が十代くらいの頃って昔の有名な映画を見ることは一般教養みたいな扱いだったかも。で特別映画ファンでもない人間(私だ)でも有名どころはなんとなく見ていた。ギャルでも「ローマの休日」は知ってたりとか。小難しいフランス映画とかもマニアだけでなく普通の人も結構見ていたような感じ。
当時はナウい情報源が雑誌くらいしかなくて、雑誌って映画の記事が多かれ少なかれあるのでひとりでに知識が入ってきたのも大きいかも。で映画のファッションを真似しよう!的な記事もよく見ていた気がします。





「たべるとくらしの研究所」に行った時の写真。古い家を改装したお店で、広い窓と机が学校のような雰囲気でした。ランチのフカフカのシュウマイが不思議な食感。