20191231

今年買った(ような気がする)もの

年のまとめというわけでもないですが、2019年に購入した洋服類の中でお気に入りのものを書いてみようかなあと考えたところ、どうも出てきてしまうのはこれなのだった。


エプロン。アメリカの古着です。服っていうか……道具?かな。エプロンって分類どこだろう。 見たまま単なるエプロンですが結局使う回数が多いし、ないと困るものでもあり。食器を洗うときの水も料理の油ハネも防げるという大変便利な道具となっております。

それこそちょっとアメリカンでポップで、マダム方向ではないデザインのエプロンが欲しいなあと思っていまして。そういうものを新品で探すのは意外と難しく。逆に古着だとわりあい探しやすいかも。
でBrownBooksCafeというヴィンテージショップで購入。昔から海外のかわいいエプロンが豊富なお店です。明るい水色のストライプに惹かれてこれに。本当にアメリカのパーラーみたいかも。 かわいいんだけど縫製がなかなかのラフさで(笑)。おそらく昔の一般の人が縫ったものでは。使うのに支障はなかったけど気になるところだけ簡単にミシンで直しました。愛用しております。布が軽いところも扱いやすくてお気に入り。



これも今年買ったものかな。ペン立て。地元の家具職人さんが作っているものです。ペン立てって机の上に出しっぱなしなので意外と見た目が気になるんだけど、何を買ったらいいのかよくわからなくて。変に高級なものも私の部屋だとなんか違う気がするし。
で数年うっすらペン立て漂流民だったのですが、これは職人さんのお手製なのでつるんときれいだし大きさもちょうどいいし、お酒の升みたいな感じもなんだか気に入りました。うっすら探していたものが良い着地をすると嬉しいよね。



今年はインテリアというか部屋の整理整頓をちょっと頑張ったかなあ。まだ手付かずのところも色々ありますが。そして代わりにというわけではないけど本はあまり読めていない。2020年はもうちょっと読みたいです。
どうでもいいのですがこの写真の一角だけで「都市」とついているタイトルが3冊あることに気づきました。そんなに都市りたいのか。わりとタイトル買いする人間なのだろうな。


しかし今年買った洋服について書こうと思ったのにネタに乏しくてちょっと無理っぽかった。つまり私あんまり洋服を買わない人間なのですよね。あっこれは新しいぞ!今年買ったのでは!と思ってよく考えると2年前に買ったものだとか、そういうのばかりで。趣味の方向性として長持ちする服が好きというのもあるにはあるけど。
そういう主義と言えたら格好いいんだろうけど、本質的にはまあ、面倒だからなんだろうなあ。10年選手の服がデフォルトなタイプです。


てなわけで?2019年もありがとうございました。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

20191211

ブルーそしてブルー


し前になりますが道立近代美術館の「アイヌの美しき手仕事 柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから」を見てきました。
アイヌの刺繍等は北海道にいるとわりあい目にするものではあって、地下鉄の駅構内にも飾られていたりします。が、まとまった数の作品を見られるとやはり見ごたえがありました。昔からアイヌのデザインや素材が好きで、自分にとってはどこか近くて遠いデザインともいえるかもしれません。
上の写真は特に気に入った刺繍のもの。アイヌ刺繍は紺や生成りの色のイメージが強かったのですが、水色が少し入るとどこかモダンな感じがして新鮮でした。北欧の伝統的なデザインにも通じますよね。



藍色のデニムのような素材の服が多いからか、すごく今っぽいというか若い男の人がそのまま着ていてもお洒落に見えそうなものが多かったです。個性や濃さもありつつ全体的にはどこかさらっとしたセンスなんですよね。そもそも昔の人の普段着とかワークウェアって大体センスいいよね。



近代美術館の建築やインテリアが好きです。ごく普通にシンプルだけどなんとも言えずシック。日本がお金持ちだった時代に建てられたモダン建築だなあと。資材とかひとつひとつ綺麗なんですよねなんか。
庁舎とか美術館とか博物館とか、ミッドセンチュリー前後あたりのモダンで丁寧に作られた建物ってまだ日本中に現役で使われつつ残っていると思いますが、そういうさらっと豪華なものが日常で見られるのもあと10年20年くらいで最後なのかなあと思ったりするこの頃。




大丸の前を通ったら広場で大勢の人たちがキャーとかワーとかなっていて、音楽のライブでもやってるのかな?と見てみるとNHK杯を巨大モニターで観戦していたのでした。フィギュアってもうほんとに国民的スポーツなのだなあ。昔と隔世の感。写真はたぶん山本くんのキスクラのときかな?

20191031

オータム


葉を狩りに行ってきました。北海道ゆえ普段から車でその辺を通るだけで紅葉の風景って十分見られるものなので、あえて意識的に見に行きはしなかったりするのですが、今年はなんとなく。これは円山公園です。北海道神宮のすぐ横。



アメリカ北部やヨーロッパの映画ドラマ等を見ていると、関東や関西のそういうものを見ている時より風景に親近感を覚えることが多いです。理由のひとつは単純に欧米との緯度の近さだと思う。つまり風景への共振って暮らしてきた地域によって相当に決まるものなのだなと。私の先祖は関西や名古屋の人たちらしいですが、そのあたりの風景に美しさや趣深さは感じても特別な親近感はないもんなあ。血ではない。
摩周湖のいかにも自然の神秘を感じさせる雰囲気とか、ゆえにある種の畏怖もありますが、私は本州の古都とかより明らかに肌感覚的に「近い」です。でイギリスやドイツの風景のほうが本州の都市や田舎よりも「近い」。小説の描写でも。行ったことないけどニューヨークも多分近い感じがすると思う。
逆に、たとえば春の東京の街角で桜が散る何気ない光景に対して「実物を初めて見た!」的な驚きがあったりします。海外からの観光客のような見え方なのだろうか。



木の説明の板がクマでかわいい。他にリスやモモンガのタイプもありました。
円山公園はもともと明治のころには、円山養樹園という開拓の際に北海道に適した木材を探すための樹木の試験場だったそうです。その名残で今も多種多様な木が見られるのだそうな。ドングリも大きなものがぽこぽこ落ちてました。



十代のころにYORKで買ってもらったスコットランド製のキルトスカート。自分ではただ普通に着ていますが、90年代のキルトってもしかしなくてももう完全に古着として売られる範疇なんだな……とまたしても自家製ヴィンテージの存在を自覚した日。
ローファーはリーガルのアウトレットで適当に買ったものなのですが、これめちゃくちゃ履きやすいです。ガンガン歩けるし一切どこも痛くならない。木型が足に合ってるんでしょうね。あとローファーってちょっとかしこまった格好をしなければならないけどヒールって感じでもないなあというときに、一足あるとやっぱり便利ですねえ。なんとなく言い訳がきく靴、というか。

20191027

ミントカラー


Suzanne Vega - Book Of Dreams(1990)
音楽に詳しくないのでスザンヌ・ヴェガのことも名前となんとなくのイメージくらいしか知らないのですが、このMVかわいいな~。オブジェ×少年な感じ。曲もなんだかポップ。


セーラー少年なスザンヌさん。かわいい。オリーブっぽい。


こういう色使いって1990年前後っぽい感じがします。当時の資生堂のCMとかもこんな感じのカラーパレットが多いイメージ。宮沢りえのレシェンテのCMとか。これもまさに1990年らしい。そうか。そして曲がコシミハルさんですね。
しかし昔の資生堂のセンスの良さを見ると悲しくなるな……(笑)。「資生堂のあらゆる広告と商品が世界基準で飛びぬけてセンスが良かった時代」というのが確かにあったんですよ。数百円の商品でもデザインが完璧なのが普通な時代。近所のDSで適当に買ったらパッケージが平林奈緒美やイーリーキシモト、みたいな世界。エルセリエとかこの静謐なシックさでティーン向けの低価格ブランドですからね。
今思えば文化的に贅沢すぎて嘘みたいだなあ。当時がイレギュラーに贅沢だったのか今が不景気すぎるのか。仲條正義さん時代の『花椿』や資生堂パーラーの缶も捨てられないです。




ント結晶。ハッカ脳ともいいます。食べられる結晶、というのは特別珍しいわけでもないと思いますが(塩とかね)食物でミントの結晶くらい「結晶っぽい結晶」もそんなに多くないかなあ。水晶っぽくもあり縦長さがアクアマリンっぽくもあり。
ちなみに食べると半端なくスースーするので美味しいとかどうとかいうものではないと思う(笑)。スッキリします。
これを紙に巻いて煙草にするというのに憧れていたなあ。やったことはないですが。

20190922

街にある知識


「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を見てきました。フレデリック・ワイズマンの映画を見たという記憶が特になかったんだけど、作品リストを眺めるとそれでも3つくらいは見てはいるみたいです。監督で選んだ記憶がない。巨匠ってそういうものか。
図書館の映画、ドキュメンタリー、ニューヨーク。それはやはり見ておきたいなあということで。ちなみにめちゃ長いです。それでもお客さん普通にいっぱいいました。

「ニューヨーク公共図書館」は、数少ない視聴済みのワイズマン作品「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」に基本が似ている感じがしました。巨大な公共の施設、知識詰まってそうすぎな職員たち、さまざまな利用客たち。視覚障害への取り組みなんかも。「ナショナル・ギャラリー~」のわりと内にこもった感じを、がっつり外との関わりの描写へと時間を割いたのが「ニューヨーク~」という風にも見えた。

全体的にちゃんとした映画で是非みなさん見てみてください、という感じなんですけども。賞もいっぱいとってるし。
個人的な印象の中で特に強いのは、「人間ってめちゃくちゃ見た目に表れるんだな……知ってたけど……」ということで。作中では図書館内で盛んに開かれるトークイベントに世界的な著名人がどんどん出てきます。パティ・スミスとかリチャード・ドーキンスとかエルヴィス・コステロとか。
で、基本的に名前のテロップが出ないのです。パティ・スミスレベルのスターとか、話の内容からああこの人ドーキンスなのかって分かる場合はともかく、そうじゃない場合は基本誰なんじゃろな?となりながら見ている。職業すら分からない。
するとどうなるかというと、この人やけにオーラあるなあとか、なんだこのめちゃくちゃ知識ありそうな人とか、この人なんかずっと楽しそうだなあ陽気、みたいにひたすら見た目と話し方だけで個性を感じ続けることになるという。
そして私が登場人物の中で最も何者なんだこの人、顔に「カリスマ」って書いてあるぞ喋り方もオーラも絶対普通じゃない、と思ったのが若めのアフリカ系の男性で作家っぽい人。帰宅してからなんとなくネットで調べて、彼がタナハシ・コーツ氏であることを知りました。あ、ああ~。
あとユセフ・コマニャカア氏という人(多分)もオーラあったなあ。ニューヨーク大学で教えている詩人だそうです。人間は見た目……。





YouTube上にファッション関連の動画が各方面からアップされるようになって久しいですが、その中で最もおしゃれなものをひとつ選んでくださいと言われたら挙げるかもしれないのはこれかなあと。


半年前に何の予備知識もなく見て、なんだこの完璧に洒落た部屋とカップルとセンス良すぎる服しか詰め込まれていないクローゼットは、と思いました。
あとから彼らが話題の美容ブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」をスタイリッシュに生まれ変わらせた仕掛け人と分かりました。女性のヴィクトワール・ドゥ・タイヤックは元コレットのPRであり、名前からわかるように高級ジュエリーデザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックの妹さんでもあるそうで。納得。

YouTubeって「パリの世界一スタイリッシュなカップルの部屋」みたいな動画と「昨日買ったカップ麺を一人で食べます」みたいな動画が完全に同じフォーマットに収まってるのが面白いなあと思います。それがSNS時代ということだろうか。

20190911

夏に雪


Yさんと久しぶりにお会いして札幌を少しお散歩などなど。9月に入ったのに夏がぶり返していたような気温でした。その分晴天でもあり。
Yさんこと嵯峨景子先生は9月末に著書『氷室冴子とその時代』が出版されるとのこと。少女小説はもちろん、宝塚歌劇、ジブリ「海がきこえる」、少女漫画等々に興味がおありの方もぜひぜひチェックを。


上の写真は札幌市民交流プラザで開催中の「鈴木康広 雪の消息 / 残像の庭」展の作品。窓の外で月面のような雪面のような映像がずっと動いていました。この展示とてもよかったです。ノスタルジックでもモダンでもあって、センスが良くて。市民交流プラザの雰囲気にも合ってたなあ。札幌ということで雪や氷にちなんだ作品が多かったのも好きでした。



2001年の「遊具の透視法」という作品。見てから気づいたんですけどこれ私たぶん当時テレビで見ている気がする。NHKのデジタルスタジアムというアート番組に鈴木さんが参加されてグランプリを受賞されていて。緒川たまきさんが特番か何かに出られていたのもあって記憶にあるんだと思う。
子供たちが遊具で遊んでいる映像が立体的に投影されているのですが、おそらく当時の子供たちでしょうから彼らは今はもう大きくなっていて子供ではないんだなあ。儚い。

 この日はなかなか暑かったのもあり、鈴木さんのひんやりとした静謐な世界がとても心地よかったです。




これは市民交流プラザ1階の森彦。博物的なインテリアでした。森彦はちょっと趣味的な要素をトレンドを交えつつ一般向けのカフェインテリアに落とし込むのが上手いなあと思います。




これこの日撮った写真じゃないんですがたまたまほぼ同じ格好だったので載せておきます(笑)。ブルーのコットンワンピは皴にならず着心地が良くて夏はこればかり着てました。
サービスシューズはなんにでも合うししっかりしてて足も疲れないのでこればっかり履いてしまいます。軍ものってすごいなあ。

20190819

世界一美しい部分


時期に比べるとだいぶ収まりましたが、それでも結構買ってしまうもの。それは靴下。なんかやっぱり好きなんだろうなあ。あとボーイッシュとか少年っぽい服装が好きな人間には古来より欠かせない小物でもあり。ズボン・靴下・革靴だからね基本的に。
靴下って意外とごまかしがきかないパーツな気がします。特に高価なものや珍しいものである必要はないと思うけど、丁寧に考えて履くと全体の印象というか締まり方が違う印象。こんなに面積が小さいのになあ。なんでだろう。靴と体との接続点だからかな(?)。街のおしゃれな人を見ていてもそういう感じがします。さりげなく赤い靴下をさし色にするカジュアルな女の子とか、かわいいもんなあ。




初めてヒシガタ文庫に行きました。ダイヤ書房という老舗の一般的な本屋さんの中にさらに、おしゃれなヒシガタ文庫(「ダイヤ」だからでしょうね)があるという面白いつくり。上の靴下はこちらで購入したもの。以前からちょっと気になっていたニシグチクツシタのものです。こういう、めちゃくちゃ単に白い靴下!みたいなデザイン好きです。

足を運んだきっかけは私が十代から通った雑貨店・チョロンの商品が並ぶということで。今は店舗はないのですがオンラインでお店を再開されています。店舗も独特のセンスの素敵なお店でした。久しぶりにその世界に触れたくなりまして。
チョロンは一言で表すと「かわいくて爽やかなアジア」かなあ。キッチュとかエキゾチックというより爽やか。この感じって結局他にはないなと今改めて思います。
並べられたかわいいアクセサリーを見てやっぱり今はカレンシルバーですよね、わかります。と一人で頷いてました(こわい)。

チョロンも懐かしかったし、初めてのヒシガタ文庫も楽しかったです。こういうおしゃれな雑貨屋さんって、似通った印象にもなりがちだからこそそのお店独自の丁寧な商品セレクトとか深度みたいなものが重要だと思うのですが、その点すごくちゃんと作られたお店だなあと感じました。





郷新記念札幌彫刻美術館へ行ってきました。こんな名称だったのか。いつも「本郷新のとこ」とか言っていた。
企画展はフィン・ユール。美しいひじ掛けの椅子で有名な建築家・家具デザイナーです。富豪だったら家に置きたい椅子はフィン・ユールのヴィンテージです。No.45?かな。まあ美しいし。
あと私の中でデザイン好きの富豪の家にある家具といえばヴィンテージのペリアンとジャンヌレとコルビジェとフィン・ユールです。どういうイメージだよって感じですが(でもわりと合ってるのでは)。小島聖さんの家にコルビジェの棚があるのに驚いた記憶。本当にオシャレなのだなあ。

実物のフィン・ユールはいい意味でニュートラルに普通に家具、という雰囲気があるのが意外だったかも。もう少し近寄りがたい感じなのかと。もっとバリバリのヴィンテージやオリジナルだとそういう空気もあるのかもしれませんが(そこまで古くないものが中心だったと思う)。美しいし職人芸だけど人間が日常で使う道具なのだと感じました。
いろいろ見てなんとなく、自分が作るものに自信がある人だったのではとも。余裕で趣味がよくてそれを実現する能力や人柄もあって、実際「世界一美しいひじ掛け」とか称される造形を残せた人。そういう人結構好きかも。



ここは建物の建築もすごく好きです。設計は田上義也。ライトの弟子だった人です。中もこじんまりとしつつ立体的で適度に個性的で、素敵な雰囲気なのです。巨大な吹き抜けそのものが全体になっているような形。現代的な空中回廊っぽいかも。

20190814

メイキャップ

ャネルのオンブルプルミエールクレーム。使いやすくて最近よく使っています。ヨレがほぼゼロ。朝つけて夜までまぶたが基本同じ状態です。大抵指で塗ってます。ちゃんとグラデーションにもなるし。
色はメモリー。ブラウンだしわりとゴールドだしオレンジだし、本来なら私はかなり肌がくすみやすい系統の色だと思うんだけどこれはなぜか大丈夫。偏光っぽい深みゆえかブロンズっぽいからなのか。シャネルの巧みさなのか。

どうも単色アイシャドウが好きで。そもそも私は複数の色で目元を成立させるやり方というのを未だに本質的に理解できてない気がする。色の組み合わせとかよくわからない。逆に言うとケヴィン・オークィンとかパット・マクグラスとかセルジュ・ルタンスとか、メイキャップの歴史に残る天才の多くって明らかに生まれつきの色彩の才能があるなあ。上手な人のを見るのは好きです。
で今のトレンド的にアイカラーは単色でもOKというのと、顔立ち的に作りこむメイクがそもそも映えないほうというのをいいことに単色で済ませることが多いです。楽だなあ。



最近はこんな感じが多いです。Diorのシャドウも単色のベージュ。おもに下瞼に。ファンデーションはあまり塗らないのでミッフィー日焼け止めの上にお粉、の上にRMKのスティックハイライトを。これは光りすぎず濡れ感が出て好きです。デパコスなのに2000円とかだし。ちふれのチークは色も小ささも好き。眉は最近リキッドを使ってみてます。これはMEDIA。リップはMAC。
私はどうもベージュとかブラウンのメイクに憧れがあるなあ。自分には基本難しい色味なのですが。だからこそ憧れるのかも。その系統の色でもなんとか使えるものや使い方を探して使っている感じですね。





印象に残っているメイク関連の本いろいろ。
草場妙子さんの『TODAY'S MAKE-UP』は一言でいうとお洒落。今の感覚を捉えた一冊だと思います。ファッションのトレンド面からもきちんとお洒落なメイク本って実は珍しい気がします。職人仕事なので技術中心になるのが普通なのかも。この本はその点がすごく軽やか。
山本桂子さんの『お化粧しないは不良のはじまり』は読んだのが結構前なのですが、すごく面白かった記憶。お化粧の近代~現代史を社会学的な見方を交えて、楽しくバラエティに富みつつ読ませてくれる一般書ならこれではないかと。オススメ。
渡辺サブロオさんは私がファンなので。表紙がめっちゃかわいい。頭に和菓子。装丁全体がワトゥサ的な美意識に貫かれている。サブロオさんのお弟子さんである中野明海さんも出てます。中野さんは安室ちゃんのメイクさんです。

20190717

ノスタルジック・モダン・コーヒー

し前に札幌市民交流プラザなるものができまして。旧厚生年金会館の後継施設のホールが入ってます。ちなみにすぐ隣には旧札幌市民会館もあり。観光マップ的に言うと時計台の近く。
一階には森彦のカフェと図書館が入っているときき新しい建物も見てみたかったので行ってきました。図書館は二階もあるのですが時間がなさすぎて一階を少し見ただけ。でも結構ゆったりして好きな雰囲気でした。ガチで本を借りるというよりパッと入ってちょっと雑誌とか読ませてもらう感じかな。思ったより人が多いわけでもなかったし、また今度来よう。

しかし森彦の勢いはすごいなあ。ここ数年で一体何店舗オープンしたのだろう。ホテルまでできたし。札幌の喫茶史で例えるならば若い世代の宮越屋珈琲、というイメージ。森彦は本店と支店はまた違う印象ですが。一番アンティックで喫茶文化的な濃度が高いのが本店かな。




前に買い物や何かで出たときに一番定番なのは徳光珈琲かなあ。窓の大きさもインテリアの調子も場所も混み方も、いつもとてもちょうどよくて好きです。そして珈琲が本当に美味しい。ここでカフェラテを初めて飲んだ時にえっこんな美味しいもの!?とちょっと驚いたのを覚えてます。



徳光珈琲が入ったビッセは緑の多い大通公園に面しているので、窓からの景色がとても良いです。
おそらくヴィンテージのイームズがたくさん。こんなに揃っているお店は珍しいのではないかな。フカフカしたシェルチェアかわいいなあ。座り心地もよいです。
シェルチェアって脚が木製のものとエッフェルというのかな?タワー型のものがおなじみだと思うのですが、古いものでわりとよく見るこの写真のタイプの形が妙に好きです。脚のサイドに四角い飾り?補強?がついている。シンプルとモダンとノスタルジックの混ざった、まさに20世紀の家具という感じ。


札幌は昔から喫茶店の多い街だとききます。大きな理由の一つはおそらく寒いからじゃないかと思うんですが(笑)。室内で温かいものを飲まないと動けない気温の日というのがあるわけで。地下街が多いのも同じかな。
私も子供のころから親に連れられてあちらこちらの喫茶店に入るのが当たり前だったので、人生から切り離せない存在ですね。無意識にそこにあるものという感じ。

そういえば少し前にジャミロクワイの曲が、札幌の地下街にインスピレーションを得て作られたらしいという話題があったっけ(『Virtual Insanity』説と『Didjital Vibrations』説があるそうですが)。寒すぎると街はSFになる……。



ちなみにバリバリに世代です。同世代の多くがそうだと思うけど完全に耳に刻まれている。音楽的にも結構好き。

20190702

ころりころり

のブログ、アクセス履歴が超ざっくりと見られるようになってるんですけど(個人レベルではわからないです)、訪問者が何年もずっと3分の1くらい海外の方なんですよ。北米が一番多くてあとは世界各地。なぜに。Bloggerを使っているとそんなこともあるのかなあ。
こんなに日本語だけでしかも超ローカルなことしか書いてないもの読んで楽しんでもらえるのでしょうか。写真があれば大丈夫なのか? 海外の日本人の方が見てくれてるとか? インターネッツは謎であります。


だまだ部屋のことをやっています。次はデスクチェアかなあ。色々考えるとどうにもアアルトのアルテックに行き着いてしまうのですが、予算的になかなか。覚悟ができたらいくかもしれない。できるのだろうか覚悟。 



つぶらすぎる瞳のバンビクッションは数年前のフランフラン×ケイタマルヤマコラボのです。セールで買ったような。このコレクションかわいかったなあ。 日本のリーズナブル系のメーカーできちんと趣味の良いゴージャスガーリーな家具類が作られていたというのが何気に珍しくてすごいと思う。海外のインテリアブランドのようでした。

ケイタさんてコラボのデザインにやたら強い印象。さっくりかわいくて趣味のよいものを作れるから依頼が途切れないのかな。一番有名なのはJALの制服でしょうか。うたプリのグッズが突然パリのセレクトショップのアジアン雑貨のようになっていたのが面白かった。洒落てる!
ちなみに今最も手軽にケイタマルヤマものが買えるのはハンカチかなと思います。デパートの一階にあるやつ。 20年前までならアツキオオニシがほぼ同じ枠な気がする。




すがに運動不足すぎる! イカン! ということで最近は自宅で腹筋ローラーをやっています。スクワットとか踏み台昇降なんかもちょこっと。短時間ですが一応続いてます。やってみるとわりと気持ちいい。運動ってふとした瞬間に嫌いでもなくなるものなんだなあ。体重はそのままでもいいので脂肪を減らして筋肉を増やしたいな~。
腹筋ローラーは簡単だし効果が出やすい感じがしておすすめです。私は相性がいいのか、なんか続けるのが面倒にならないみたいで。1500円とかだし(私のはトーエイライトってやつです。使いやすい)。立ちコロは全然無理なので膝コロでやってます。筋肉付きやすい方ならすぐ引き締まるんじゃないかな。

20190531

夏の準備品

質上、日焼け止めは自分なりの基準があるほうです。といっても肌荒れせずある程度UVを防いでくれるものならなんでもよいのですが。石鹸で落ちてお手頃価格だとなお嬉しい。
20年近くそういうものを探して買っているので選び慣れてもいまして、経験上、吸収剤不使用・UV数値そこそこ・液が緩くない、あたりを抑えておけばまあ大抵OK。

そんな私の最近のお気に入りがこちらです。


ミッフィーちゃん。商品名はユースキンS UVミルク。いやこれがですね、この見た目でなかなかどうしてやり手なのです。吸収剤不使用・SPF25++・石鹸で落ちる・700円くらい。かわいいしね。老舗ユースキンの昭和な緑とブルーナ・グリーンが妙にフィット。ディック・ブルーナはグラフィックデザイナーだからか雑貨もみんなおしゃれですよね。デザインに使える色とか厳密に決まってそう。
そして塗り心地が人生で使った日焼け止めで一番良いかもです。伸びるし痒くならないし無臭。なぜこんなに無臭なのか謎なレベル。ただがっちり紫外線を防ぎたい人には物足りないかもしれません。

あとこれ店頭で見たことがない。結構前にネットで見かけて私の日焼け止めの条件にあまりに合致するので、そのうち買ってみよう~と思ってたらどこにもなくて結局アマゾンで買いました。何年も作られ続けてはいるっぽい。
今年はこのミッフィーちゃんと以前から愛用しているヴェレダでいこうかなと。両方とも匂いがマイルドで使いやすいです。

しかし日焼け止めってありがたいなあと。アトピーかつ軽度の日光湿疹持ちの私は敏感肌用日焼け止めというものがなければメイクもあまりできなかった可能性があるし。それを膜というか土台?ガード?にしているので。今は使いやすい商品も色々あるしね。ありがたや。



パッケージもブルーナカラー。本体取ったら下にもうさこちゃんがいました。






ルモドバル監督の新作でのペネロペ・クルスの撮影風景らしいんですが、このペネロペさんが着ているワンピとかエプロンがすごく好み。こういう、定番の形で布の柄がさりげなく良くて毎日着てそうで、っていうサマードレスとかワークドレスみたいな類の服がとても好きです。名もなき普段着としてのワンピース。今年は特にこういう服が気になるなあ。

といってもこれは映画の衣装ゆえにお洒落というのももちろんあるし、ペネロペさんが着てるからもあるよね。注意深く選ばれた無造作感というか。
アルモドバル監督って服選べる人なんだろうなあ。でなきゃ「私が、生きる肌」とか撮らないか。あれは衣装がゴルチエだっけ。上の写真の本人の服もかわいい。


★Les Suffragettes
少し前にEtsyを眺めてて見つけたフランスのハンドメイドのワンピースのブランドなんですが、ちょっとこのペネロペさんのワンピっぽさにも近いような、昔ながらでかつガーリーなデザインが多くてかわいいです。モデルさんもみんな雰囲気ある。Etsyっていろんなお店があるなあ。

20190514

土星氏

ルバドール・プラセンシア『紙の民』
おもしろかったです。宇宙っぽい装丁とタイトルと柴田元幸さんの推薦文に惹かれて読みました。シリアスな話なのかなあと思っていたら結構コミカルで、でも切ない、みたいな話だった。でその奥にたくさんメタファーだったりシニカルな目線もある感じ。南米文学の空気も感じます。


土星が出てきます。天体としての土星というか本当に土星氏が出てくるというか。と書くとなんだか足穂みたいですが、タルホ的なダンディな土星よりはもっと生々しくて人間的な土星。それは何故か……というところが設定の根幹でもあり面白さでもあります。



しくマニキュアを塗ったので似た色の指輪をつけたの図。どうでもいいですが私は右手の甲の太い静脈を意識的に骨の上にのせてグイグイ上下移動させることができます。動く血管が皮膚の外から見える。本当にどうでもいいな。
この水色の指輪はなにやら女性からの反応が強く、どこのですか?とアパレルの店員さん含め複数回聞かれました。それで後に購入した人も複数。女性にアピールする何かがあるのだろうか。欲しい人は私に聞いてください(笑)。



バティのパンジー柄。ちょっと幾何学っぽいのと色合いが好きです。リバティのパンジーやスミレの柄はいくつかありますが、これが最も直線的な印象の柄かな。
リバティはわりと好きで、特にほっこりとか素朴というより現代的にどこかクールな雰囲気で使われるリバティが好きです。メンズのシャツとか。そういえば栗野宏文さんがリバティのハンカチを愛用しているとどこかで書いていたなあ(検索してみたらそのディストリクトのブログ記事が残ってました)。「敢えて」感というのだろうか。
あとウィリアム・モリスもスミレモチーフの柄は色々あるんじゃないかな。モリス華やかなりし時代とスミレが一般に人気だった時代が大体重なっているのでは。



屋で見かけて少年の服装が気になって。「僕はイエス様が嫌い」という映画だそうです。
少年世界っぽいなあと思った印象は合っていたようで、中の作品評で1999年の夏休みや萩尾さんについて触れつつ語られていました。気が付けば2019年……1988年の公開当時に近未来だった設定年からすら丸二十年経とうとしているのだなあ。

20190430

配置転換


屋が片付いた……ゼェゼェ。物の処分と家具の移動と掃除を一気にやろうとしてふと気づいたら数時間経っててえっ?となりました。次の日すごく眠かった。体力の衰えが深刻化する今日この頃。
今回は机を変えました。といっても昔使っていたデスクを解体したものが残ってて、素材自体は結構いいやつだったので天板を使いたいな―と思い、脚のパーツだけ新しく購入して組み合わせて使うことに。わりといい感じになったのではと。脚買って載せただけだけど。

部屋はだんだんあっさりしてきてるのかなあ。謎の小物たちとシンプル趣味が同居してるみたいな様子で。
今回久しぶりにがっつりめに掃除してて思ったけど、私は処分という行為がそもそもわりと嫌いじゃないんだな。自分の所持品とそこに付随する情報に定期的にソートをかけることがそれなりに楽しい。それは過去への反省と未来への期待が物理で見える行為でもあって、なるほど掃除を生業とするこんまり先生がスピリチュアルなマスターになるわけだなあ。私は結果的に20年間着続けてる服とかも全然ありますが。
ちなみに私が物の処分が割と好きな理由の一番はおそらく育った環境ですね。親や親戚に片付けマンタイプが多いので。




気に入りのピアス。Surというブランドのものです。ぱっと見ガラスっぽくて重そうだけどめちゃくちゃ軽いです。紙くらい。眼鏡の製造で有名な鯖江市の企業で、素材が眼鏡の端材のアセテートなんだそうな。なので丈夫で軽いってことらしい。
もともとネットで見かけて気になっていたブランドなんですが、たまたま立ち寄ったお店にポップアップで扱っているのを見つけて、出会いかなと思い。いろんな服に合いつつちょっとだけインパクトがあって良い感じです。冬はベレーに合わせたりしてました。




われてサチモスを見てきたんでした。きたえーるってメジャーなジャニーズもやるような会場ですよ。人気なんだなあ。客層は若い人がコアだけど上も下もバラエティに富んでました。音楽好きそうな大人や家族連れも多かった。
大学生くらいの今っぽい男の子たちがステージをうっとり見つめていて、そうかサチモスって男の子の王子様なんだなあと。

サチモス特に詳しくはないのですが、すごくお洒落な人たちだなあとは以前から思っていて。何かの雑誌で横山剣さんが「ゴールデンカップスみたい」って言っていてわかるな~と思った記憶。ハマ育ちの洒落た不良感というか。実際に見てもそんな感じがしました。古着とスニーカー姿でふらっと出てくる感じ。

音は彼らといえば想像するアシッドジャズやシティポップ的なところから更に遡って60年代70年代のアコースティックとエレキが混ざったような音。それこそカップスやモップスの昔の映像から流れてきそうなサウンドというか。詳しくないのでほぼ想像で書いてますが。
なんか、この人たちは生半可でなく真剣にイケてるものを探すバンドで、いま辿り着いたのがこういう音なんだろうなあと。「青」「水」「火星」とかどこか少年っぽい雰囲気の歌詞が多いのも意外だった。この路線個人的に好きかもです。

ベースの人特にお洒落だなー男子にめちゃモテそうだな~と思ったHSU氏という方がこの後体調不良で公演中止が続いているそうで。お大事にです。

20190322

捨てたり増えたり

屋のデスク周りを改装したく、いやその前に掃除だし物の処分だろ、となりとりあえず文房具類を半分くらいに減らしました。が道のりは長い。面倒だよ~。
個人的には捨てられないから大変というより、捨てようと思えば際限なく捨てられる方なので部屋が無意味にすっからかんになりそうで怖いです。丁寧に判断する慎重さに欠けている。



スマホにあった部屋の画像など。これ数年前なので今ちょっと違いますが。なんか結局こういうものたちがこちゃこちゃと。たまには片づけねば場所的に生きていけぬ。
ちなみに私なので高いものは全然ないです。棚は地元のヴィンテージショップのセール品、中では高めの時計と地球儀でも1万円全然いかない。あとは数百円とか千円とか2千円とか0円(拾った)とか。壁の紙はネットのどこかの宇宙の画像をプリントしたもの。

青い図鑑はブックオフで買った記憶。あ、ブックオフは何気に飾る本探しに良い気が。古い洋書やきれいな装丁の全集が結構あります。ほるぷ出版の名著復刻シリーズは外箱が地味で気づきにくいですが中身がレトロで美しくてオススメ。全集コーナーでよく見る。


片付けといえばアメリカでこんまり先生が大人気だそうで。キャラ立ってるもんなあ。
映画監督ルイ・マルの実の娘にしてVOGUE編集部員クロエ・マルがお洋服をこんまり先生とともに処分する数年前の謎おもしろ動画はこちら。おそらく世界一ファッショナブルなときめき(Spark Joy)片付け動画なのでは。

そういえばこのクロエ・マル、映画『メットガラ』でインパクトあるシーンのひとつ「頭に巨大な炎型のヘッドドレスを載せたサラ・ジェシカ・パーカーの格好に絶句するVOGUE編集部員」が彼女で二度驚いた記憶が(笑)。場面の情報量が多すぎる。





19-20AWのトム・ブラウン。ショートヘア、端的にボーイッシュ、ハーフパンツ、余計な装飾ゼロ、な靴下留め。個人的にはついにここへ到達したのかあと(?)。トムブラウンがそぎ落としてもやはりこれらの要素が残るのですね。アイテム的にはいわゆる少年装と完全同じに等しい気が。
しかもモデルがみんなぴっちり7:3分けで同じスーツで机並べてお仕事、音楽は坂本龍一というショー演出なので日本カルチャーぽさが強い。『未来世紀ブラジル』ぽくもある。モノクルつけててワイマール的でもあり。
トムさん本人が以前から「日本人みたいな洋服の着方をするアメリカ人」とも言われるらしく。「アメトラ」「アメカジ」ってたぶん日本人特有のファッションなんだけど(意味不明かもですがなんとなくわかってくれ)、トムさんはアメリカ人にしてそれをやっているのだな。逆輸入?


20190303

融けかかり


ょっと前ですがドアを開けたら玄関先に転がっていたつららの欠片。屋根にぶら下がっていたものが落雪して地面に跳ね返ってここまで転がってきたと思われます。直径5センチくらいある。元の長さは1メートルはあったんじゃないかな。いいんだけどこれが跳ね返ってくる瞬間には居合わせたくないよね……。
今はもうだいぶ暖かくなっています(プラスの気温=暖かいという基準)。春って毎年律義に来るよなあ。いや来なかったら困りますけど、冬の寒さを思うとなんだか不思議。
雪解けというとロシアアニメ『森は生きている』の「転がれ転がれ四月の指輪」の場面を思い出します。あれは雪ががっつり積もる地域の人が描くアニメだよなあ。宮沢賢治の雪の描写も。




ズランのデザインのバター煎餅。かわいい。もちろんおいしい。これは良いものだなあ。これはバラエティパック的なやつに入ってるんですけどバター煎餅だけのパックも買ってみたいなあ。どこに売ってるんだろう。工場まで行けばいいのか? タケダ製菓という会社のお煎餅です。地元ではスーパーでよく見かける。




年も地味に探していたウールのニッカボッカをゲット。というとなんか頑張って地道に探してたみたいですが気が向いたときにしか探さないから数年かかったというだけです。
できればウールリッチ社製で履きやすいちょいゆったりめのサイズで状態の良いものが欲しいかな~とぼんやり思っていたらどんぴしゃが見つかって嬉しい。別にウールリッチでなければとかでも全然ないのですが、形や素材にクセがなくて見つかりやすくて手頃なのはこの辺かなと。これは70年代のもののようです。

ニッカボッカへの憧れは私はタンタンが最初かなあ。1920年30年代当時にはスポーツウェアの区分だと思います。登山や自転車のときに履くカジュアルアイテム。今でいうジャージか。タンタンも動きやすくスポーティーな少年記者の服装という設定ですね。当時の進歩派な女性が履いている古い写真も見ます。
やっぱりちょっと個性的な服にはなるんだけど、今女性が履くなら普通のクロップドパンツですよ的な顔で履けなくもないのでわりあいこなしやすいのかもしれない。今年はヴィンテージのアランニットと合わせる着方ができて嬉しかったです。これずっとやってみたかったんだよね~。

20190221

大帝の星の下に

下鉄でボーっとして逆方向の車両に乗ってホームの下の通路を渡るということを数年ぶりにやった……。面倒くさいのと大丈夫か自分、というのはあるんだけど、この通路が昔からなんか好きでもあります。雰囲気があって。





フェや喫茶店って結局雰囲気とか建築自体が好きなお店によく行くことになるなあ。インテリアとか。味も大事ですけど、今時そんなおかしな味のもの出すカフェもそうそうないしね。空気を吸いに行ってるんでしょうね。
上はサッポロ珈琲館月寒店、下は続けてハシゴしたカフェ・ノエル。サッポロ珈琲館は倉本龍彦さんという建築家さんの建物を改装したお店で、外観も中のこういう階段とかも好きです。倉本さんの設計した一般住宅をたまに市内で見かけますが、北海道らしい素朴さと適度なモダンさとがあっていいなあと思います。
カフェ・ノエルは札幌でとても有名な宮越珈琲の兄弟のおひとりのお店。落ち着けます。



 ール・ラガーフェルドが亡くなりましたね。85歳、あらゆることをやり切って天寿を全うしたという感じがします。皇帝らしい幕引きだったのではないかな。
10年ほど前からこのブログにも何度か書いたように思いますが、私は好きなデザイナーは誰かと聞かれたらウーンンンと悩んだ末に結局カール・ラガーフェルドです、と答える人間だと思います。二番目がマックィーンかジル・サンダーかなあ。多分20年近く変わってないと思う。カールもマックィーンももういないのだなあ。 

私が中学生だった90年代半ば、パリコレのショーを見る手段は事実上ふたつしかありませんでした。すなわちテレ東の「ファッション通信」を見るか、「ハイファッション」「SPUR」等のモード雑誌を見るかです。地球の裏側で行われるショーの真っ最中にリアルタイムでスマホでコレクション動画が見られる現代からすると、隔世の感が凄まじいですが。
そんな片田舎の中学生が雑誌のコレクション特集をパラリと開いたとき、いつも必ず目に付くブランドがふたつありました。シャネルとコムデギャルソンです。この2ブランドの服は他と何かが違っているように思えました。テイストも全く違うこれらに何を感じたのか今となっては自分でもわかりませんが。全体のバランスにピンとくるものを感じていたのは覚えてる。
そのうちカール・ラガーフェルドという人と川久保玲という人を知り、彼らは自分の中で特別な、ある種「別枠」の存在になりました。手放しで好きかといわれるといまいちわからないんだけど。これは今でもだな。

当時から今に至るまでそれらとはまるで違う種類の服を着て生活している私ですが、たとえば70歳くらいになった時にどのデザイナーが一番好きだったかなと思い返すと、ちょっと眉根を寄せてから……カールかな。と思う気がします。
私にとってファッションとはきっとカール・ラガーフェルドのことです。サンキューカール。


シャネルもカールも歴史が長いのでどこかだけ選ぶというのも何やら難儀ですが、2004年あたりのコレクションが結構印象に残っています。ちょっとロリータ的というか、少女っぽいルックがわりと出ていた記憶。



モデルは当時のカールの推しモデル、キアラ・ニュージェント。ザ・ドーリー。



これもすごいよね、2012年の巨大水晶セット。グラン・パレに常にこういう規模。予算が潤沢ってすばらしい(そこ?)(いやでも結構そこだよね・笑)。ぐうの音も出ないスペクタクルがカールのシャネルにはあったのだなあ。
このときの、水晶のクラスタがヒールの根元やバッグの留め金から生えたようなデザインの小物類も大好きでした。鉱物幻想……そういえばカールはドイツ人ですね。あ、なんか今自分の趣味に納得したぞ。