20220224

ふゆごもり

にあった毛糸玉をなんとなく眺めているうちに、なんとなく久しぶりにマフラーでも編んでみようかなあという気持ちになり、大げさでなく前世紀ぶりに編みました。ブランクというレベルですらないので実際編めるのかも謎だったんですが、なんとか。一本編むのに一週間くらいかかったかな。

と言っても細かい糸のかけ方とかは余裕で忘れていて一段目すら分からないので、作り目から本体の編み方から閉じ方まで全部インターネットという大変便利な機能を活用。
で検索した中でこのデザインにしたいなという編み方を見つけ、更にその編み方を検索。で普通にできあがりました。文明の利器ってすごいな。
今は何がいいってYouTubeというやつがあるんですよ。手芸のハウツーと動画ってめちゃくちゃ相性がいいんですよね。だって動画だもんな。分かりやすさの極致。プロの先生っぽい方もたくさん出してて説明がまた分かりやすい。

ちなみに一本目はさすがにきっちりは編めないだろうと自分でもわかっていたのでそれは練習用として完成させて、二本目をメインにしようとほぼ最初から決めていました。それも良かったっぽいです。
白が一本目でグレーが二本目なのですが、実物はけっこう出来ばえが違います。グレーのほうが毛糸の色も好みのものを使ったので多く使うと思うんですが、白も冬の暗めの服の差し色になりそうかなと。



ンドメイドその2。甘いものに基本そんなに執着がないのですが、ヌガーはあるとついついモゴモゴ食べ続けてしまう人間です。たぶん食感が面白くて延々食べちゃうんだと思うんだけど。重々しい甘さも面白い。

でヌガーって簡単に作れるよと聞いたので作ってみました。本当に簡単だった。マシュマロとバターをレンチンして混ぜてスキムミルクとナッツを混ぜて伸ばして冷やして固めてできあがり。冷やし時間を除くと正味数分。
ちゃんと味もおいしいです。個人的にはバターが少なめの固めの方が好きなのですが(カロリー的な意味でも)、歯の詰め物リスク等考えるとある程度滑らかに作った方が食べやすいかと思います。



間、家のトイレに入ったら夜のように暗くて!?となりました。大雪で窓がふさがって暗くなっていたのでした。こわいよ! 
近所のお家では雪の重みで窓ガラスが割れたりもしたそうで。人生でも完全に初めてではないとしても2回あったかなあ、くらいの大雪です。除雪車や排雪業者も来るには来るのですが全然間に合わない感じ。気候ばかりはどうしようもないですけど、なんともかんとものこの数日です。

20220202

ガーリー・クラシック

2020年のコロナ禍真っ只中にポルトガルからネット通販で購入したカゴ。なぜそんなときに。癒しが欲しかったのか。ちなみに各国の郵送制限が解除されるのを待って注文しました。当時ってそうだったよねえ。 

カゴバッグとして使っているのですが、バッグというにはすごく単にカゴです。ポルトガルのアルガルヴェという地方で昔から作られているもので、採ったキノコとかを入れていたらしい。蓋つきなのがなんか好き。
素材はケーンという葦の仲間らしいですが、つるつるとしていて近くで見るとめちゃくちゃ竹っぽいです。日本人には竹にしか見えないレベルで竹。素材って面白いなあ。 

これ、ファッションに詳しい方は見覚えがあるかもしれません。何故ならば。
ジェーン・バーキンが愛用したカゴと完全に同じものだからです。本当にポルトガルのこれだそうで。エルメス社にバーキンバッグを贈られる前の愛用品ですね。 当時のバーキンはドレスや毛皮にもこのカゴを合わせたことで有名。
おそらく「あらゆる季節のあらゆる服にファッショナブルにカゴを合わせる」という今に続くスタイルを確立したのがバーキンなのだと思います。永遠のファッション・アイコンのひとり。しかし上の写真、50年とか前なのに時代を超越しすぎ。今の人じゃん。お洒落すぎる人ってそうだよね。

バーキンと同じものが欲しかった……わけでは特になく、新しくカゴバッグが欲しいなーと色々見ていくうちに行きつきました。わりと安かったし実際結構合わせやすいので良かったかなと。めちゃめちゃ素朴にカゴですが。
他にはTsuru by MarikoOikawaのこれとか、Menuiのその名もJaneバスケットなんかも気になりました。あとエバゴスもやっぱりかわいい。カゴバッグって色々あるのだなあ。

カゴバッグ自体は昔から好きで、左のものも10年くらい愛用しています。これは地元の雑貨店で購入したアフリカ製。多分ブルキナバスケットと呼ばれているもの。ネイビーのストライプが入っているのが自分っぽいし、形も使いやすいです。
もちろん夏に合いますが、個人的には冬にあえてカゴを持つのがすごく好きです。ウールのコートにカゴって不思議に合うなあと。


NIGO氏のKENZOコレクションで一番好きだったルック。色合わせが好み。
私は90年代育ちですがNIGO氏に特別な思い入れはなく。がKENZOのデザイナーに就任という記事を目にしたとき、それは良さそうと思いました。好き嫌いは別れそうですがセンスと知識がある人なことは確かだもんなあ。
昔セーラートップスを探してた時とか、細部がヴィンテージ的でおしゃれなものを探すと結果的にAPEにたどり着いたりしてました。それってNIGO氏が服マニアだからでしょうし。買ったことないですが。
で今回も結構楽しみにしていて、予想通りちゃんと上手いなと。

KENZOに関しては超ファンとかでもないにしても、賢三さん時代のフランス製のヴィンテージワンピを購入する程度には好きです。その自分から見てもちゃんと満足でした。またアーカイブから何か面白い柄とかを掘り出してくるのを楽しみにしてます。

そういえば、最近見かけた2004年のトーク番組の動画(URL見失った)で、ゲストのNIGO氏がちょっと意外なことを話していたのが印象に残りまして。
曰く「子供の頃チェッカーズのファンで、フミヤくんがオリーブという雑誌の表紙に載っていたので読んだ。それがファッションに目覚めたきっかけ」と。大意ですが。
NIGOの洋服への目覚めがオリーブ……!? いやこれだけがきっかけでもないでしょうけど、はっきりと言っていたし事実ではあるのでは。
そのオリーブの号は正確には謎ですが、1986年8月3日号は表紙がチェッカーズです。そして編集長が淀川美代子さん。スタイリストは堀越絹江さん。NIGOは当時15歳かな。

つまり「1986年に淀川美代子が編集長のオリーブを読んでファッションに目覚めたNIGOが2022年にKENZOのデザイナーに就任」ということに。まとめすぎだけど(笑)。
この一文って半世紀の日本のファッション史がわりと網羅されている気も。キーワードは「編集」「原宿」「パリ」とかかな。「LVMH」「カニエ」とかまで入る。そしてKENZOは日本のガーリーファッションの先祖のひとつでもありますね。