後ろの右側の箱は最近買ったイギリスのヴィンテージのブリキ製で、抹茶を点てる道具を収納する茶箱にしています。全然本格的なものではありませんが。
私の部屋はすごく物量が多い方ではないと思いますが、なんだかんだとよく分からない雑貨やガラクタたちがこまごまあります。多分、「物が色々ある」と「整理はされている」が両立している状態が好きなんだと思う。博物館的なことですかね。
これ、多分ウェッジウッドの食器の中でも最も手頃なシリーズなんじゃないかなあ。マグなら1000円台とかで買えます。業務用のホワイトコノートも同じくらいかな?
手頃なだけあって気を遣わずに日常使いしやすいマグです。デザインもかわいらしい植物の装飾がありつつもどこか素朴で気取らない感じ。いい意味であまりウェッジウッドっぽくない製品かも。
私がこの食器を知ったのは松山猛のエッセイ本でした。松山猛というと私の中では台湾茶と腕時計の人、あと「ワーズワースの庭で」の人というイメージですが、古い洋食器などについてももちろん詳しいのではないかと。
本のタイトルは『めるかと』だったかな?ロンドンの蚤の市で手に入れたというクイーンズウェアの話が出てきて、なんとなく気になって頭に残っていたのでした。しばらく後に偶然店で見かけてあっこれ本で見たやつだ!となり購入。
松山猛の本に載っていたのはカップ&ソーサーですしそれが王道なのだと思いますが、私はマグばかり使う人間なのでマグに。260年愛されているだけあってか、かわいらしくも不思議に懐の深い使いやすい製品です。
ヴィヴィアンもパンクもJaneMarpleもMILKも古着もオリーブもセブンティーンも、まさにその現場でリアルタイムで着てきた人だもんなあ。CUTiE等ファッション誌の読者モデルがキャリアの最初という人ですし。
なおかつ今もそういう服を着てテレビやメジャーなフィールドで活躍し続ける有名人でもあるという。同じような存在って彼女以外には全然いないのでは。篠原ともえも近いけど、ともえちゃんは今はプロのデザイナーですしね。
私は単純に彼女のお洋服を着るセンスがあるところが好きです。何を着てもちゃんとオシャレに仕上げる点は外さないのが。
ヴィヴィアンにしろピンクハウスにしろJaneMarpleにしろ、一歩間違えると何とも言えず面白い感じになってしまう服ではありますよね。面白いのもそれはそれで魅力たりうる服でもあるのですが。
でも千秋はコーディネートや着こなしがある種の冷静さに貫かれていて、常にバランスの取れた「今」の着方になっている。そして私はそういう服の着方をする人が好きなんだと思います。服への俯瞰があるというか。
それは千秋が根本的に賢い人だからもあるでしょうし、タレントという職業上でもあるでしょうし。ぱっと見浮世離れしつつ地に足がついているといいますか。客観力がめちゃくちゃあるんだろうなあ。