20240510

老舗ガーリー

のチューリップ。春だなあ。とか言ってる間にもはや初夏では?みたいな気温になったりして一年が早すぎる。
後ろの右側の箱は最近買ったイギリスのヴィンテージのブリキ製で、抹茶を点てる道具を収納する茶箱にしています。全然本格的なものではありませんが。
私の部屋はすごく物量が多い方ではないと思いますが、なんだかんだとよく分からない雑貨やガラクタたちがこまごまあります。多分、「物が色々ある」と「整理はされている」が両立している状態が好きなんだと思う。博物館的なことですかね。



し前に買ってよく使っているマグカップ。ウェッジウッドのクイーンズウェアというシリーズのものです。
これ、多分ウェッジウッドの食器の中でも最も手頃なシリーズなんじゃないかなあ。マグなら1000円台とかで買えます。業務用のホワイトコノートも同じくらいかな?
手頃なだけあって気を遣わずに日常使いしやすいマグです。デザインもかわいらしい植物の装飾がありつつもどこか素朴で気取らない感じ。いい意味であまりウェッジウッドっぽくない製品かも。

そんな手頃さでありつつ、実はウェッジウッドの中でも特に古いシリーズのひとつだそうで。クイーンズウェアという名前からも分かる通り英国王室のクイーンのお気に入りのデザインだったのですが、クイーンといってもエリザベスでもヴィクトリアでもなくその更に昔、1761年から在位したシャーロット王妃を指すのだそうな。つまり約260年前から売られているという。
 
私がこの食器を知ったのは松山猛のエッセイ本でした。松山猛というと私の中では台湾茶と腕時計の人、あと「ワーズワースの庭で」の人というイメージですが、古い洋食器などについてももちろん詳しいのではないかと。
本のタイトルは『めるかと』だったかな?ロンドンの蚤の市で手に入れたというクイーンズウェアの話が出てきて、なんとなく気になって頭に残っていたのでした。しばらく後に偶然店で見かけてあっこれ本で見たやつだ!となり購入。
松山猛の本に載っていたのはカップ&ソーサーですしそれが王道なのだと思いますが、私はマグばかり使う人間なのでマグに。260年愛されているだけあってか、かわいらしくも不思議に懐の深い使いやすい製品です。




秋ちゃんのYouTube、日本のガーリー・ストリートファッションをど真ん中で歩いてきた人ならではの知識の層や彼女ならではのセンスがあって、見ていて楽しいです。
ヴィヴィアンもパンクもJaneMarpleもMILKも古着もオリーブもセブンティーンも、まさにその現場でリアルタイムで着てきた人だもんなあ。CUTiE等ファッション誌の読者モデルがキャリアの最初という人ですし。
なおかつ今もそういう服を着てテレビやメジャーなフィールドで活躍し続ける有名人でもあるという。同じような存在って彼女以外には全然いないのでは。篠原ともえも近いけど、ともえちゃんは今はプロのデザイナーですしね。

私は単純に彼女のお洋服を着るセンスがあるところが好きです。何を着てもちゃんとオシャレに仕上げる点は外さないのが。
ヴィヴィアンにしろピンクハウスにしろJaneMarpleにしろ、一歩間違えると何とも言えず面白い感じになってしまう服ではありますよね。面白いのもそれはそれで魅力たりうる服でもあるのですが。
でも千秋はコーディネートや着こなしがある種の冷静さに貫かれていて、常にバランスの取れた「今」の着方になっている。そして私はそういう服の着方をする人が好きなんだと思います。服への俯瞰があるというか。
それは千秋が根本的に賢い人だからもあるでしょうし、タレントという職業上でもあるでしょうし。ぱっと見浮世離れしつつ地に足がついているといいますか。客観力がめちゃくちゃあるんだろうなあ。

そういえば持ってます。発売当時の記憶もありますが、1998年ということはもう26年前なのか……。若き日のイガリシノブさんもスナップで載っている。

20240410

春のミニマル

THREE チーキーシークブラッシュ 08 ETERNAL TRAVELLER 
長いことチークを買っていないな? と思ったので新調してみました。THREEは好きですがチークは初めて。ナチュラルでちょっと日焼け肌っぽくなる色です。このシリーズでは一番薄い色じゃないかな。
チークはここ数年はベージュ系が好きです。色を加えるというより頬の面積を埋める感覚でしょうか。チークって無かったとしてもメイクとしては一応成立してしまうものでもありますけど、うっすらとでも入っているとやはりなんとくバランスが締まるので面白いなあと思います。 

パッケージが想像以上に薄くて小さい。よくできてるなあ。プチプラのミニサイズのチークより小さいくらいでは。 
THREEの商品ってデザインも中身も相当しっかり練って作られてるんだろうなあと、素人目にも分かる精巧さがあるなと思います。そこが好き。デパコスですし安いブランドではないですけど、質から言えばむしろ結構安いくらいなのでは。 
今までパッケージデザインを手がけた人だと吉岡徳仁、平林奈緒美、nendo等がいるそうな。錚々たるという感じですね。大物デザイナーを度々呼んで作ってもらうこういう感じ、ちょっと昔の資生堂のようでもあるなあ。


なのでスニーカーなども始めました。VANSのエラです。半年くらい前に買ったもの。北海道の冬にスニーカーはなかなか危険なので雪が解けたところでおろしました。
VANSって好きなんですけどオーセンティック派だったんですよね。あのドシンプルな「ズック」ぽさが好きで。
初めてエラをちゃんと履いてみて思ったんですけどあれですね、エラのほうが楽ですね(笑)。クッションが効いてるし全体的にフカフカしてるし。さすがスケーター御用達。

わりと久しぶりに白いスニーカーを履いたのですが、やっぱり便利だなあと。この世で最も合わせやすい靴って白スニーカーだと思う。同率でローファーとかプレーントゥの紐靴かなあ。女子なら黒のバレエシューズも入るかしら。

20240301

ふくろのもの

の小さいバッグって好きなのですが、物はあまり入らないじゃないですか。小さいからね。 私は他に持ちたいものがある時はペラっとしたサブバッグを持つのが好きです。外付けHDDみたいな。ちょっと違うか。
サブバッグって実用のものだしなんでもいいっちゃいいんですけど、だからこそ敢えてイイ感じのものを選ぶと全体の具合も宜しいなと思います。細部の、靴下が良いねとかヘアアクセが気が利いてるねみたいな感覚に似てるかも。 
で十年かそれ以上かをかけてなんとなく集まったペラペラ系サブバッグ類の中でもお気に入りのものを載せてみようかと思います。


イギリスのペンギンブックスという出版社のトート。十年以上愛用してるかも。本の表紙そのままのデザインでとてもかわいい。しっかりしてるのでメインバッグでもいけます。が洗うと色落ちしてしまうのがネックで。古びた感じもそれはそれでいいんですけど、ピンとした状態が好きで数年おきにリピート買いしてます。カラバリも豊富。
 
古着屋で適当に安く売られているペラペラのエコバッグがけっこう好きです。ペラさゆえの味わい。大抵ドイツのものな印象があるのはやはりエコ大国ゆえなのか。
このタイプはほぼ絵柄の違いだけなので遊びで面白いものを選ぶかも。これもいい感じに気の抜けたイラストが気に入って買いました。動物園のかな。持ち手が短いのも肩にかけずに持ちたいときに何気に便利。
 
数年前のSPURの付録でオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのコラボ。ビュリーが日本上陸した時だった気が。ヴィオラも描かれてます。かわいいんだけどなぜかほぼ使ったことがない。私の服にはかわいすぎるのかなあ。そのうちうまく合わせてみたいです。
 
BAGGUのシルバー。小さい方のサイズ。二年くらい前に購入して、一番出番が多いです。シルバーでどんな服にも合う・けっこうマチある・けど大きすぎない・畳むと小さい、でとても便利。なんか一つ良さげなの教えてくれ!という方にはこれをオススメします。
BAGGUとかSUSAN BIJLとか、バッグとしては全然安いけどエコバッグとしては若干値が張るかもな、くらいのものを持つと見栄えがぐっと違う気が。素材感ですかね。
 
これは基本メインバッグとしての使用なので番外編ですが、サブとして使うこともあるので。L.L.ビーンの超定番ボートアンドトート。誕生80年らしい。数年前に買いました。
ちゃんと使ってみて今更ながら永遠の定番アイテムである理由が分かった気がします。これ、何とも言えず便利なんですねえ。まず異様に硬い。で自立するし布としては特殊な硬さゆえ存在感がありメインのバッグとして使える。意外と軽い。なんでもポンポン入る。なぜか何の服でも合う。不思議。トートバッグの王様という感じがします。
あとL.L.ビーンだと大きくて柔らかい素材のグローサリートートもやはり便利だなあと思います。ひとつあれば普段のスーパーの買い物で困ることってほぼないんじゃないかな。



置シヅ子の『ジャングル・ブギー』って昔から好きなんです。曲は最初にスカパラのカバーで知った記憶があります。後から黒澤映画の劇中歌と知ったはず。
しかしその曲をがっつりと朝ドラで、しかも荻田浩一の演出で見られるとは思わなかった。不思議なこともあるものだなあ。

 

20240202

冬の路面電車

前から行ってみたかった北欧雑貨のお店「ピッコリーナ」へ。個人的に好みのお店でした。古いものも新しいものもあります。
購入したのはキャンドルとヴィオラのポストカード。キャンドルがつるんとしていてなんかかわいい。買わなかったけどピンズも気になりました。

雑貨屋さんとかヴィンテージショップみたいなところって若いときに沢山行った杵柄情報ファイル(?)が頭の中にある分、新規開拓がどうも疎かになってしまう感じがあります。そして別にそれもまあいいかとも思うのですが。大人だからね。延々同じ喫茶店だけ行く人とかわりと好きです。
でも初めて行くお店の楽しさももちろんやっぱりあるので、適度に調べたり探したりしていきたいなあと思います。それは大げさに言えばその時代を見るということでもあるのかな。



ルの2階とか3階にあって交差点に面している喫茶店がなんだか好きです。微妙な高さから見渡す街並みが、小さすぎず大きすぎず妙な臨場感があるからではないかと思う。これ、一昔前にドローンで撮影されたサバンナの野生動物の映像を初めて見たときの感覚にも近い気がする。えっ確かに上空だけどけっこう低いな?な感じ。
写真は三越3階の宮越屋珈琲のホットココア。と市電。札幌の市電は車両が昔から緑です。新型車両はモノトーンだったりしますけど、一応定番としては緑。


そういえば最近NCTの動画を見ていたらロケ地の一部が明らかに札幌で、画面を緑の市電が横切っていました(6:10~あたり)。NCTってグループのテーマカラーが緑(黄緑)なんですよね。おそらくそれもあってかも。そこの緑と緑が繋がるとはさすがに想像したことはなかったので不思議な感じというかなんというか。



韓国とかタイとか、日本国外のアジアの国で作られるMVや映画その他で北海道がロケ地のものはすごく多いなあと思います。ほんとに地元としか言いようのない場所も出てきたりしてヘンな感じもする(笑)。そこには海外から見たファンタジー的な目線があるのだろうし、それは住んでいる自分には正確にはわからない感覚なんだろうなあとも思います。
海外からは岩井俊二の『Love Letter』とかが大定番で人気なイメージ。今でも小樽の観光客のいくらかは岩井映画のファンだったりするのかな。日本人で言えば『恋する惑星』のファンが香港に観光に行くような感じでしょうか。

20240118

インドのドレス

1月も半ばを過ぎてしまいましたが、2024年もよろしくお願いいたします。年明けからあちこちで色々なことが起こり何やら落ち着かぬ1月ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。



正月のセールで購入したインド綿のブロックプリントのワンピース。ブロックプリントも好きだし、こういうヴィンテージでよく見る形のロングのワンピースも以前から欲しかったので嬉しい。スモックみたいなストーンとした形で胸の部分が別布になってるやつです。
これはヴィンテージではなく新品のもの。このデザインって数年前までほぼ古着でしか見なかった気がするんですよね。おそらくそれが服好き女子の間で人気アイテムになり、ここ数年で色々なブランドで新たに作られるようになったのでは。今だとセレクトショップに結構ある。ヌキテパとかSZ BlockPrintsとかが有名かな?

元々は70年代に欧米の若い女性たちにファッションとして着られていたインド製の服だと思います。たぶん当時人気があったアイテムなので今も古着でそこそこ数が残っている。
デザインとしては当時のKENZOや金子功のフォークロア路線の服もおおまかに同じくくりに属するのでは。ヒッピーっぽい感じ。

なのでいつか買うなら新品でもインド製で綿100のものが良いなあと思っていたので、まさになものを買えて嬉しいです。ブランドも元々デザイナーさんがとてもおしゃれで気になっていたお店で。 
ブロックプリントのこういう柄を見るとソレイアードとかリバティを連想するんですけど、むしろ逆で、元々ソレイアードやリバティ側がこういうインドの布を参考にしているのですな。


 
れは最近買ったものではなく冬の間中お世話になっているもの。ニュートロジーナのボディクリーム。デザインが好き。中身ももちろん良いです。質実剛健できっちり効いてくれる感じ。

ただボディクリームに関しては何を使うかよりも、どう使うかの方が私の場合は重要なのではということに最近気づきまして。単純に塗る量をめっちゃ多くしたら手足の乾燥がぴたっと収まったのです。なんて単純な話だ。でもなんかよく分かってなかったんだよな。

NHK曰く、大抵の人はボディクリームの量が全然足りていないのだそうな。↑で詳しく読めるのですが、相当たっぷりの量を30回塗り込むのが肝要とのこと。写真で見られますが、本当に結構な量です。
へ~と思ってそのまま真似したら本当に乾燥がほぼ無くなりました。そんな。というかそんなに足りてなかったのか。知らなかった。

で使うのは肌に合うものならなんでも大丈夫っぽいのですが、この冬はニュートロジーナにお世話になっていました。赤と青と緑があって、赤は超乾燥肌用で強力な使い心地らしく愛用者も多いとのこと。緑はシカ成分配合、青は普通の?乾燥肌用。青はシンプルな処方で堅実な使い心地で好きです。



末にテレビで小津安二郎の『お早よう』を放送していました。
この映画、古い邦画では私が唯一知るソックスガーターが出てくる作品なんですよね。他にもあるのかもですが知る限りでは。着けているのは東野英治郎です。黄門様。
面白いのはモモヒキの上に着けているということ。つまり昭和の庶民のおじちゃんがソックスガーターを使っているわけです。スタイリッシュというよりはすごく日常的。うしろで洗濯物干してるし。
「唐突な舶来物」感もあるし(信濃屋か三越あたりで買ってきたのだろうか)、でも実際スーツ着て働く都会の人でもあるし、映画の内容自体がうちもテレビ欲しい!だし(本当)、このモモヒキ+ガーターはなんだか上手い使われ方だなあと思います。映るのは一瞬なんですけどね。