読書記録のインスタでもいくつか載せましたが、最近INAX BOOKLETをよく読みます。INAX BOOKLETというのはINAXが企画展をするときに出版するカタログ的な本で、長年続いているのでたくさん出ています。
http://www1.lixil.co.jp/publish/ (今はLIXIL BOOKLETという名前)
このシリーズを知ったのは数年前に小樽の書店で「夢みる家具 森谷延雄の世界」に一目ぼれして購入したとき。森谷さんの作る大正時代の乙女家具の素晴らしさはもちろん、祖父江慎さん(コズフィッシュ)のADがものすごく素敵で。手がけられたものはどれもカッコよくて美しいです。祖父江さんて本当に天才なのだなあとINAX BOOKLETを手に取るとしみじみ思います。
企画展で取り上げられた題材も好みなものばかり。科学や建築が多いです。INAXなのでトイレやドアノブ等の室内の部品や装飾についても多い感じ。
読んだ中で特に好きなのは
★「植物化石 ――5億年の記憶」 (膨大なプレパラートを整然と陳列した横1mくらいある折り込みページが圧巻)
★「にっぽんの客船 タイムトリップ」(装丁が!格好良すぎる!クラシックな船+機械みたいな世界好きな方、絶対好きだと思います)
★「ガラスと建築 光を装飾する」(思いがけず北海道の昔の建築における硝子の話が読めた)
等。どれもこれも着眼点がよくて感心してしまう。INAXってセンスがいいんだなあ。
次はこれを読んでみたい。月と建築!
このシリーズが好きな理由、展示会の冊子ゆえに存在感が絶妙に軽いからもあるのかなと。その軽やかさにデザインの良さも合っているし。もともとパンフレットとかリーフレットみたいなものの軽妙さが好きです。メインの展示は別にあって、それに付随するものだというのも。
「行ったことのない展示の図録」って昔から何故か惹かれます。いやできれば行きたいけど(笑)、何年も前に終わっているイベントって、もう絶対に行けないのだという、そのこと自体がなんだか儚くて好きだな。昔の欧米や日本の万国博覧会とかも。