20210719

異国の少年

K-POPには詳しくないけどBTSの新曲はわかるぞ!(曲がいいよねBTSって。というかガチのトップアイドルは大抵曲はちゃんとしている)という、よくいる日本人くらいの知識の私なのですが。

以前からちょっと思っていたのが、K-POPの子たちっていわゆる少年装的な衣装をたまに着ているよな?ということ。しかもアレンジした感じとかいうよりドストレートにクラシカル少年!な感じのを見る気がするなあと。


これはTXTというグループ。セーラートップスに半ズボンとハイソックスと革靴も合わせる徹底ぶり。BTSも以前似た感じのセーラーを揃いで着ていたと思う。 

これ、ジャパンカルチャーの「少年装」「少年服」とかの影響を結構はっきり感じる着方だと思うのです。二次元とかスーパードルフィーとか女子が趣味で着る少年服の雰囲気。四谷シモンさんの人形や「1999年の夏休み」に遡れるあの感じ。勿論それも元をたどれば欧米の昔の少年服や「ベニスに死す」だったりしますが、K-POPのこれは欧米そのものではなく明らかに日本を経由したセンスだと思う。
あとトム・ブラウンの影響もありそうだけど、トム・ブラウンがそもそも日本的なセンスを取り入れたアメリカ人でもあるだろうし(ややこしい)。

数年前に香港のDEMO.というブランドを見たときも思ったのですが、こういうザ少年服!な着方って日本のアイドルは逆にあまりしない気がします。なぜなら自国のサブカルチャーっぽすぎるから。するとしてももう少しひねりの入った少年ぽい服になると思う。ジャニーズとかでも。 
つまりK-POPの子たちは韓国ゆえにこういうジャパンカルチャー感をストレートに着られるという面白い現象が起こっているのだなあと。日本人がファッションでハーバード大のカレッジトレーナーを着てても何も思われないけど、アメリカだとハーバード卒じゃないのになんでそれを?ってなるみたいな感じだろうか(?)。

あとたぶん大きいのが彼らの容姿ですよね。スリムで手足が長くて頭が小さく色白で髪色も色々で人形めいているK-POPアイドルが着ると、まさにスーパードルフィー的に似合うから。中性的なのだな。



これとか靴下留めを着けている子もいる。そりゃ衣装さんも着けたくなるよなあ。違和感ないもんな。

こういうのを見ていろんな国のファンガールたちが真似をして少年装に目覚めたりするのかしら。それも楽しそうだなあ。というか真似をしている子なら既にいるよねきっと。



ついでに自分の持っているセーラーっぽいものを撮ってみました。15年くらい前?のX-girlのマリンなトップス。セーラーカラーも襟の白線もなくていわゆるセーラー的な要素がそこまでないんだけど、確かにセーラー的に見えるというちょっと面白いデザインかなと。X-girlですがいわゆるLAガーリー感というよりいかにも日本企画な服という感じ。けどこの制服カジュアルポップみたいな雰囲気はこれはこれで好きかも。
当時は夏によく着ていましたが最近はさすがに着ないなあ。かわいいし、今より更に年齢を重ねたら逆に着やすくなる気もする。

タグもマリンだったりボタンが貝だったりでかわいいです。

更にちなみに、X-girlの創始者にして60代でセーラートップスを少年のように着こなすキム・ゴードンはこちら。いくつになってもどこかそれこそ美少年のような人なのだなあ。

20210704

日用品と攻防

スク生活も一年を超えまして。人間ってすごいよね、なんだかんだ慣れるもんな。日本人は元からわりとマスクに慣れている国民ではあるでしょうけども。

去年のマスクと付き合う日々が始まりそうという時期に、自分はどういうものを使うのがしっくりくるのかなと考えたことがあります。で結局普通のただの白い不織布のマスクが一番しっくりくるなと結論づけまして。普通のものが好きだからね。あと服でもなんでも「利便性と普及性を追求したら結果的にこの色形になった」みたいなプロダクトがもともと好きなので。

でまあ感染防止の面でも不織布でよかろうということになり、マスク不足が解消して買いやすくなってからはいくつか試しまして。使い心地と値段と入手のしやすさから最近愛用しているのはアイリスオーヤマのこれ。
サイドに切れ込みが入っているのがミソで、ここで曲がって顔に密着します。若干サイズが小さめなのも良くて、きちんと装着するとかなり隙間ができにくい気がします。
ちなみに表裏がわかるように小さくアイリスヘルスケアの文字が入っているのですが、私は最初使った時それを見ていながらきっちり表裏を逆につけており、帰宅後に気づきました。なぜ。


 
うしても家にいる時間が増えるので花など飾ることも増えました。花ってきれいですけどすごく興味がある人間ではないので変化といえば変化かなあ。田舎なのでもともと花や自然に飢えていなかったのもあると思う。この写真の花も家の庭から取ってきたものです。

で人生で初めてくらいだと思うのですが、自発的に自分用の花瓶を購入しました。以前から気になっていた伊藤満さんという陶芸家の方のもの。というとなんだか高そうですが私がお小遣いで買えるくらいのお値段です。もっと大きいものとかだとまた違うと思いますが。
このきれいな青に惹かれたのですが、なにしろ花を生ける素養がないもので使いこなせるか初めは自信がなくて。でも実際に手にしてみると、逆のこの鮮やかさが使いやすいと感じました。鮮やかな花なら色と色で引き立て合うし、素朴な花なら味を足してくれる。プロの色使いは流石なのだなあ。どこか理化学的な雰囲気なのも好きです。


 
ンダルとかサマードレスとか、夏の服飾品に憧れが強い気がします。たぶんあまり着られないからじゃないか。寒いですからね基本的に。
これはこういうトング型でフラットな形のものが欲しくて、探して買いました。物はなんでもよかったのですがギリシャ製だそうな。夏の靴って突然スペインとかイタリアとかギリシャとか温暖な国の聞いたことのない小さなブランドのものがショップに出てくるイメージ。細かく見つけて輸入する日本の企業もすごい。イタリアの革製のバッグとか、全然知らないマイナーブランドのものがセレクトショップにぽつぽつ置かれてたりするよね。

トングサンダルは昔からの定番の形ですが、個人的に思い出すのは「はじまりのうた」のキーラ・ナイトレイかなあ。
赤い柄ワンピとトングサンダル。オシャレなんだろうけど、オシャレっていうか普通の服だなあみたいなこういう着方って好きです。"普通というファンタジー"としての衣装というか。
ちなみに「はじまりのうた」は流し見しすぎて内容をほぼ覚えていません。歌ってたと思う。タイトルの通りに。