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20250504

ギャルinポストモダン

久保友香『ガングロ族の最期 ギャル文化の研究』
これ面白かったです。若者カルチャーに興味のある方にはおすすめ。なかなかインパクトのある表紙ですが中身はかなり真面目な文化研究本で濃いです。でも読みやすい。タイトルは『モヒカン族の最後』のオマージュでしょうね。

狭義のギャルカルチャーは1990年代前半に渋谷で始まったもので、東京の中高一貫の有名私立の女子高生たちが最初、というのは知識にはありました。ギャルって元々は庶民のヤンキー系ではなく、むしろその逆とも言える都会のお嬢さんたちが始めたカルチャーなんですよね。私の5年とか上かな。体感でもルーズソックスブームの最初がその辺りの学年の人たちという記憶です。
で個人的に昔からなんとなく気になっていたのが、そもそもその有名私立高の女の子たちはなぜ肌を焼いたのか? なぜ「海」っぽい見た目を取り入れたのか? 多分LAとか海外志向由来なのだろうけど、具体的にはどこから来たテイストなのか? ということです。
この本は私のこれらの疑問にすべて見事に答えてくれているのです。すごい。つまり元祖渋谷ギャルである彼女たちにも、更に先輩や先輩の先輩にあたる人たちがいるわけですね。
最初の最初を辿るとガングロギャルってココ・シャネルにまで遡れるらしいです。な、なるほど。確かにフランス人って異様に日焼け肌への執着があるイメージ。これは現代のフランス国民が雇い主からバカンスの権利を獲得したこととも密接な関係があるのだそうな。

私はアトピー性敏感肌&日光湿疹も若干、という日焼けには最悪の相性の肌質を持って生まれたため肌を焼くことはない人生でした。健康な肉体を持ってこそのギャルなのだなあとしみじみ納得。
しかしフランス的な小麦色の肌やそれに調和したファッションは素敵だなと思うし(ブリジット・バルドーって言われてみるとすごくギャル)、肌質と時代の両方が合っていたら焼くのもやぶさかでなかった気がする。あと、私個人はオタクで全然ギャルではありませんが、うちの血筋は若干ギャルだと思う(?)。
友達にはギャルもいたので、カルチャーとしては自分と近くはなくすごく遠くもなく、くらい。私は服オタクで服屋と名の付く場所はなんでも見たい人間だったので、若い頃はギャルショップも出入りしていました。安いアクセが豊富なので、今でいうGUとかZARAとかH&M的な使い方をしていた記憶。90~00年代前半はファストファッション定着前で、安価なトレンド系は実質ギャルショップしかなかったかも。今のギャルは多分、SHEINだろうなあ。


余談。あの渋谷109のビルは札幌出身の竹山実という建築家の手によるものです。竹山実は、サッポロファクトリー、中村記念病院、北見北斗病院等、私が子供の頃から不思議な見た目だなあ……と何気に思っていた地元の建物たちの建築家で。大人になってそれらや109が同じ人に作られたと知りへえ~となりました。
竹山実自身はコンセプチュアルでポストモダンな、インテリっぽい作風の人だと思いますが、109はご存じ日本を代表するギャルの聖地。世界観としてはなかなか逆というか。そのこと自体が面白いなあと思います。つまり109って日本で最も有名なポストモダン建築とも言えるのでは。
ちなみに109は最初は普通の大人向けの商業施設で、ギャルブランド特化のビルではありませんでした。それがなぜ今のような業態になったのか?の経緯も、『ガングロ族の最期』を読むと分かります。

少し前にサッポロファクトリーに映画を見に行った時に撮ったもの。

20221124

散歩の途中のナイジェル・コーツ

街には貴重な歴史的建造物もあれば謎度の高い建物もあるわけですが、これは札幌でも謎度高めの方ではないかと思います。『千と千尋の神隠し』に出てきそうな日本風のような無国籍のような不思議な建物。
これは何かといいますとナイジェル・コーツというイギリスの建築家の手により1988年に設計・建築された商業施設です。名前は「ノアの箱舟」。当初はカフェレストランだったらしいですが今は炙り居酒屋。
つまりバブル時代に日本全国で海外から有名建築家を呼んで建てられたポストモダン建築的なやつの、札幌版ですね。札幌にあるそういうものの中でも結構有名な建物かなと思います。単純に外観がすごく独特だし。
ちなみにZepp札幌の真向かいなのでライブの遠征で来た人も見覚えがあったりするかも。

個人的には外壁に並べて設置されているグリーンの照明にすごく当時っぽさを感じます。この時代のポストモダン系の建築って結構な確率でグリーンの金属の装飾がついているイメージ。レトロさの演出なのか「メンフィス」ぽさなのか?

ナイジェル・コーツのデザインは結構好きです。アールデコのようなSFのような無国籍のような独特さが。映画のセットっぽくもある。Wikipedia:Nigel Coates(英語版)
東京だと麻布にThe Wallというビルが今もあるそうです。写真で見るとクラシカルでアート的でやはりかなり不思議な雰囲気。

小樽のヴィブラントというホテルの内装もバブル期にこの人が手掛けていて好きでした。当時の名称は「小樽ホテル」。が、一度ちゃんと泊まろうと思っているうちにニトリが買い取って更にまた内装が変わってしまいまして。ちゃんと見れずじまいだったなあ。ロビーとかは何度も入ったことあるんですけどね。
↑こちらでかつてのヴィブラントの姿を見ることができます。この内装の感じ、このブログ読んでくださってる方ならお好きな方結構いらっしゃるのではと。アールデコ近未来みたいな。階段の手すりの上に青い硝子の地球儀が載ってるのも良いなあ。少年世界っぽくもあるような。小樽は硝子の街ですしね。


なぜ突然ナイジェル・コーツの話をしたかというと、この日の本来の目的はちょっとした付き合いで中島公園を散策することで。そのすぐそばに「ノアの箱舟」があって通りがかったからなのでした。
上の写真は公園内の豊平館。の後ろから見たところ。こう見るとなんかアメリカの片田舎の怪しい洋館みたいだ。
 
札幌の古い建物にはよく星の意匠がありますが、豊平館も例に漏れず。ちなみに元は開拓使が建てた要人向けのホテルです。今は見学できる施設になっています。
そういえばカフェもあるんだよな~と思ったらギリギリ時間切れでした。ザ・洋館なのでここでお茶するのはなかなか楽しそう。今度また改めて行ってみよう。

私はどうも照明の根元の接続部分を見るのが好きで。シーリングとかカバーとかそういう部分。なので何撮ったんだ?って感じの中途半端な箇所の写真が何枚もある。
古い洋館は照明のこういう部分も流石に手が込んでます。豊平館は植物のデザインがバリエーションに富んでいて職人仕事という感じ。個人的にはこういう金属のチェーンとか滑車の機械的な部分が気になってじっくり見てしまいます。



ジョー・マローンのクリスマス広告動画。高級少女装&少年装という感じでかわいらしいので貼ります。JaneMarpleも大雑把にいうと大体このバランスだよね。白アランセーターの中に黒シャツを合わせるのかわいいな、成程。真似しようかな。

20210604

アジアの花

庭の牡丹が盛りなので一輪拝借。大きさも香りもすごいです。生花って天然のルームフレグランスなのだな。芳香というよりは生きているものの拡散という感じの生々しさですが。

 
おおきい。子どもの頭くらいあります。
思い立って久しぶりにオールドレンズで撮ったのですが、やっぱり出てくる画の質感が好きだなあ。自分にしかわからないくらいの差ですが。ちなみに古いのはレンズだけでボディはデジカメなので慣れればとても手軽です。本当にデジタルとアナログの中間のような雰囲気になるのが面白い。
こういう遊びをするとレンズというものの持続性に感心します。適当なアダプターさえあれば数十年前のものがさくさくとデジタルに使えてしまう。その製品としての強さがレンズならではというか。カメラはレンズが財産だと言われるだけあるのだな。



数年前に、WOWOWで「ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~」という番組がありまして。ロシアの超名門バレエ学校であるワガノワのトップの少女2人が競い合い進路を決めていく、王道の青春ドキュメンタリーでした。面白かったと思う。
2人のうちの1人がエレオノーラ・セヴェナルドという生徒。表現力と主役の華のある美少女で、のちにボリショイバレエ団へ入団することになる本物のエリートです。将来は世界的なスターにもなりうる人だと思う。
番組のハイライトのひとつ(の予定であったろう)が彼女のワガノワ国際バレエコンクールへの参加。普通に考えてエレオノーラが優勝するはずで、本人も周囲も番組もそのつもりだったはず。国際コンクールとはいえワガノワ主催で、そこのトップの生徒なので。

私もてっきり彼女が優勝するのだろうと見ていたら、そこからの展開にえっ?となりました。誰だか分からぬワガノワの生徒でもないアジア系の少女が出てきてジゼルを踊り、その子が優勝したから。エレオノーラは2位。番組の予定と違ったからかコンクールのパートはさらっと触れられて終わり。
しかし優勝した子の踊りを見てああ……と納得しました。つまり衝撃的に上手かったから。短い映像でしたが幽玄や憑依というような印象の演技で、舞台上に別世界が出現しているような迫力でした。あっけにとられつつ、そりゃこんな子に出てこられたら審査員たちもどこの誰だろうと優勝させるよりないよなあと。



そんな少女漫画のような本当にあった展開で優勝をさらった、2016年ワガノワ国際バレエコンクールでの韓国のSoo Bin Leeによるジゼルがこちら。全編見られます。6:00~のあたりとか観客も演技に圧倒されて思わず手拍子しちゃっている。コンクールなのに。私がたまに定期的に見てしまうバレエの映像の一つです。
ちなみにSoo Bin Leeはその後アメリカのボストン・バレエに入団し、今はセカンドソリストとして活躍しているそうです。

20200618

機械ひとまわり

コロナも落ち着いてきたようなそうでもないような? ということで、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こちらは一時期に比べればだいぶ平常に戻りつつはありますが、やはり街中ではみんなマスクをつけているし、なんとはなしにしずしずと生活しようとしてはいるような。少しだけ以前の生活に戻っていて、でもやはり完全な普通とは違う。おそらく他の地域の方々も同じような感じではないでしょうか。

しかしこうも大きなことがあるとこの時の感覚を記憶しておきたいというような欲が妙に出てきますね。記録欲? 作家さんとかもこの期間の感情を記録にとどめることに専念している人が多いのだろうなあ。
そして人間ってやっぱり忘れていくもので、やはり1,2か月前のピークのときの感情そのものはどうももう薄れてきている気がするんですよ。私が特別忘れやすいのもあるとしても(笑)。げに人間とは。




そんなときでも、そんなときだからこそ? お菓子は食べたりするわけで。これは六花亭ですが、北海道民にとっては六花亭はスーパーで買えるお菓子だったりします。チェーン店が入っていることが多いので。路面店は私にとっては二階のカフェでピザを食べるところ。
「おかげさま」はお気に入りで、いかにもあんこが入っていそうなビジュアルですが最中に挟まっているのはあんこのような食感のチョコです。おいしい。あとこれ見た目がすごく好き。日本の雪の結晶の柄である雪輪の形です。北海道らしいかも。




こんなときでも、こんなときだからこそ? 最近またちょっと写真を撮るのが楽しくなってきています。上の写真はなんだかサバンナのように撮れた地元の空き地です。

今は若い人の間でフィルムカメラが本当に流行っていますよね。数年前までは使う人ももちろんいたけれどあくまでカメラが趣味の人がという感じだったと思うのですが、今は普通にフィルムで撮る子が増えた感じ。チェキがイベント等でメジャーになり、写ルンですがブームになり、フィルム自体を使ってみる人が増えた、という感じでしょうか。

そういえば10代の頃にそれこそ写真を応募したときの賞品でもらったオリンパスのカメラがあるのですが、少し前にそれとおそらく同じ機種のカメラを今20代のベラ・ハディッドが使っていて一瞬えっ!?となりました(笑)。完全に時代が回っている。
で私はそのカメラをそれほど古いものと思っていなかったのですが、ベラにとってはもちろん古いカメラなのだと思う。「家に普通にあるものがヴィンテージとして扱われている」現象、洋服でならありますがカメラは初めてだ、としみじみいたしました。

20200322

粛々・眠々

コロナウイルスで大変な今日この頃、みなさん大丈夫でしょうか。私はコロナとは直接関係ないのですが、この1か月の間にまあいろいろいろいろありまして。書き出すと長くなるのでそのうちまとめて書いたりするかなと思います。あ、とりあえず元気です。

コロナ……。私は1月の末あたりに以前からよく見ているニューヨーク情報が載っているサイトで、アメリカの有名大学が去年算出したというウイルスの爆発的な感染者数増加のシミュレーションを見かけまして。ビル・ゲイツが共催とかで。それが結構とんでもない人数だったんですよね。文字通り桁が違う。あくまで仮想の数字ですが。
それから2か月近く経ち、各国で少しでも抑えるためにみんな必死で努力している最中なわけですが、改めてその仮想の数字の現実が近づいている感覚もあります。嫌な実感だ。

とりあえず私は手洗いがんばろう……。あとよく寝て食べようと思います。それは元からやってるか。



レターオープナー。pencoのもの。これネットで見かけてから欲しかったのです。しかしこういう300円とかの小物ってそれ単体で通販するのもなんだし、かといって店でも欲しい色がちょうど無かったりなんだり。で結構経っていたのですが最近他のもののついでにamazonで買ってみました。
水色も好きだし金との組み合わせも好きだしなんといってもCOMET(彗星)というのがね。良いですね。形全体も彗星を表していると思われます。他にもカラーバリエーションあり。



最近の持ち歩き文具。私はA6サイズの綴じノートをコレクターレベルで試しては使ってきた人間なのですが、安心と信頼のLIFEノートはやはりデザインも書き心地も一級品です。とりあえずこれにしておけば間違いないという感じ。
ツバメノートとかLIFEの他のタイプも物はもちろんいいんですけど、自分が使うには厚すぎたりちょうどいい厚さのがあまり取り扱いがなかったりで難しい。買いやすさととりあえずの安定感でいえばやはり無印かなあ。

ケースはロルバーンの。最近出てるシリーズなのかな?紺地に黄色のデザインも航空会社グッズぽくて好きだし必要なものが全部入るサイズ感でとても気に入ってます。あとは耳栓とかブレンとかずっと使ってるLAMYとか。
右上はMONOの修正テープなんですけど、歯車が見えるのがすごく好き。一番手軽に買えて実用できて安価な歯車のついた道具って修正テープではないだろうか。


こんなのです。

20200120

今日と昨日のパシャリ


自分のブログの過去ログからの拾いもの。小樽水族館の観覧車です。7年前の写真らしい。この観覧車、山田勇男監督の映画「アンモナイトのささやきを聞いた」(1992)に登場するのです。当時それで見に行ったと思う。今も現役のはず。このこじんまりレトロ感が小樽だなあと思います。かわいい。

「アンモナイトのささやきを聞いた」は宮沢賢治をモチーフにした作品です。映像もとても美しいですし、キャストも個性的。主役のサエキけんぞうは演者さんだから分かるとして、版画家の一原有徳、美術監督の木村威夫、橋本一子、花輪和一、鈴木翁二、森雅之……という方々がスタッフではなく役者として映っているのです。




同じ日に撮った写真。これはフィルム。オリンパスのペンSで簡単にカシャカシャ写したものですが、フィルムはやっぱり空気感が違うなあ。上の観覧車はデジカメです。どっちがいい悪いというよりそもそも全然別のものという感じ。




そういえばこのユーチューバーさんの愛用フィルムカメラ紹介が楽しかった。作品もステキ。当然というべきかYouTubeにも文化系っぽい人たちというのはいて、カメラとか文房具とか読書がテーマの人も結構いるようです。コーヒーとかね。今はアメリカの人が多そうだけど、そのうち日本でも増えるのかもしれない。



最後についこの間iPhoneで撮った写真。カメラロールを探すと自分で撮った写真てどうしても食べ物になってしまうな。ちなみにサラダの器は横に倒したわけではなく元からこういうデザインなのです。オシャレ壺?

20191031

オータム


紅葉を狩りに行ってきました。北海道ゆえ普段から車でその辺を通るだけで紅葉の風景って十分見られるものなので、あえて意識的に見に行きはしなかったりするのですが、今年はなんとなく。これは円山公園です。北海道神宮のすぐ横。



アメリカ北部やヨーロッパの映画ドラマ等を見ていると、関東や関西のそういうものを見ている時より風景に親近感を覚えることが多いです。理由のひとつは単純に欧米との緯度の近さだと思う。つまり風景への共振って暮らしてきた地域によって相当に決まるものなのだなと。私の先祖は関西や名古屋の人たちらしいですが、そのあたりの風景に美しさや趣深さは感じても特別な親近感はないもんなあ。血ではない。
摩周湖のいかにも自然の神秘を感じさせる雰囲気とか、ゆえにある種の畏怖もありますが、私は本州の古都とかより明らかに肌感覚的に「近い」です。でイギリスやドイツの風景のほうが本州の都市や田舎よりも「近い」。小説の描写でも。行ったことないけどニューヨークも多分近い感じがすると思う。
逆に、たとえば春の東京の街角で桜が散る何気ない光景に対して「実物を初めて見た!」的な驚きがあったりします。海外からの観光客のような見え方なのだろうか。



木の説明の板がクマでかわいい。他にリスやモモンガのタイプもありました。
円山公園はもともと明治のころには、円山養樹園という開拓の際に北海道に適した木材を探すための樹木の試験場だったそうです。その名残で今も多種多様な木が見られるのだそうな。ドングリも大きなものがぽこぽこ落ちてました。



十代のころにYORKで買ってもらったスコットランド製のキルトスカート。自分ではただ普通に着ていますが、90年代のキルトってもしかしなくてももう完全に古着として売られる範疇なんだな……とまたしても自家製ヴィンテージの存在を自覚した日。
ローファーはリーガルのアウトレットで適当に買ったものなのですが、これめちゃくちゃ履きやすいです。ガンガン歩けるし一切どこも痛くならない。木型が足に合ってるんでしょうね。あとローファーってちょっとかしこまった格好をしなければならないけどヒールって感じでもないなあというときに、一足あるとやっぱり便利ですねえ。なんとなく言い訳がきく靴、というか。

20181222

煉瓦の工場

買った服がたまたまデッドストックだったのですが、ついていたタグがかわいい。ピジョン・ブルー! 鳩山郁子さんの作品に出てきそう。



江別市のEBRIという施設の一角。かつて工場だったレンガの建物を改装して作られていておしゃれです。これはカフェ。こういう機械があるとつい撮ってしまいますね。
江別市はいま巨大な蔦屋書店がオープンしてあれはあれで楽しいものですが、どちらかというとEBRIのほうが好きかなあ。イタリアン美味しいし。そしてどちらの建物もやはりレンガ作りなのだなと。江別といえばレンガ。



昔録画したものをいろいろ詰めたDVDが出てきたのでなんとなく見ていたのですが、緒川たまきさんの番組もあって、お洋服がどれもトラッドでエレガントでどこか少年っぽくて数年ぶりにうっとりしてしまいました。エーグルの乗馬ブーツとか自分も持っているものもあって勝手に嬉しくなったり。それに合わせられていた白いダッフルはたぶんインバーティアだなあ。

緒川さんやスタイリストの吉本由美さんや金子夏子さんが選ばれる服がなんともいえず好きです。みなさんもちろん落ち着いた大人の女性なのですが、どこか永遠の少年のような雰囲気もあるところが。60代70代でもヴィンテージのニッカボッカをさりげなく着こなしそうな感じ。安野ともこさんやコシミハルさんのセンスも好きだなあ。それぞれ容易に真似できない領域ですけど、眼福ってことですね。



たぶん20年以上前?だよね。中国茶とライカのカメラのお話をされていてザ・緒川さん。このライカフレックスを見ると今でも緒川さんを連想するなあ。

20180731

風の見える公園


ブリューゲル展を見てきました。撮影OKゾーンがあったので「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」を。これよく見ている番組の「ぶらぶら美術館」で紹介されていてちょっと気になってたんですよね。大理石に描かれています。
「ぶらぶら美術館」、美術史を学んだ元編集者にしてタレントである山田五郎さんなのが絶妙で好きです。これ以上の適任ありえないだろうなあ。高橋マリ子嬢のモードファッションも見られるよ。




今回メインの目的だったのは芸術の森・野外美術館の砂澤ビッキ「四つの風」。四つという作品名の通り、元は四本の木が立てられた作品なのですが、今は一本しか立っていません。他の三本はどうしたのかというと長い年月の間に風雪にさらされ倒れてしまったのです。根元にある割れた木たちがそれ。



これは最初から作者である彫刻家の砂澤さんに計算されていたことで、自然に任せて倒れていくことを含めて作品なのだそうです。北海道らしい作品ともいえるかも。倒れた木から新しく枝が芽吹いていて、地面と一体化し始めていました。
1986年の作品で、最初の一本が倒れたのが2010年。それから一本また一本と倒れ、最後の一本になっています。遠くない未来にこれも倒れるだろうと思うので、その前に一度見ておきたいなと思いまして。四本立っている状態は多分子供の頃に見ているかな。

砂澤ビッキ、なんだか好きなんですよね。それはもう、自分が北海道の人間であるということとどうあっても関係があると思います。



堀内正和「のどちんことはなのあな」。子供の頃一番好きだった作品。タイトルがいいもんねなんたって(笑)。人生で一番最初に個として認識した美術作品のような気がする。見た目も好きです。



野外美術館の中には「おおきなかぶ」で知られる佐藤忠良の記念館もあります。こじんまりとしつつお洒落な建物でいいんですよ。これはなんかかわいかったので撮った、ワークショップで子供たちが作ったらしい卵型カプセルの中のタンポポの綿毛。

札幌の有名な公園といえば最近だとイサム・ノグチのモエレ沼がよく取り上げられるし実際あそこはすごいのですが、芸術の森の野外美術館もすてきなところなので機会のある方はぜひ。


★札幌 3つの庭園を歩く 巌谷國士(pdfです)
巌谷さんが札幌の3つの庭園について書かれた文章。おすすめ。「四つの風」についての部分もあります。取り上げられている公園が北大植物園・芸術の森・モエレ沼で、さすが巌谷さん!となりました。

20171201

砂の標本


北海道博物館で開催中の「弥永コレクション」展を見てきました。展示期間が終わる~!とけっこう慌てて行ったのですが、好評につき1か月の期間延長だそうで全然間に合った。というわけで行ける方はぜひ。


弥永コレクションとは。つまり弥永さんのコレクションなのですが、弥永さんとは弥永芳子さんという長年にわたり砂金や古銭等の研究をされ弥永北海道博物館という施設も開設されていた方です。鉱物標本とかもたくさんあって素敵なところだったのだ。弥永さんに興味をもち著書を読んだりもしました。その博物館は2015年に閉館されたのですが、今回未公開のものを含めたコレクションを北海道博物館で展示されています。
ちなみに私が弥永北海道博物館を訪れたときのブログはこちら。昔の私、すごいちゃんと紹介文とか書いてるな……今こんなちゃんと文章書けないような(おい)。





標本が整然と並んでいるだけで楽しい。詳しくないのであれですがやはり標本ひとつひとつが良いものなのでしょうか、きれいなものがたくさんありました。




貝殻だけでもこの集まり方。博物館内の1フロアで無料で見られる展示とはあまり思えない感じです。おそらくこれでも弥永さんのコレクションのごく一部なんじゃないかな。




弥永さんといえば砂金。砂金と一口にいってもこんなに色々あるのだそうで。すべてきれいな箱に詰められて整然と並べられているのが印象的でした。上の塊はレプリカだそうですが世界最大の砂金塊だそうな。砂金というか、岩金というか。




夕張で採れた琥珀とアンモナイトとその他いろいろ。の塊。これかなり大きいです。北海道ってわりと琥珀でも水晶でも鉱物さまざまでも何でも採れる(た)らしいのですが、たまに博物館で実物を見るとえっこんなでかいのが!?ってけっこうびっくりしてしまう。




北海道博物館の建築がとても好きです。煉瓦と鉄でできているのが地域性をよく表しているし、巨大な鉄の柱が何本も並んでいるのはギリシャ建築のようでもあり。見上げているとなんだか切なくなる建物なのです。レトロモダンな城塞のような。札幌の現代建築の中でも1,2を争うくらい好きかも。

20170524

水琴窟と開花


水琴窟を発見。こんなところにあるの知らなかった、という庭園にひっそりとありました。流水は止まってたんだけど横に設置してあった桶からひしゃくで水をかけるとツキンツキンとまさに琴を爪弾くような音が。鳩山郁子さんの作品を思い出します。



観光地等にあるこういう説明板みたいなものが妙に好きだと最近気づいた。思えば鉱物標本も石そのものも好きですがラベルがあるとすごく興奮するし(興奮?)、銘菓もあのちょっと謎ポエム的な紙が入っているとなんとなく楽しい。
私がなんだか長くブログをやっているのも、そもそも「写真+説明文」形式が好きというのが結構大きいと思います。子供のころから図鑑や雑誌が好きでした。



桜が満開だったのですがそのすぐ横に紅葉があって季節が混在したかのような。かと思えば白樺。の近くにムスカリ。ちょっと不思議な庭だった。「森は生きている」みたい。



梅も見てきました。梅ってみっしりしててフランクフルトみたいだなと思います(情緒のない感想)。北海道は4月下旬~5月ごろに梅と桜がほぼ同時に咲きます。両者の開花前線がその地域の気候によりスピードがずれたり合ったりして、北海道では結果的に同時期になることが多いのかなと。
桜もソメイヨシノもありますがエゾヤマザクラが多いのでいわゆる日本的な桜の風景とは結構違うと思う。花と葉が一緒に開くので緑まじりのピンクです。ピンクの色もソメイヨシノより濃いめで、個人的にはちょっとツツジっぽく見えます。

20170122

寒い日は食べる日

長澤まさみがミュージカル初挑戦、松尾スズキ演出「キャバレー」明日開幕(ナタリー)

↑長澤さんのコケットリーもよいのですが(長澤さんって日本の女優に珍しい感じの「色々とでっかい女優」ぽさが好き)、隣の石丸さんの衣装に靴下留めがある!と思って。
元の舞台や映画のMC役の衣装にも靴下留めがあるので準拠しているのだと思います。で、今回の安野ともこさんの衣装ではジャケットも着ているからか?よりファッション的解釈な感じもします。日本カルチャー的といってもいいかも。うーんやっぱり安野さんの衣装好きです。



98年?の海外のミュージカル版。靴下留めも見えます。この役、役者さんはやりがいあって楽しいだろうなあと思う。かつて小池修一郎版で元光GENJIの諸星が演じたりもしていました。すごいキャスティング。「繁栄と退廃」ってことだもんなあ。小池さんっぽくもあり。





久しぶりにSpace1-15へ行ってきました。味のあるお店がたくさん集まった建物です。元は古いマンションで、シャトー・ル・レーヴというマンション名が入った看板もそのまま。
おいしくてボリュームもある「キッチン トロイカ」でおなかを満たし、「点と線模様製作所」のかわいいテキスタイルで目の保養、「Anorakcity Store」がミリタリー&スクール感のあるヨーロッパのヴィンテージ雑貨や洋服が並んでいて好み、「miel」の古い理科室のようなインテリアが最高だなあ時が止まっている……! とすっかり堪能致しました。





写真は「カプセルモンスター」のスイーツ。薔薇のフィナンシェとパートドフリュイです。薔薇のフィナンシェ、私が持っている薔薇の指輪とデザインの発想がほぼ同じ(笑)。かわいい。写真にはありませんが店舗限定のケーキ・フレジェもいただきました。そりゃあもう美味。
カプセルモンスターはカフェ「森彦」の元パティシエさんのお店とのこと。森彦のスイーツは当時もらうことが多くてよく食べていたのですが、どれもこれもえらく美味しくて。当時から森彦のパティシエさんが作るスイーツはなんかスゴイ、と話題になっていた気がする。こちらのお店もやはり人気のようで5階の小さな店舗までひっきりなしにお客さんが来ていました。




階段の踊り場にヤドリギか飾られていました。さりげなくかっこいい。




カッキンと凍った道の上にサラサラの雪が厚く積もっていて、雪国の人間でもトラップかと思うような滑りやすい道と化していました。ああこれはマイナスだな……と皮膚感覚で氷点下と分かる寒さ。

20161207

ダイヤモンド電燈飾



解けたり降ったりを繰り返していましたがいよいよ積もりました。不思議なもんでこうなるとむしろあまり寒くないんですよね。寒くなりかけが一番寒い。体が慣れるのだろうか。







雪かきが上手い大人ってイケてる大人に感じる。誰に文句を言うでもなく知らぬ間にサクサク除雪を終わらせてる人を見るとちゃんとした頭のいい人なんだろうなあと思います。すっごい早朝でももう綺麗になってたりとか。子供でもそういう子いたりする。その意味では私はまだ全然イケてないな。




月を撮る用のズームレンズ欲しいなあと思いつつ何年も買ってません。これはキットレンズの最大ズーム。多分ガチの望遠って月を撮るくらいにしか使わないのでランクも手軽なものでいいんだけど。とはいえ月マニアでもないのに月を撮るくらいにしか使わないだろう物を買うのがちょっと抵抗ある(笑)。いや好きですけどねお月様。



宮沢賢治展を見た影響で中島公園の歴史についての本をいくつかパラパラと見ていました。でちょっとインパクトを感じた大正・昭和初期のイベントについての一節。
★『二月十一日の紀元節には大きな池で氷上仮装舞踏会(カーニバル)が行われた。一年のうちでもっとも寒い時期である。』(「札幌 街並み今・昔」)
紀元節に博覧会がよく開かれる公園のスケートリンクで氷上仮装舞踏会(カーニバル)……物語っぽいなあと。これについては以前も本で読んだことがあるのですが、子供たちがサーカスのピエロの格好をした写真なんかもあって本当にちょっとおとぎ話っぽい感じで。


あと中島公園の博覧会関連の文章で気に入っているのは、大正15年の国産振興博覧会についてのこんな一節。
★『ピラスター上部には星形装飾がつけられ、また中央部屋根を段状に葺いて「ダイヤモンド電燈飾」を飾り、屋根上にそびえる中央塔には「北斗星装飾」がつけられた。』(「さっぽろ文庫84 中島公園」)
星形装飾!ダイヤモンド電燈飾!北斗星装飾! もはやどんなんかよくわかりませんが、綺羅綺羅しくてときめくなあと。長野まゆみの世界のような。大正時代のセンスと星マークが多用された北海道のデザイン傾向と博覧会だから立派なもの作るぞーという気合いが合わさってこういう世界観だったのかなあと。


何度も行われた博覧会は札幌の町の発展にとても大きな役割を果たしていて、市電も中島公園の天文台も北大植物園にある博物館本館(南極にいた樺太犬タロの剝製がいる)もそもそもは博覧会を機に作られています。



岸田今日子の旅行エッセイ「外国遠足日記帖」。岸田さんの文章ももちろん面白いのですが、久世光彦の解説文がまた好きだったなあと最近読み返していて思い出し。これもちょっと書きぬいてみます。

『――たとえばここに、少年の日の秘密の小筐があるとする。この中には細々としたいろんな物が入っている。――ピカピカ光った細身のナイフに、分解しているうちに手のつけようのなくなったバラバラの鉱石ラジオ。万華鏡の中から出てきた色とりどりのガラスの破片に、黒光りした軍艦の文鎮。女の子みたいだと馬鹿にされそうで誰にも見せなかった、蕗谷虹児の便箋に、展翅された片翅だけのミヤマカラスアゲハ。もう音の出ないハモニカと、はじめて吸った煙草の青い空箱。――いまになってそんな物、持ち出してみたって何になるとも思うのだが、かと言ってそんなに場所をとって邪魔になるわけではなし、捨てるほどのこともあるまいと放っておいたら、年月のうちにこれが透明な水の怪物みたいに私のあちこちに染みついて離れない。ちょっと判りにくい喩えかもしれないが、今日子さんは私にとって、そんな少年の日の秘密の小筐のような人なのである。』


引用長すぎた。のですがこれは中略すると意味がなくなるかなあと思いそのまま載せてみます。
昔から岸田今日子という人のことがやたら好きで、上手すぎるお芝居はもちろん、岸田・吉行・富士の旅行番組なんていったらもう夢中で見ていたのですが。なぜ自分が岸田さんにそんなに惹かれるのか自分ではいまいち分からなかったのですが、なんだかこの久世さんの解説を読んで、理由が分かったような気がちょっとしたのです。