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20260924

紙の上の少女

かわいい本が好きなので気になるものは昔からちょこちょこ入手しているのですが、こういうものってあまり載せたことがないかな?と思い立ち、紹介してみようかなと。
今回載せるものの共通点はすべてZINEとか自費出版的な本であること。あとファッションの要素があるもの。わりとクラシカルとかガーリーみたいな雰囲気の本たちですね。ZINE系の本はニッチな要素が強いからこそ一般の雑誌等では読めない情報も色々見られて楽しいなあと思います。

左:『THE QUEEN OF CRIME 』
fragola & NINE STORIESによるアガサ・クリスティーのファンジン。デザインがとにかくかわいい! 私はベッドサイドにディスプレイを兼ねて置いたりしています。内容も濃くて楽しいです。個人的な購入の決め手はJane Marpeのデザイナー・村野めぐみさんのインタビューが載っているから。そう、ブランド名つながりですね。ちなみにジェーンの会社名はセント・メアリ・ミード。ミス・マープルの住む村の名前から来ています。
左:『乙女雑誌SUCRE Vol.8』
ロリータや少女系のお洋服を中心とした冊子。SUCREは20年ほど前に作られていたのですが、当時から存在は知って憧れていたものの入手する術がなく。大分経ってから購入したものです。当時のこういう冊子で一番お洒落な内容なんじゃないかなあ。ただかわいらしいだけではなく、ファッショナブルなんですよね。他の号も欲しい……!

左:『薄荷 The peppermint magazine Vol.7』
写真家・須藤絢乃さんのアートマガジン。クラシカルな乙女ワールドが全開で素敵です。この号はロリータ アーキヴィストという特集で、ロリータファッションの蒐集家としても知られる瑠璃さんと作られています。昔のメタモルフォーゼ、ジェーン、カネコイサオ、アツキオオニシ等が美しくコーディネートされていて素晴らしいのです。鳥居椿さんのインタビューも掲載。余談ですが、須藤さんは彼女がまだ大学院生の頃にブログを偶然拝見していました。既にとっても素敵な作品を作られていてなんだかすごい方だ!と思っていたなあ。
右:『電影と少年CQ 公式パンフレット 第4回単独公演【CQ#200 映画史】』
ビジュアルのすべてが最高なアイドルデュオ・電影と少年CQの公演パンフレット。衣装も超かわいい。こちらも撮影は須藤さん。何かビジュを保存できるものが欲しいなあと思い購入したものです。電少は去年惜しまれつつ解散。最後に出た作品集も欲しいなあ。

うしろもかわいい。どちらも「ふたり」ですね。


クラシカル&ガーリーなファッション系の本だと、みとせのりこさんのカネコ服本も好きで昔からずっと本棚にあります。これも表紙を載せようかとも思ったのですが、一応同人誌の括りになると思うので載せてよいかどうかわからず。見たい方は私に言ってください(笑)。内容は完全にお洋服本です。イラストと手書きの文字で綴られるようなファッションエッセイが昔から好きなので、いつ読み返してもとっても楽しいです。こういう本っていつでもいくらでも読みたいな~。


今はネットでなんでも見られる時代ですが、本という形状になっていると世界観がぎゅっと詰まっていて没入感があるのだなと、書いていて改めて思いました。お洋服はよりお洋服に、少女はより少女に。本ってつまり、情報が載った媒体の範囲が物理的に限定されてるもんなあ。「そこ」を見るしかない感じ。それも含め、人間の脳って手で触れるものから無意識に大量の情報を受け取るんでしょうね。

20251231

ご近所こけし物語

今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします~。

 
花瓶は家のものです。ポルトガル製らしい。色合いがかわいい。家族がこれを買ったお店は昔4プラの自由市場にあって、移転後の今も続く老舗の雑貨店です。そういえばつまり氷室冴子さんや正本ノンさんがコバルト小説に自由市場を書かれた当時にも既に存在していたお店なのかもしれない。

右の物体は「ニポポ」です。北海道の木彫りの民芸品で、アイヌこけしともいいます。地元だと結構というかかなり?メジャーなものです。
近所のリサイクルショップでポツンと置かれていてつい買ってしまった。180円だった。このタイプのニポポはおそらく夫婦セットなので本来奥さんもいたはずなんですけど、ひとりになってました。

北海道の民芸品といえば熊の木彫りが有名ですが、個人的には地元の家庭の居間とかに熊の木彫りが飾られている光景ってほぼ記憶にないんですよね。おそらく、主に道外の人が北海道旅行で買っていって家に飾ったものだからなのかなと。東京の人は逆に東京タワーにあまり登らないみたいな? 違うか?
で、熊よりもこのニポポのほうが、道内の家庭や素朴な民芸品店ではよく見た記憶なのです。巨大なのが店の棚にダーッと並んでたり。つまりニポポは北海道の人が道内を旅行した時のお土産によく買っていたのでは。
だからか、私がこれを買ったリサイクルショップでもニポポ類は数種類あったけど熊の木彫りはひとつくらいでした。地元の人が売りに来る店だとそういう比率になるのかも。

20251128

眠る灯り

インテリアは昔から好きで、まあ趣味のようなものなのですが、このところはベッドサイドをちょこちょこいじるのにハマっていました。
ちゃんとしたサイドテーブルを買って専用の照明も付けてみたいなことって、今までやったことがなかったんですよね。椅子とかでも普通に代用できるし特に困ってもいなかったので。でも一度ベッドサイドの定番のセットみたいなものを改めてコーディネートしてみたいなあと思い。


サイドテーブルは選び始めると意外と難しくて結構混乱しながら探してたかも。つまるところベッドの横で台として使えるものなら何でもいいわけですけど、故に候補は無限にあるという。軽く数百は商品画像を見た気がする。
で自分は多分ヴィンテージでちょっと重みがある雰囲気のものが欲しいかな?と見当をつけて、最終的にイギリスの古い木製のものにしました。あんまり外連味のないロクロ脚、みたいな感じが気に入っています。

ランプは壁付けのブラケットタイプにしました。これもヴィンテージの真鍮製で、アメリカのものです。アームの形がちょっと変わっていて好きです。
本来はシェードをかぶせるものだと思いますが、ロウソク型の電球が見えるのも燭台っぽくて好きなので、しばらくこのままでいこうかなと。ちなみにこの電球レトロな形ですがちゃんとLEDなのです。シャンデリア球ってやつですね。
最初はテーブルランプも良いなあと探していたのですが、いろいろ見るうちに壁に取り付ける道具っぽさが自分は好きかなと思い、この形に。部屋が広ければベッドの両サイドに二個シンメトリーに設置するのもやってみたかった。
ベッド周りのインテリアってやはり欧米の文化だからか、美意識が基本的にシンメトリーの美なんだなと、今回いろいろ見ていて改めて思いました。サイドテーブルもランプも二個セットが基本の世界というか。私はスペース的に無理なのでベッドの逆側は壁ですが。

あと今回ベッド周りをいじっていて感じたのが、ベッドメイキングって簡単なのに部屋全体のインテリアとしてのビジュアルにかなり効果があるんだなあということです。
と言っても私ができるのは好きな枕とクッションを重ねて置くとか、シーツ類のシワを伸ばすとかその程度なんですけど、それでも単純に見栄えや気分が違う。海外の人たちがマナーのようにベッドメイキングを気にする理由がなんとなく分かりました。日本で言うところの「布団を上げておく」「座布団重ねておく」的な感覚なんだろうな。


とりあえず一通りは揃った、かなあ。とはいえこういうのって厳密には終わりがないですよね。またちょこちょこといじっていくと思います。
あと、私は基本的には金属!ヴィンテージ!理化学!博物館!みたいな趣味の人間なのですが、ベッド周りに関しては例外的に?結構乙女感覚が出てくるんだなとも思いました(笑)。わりとホッコリ感あるような。自分がそう思っているだけだろうか。眠る場所だからですかね。布が多いコーナーゆえもあるかも。



ついでに(?)オススメの海外のインテリア系動画をいくつか貼っておきます。

今一番気になるインテリアコーディネーターはこの人かも。クラシカルと装飾性と全体のバランス感覚とがすごい。どこかファンタジックな雰囲気もあります。
こちらも気になるコーディネーターさん。この動画は女優のエマ・ロバーツ(ジュリア・ロバーツの姪ね)のおうち訪問なのですが、この邸宅全体のコーディネートをしたのがPierce&Wardという女性二人のデュオです。クラシカルで装飾的なところはBeata Heumanと共通するものがありますが、もう少し今っぽいひねりが効いている感じかな。 

 海外のインテリア紹介を見ていると「うちは本当に狭いのですが……」と説明している家が日本の一般的な住宅の二倍くらいあるのだが?? みたいなことが普通にあるじゃないですか(笑)。
Apartment Therapyは海外の1K的な間取りとか本当に結構狭めのおうちもたくさん紹介しているので、日本人もわりあい参考にしやすいのではないかと。ちなみに、世界の中でも日本のアパートをしのぐレベルで狭いかもといえばパリの屋根裏部屋かも。でもおしゃれ。


★Roman and Williams 
ちょっと番外編。これという動画があまり見つからなかったのだけど、Roman and Williamsは個人的に好みすぎるインテリアコーディネーターなので紹介したくて。ご夫婦です。超がつくくらいの大物なので仕事は多岐に渡りますが、一番好きなのは彼らのスタジオかな。
こういう嗜好のインテリアの極点、という感じがする。私はもちろん大好きです。



 あとインテリアユーチューバーさん系もまとめて。 
映画「ミーン・ガールズ」(懐!)にも出演していたという俳優さん。でありつつすごく洗練されたライフスタイル全般を紹介している方。絵もカリグラフィーも陶芸もDIYも服も料理もなんでも器用にこなしてしまう。自室のアンティークのベッドが素敵。
クラシカルかつシックな趣味でおしゃれな方。なのですが壁紙全部貼った後に「やばい、これ好きじゃないかもしれん……」と青くなりながら全部一からやり直してたりとか、なんだか人間らしくて魅力的。 
趣味の良い方だなあと。元プロップスタイリストさんらしい。小物の合わせ方とかスリフト(リサイクルショップ)の活用方法とか、感覚的にかなり共感するものがあります。好き嫌いについてサクサク意見するのもキャラが立っていて面白い。
モデル兼インフルエンサーさん?でいいのかな。男性です。この方のセンスもとても好き。若いのにひとつひとつの物を選ぶ目がかなり鋭い方とお見受けします。


なんだか海外の動画ばかりになってしまったのですが、特に他意はないのであります。というか日本にもインテリアが素晴らしくて好きな方はたくさんいるのですが、そういう方たちってほぼ動画にはなってないというのが主な理由な気がする。雑誌で見る感じというか。
日本の方でいうとこぐれひでこさんとか昔から憧れだなあ。今のおうちももちろん素敵ですが、以前住まわれていた青い床タイルのおうちはもはやちょっと伝説的かも。
これ、日本国内ですよ。都内だよ!

20250924

鉱物の茶箱

お抹茶の茶箱です。わりとお茶を点てたりする人間です。本格的にではなく本当にただ点てて飲んでるだけですが。
その流れでお茶道具を詰めて持ち運ぶ茶箱というものを知り、自分用のをひとつ組んでみたいなあと思い。のんびり道具を集めていったので一年くらいかかっていると思います。もっとかな。

シルバーの蓋つきのガラス瓶は金平糖の振出にしようかと買ったのですが、大きさ的に茶入れ向きかも。イギリスのものだったような。後ろにあるブリキの箱もイギリス製です。どちらもヴィンテージ。
青い試験管みたいなものはブルジョワ社の香水イブニング・イン・パリの古い瓶。これも振出になるかなあと思ったんですが、口が狭いので超小さい金平糖しか入らなさそう。茶巾筒に見立てた白い瓶と菓子入れに見立てた箱も古いもので日本製です。
茶碗はカフェオレボウル、茶匙はジャムスプーンです。このふたつのみ新品の作家さんもので、私にも買えるお値段で合いそうなものを探しました。
どれも見立てで本来の用途とは違うんですが、そこを考えるのが醍醐味でもあるかも。メルカリやネット検索を駆使しました。

自分的に出色は茶筅筒(真ん中右の茶筅が入ってるガラスの)。茶筅筒って多分、茶箱の道具の中で見立ての代用が最も難しいのです。形状が特殊ですし。で古いものや作家ものを探したり、自作する方も多いようです。私も長いこと適当なものが見つからず。
数か月経ったある日、近所の閉業間近のアンティークショップのインスタをたまたま眺めていたら、画面の隅に小さく小さくこれが写っていて。えっ何かわからないけどサイズと形状的に茶筅筒にぴったりでは……!?と。後日お店を訪れたらまだあった。結局それがそのお店での最後の買い物に。家で手持ちの茶筅に嵌めるとあつらえたようにピッタリでした。こういうことってあるんだな~。ちなみに、本来はおそらく理化学用品の漏斗的なものではないかと。

茶箱に一応名前もつけました。「鉱物の箱」です。最初は特にテーマもなくなんとなく集めていたのですが、その途中である日ふと、ああ私は鉱物のような茶箱を作りたいんだなあと感じ。最終的にかなり自分っぽい箱になった気がします。
とはいえまだ本当の完成はしていなくて、道具を包む布を考えたり、ちょこちょこいじって中身は細かく変えていくと思います。完璧に完成だ!と思える日は来ないのかもしれないなあ。


★堀内明美『旅する茶箱: 匣はこ 筥ハコ 匳HAKO』
茶箱に関する本はいろいろあるのですが、堀内明美さんの本はどれも素敵なのでおすすめです。眺めているだけでも楽しいですよ。

★多田けい子『44の茶箱あそび 小さな箱から広がる物語』
多田けい子さんの茶箱もセンスとアイディアに溢れていて見ごたえがあります。


ふくいひろこさんの茶箱の連載がウェブで読めます。

20250902

アートの箱

札幌も例年よりは確実に暑い夏ですが、他の地域の気温の凄まじさを見るとこちらの気温くらいで文句は言えないのかしら、となるこの頃です。いやでもしかし暑いよなあ。今の札幌で昔の東京の夏くらいなのでは。
昔の北海道の夏なんて暑いどころか明確に寒かったですからね。中学生の頃に新聞のファッション関連の記事で「北海道は夏でも気温が上がらないので本州で売れるような涼しい服があまり売れない」みたいな内容を読んで、確かにそんなの着たら寒いよね~と思ったのを覚えてます。今からするともはや別の国の話のようだ。地球、ヤバいのね……。


上の写真は道立近代美術館です。「金閣・銀閣 相国寺展」を見てきました。内容をほとんど知らずに行ったのですが、伊藤若冲、また伊藤若冲、ついでに伊藤若冲、それから狩野探幽、で長沢芦雪、あと円山応挙、みたいな感じで私でも知っているような人の絵がガンガン出てくるので後半はほとんど疲れてました(笑)。いやもちろん作品は素晴らしかったんだけど。生の文化作品って連続で大量に見ると濃いよね。
国宝の天目茶碗も来ていたのですが、いわゆる一般的な茶碗の半分くらいの大きさだったのが面白かったです。茶箱用みたいな小ささ。歴史的な立派な茶碗ってちょっと困惑するくらい大きいものが多かったりするので、あの小ささはなんかかわいかった。


私は近代美術館の何が好きって建物自体が好きなんですよね。昭和中期に建てられた美術館としてはある種一般的な、ごく王道の建物だと思いますが、細部まで丁寧に作られていて綺麗だなと思います。資材もお金がかかった感じがするし、いつもちゃんと手入れされてるし。
ロビーは吹き抜けの回廊になっていてそこがとても好き。この二階部分には喫茶室もあります。やはり回廊型の本郷新美術館も好きなので、私はなんかそういう形の美術館が好きなのだろうか。
設計は太田實という人だそうです。今知った。




アリス=紗良・オット「ナイトフォール」

最近一番聴いているアルバム。AppleMusicをうろうろしていて見つけました。ピアニストのアリス=紗良・オット氏のことは一応知っていたのですが、きちんと聴くのは初めて。なんとなく聴き始めたのですがとても好みでした。
夕暮れ、光と闇といったものがコンセプトのアルバムで、確かに全体的に音色が暗くて静けさと重さがある。その暗さが良い!という感じ。選曲もシック。私の好きな(みんな好きな)サティのグノシエンヌも入っています。その表現もまた色彩が暗くて良い。私の今まで聴いたグノシエンヌの中で最もシリアスかも。
しかしアリスさん、ピアノがめちゃくちゃ上手い。いやプロのピアニストつかまえて何言ってんねんて話ですが、プロにしたってめちゃくちゃ上手い。めちゃくちゃ上手い人の演奏特有の、音色からサーッと脳内にひとりでに景色が広がるような感覚を味わえるアルバムです。

20250718

資材ノ館にて

部屋のカーテンレールを作成。私の部屋、古いからかなんか妙な作りで絶妙にカーテンレールが取り付けにくいんですよ。でこれまでは窓枠の内側に取り付けていて、特に不便があるわけでもなかったんですがもう少し上に移動させたいなあとずっと気になっていて。

しかし上に移動させるにしても、横の壁に作り付けのクローゼットがあって、上の戸と下の戸の間の5センチ幅くらいしかレールが付けられそうな余裕がないという。
既製品でそこに収まるサイズのものもあるにはあるんですが、自分でパーツを買って作った方が良いだろうと思い。カーテンは短めのが一枚なので強度はそれほどいらないし、そもそもデザイン的に凝ったものより「ただの棒」みたいなやつのほうが好きなんですよね。

で、ホームセンターで金属のポールと、それを壁に留める首長ゲンコというものを3つ購入。
こういうの。本来はタオル掛けなんかを作るのに使う感じのもの。ネジも付属してたけどちょっと短めだったので、念のためもう少し長さのあるネジを別に購入。
取り付けはただドライバーでグルグルやって終わりなので簡単なんですが、今の時期は夕方でも室内であれこれ動いてると暑い。汗だくになってしまいました。こちらもまあまあ暑いこの頃です。
壁の通気口とほんの少し被るような被らないような位置に取り付けたので、欲を言えばあと5ミリ下でもよかったかなあ。まあいいか。直すのも別に簡単なのですが面倒である。

しかし私はどうも、ホームセンターで売られているこういう素気のないパーツ類が好きです。余計な装飾がなくて数十年前から同じ形状で売られているような、ただの資材!みたいなものがやたら好き。デザインとして美しいと思うし。
最終的に欲しい完成品はどういうものか?を細かく洗い出して、それに合うサイズや素材をパズル的に頭の中で組み合わせて、適したパーツを見つけて調達するまでが一番楽しいかもしれない。こういうパーツ類って無限にあるし緻密な工業製品でもあり、こんなの作りたいな~というのに使えるものは大抵存在しますし。安いしね。
ホームセンターの資材館とか意味もなく延々見て回れるタイプの人間です。そういえば、V系バンド色々な十字架の「LOST CHILD」という曲を見かけた時、これ自分のことかな???と若干思った。ネジというか資材好き的な意味で……。MVに電影と少年CQのルアンちゃんが出演してます。




インテリア関連の動画を見るのが好きなのですが、これは最近見つけたフォルナセッティ一族のお屋敷案内。あの女の人の顔のお皿のブランドね。親子による会社なことはなんとなく知ってましたが、どんな人たちでどんなお家なのかは見たことがなかったのでじっくり見られて楽しい。当然というべきか、すごく高度で濃厚なクラシカル美邸宅という感じだ。

20250603

すてきな模造真珠

芸術の森美術館の「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」を見てきました。監修されているコスチュームジュエリー研究家の小瀧千佐子さんも以前から個人的に気になっていた方で、札幌でも見られるんだ! と思い行ってきました。 

コスチュームジュエリーとは、平たく言うとダイヤモンドやエメラルドのような宝石が使われていないジュエリーのことです。ファッション的・モード的な、デザインやボリュームに富んだものが多いのも特徴。
実際、今回見た一番の感想が「でっかい!」だったかも。展覧会に映える大きめのものが選ばれていたとは思うのですが、にしても全体的にでかい。宝石や金銀を使わず、デザインに振り切れるからこそ、思い切った大きさに作れるということでもありますね。


あとなんだか面白かったのが、宝石でないとはいえどれも高級品ではあるわけですが、庶民の私にもどこか見覚えのあるくらいの高級感でもあったことです。
これが王族や貴族の宝飾展だったらば、わ~見たことない豪華さ!という感じだったと思うのですが、コスチュームジュエリーは私でも知らなくはないなという高級感なんですよね。素材感とか細かい作りの部分も。もちろん十分立派なのですが。
私が持っているような手頃なヴィンテージジュエリーたちの、元ネタがこれらの作品たちなことも多いのだろうなとも。トップデザイナーが作り、当時の多数のメーカーがその真似をして一般向けに大量生産されたであろうものたち。これは今のファッション界も同じ構造ですね。


シャネル・スキャパレリ・ディオールという20世紀モード史の巨匠のコスチュームジュエリーが一堂に会しているのも今回の目玉だと思います。
作品としてとにかく美しかったのはスキャパレリ。特にメタルでできたリボンモチーフのネックレスとかサーカスモチーフのものたちが好きだったなあ。高級素材ではないからこその、そこを逆に活用したデザインを、コスチュームジュエリーの初期にして既に理解しきって作られた作品たちに感じました。それこそシュルレアリスム的というか。


その一方で、もしも今日パッとこの中のどれかを身に着けて出掛けなければいけないとしたら、咄嗟にスキャパレリよりシャネルのネックレスか何かを掴んで行くかもなあと思ったのも事実。なんか壊れにくそうだし(笑)。シャネルはファンタジーではなく現実のためのアイテムを作った人ですよね。この2人がライバルであったのも納得。シャネルのジュエリーだとビザンチン系のゴツゴツっとしたものたちが好きでした。色遣いが独特。

長すぎる模造パールのネックレスとツイードのシャネルスーツ。どちらも現在に至るまでシャネルのアイコン中のアイコンですね。私も結局1920年代のパールのネックレスを二連三連にみたいなのが永遠に好きだもんな……。

 
ディオールのドレスとパリュール(ジュエリーのセット)。1950年代のものなのでまさしくニュールック時代。このドレスは実物がすごく小さくて、昔のレディの華奢さを感じました。ドレスの黒とジュエリーの水色という組み合わせが上品。


スミレモチーフも色々。下のガラスの葉のものは私が持っているヴィンテージのスミレっぽいイヤリングを思い出しました。使いたいんだけど落とすのが怖くてほぼ使ったことがない。

このあたりは高級モードブランドともまた違って、アメリカのトリファリ、ケネス・ジェイ・レーン、ミリアム・ハスケル等のコスチュームジュエリーブランドのものです。これらのブランドは私も昔からよく見かけるので知っています。つまり華やかなものもありつつ大衆向けでもあって、小さいものなら今もネットオークションやヴィンテージショップ等で数千円から入手できるはず。高級でもあり身近でもある、それがコスチュームジュエリーなんですね。

 
トリファリの生き物ブローチシリーズ。かわいい。上はルーサイトの透明系、下はエナメル彩。海の物モチーフのジュエリーも好きです。マリンだし、博物でもあるし。あとなぜか昔からホタテっぽい貝柄デザインのジュエリーが好き(笑)。


手前から、ルーサイトの船のブローチ、ベークライトのブレスレット、セルロイドの櫛。このあたりの20世紀初頭の素材やデザインが好きです。「一昔前の科学」ぽい素材や存在感のアイテムがどうも好きなんですな。


 
SPURの小瀧さんの以前の動画も。コスチュームジュエリーについて分かりやすく解説されていて、コレクションも見られます。

20250216

小部屋の欧州

今一番気に入っているバッグ。確か一昨年の終わり頃?に購入したもの。私は何かにひと目惚れして衝動的に欲しい!となることって実はあまりないのですが、このバッグは偶然通りがかったポップアップ店舗で見かけてあっこれ欲しい!となりまして。コンパクトでシンプルな封筒のようなデザインと青の革の深い風合いに惹かれました。なんでもベルギーのタンナー会社の革なのだそうな。
結局その時すぐには買わなかったのですが、数か月後に改めてまたポップアップを訪れてやっぱり欲しい~と思い購入したのでした。KASANEというハンドメイドのレザーブランドのものです。地元のブランドですが道外でも取り扱いがあるみたいです。

コンパクトですがマチがあるので最低限必要なものは一通り入るし、デザインが私の服に合わせやすいので大事に愛用しています。あとこれしっかりした革なのにすごーく軽いんですよ。硬めの紙みたいな軽さ。ラクです。
私はカジュアルやボーイッシュみたいな服をよく着るんですが、そこに上質な革のバッグがひとつあると締まるし年相応になるんですよね。普通の服をちょっとファッションにしてくれるというか。で青というのも自分っぽい気がして、とっても気に入っています。


最近の愛用品その2。なんかこの写真色が分かりづらいな。水色です。
そろそろ手袋を新調したいなあとなった時、そういえば手袋って毎日のように使うのに意外としっかり選んで買ってきていない?と思いました。なんかパパッと買ったものばかりだった気がする。それで特別困ることもなかったしなあ。
そんなわけで、人生初のちゃんと選んで買った手袋かも。ロバート・マッキーというスコットランドのニットブランドのものです。昔からあるブランドなので存在は知っていましたが買うのは初めて。ウール100で長く使えそう、コートとの色合わせがしやすそう、高すぎない、あたりを条件に探したらこれになりました。スコットランドらしい鮮やかな柄のものも多いブランドですが、これはわりとおとなしめかも。
暖かいし合わせやすくて使いやすいです。サイズが大きすぎず指先が余らないのも嬉しい。


これは愛用品というか少し前に部屋に新入りした土星です。100年くらい前のドイツの図版だったかな。右側は以前から飾っている絵で、鳩山郁子さんのセーラー羊少年のハガキを額装したものです。かわいい。

20241104

北国のワンストラップシューズ

少し前になりますが、道立文学館で開催中の「氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち」展へ行ってきました。氷室冴子は北海道出身の小説家であり、1980~90年代に少女小説で一時代を築いた人でもあります。

岩見沢市で生まれ育った氷室さんの幼年時代を詳しく知られたのも嬉しかったし、小説家として生きていく決意をした経緯、少女小説ブーム、映画や漫画の原作、エッセイや大人向けの作品への展開、と時代の変化と氷室作品の関わりとを時系列で見られたのも良かったです。氷室さんの活躍した時代とは、少女たちを取り巻く社会や環境がさまざまに変化していった時代であったのだなということも感じました。氷室作品もそこに呼応していたのだなと。
あと岩見沢って自分にとってちょっとだけ縁のある町かなとも。父親の仕事の関係で子供の頃に連れられて行ったりもしていたし、岩見沢に住んでいた友達もいました。その友達も利用していたJRの岩見沢駅が火事で焼失して驚いたり、数年後新しく建てられた駅舎がグッドデザイン大賞を受賞してまた驚いたり。


個人的に改めてそうか~と思ったのは、『クララ白書』以前と以後でひとつがらりと時代が違う感じがしたところ。というのも、単純にコバルト文庫の表紙がもう違うんですよね。世界観が。
これを書いていた作家さんが、
こうなる。この間たった一年。
『さようならアルルカン』も内容に合っているしとても好きな表紙ですが、原田治のモダンなポップさは単純に世界が全然違う。というか『クララ白書』が今のエンタメ小説の表紙水準と比べてさえオシャレというか。このままグッズにできそうだもんな。そしてこのシリーズで氷室さんは大ブレイクし、少女小説家のトップバッターになるのですね。この2つの表紙の違いが、少女小説界全体ががらりと別のフェーズに変わった時期だったことを象徴してもいるように感じました。
ちなみに今気づいたんですが、ヒロインがストラップシューズを履いているのだなあ。母が作品のモデルになった寮のOGなのですが、昔は指定靴?上履き?が革のストラップシューズだったそうです。女子校だからね。

たぶん私より下の世代の方だとあまりピンと来ないかなと思うのですが、少女小説における氷室冴子の存在というのはとても大きなものがありました。
まず前提として、ネットもケータイもない時代にはコバルト文庫やティーンズハートといった少女小説は十代の女子の中で広く安定した地位があったんですよね。最盛期であったろう80年代を過ぎた私の十代の頃でも、当時一番有名だったティーンズハートの折原みとはよほど本に興味がないとかでない限り誰でも名前くらいは知っていたし、読んでいる子も多かったと思います。当時のオリーブで少女モデル時代の観月ありさが「折原みと先生の作品が好き」って言ってたなあ。後に超有名ナースになる人が『時の輝き』を読んでいたということか。
そしてその少女小説のポピュラリティの下地を作った一人が氷室冴子なわけですね。

氷室作品は私の頃だと、花とゆめで連載されていた漫画版の『なんて素敵にジャパネスク』が有名だったと思います。小説は『銀の海 金の大地』が雑誌Cobaltで連載中で、これもめっちゃ面白かったんだよなあ(未完)。ただ当時の氷室作品は女子がみんな当然知っているというより、本や漫画が好きな子は知っているという感じだったんじゃないかな。
作品自体がとにかく面白いし、既に少し上の世代の作家さんという感覚でありつつ少女小説の重要な存在として厳然とそこに在る、という印象を持っていた気がします。


あらゆる少女のために、女性のために、誰かのために、古代から現代までを駆け巡って作品を書き続けた氷室冴子。彼女は私にとって、架空の大きな女子校の中で代々語り継がれている伝説の先輩のような存在かもしれません。会ったことはないけれど知的で筋の通った、けれど明るくて優しい行動派の同郷の先輩。
まだ読んだことがないという方はぜひ。

文学館のカフェスペースでココアを頂きました。雨の日だったので温かくておいしかった。文学館や美術館に併設された素朴なカフェが好きです。
 
文学館は私にとっての少年世界的スポットでもある中島公園の中にあります。人慣れしていて遊歩道を横切りまくるカモたち。
 
札幌はもうだいぶ紅葉しています。

20230606

耽美のおしごと

最近衝撃を受けたのがGUのメンズの革靴。値段の安さもすごいですが、履いてみると木型が異常にいいのです。な、なんで……?ってちょっと戸惑うくらい。
特にメンズの革靴の木型が欧州の老舗靴メーカーみたいな細身のきれいな形で。私が持っているフランス製のサービスシューズとかにかなり近い。なぜなんだ。どこかの老舗靴メーカーの偉い人が木型ごとヘッドハンティングでもされたのだろうか。ファーストリテイリングなら普通にあり得そうで怖い。

店頭で見て一番すごいと思ったのはリアルレザーダービーシューズ?かな、外羽根のレースアップシューズ。デザインも超王道である種洗練されているし、他の何倍もする革靴が全然合わないけどこれは合うっていう人がいっぱいいる気がする。なぜなら木型がすごいから。メンズですが大きめサイズの女性は試してみても良いかもです。

上の写真は私が買ってみたメンズの本革グルカサンダル。元が安いのに更にセールでとんでもない値段だった。レースアップほどのぴたっと感はないですがこれも良い形。安いので質感の良さとかを求めるものではないですが、適度なラフさがスペインとかギリシャあたりの安めの革サンダルっぽくて妙に雰囲気はあります。




アナスイの部屋、アナスイの部屋すぎて好き。こういう部屋に住んでなかったら逆にちょっと嫌だもんな。イメージ的に。 
アナスイって日本であまりに商業的成功を収めていて数十年そこらじゅうに存在しているので、むしろあまり意識しなかったりもしますけど、中華趣味とガーリーを違和感なく組み合わせてひとつの型としてあらゆる層にまで届けたという意味では完全に前人未踏の人ですよね。その能力の一端が、このマキシマリズムの中でも当然バランスと質が保たれている室内からもうかがい知れるというか。完璧主義なんだろうなあ。



もうひとりのクラシカル完璧主義マキシマリストといえばディタ・フォン・ティース。この人のお家も昔からすごい。ディタとアナスイってアメリカ生まれアメリカ育ちのアメリカ人なんだよな。意外ってこともないけども、典型的アメリカン趣味では全然ないよね。

アメリカの(意識的な)ガーリー&非ミニマム&クラシカルの人は、「敢えてのキッチュ」みたいな感覚がキーポイントなのかなという印象があります。特別クラシカルでなくてもソフィア・コッポラとかもガーリーの根底にどこかキッチュ感覚があるイメージ。ある種の生真面目な自己ツッコミ感覚と言い換えてもいいかもしれない。欧州人だとガーリーでももうちょっとゆるっと素っぽいような。



  コシミハルさんのツイッターで私服姿を見られることに気づいたぞ。今も本当に少年のようだなあ。コルセットのマダム・クルーナーと永遠の少年がまったく矛盾なく共存しているのがコシさんという感じ。耽美とはそういうものということでもあるだろうし、コシさんが特別というのもあるだろうし。

20230319

花椿ト仲條

作家物の食器類を扱う、お気に入りのお店で見つけて購入した木製の台。かなり小ぶりで手のひらサイズです。コンポート?でいいのかな。これは特に作家物ではないと思うんですが。漆塗りだそうです。
ひと目見て部屋で鉱物を載せて使ってみたいなと浮かびました。とりあえず蛍石を載せてみた。かわいいかも。お茶菓子を載せてもおままごとみたいで楽しそう。

部屋には黒をアクセントに使うことが多いです。モノトーン自体がベースだと私にはちょっとスタイリッシュすぎるので、点で黒を入れるくらいが好きなんだと思う。
今欲しいのは黒っぽい枠のガラスケースかなあ。できればヴィンテージで欲しいのですが、大きさとデザインがぴったり来るものというとなかなか見つけられず。3年くらいかけて買えればいいかな……。

去年ドライフラワーにした庭のガクアジサイ。花弁も結構きれいに残りました。



図書館で借りた『花椿ト仲條』。仲條とは仲條正義氏のこと。半世紀にわたり資生堂を始め様々な企業や美術館のアートディレクターを務めた日本のグラフィックデザイナーのレジェンドです。その仲條さんが手がけ続けた『花椿』の総集編で、2009年に出版されています。 
私は日本のグラフィックデザイナー・ADで一番好きなのはたぶん仲條正義なんですよね。昔からずっとそうです。なのでこの本のことも出版当初から知っていました。が、ちょい高いのと厚くてデカいので躊躇しているうちに月日が経ち、プレミアがついたりなんだりで。

今回借りてみて思ったけどやっぱりまあまあデカい(笑)。その分資料として見やすい、良い本です。で掲載されている中でも特に欲しい花椿の号は個別に入手済みなので、どうしても欲しいということではないかなあと。でも仲條ファン・資生堂意匠ファンならあると嬉しい本だと思います。装丁も花椿的できれいだし。
     
80年代の花椿。この号持ってます。我ながら好きそう。
 
90年代の花椿。ヴィヴィアン特集。マニアの間では結構知られる号だと思う。元はパンクでセクシーでダークでもあるヴィヴィアンが、日本の媒体で特集するとどこかクリーンでかわいらしい印象になるのが印象的。撮影は仲條さんが惚れ込んでいたシンディ・パロマーノだと思います。

日本人って世界有数の、というか世界一のヴィヴィアン好きでしょうけど、本国のリアルなヴィヴィアン・ウエストウッドそのものというより「ヴィヴィアンのかわいい部分」が主に好きなんだよねきっと。じゃないと体格的に着こなすのが難しかったのもあるだろうけど。
その「かわいい」部分がロリータや少女的なファッションブランドに与えた影響も多大だと思います。MILKとかJaneMarpleとかクードゥピエとか、ヴィヴィアンが無ければまた全然違うブランドになってたんじゃないかなあ。

20230126

別世界の普段着

ここ一、二年くらい、各国のコレクション写真をざっと見ていてあっこれ好きかも!とブランド名を見ると大抵セリーヌだったりするのです。
しかしその感覚は説明しづらい。分かりやすい特徴があるタイプでもないし、高級だけどカジュアルだしえらくオーソドックスな服だし。でもなんかイイ、という。デザイナーはエディ・スリマン。
言うなれば「超センスの良いブルジョワフランス人の普段着」なのかなあと。普段着といってもそれを作るのは実際にはきっと全然簡単ではなくて、ハイブランドでハイクオリティで実行できる人となるとおそらく地球上に数人で。その一人が今のエディであると。

エディ・スリマンはずっと大人気のデザイナーですけど、個人的には大ブームだったサンローランやディオールオムの頃よりどの頃より今の彼の服が好きかもしれない。大人になって肩の力が抜けた感じが良いのかな。



今のシャネルも結構好きなのです。大帝カール・ラガーフェルドの後を継いだのは右腕だったヴィルジニー・ヴィアール。私は昔から何気に彼女に好感を抱いていて。ドキュメンタリー番組『サイン・シャネル』でカールを手伝う、シックな姿や仕事のできそうな落ち着いた雰囲気に格好良い人だなあと思っていました。
ゆえにシャネルを継ぐと知ったときは逆にちょっと意外だったかも。シャネルも普通にセンスの良いマトモっぽい人格の人がデザイナーになることもあるんだなあと(おい)(※私はカールが好きです)。

今のシャネルは、彼女のその大仰でないシックな趣味の良さが出ていて好きです。カールの華やかさとは結構違う。そこが好き。
そしてそこはエディのセリーヌにも共通すると思う。趣味と育ちの良いフランス人が作る最高峰のパリジェンヌ服というような。アジアの島国の庶民からすると、今もパリのこういう世界って実在するんだ!となるのでありました。


あと今のセリーヌやシャネルを見ているとアルベール・エルバス時代のランバンを思い出します。私は当時のランバンで高級ウェアラブル服ならではの迫力みたいなものを学んだ気がする。エルバスの訃報も悲しかったなあ……。コロナよ。
エルバスのランバン2008年コレクションより。この鉱物みたいなネックレスがすごく好きで覚えてます。今見るとかなりアールデコな雰囲気ですね。

20221124

散歩の途中のナイジェル・コーツ

街には貴重な歴史的建造物もあれば謎度の高い建物もあるわけですが、これは札幌でも謎度高めの方ではないかと思います。『千と千尋の神隠し』に出てきそうな日本風のような無国籍のような不思議な建物。
これは何かといいますとナイジェル・コーツというイギリスの建築家の手により1988年に設計・建築された商業施設です。名前は「ノアの箱舟」。当初はカフェレストランだったらしいですが今は炙り居酒屋。
つまりバブル時代に日本全国で海外から有名建築家を呼んで建てられたポストモダン建築的なやつの、札幌版ですね。札幌にあるそういうものの中でも結構有名な建物かなと思います。単純に外観がすごく独特だし。
ちなみにZepp札幌の真向かいなのでライブの遠征で来た人も見覚えがあったりするかも。

個人的には外壁に並べて設置されているグリーンの照明にすごく当時っぽさを感じます。この時代のポストモダン系の建築って結構な確率でグリーンの金属の装飾がついているイメージ。レトロさの演出なのか「メンフィス」ぽさなのか?

ナイジェル・コーツのデザインは結構好きです。アールデコのようなSFのような無国籍のような独特さが。映画のセットっぽくもある。Wikipedia:Nigel Coates(英語版)
東京だと麻布にThe Wallというビルが今もあるそうです。写真で見るとクラシカルでアート的でやはりかなり不思議な雰囲気。

小樽のヴィブラントというホテルの内装もバブル期にこの人が手掛けていて好きでした。当時の名称は「小樽ホテル」。が、一度ちゃんと泊まろうと思っているうちにニトリが買い取って更にまた内装が変わってしまいまして。ちゃんと見れずじまいだったなあ。ロビーとかは何度も入ったことあるんですけどね。
↑こちらでかつてのヴィブラントの姿を見ることができます。この内装の感じ、このブログ読んでくださってる方ならお好きな方結構いらっしゃるのではと。アールデコ近未来みたいな。階段の手すりの上に青い硝子の地球儀が載ってるのも良いなあ。少年世界っぽくもあるような。小樽は硝子の街ですしね。


なぜ突然ナイジェル・コーツの話をしたかというと、この日の本来の目的はちょっとした付き合いで中島公園を散策することで。そのすぐそばに「ノアの箱舟」があって通りがかったからなのでした。
上の写真は公園内の豊平館。の後ろから見たところ。こう見るとなんかアメリカの片田舎の怪しい洋館みたいだ。
 
札幌の古い建物にはよく星の意匠がありますが、豊平館も例に漏れず。ちなみに元は開拓使が建てた要人向けのホテルです。今は見学できる施設になっています。
そういえばカフェもあるんだよな~と思ったらギリギリ時間切れでした。ザ・洋館なのでここでお茶するのはなかなか楽しそう。今度また改めて行ってみよう。

私はどうも照明の根元の接続部分を見るのが好きで。シーリングとかカバーとかそういう部分。なので何撮ったんだ?って感じの中途半端な箇所の写真が何枚もある。
古い洋館は照明のこういう部分も流石に手が込んでます。豊平館は植物のデザインがバリエーションに富んでいて職人仕事という感じ。個人的にはこういう金属のチェーンとか滑車の機械的な部分が気になってじっくり見てしまいます。



ジョー・マローンのクリスマス広告動画。高級少女装&少年装という感じでかわいらしいので貼ります。JaneMarpleも大雑把にいうと大体このバランスだよね。白アランセーターの中に黒シャツを合わせるのかわいいな、成程。真似しようかな。