20170122

寒い日は食べる日

澤まさみがミュージカル初挑戦、松尾スズキ演出「キャバレー」明日開幕(ナタリー)

↑長澤さんのコケットリーもよいのですが(長澤さんって日本の女優に珍しい感じの「色々とでっかい女優」ぽさが好き)、隣の石丸さんの衣装に靴下留めがある!と思って。
元の舞台や映画のMC役の衣装にも靴下留めがあるので準拠しているのだと思います。で、今回の安野ともこさんの衣装ではジャケットも着ているからか?よりファッション的解釈な感じもします。日本カルチャー的といってもいいかも。うーんやっぱり安野さんの衣装好きです。



98年?の海外のミュージカル版。靴下留めも見えます。この役、役者さんはやりがいあって楽しいだろうなあと思う。かつて小池修一郎版で元光GENJIの諸星が演じたりもしていました。すごいキャスティング。「繁栄と退廃」ってことだもんなあ。小池さんっぽくもあり。





しぶりにSpace1-15へ行ってきました。味のあるお店がたくさん集まった建物です。元は古いマンションで、シャトー・ル・レーヴというマンション名が入った看板もそのまま。
おいしくてボリュームもある「キッチン トロイカ」でおなかを満たし、「点と線模様製作所」のかわいいテキスタイルで目の保養、「Anorakcity Store」がミリタリー&スクール感のあるヨーロッパのヴィンテージ雑貨や洋服が並んでいて好み、「miel」の古い理科室のようなインテリアが最高だなあ時が止まっている……! とすっかり堪能致しました。





写真は「カプセルモンスター」のスイーツ。薔薇のフィナンシェとパートドフリュイです。薔薇のフィナンシェ、私が持っている薔薇の指輪とデザインの発想がほぼ同じ(笑)。かわいい。写真にはありませんが店舗限定のケーキ・フレジェもいただきました。そりゃあもう美味。
カプセルモンスターはカフェ「森彦」の元パティシエさんのお店とのこと。森彦のスイーツは当時もらうことが多くてよく食べていたのですが、どれもこれもえらく美味しくて。当時から森彦のパティシエさんが作るスイーツはなんかスゴイ、と話題になっていた気がする。こちらのお店もやはり人気のようで5階の小さな店舗までひっきりなしにお客さんが来ていました。




階段の踊り場にヤドリギか飾られていました。さりげなくかっこいい。




カッキンと凍った道の上にサラサラの雪が厚く積もっていて、雪国の人間でもトラップかと思うような滑りやすい道と化していました。ああこれはマイナスだな……と皮膚感覚で氷点下と分かる寒さ。

20170111

今日のエンタメ


通のショッピングセンターの一角なのですが、なんだか宇宙的だなあとパシャリと撮ったもの。こういう、特に有名な建築家が設計したとかでも有名な建物とかでもないところが、ふと見上げた瞬間に物語っぽく映ると妙にドキリとします。
この感覚って長野まゆみさんの本を読んでいた影響がある気がするなあ。「天体議会」の朝待ち合わせをする場面とか、すごく素敵な描写の建物やオブジェや地下鉄のホームなのだけれども、よく読むとこれって普通の街の中にあるものなのかも?というあの感じ。



澤まさみ主演「キャバレー」の衣装デザイナーを直撃

安野ともこさんのインタビュー。長澤さんのビスチェやガーターの衣装がかっこいいなあと思っていたので、安野さんと知り納得。「古着屋さんではなくて、洋品店などでリアルに古いものを購入するのが好き。」というのもいいなあ。やっぱり安野さんの衣装選びってすごく好きです。



少し昔、安野ともこスタイリングの衣装をMVでも歌番組でもバラエティでもひたすら着続けていた服飾的に大変ゴージャスなアイドルがいたのですよ。その名はソニンちゃん。Mステでシャンタル・トーマスのビスチェとか着てて最高でした。今はすっかり舞台女優さんだなあ。



人を無罪にする方法

最近見ている海外ドラマ。Dlifeで放送していたので見始めたんですが面白いです。アメリカの司法文化は独特ですが、それを俯瞰しつつ優等生的になりすぎないバランスでサスペンスでという感じ。「グレイズ・アナトミー」のスタッフと聞いて納得しました。グレイズ~も善悪のラインが通り一遍じゃなくて好きだった記憶がある。


海外ドラマの特別なファンでもないですが、子供の頃からなんとなくNHKやWOWOWで1年に1本くらいは見ていて、外国の人権や常識のラインみたいなものはドラマでこそ知ったなあと最近改めて思います。海外ドラマを見ていなかったら視野がもうちょい狭かった気も。映画でもいいけど、ドラマは単純に時間が長いし司法や警察ものが多いのもあってか、細かく大量に知識が入ってくるんですよね。特にアメリカは脚本文化のすごさが独特なのだと思う。
ちなみに人生で初めてハマった海外ドラマは「ナイトライダー」。あの運転席の計器いっぱいの感じにワクワクした。あと「名犬ラッシー」ね。時代だ。


「殺人を無罪にする方法」は主演女優のヴィオラ・デイビスの演技がやたら上手くて、何者……と検索してアカデミー賞ノミネート歴のあるの人と知ったり。でつい数日前このドラマでゴールデングローブ賞も獲得したそうで。だろうなあ。これ以上上手い人そういなかろうって私でもわかる。あとローレル役のカーラ・ソウザって人も上手い。
私は俳優は演技力は特段重要視はしないというか、わりと技術より「スターオーラ!」みたいなタイプが好きなんですが、ずば抜けて上手い人はそれはそれで好きです。それもオーラのひとつだもんな。あとアメリカは水準以上の演技力の有無で役者の扱いがあからさまに違うなあと思う。

20170103

コバルト・ブルーの思い出

けましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いいたします。

いつもながらダラダラとしたお正月を過ごしております。紅白のシン・ゴジラ推しがすごかったな……。KinKiが初出場にしてなぜかゴジラを倒す?落ち着かせる?役目を負っていて、これはつまり「♪モスラ~やモスラ~~」??KinKiはザ・ピーナッツ??と微妙に混乱しながら見ていました(笑)。剛くんは欅坂46に加入したりもしていたな(ほんとう)。




「コバルト文庫で辿る少女小説変遷史」(嵯峨景子)

いつもとてもお世話になっている由里葉さんこと嵯峨景子さんの著書です。タイトルの通り、コバルト文庫を主軸として少女小説の歴史が一冊で学べるというすごい本。でありつつとても読みやすいのです。私もゲットして一気に読みました。おすすめです! 
帯文を書かれている新井素子さんは、私は小学校か中学の頃読んでいた「くますけと一緒に」が印象深いです。新潮文庫の伊藤正道さんのイラストと装丁がかわいくて好きでした。


私がコバルトやティーンズハートを読んでいたのは小6から中3くらいだったと思います。氷室冴子「銀の海金の大地」、藤本ひとみのまんが家マリナシリーズ、若木未生「グラスハート」等が好きでした。
今思えば読んでいた期間としては特別長くないのですが、当時の印象ってすごく強く残っていて。きっと多感な時期に読んでいたからなのだろうなあと。「コバルト文庫で辿る~」を読んでいると当時の甘酸っぱいような切ないような感覚が蘇ってきます。今どんなすごい本を読んでも、きっとあの頃と同じ感覚は持てないのだと思う。


コバルトや少女小説を読んでいた理由を考えると、つまるところ「かわいい」ことが大きかった気がします。大人の小説も面白いけれどあまり「かわいくない」ものが多い(ように思えた)し、児童小説ももうちょっと違って。表紙のイラストや装丁が現代的でなじみやすくて、中身も自分の年齢に合った少女小説は手に取りやすかったと思います。文庫の手軽さも。「グラスハート」が好きだったのも、面白さもさることながら橋本みつるさんのイラストと装丁のかっこよさも大きかったな。
私はちゃんとした読書家とは言い難い人間ですが、曲がりなりにも読書の習慣がついたのは少女小説がトレーナー役をしてくれたのも大きい気がします。本屋や図書館で小説を選ぶ、買う借りる、読む、面白いなーとかそうでもない?だとか感想を持つ、という一連を、コバルト等で本格的に覚えたのではと。


写真は少女小説つながりで吉屋信子の挿絵も描いていた中原淳一デザインのトランプ柄千代紙を。いせ辰のものです。周りは今手元にある少女小説から、氷室冴子「さようならアルルカン」「アグネス白書ぱーと2」折原みと「映画はパラダイス」です。私は引っ越しが複数回あったのもあって当時買った少女小説は処分していて、これらは大人になってから買ったもの。今改めて&新しく読んでも面白い作品たちです。
表紙の嵯峨さんのJaneMarpleのお洋服も素敵ですよ。ブック柄!