20180917

地震と覚え書き

いうわけで無事です。家族も親戚もみんな元気です。 
落ち着いたので地震関連のことなどちょっと書いておこうかな。といっても私が体感したこんな感じだったなくらいのことしか書けませんが、一応記録しておくのもいいかなと思い。

 ・私の地域は震度5。地震発生時はたまたま目が覚めていて揺れをフルコースで味わいました。人生で一番大きな揺れ。直下型だからか最初の縦揺れが味わったことのないヤバさ。ガガガガガガという細かく強い揺れでした。そのあとに大きな横揺れ。
あっこれやばいやつだと咄嗟に家族を起こし……そうこうするうちに停電。落ち着いてから外に出るとご近所さんもみんな出てきている。家は無事。お隣が一人暮らしのお年寄りなのでみんなで声をかけ、無事とわかり一安心。ふと空に異様に星が多くてえっ?となる。そうか停電だ。

 ・朝までとりあえず車の中で過ごす。車内のテレビで地震速報を見る。 明るくなってから家の中へ。母の物の積み方が厳密すぎるのか皿一枚割れていない。その代わり(?)私の部屋のガラスの小物やスノードームがいくつか無残な姿に。でもまあそれくらい。片付けは落ち着いてからのほうが良かろうととりあえず放置。
 電池をかき集めて居間でラジオを聞く。スマホの充電はあるっちゃあるけど心もとない。最低限の使用に留める。

 ・午前10時頃、とりあえず近所のセブンイレブンに行ってみるとなんと開店している。電気は通じていないけど独立式のバーコードリーダーでパッと計算してどんどん客を捌いている。店員さんみんな超テキパキ。大企業ってすごい。商品は少ないけどお菓子類がそこそこあったので目についたものをとりあえず買っておく。

 ・親戚から連絡が来始める。みんな無事です。電気はないです。ガスと水道は大丈夫。断水になるかもしれないから今のうちに水をためたほうが。うんぬんかんぬん。
後から知ったのですが近い地区も断水になっていて。うちが水道は出たのは単なるラッキーというか。電気が戻ったのは地震から2日後の夜。

 ・昼は家族の色々(怪我ではなく持病系です)で病院に行ったり。 信号が動かないのでみんな譲り合いつつ。特別混乱はないけどやはり町の様子がいつもと違う。ザワザワと落ち着かない感じ。結構「被災」感はありました。
ガソリンは満タンではないものの当面はなんとか。とはいえ給油には並びました。2日目あたりからガソリンスタンドが開き始めると市内あちこちで車の列が。

 ・地震当日、ドラッグストアが開店していたので一応列に並んでみる。ミネラルウォーターとお茶をゲット。ここのお店もテキパキしてて、客を店の中に入れず事前に欲しいもののメモを書かせて必要な商品を店員さんたちがカートに乗せてきて会計、という方法。混乱一切なし。頭いいなあ。この数時間で従業員集めてこれ相談して実行してってどんな手際の良さ。

・食べ物に関しては備蓄ってほどでもないけどまあ備蓄か?みたいな冷凍食品や(冷蔵庫はドア閉じっぱなしならかなり冷気が保たれるというのは本当だった!何も腐りませんでした)食パンやカップラーメンやらが普段からそこそこある家なので、特に買わなくてもひもじくはなりませんでした。でもあまり食欲が湧かない。カロリー摂取しないとまずいよなと一応食べてた感じ。
食べるためもあるけど安心感のために備蓄はするに越したことはないと感じました。水とガスが通じたからいいけどそれもないとさすがに備蓄ゼロはキツすぎる。

 ・今回身に染みたけれど、携帯の充電とガソリンは日頃からフルにして予備も用意しておくに越したことはないですね。安心感が違うもんなあ。手回しラジオも買っておこうかなあ。電池式ラジオがあったので今回はとりあえずは必要なかったけど気持ち的に安心だと思う。
スマホの充電は区民プールが充電できますと看板を出しているのを発見して、させてもらったりもしました。清潔で親切でありがたかった。

 ・おっきい総合病院ってすごい。エレベーターも動くし充電もさせてもらえるし看護師さんたちめっちゃ落ち着いてるし。普段とほぼ変わりない。何百人の命に関わる施設ってのはこうなのか。

 ・被災するというのは実際なかなか不安だし困惑するものではありました。ただ私のようなボーっとしたオロオロする人間でもなんとかなったわけなので。私よりしっかりしてない人あんまりいないと思うので(笑)皆さん大丈夫です。普段から防災の準備をしつつ、被災の際には何よりも身の安全を。

 ・あと思ったのが、震災や水害等があるとニュースやSNS等で色々情報流れますよね。そういうのを普段なんとなくでも見ておくのって大事だなと。エコノミー症候群を防ごうとか余震に注意とかペンライトは照明になるよとか(笑)、無意識に頭に入ってたことが結構役立ったし慌てなくてすみました。災害には知識って重要なんですね。

 ・個人的に一番怖かったのは暗いことよりなにより余震かなあと。暗いのはまあなんとかなるし食べ物も大変ではあるにしてもなんとか。しかし余震は人の力じゃどうにもならないもんなー。

 ・十日以上経った今、日常はかなり戻っていて生活できてます。違うことというと余震がこまごまと続くこと、食料品で売っていないものがあること、節電、あと救急車のサイレンを普段よりよく聞くことかな……。救急車や消防車の音、地震から数日は本当に多かったです。普段の十倍くらい。



Yahoo!の防災速報アプリをもともと入れていたんですが、すぐ情報が来るので結構便利でした。札幌市からのお知らせは雪の結晶と星の市章アイコンつきで来ると初めて知った。



めっちゃローカルな情報をテレビでよく流してます。これ良いなあと。結局すごく必要な情報ってこういうことだもんね。



地震から数日間なんだかんだと車移動してまして。暇な時間に読もうと須賀敦子のエッセイだと思って部屋の積読からつかんだ本が、あとで開いたら南方熊楠だった。カバーかかってたから間違えた。これもおもしろい。
電気が通じない、スマホも充電を減らしたくないとなると本当に本読むくらいしかできず。コンビニで買ったTVガイドを延々読み返したりもしてました。軽い読み物のほうが気楽だったのもあって。