20180731
風の見える公園
ブリューゲル展を見てきました。撮影OKゾーンがあったので「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」を。これよく見ている番組の「ぶらぶら美術館」で紹介されていてちょっと気になってたんですよね。大理石に描かれています。
「ぶらぶら美術館」、美術史を学んだ元編集者にしてタレントである山田五郎さんなのが絶妙で好きです。これ以上の適任ありえないだろうなあ。高橋マリ子嬢のモードファッションも見られるよ。
今回メインの目的だったのは芸術の森・野外美術館の砂澤ビッキ「四つの風」。四つという作品名の通り、元は四本の木が立てられた作品なのですが、今は一本しか立っていません。他の三本はどうしたのかというと長い年月の間に風雪にさらされ倒れてしまったのです。根元にある割れた木たちがそれ。
これは最初から作者である彫刻家の砂澤さんに計算されていたことで、自然に任せて倒れていくことを含めて作品なのだそうです。北海道らしい作品ともいえるかも。倒れた木から新しく枝が芽吹いていて、地面と一体化し始めていました。
1986年の作品で、最初の一本が倒れたのが2010年。それから一本また一本と倒れ、最後の一本になっています。遠くない未来にこれも倒れるだろうと思うので、その前に一度見ておきたいなと思いまして。四本立っている状態は多分子供の頃に見ているかな。
砂澤ビッキ、なんだか好きなんですよね。それはもう、自分が北海道の人間であるということとどうあっても関係があると思います。
堀内正和「のどちんことはなのあな」。子供の頃一番好きだった作品。タイトルがいいもんねなんたって(笑)。人生で一番最初に個として認識した美術作品のような気がする。見た目も好きです。
野外美術館の中には「おおきなかぶ」で知られる佐藤忠良の記念館もあります。こじんまりとしつつお洒落な建物でいいんですよ。これはなんかかわいかったので撮った、ワークショップで子供たちが作ったらしい卵型カプセルの中のタンポポの綿毛。
札幌の有名な公園といえば最近だとイサム・ノグチのモエレ沼がよく取り上げられるし実際あそこはすごいのですが、芸術の森の野外美術館もすてきなところなので機会のある方はぜひ。
★札幌 3つの庭園を歩く 巌谷國士(pdfです)
巌谷さんが札幌の3つの庭園について書かれた文章。おすすめ。「四つの風」についての部分もあります。取り上げられている公園が北大植物園・芸術の森・モエレ沼で、さすが巌谷さん!となりました。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿