20210604

アジアの花

の牡丹が盛りなので一輪拝借。大きさも香りもすごいです。生花って天然のルームフレグランスなのだな。芳香というよりは生きているものの拡散という感じの生々しさですが。

 
おおきい。子どもの頭くらいあります。
思い立って久しぶりにオールドレンズで撮ったのですが、やっぱり出てくる画の質感が好きだなあ。自分にしかわからないくらいの差ですが。ちなみに古いのはレンズだけでボディはデジカメなので慣れればとても手軽です。本当にデジタルとアナログの中間のような雰囲気になるのが面白い。
こういう遊びをするとレンズというものの持続性に感心します。適当なアダプターさえあれば数十年前のものがさくさくとデジタルに使えてしまう。その製品としての強さがレンズならではというか。カメラはレンズが財産だと言われるだけあるのだな。



年前に、WOWOWで「ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~」という番組がありまして。ロシアの超名門バレエ学校であるワガノワのトップの少女2人が競い合い進路を決めていく、王道の青春ドキュメンタリーでした。面白かったと思う。
2人のうちの1人がエレオノーラ・セヴェナルドという生徒。表現力と主役の華のある美少女で、のちにボリショイバレエ団へ入団することになる本物のエリートです。将来は世界的なスターにもなりうる人だと思う。
番組のハイライトのひとつ(の予定であったろう)が彼女のワガノワ国際バレエコンクールへの参加。普通に考えてエレオノーラが優勝するはずで、本人も周囲も番組もそのつもりだったはず。国際コンクールとはいえワガノワ主催で、そこのトップの生徒なので。

私もてっきり彼女が優勝するのだろうと見ていたら、そこからの展開にえっ?となりました。誰だか分からぬワガノワの生徒でもないアジア系の少女が出てきてジゼルを踊り、その子が優勝したから。エレオノーラは2位。番組の予定と違ったからかコンクールのパートはさらっと触れられて終わり。
しかし優勝した子の踊りを見てああ……と納得しました。つまり衝撃的に上手かったから。短い映像でしたが幽玄や憑依というような印象の演技で、舞台上に別世界が出現しているような迫力でした。あっけにとられつつ、そりゃこんな子に出てこられたら審査員たちもどこの誰だろうと優勝させるよりないよなあと。



そんな少女漫画のような本当にあった展開で優勝をさらった、2016年ワガノワ国際バレエコンクールでの韓国のSoo Bin Leeによるジゼルがこちら。全編見られます。6:00~のあたりとか観客も演技に圧倒されて思わず手拍子しちゃっている。コンクールなのに。私がたまに定期的に見てしまうバレエの映像の一つです。
ちなみにSoo Bin Leeはその後アメリカのボストン・バレエに入団し、今はセカンドソリストとして活躍しているそうです。

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