20230606

耽美のおしごと

近衝撃を受けたのがGUのメンズの革靴。値段の安さもすごいですが、履いてみると木型が異常にいいのです。な、なんで……?ってちょっと戸惑うくらい。
特にメンズの革靴の木型が欧州の老舗靴メーカーみたいな細身のきれいな形で。私が持っているフランス製のサービスシューズとかにかなり近い。なぜなんだ。どこかの老舗靴メーカーの偉い人が木型ごとヘッドハンティングでもされたのだろうか。ファーストリテイリングなら普通にあり得そうで怖い。

店頭で見て一番すごいと思ったのはリアルレザーダービーシューズ?かな、外羽根のレースアップシューズ。デザインも超王道である種洗練されているし、他の何倍もする革靴が全然合わないけどこれは合うっていう人がいっぱいいる気がする。なぜなら木型がすごいから。メンズですが大きめサイズの女性は試してみても良いかもです。

上の写真は私が買ってみたメンズの本革グルカサンダル。元が安いのに更にセールでとんでもない値段だった。レースアップほどのぴたっと感はないですがこれも良い形。安いので質感の良さとかを求めるものではないですが、適度なラフさがスペインとかギリシャあたりの安めの革サンダルっぽくて妙に雰囲気はあります。




ナスイの部屋、アナスイの部屋すぎて好き。こういう部屋に住んでなかったら逆にちょっと嫌だもんな。イメージ的に。 
アナスイって日本であまりに商業的成功を収めていて数十年そこらじゅうに存在しているので、むしろあまり意識しなかったりもしますけど、中華趣味とガーリーを違和感なく組み合わせてひとつの型としてあらゆる層にまで届けたという意味では完全に前人未踏の人ですよね。その能力の一端が、このマキシマリズムの中でも当然バランスと質が保たれている室内からもうかがい知れるというか。完璧主義なんだろうなあ。



もうひとりのクラシカル完璧主義マキシマリストといえばディタ・フォン・ティース。この人のお家も昔からすごい。ディタとアナスイってアメリカ生まれアメリカ育ちのアメリカ人なんだよな。意外ってこともないけども、典型的アメリカン趣味では全然ないよね。

アメリカの(意識的な)ガーリー&非ミニマム&クラシカルの人は、「敢えてのキッチュ」みたいな感覚がキーポイントなのかなという印象があります。特別クラシカルでなくてもソフィア・コッポラとかもガーリーの根底にどこかキッチュ感覚があるイメージ。ある種の生真面目な自己ツッコミ感覚と言い換えてもいいかもしれない。欧州人だとガーリーでももうちょっとゆるっと素っぽいような。



  シミハルさんのツイッターで私服姿を見られることに気づいたぞ。今も本当に少年のようだなあ。コルセットのマダム・クルーナーと永遠の少年がまったく矛盾なく共存しているのがコシさんという感じ。耽美とはそういうものということでもあるだろうし、コシさんが特別というのもあるだろうし。

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