その流れでお茶道具を詰めて持ち運ぶ茶箱というものを知り、自分用のをひとつ組んでみたいなあと思い。のんびり道具を集めていったので一年くらいかかっていると思います。もっとかな。
シルバーの蓋つきのガラス瓶は金平糖の振出にしようかと買ったのですが、大きさ的に茶入れ向きかも。イギリスのものだったような。後ろにあるブリキの箱もイギリス製です。どちらもヴィンテージ。
青い試験管みたいなものはブルジョワ社の香水イブニング・イン・パリの古い瓶。これも振出になるかなあと思ったんですが、口が狭いので超小さい金平糖しか入らなさそう。茶巾筒に見立てた白い瓶と菓子入れに見立てた箱も古いもので日本製です。
茶碗はカフェオレボウル、茶匙はジャムスプーンです。このふたつのみ新品の作家さんもので、私にも買えるお値段で合いそうなものを探しました。
どれも見立てで本来の用途とは違うんですが、そこを考えるのが醍醐味でもあるかも。メルカリやネット検索を駆使しました。
自分的に出色は茶筅筒(真ん中右の茶筅が入ってるガラスの)。茶筅筒って多分、茶箱の道具の中で見立ての代用が最も難しいのです。形状が特殊ですし。で古いものや作家ものを探したり、自作する方も多いようです。私も長いこと適当なものが見つからず。
数か月経ったある日、近所の閉業間近のアンティークショップのインスタをたまたま眺めていたら、画面の隅に小さく小さくこれが写っていて。えっ何かわからないけどサイズと形状的に茶筅筒にぴったりでは……!?と。後日お店を訪れたらまだあった。結局それがそのお店での最後の買い物に。家で手持ちの茶筅に嵌めるとあつらえたようにピッタリでした。こういうことってあるんだな~。ちなみに、本来はおそらく理化学用品の漏斗的なものではないかと。
茶箱に一応名前もつけました。「鉱物の箱」です。最初は特にテーマもなくなんとなく集めていたのですが、その途中である日ふと、ああ私は鉱物のような茶箱を作りたいんだなあと感じ。最終的にかなり自分っぽい箱になった気がします。
とはいえまだ本当の完成はしていなくて、道具を包む布を考えたり、ちょこちょこいじって中身は細かく変えていくと思います。完璧に完成だ!と思える日は来ないのかもしれないなあ。
ふくいひろこさんの茶箱の連載がウェブで読めます。



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