20230408

ドーナツと回転木馬

札幌駅のミスタードーナツには昔、回転木馬がありました。というと何言ってるん?と思われるかもしれませんが、本当にあったのです。店の真ん中にドドンと天井まで届くようなメリーゴーランドが鎮座していて、しかも私は子供だったので完全に見上げる形になり、その迫力は今でもはっきり脳裏に残っています。 
その回転木馬はいつしか撤去されたらしく、店舗自体も移転しています。

その後20歳くらいの頃だったか、家族に「昔ミスドにメリーゴーランドあったよね?」と聞くとえ~?みたいな反応をされまして。一緒に行ってたはずなのだが。どうも一般的に知られたことでもないらしく、確認もできない。
で、あの記憶は現実ではないのか……?となったりもして。なにしろ見たときは完全に子供だったので鮮烈な印象が残っていたとはいえ記憶に確証はないし、20歳頃といえばネットこそあったけど昔のことを検索すればなんでも見つかる時代でもなく(ちなみにわたくし1998年からネットやってるインターネット老人会であります)。 

が、また更に月日が経って数年前、ミスタードーナツには昔回転木馬がありましたよねという記事なり書き込みをネットでぽつぽつ見かけるようになりまして。だよね!あったよね!となにやらホッと&スッキリしたのを覚えています。しかも現役で存在する店舗もあるらしい。

これです、まさにこれ。こういうのが札幌駅にもありました。
 

けっこう衝撃的にすごくないですか?これ。完全に回転木馬だししかも二段だし動いてるし、なのにミスドだし。子供の私の記憶に強烈に残ったのも分かるし、大人になってから本当の記憶ではなかったのか?と自分を疑ったのも逆に分かる。なんか物語っぽいよね。

しかも札幌駅だと駅の中の店舗だったわけで、駅の中のドーナツ店の回転木馬、ってもうなんだか寮美千子さんとかクシー君とかジャン=ピエール・ジュネの世界のような。そういう光景の中でみんな普通にフレンチクルーラーとか食べてたんだなあと。
ドーナツというと思い出す、寮美千子『星兎』。イラストは鴨沢祐仁。 

回転木馬が現存する店舗は全国に3か所だそうです。
むしろまだ3か所も残ってるんだなあという感じもする。当時は札幌だけでも札幌駅含め2か所にあったんだそうな。全国で数十か所とかあったのかな。

そしてつまり、景気が良かった時代ってそういえば街のそこここにこんな空気があった気がするなあと。嘘みたいにお金や手間がかかってそうなファンタジックなものが、わりに普通にあった感覚というか。札幌なら「ノアの箱舟」もそうだろうし。今なら中国がそんな感じなのだろうか。
今ミスドで「店内にガチの回転木馬作ろう!」って提案したら一発で却下されるよねえ。むしろバブルもとうに過ぎた今でも3店舗も残せてるのはミスドの資本力のなせる技かも。

最近は辻利コラボのわらびもちポンデリングなるものを食べました。美味しかったです。商売上手ですな。

20230401

今日の道具

ETVOS ミネラルシルキーベール

私のベースメイクは長年、日焼け止め+コンシーラー+パウダーです。それらを使い終えては新調していってます。
日焼け止めは敏感肌用のシンプル!薬用!みたいなものの中から選ぶので制限もあるし、あまりコスメという感覚ではないかもです。ケアの範囲かも。コンシーラーも敏感肌用でここ数年同じもの。
この中では唯一パウダーは普通肌用でもわりと大丈夫です。なので新調の度にある程度自由に選べて、かつコスメらしいものかなと思います。

新しいパウダーの候補としてはTHREEも気になっていたのですが、使用期限が半年で。私の場合使いきれない可能性が高くて勿体ないので、ちょろちょろと調べてエトヴォスにしてみました。
正統派のお粉という感じで特別カバー力が高いとかではないですが、塗り終えて全体で見たときに不思議に肌がきれいに見えるのが独特だなあと思いました。粉質が良いのかな。あとコンパクトが小さめで便利そう。

 
最近のメイクは大体こんな感じです。
日焼け止めはNOV。吸収剤不使用系を渡り歩いていますが、これはNOVらしい堅実な使い心地です。手前右のコンシーラーもNOV。これは下手すると十年近くリピートしていると思う。何個目か覚えてません。なんでそんなに使い続けているかというと肌が荒れないから。ただそれだけのことが貴重なのだ。
アイシャドウはrom&ndのドライバイオレット、リップはMACと資生堂、アイブロウパウダーはRMKです。
日焼け止めの左隣の黒い棒はセルヴォークの眉マスカラ。これも結構お気に入りです。眉メイクって難しいなあといつも思うんですけど、今っぽいブランドの眉マスカラで仕上げるとなんとなく今っぽくなる。気がする。毛の質感ですかね。
手前真ん中の白い丸はサンホワイト。いわゆるワセリンです。ワセリンは精製度によっていくつか種類がありまして、サンホワイトが一番高純度です。私は普通のワセリンでも大丈夫ですが、この小さな青×白の見た目が好きで。


メイクとかコスメって楽しいし好きですけど、私は根本的にはメイクや美容において「美」を求める感覚が希薄な人間だなあと思います。
まあ小汚いよりは小綺麗なほうが良いかなとは思うけども、逆にいうと身だしなみの最低限ラインさえクリアしていれば特別「美」!でなくても構わないというか。昔からです。
じゃあメイクに何を求めているのかというと、肌の保護と、ファッションとして服と顔のバランスを取ること。私にとってメイクは服の付属品なんですよね。ゆえに楽しいともいえます。服に合うならノーメイクでも構わないです。
あとお化粧品って単純に、道具を調べて集めて使う楽しさがありますよね。現代の精巧な工業製品でもありますし。そこはカメラや茶道なんかの趣味にも似ているかも。

20230319

花椿ト仲條

作家物の食器類を扱う、お気に入りのお店で見つけて購入した木製の台。かなり小ぶりで手のひらサイズです。コンポート?でいいのかな。これは特に作家物ではないと思うんですが。漆塗りだそうです。
ひと目見て部屋で鉱物を載せて使ってみたいなと浮かびました。とりあえず蛍石を載せてみた。かわいいかも。お茶菓子を載せてもおままごとみたいで楽しそう。

部屋には黒をアクセントに使うことが多いです。モノトーン自体がベースだと私にはちょっとスタイリッシュすぎるので、点で黒を入れるくらいが好きなんだと思う。
今欲しいのは黒っぽい枠のガラスケースかなあ。できればヴィンテージで欲しいのですが、大きさとデザインがぴったり来るものというとなかなか見つけられず。3年くらいかけて買えればいいかな……。

去年ドライフラワーにした庭のガクアジサイ。花弁も結構きれいに残りました。



図書館で借りた『花椿ト仲條』。仲條とは仲條正義氏のこと。半世紀にわたり資生堂を始め様々な企業や美術館のアートディレクターを務めた日本のグラフィックデザイナーのレジェンドです。その仲條さんが手がけ続けた『花椿』の総集編で、2009年に出版されています。 
私は日本のグラフィックデザイナー・ADで一番好きなのはたぶん仲條正義なんですよね。昔からずっとそうです。なのでこの本のことも出版当初から知っていました。が、ちょい高いのと厚くてデカいので躊躇しているうちに月日が経ち、プレミアがついたりなんだりで。

今回借りてみて思ったけどやっぱりまあまあデカい(笑)。その分資料として見やすい、良い本です。で掲載されている中でも特に欲しい花椿の号は個別に入手済みなので、どうしても欲しいということではないかなあと。でも仲條ファン・資生堂意匠ファンならあると嬉しい本だと思います。装丁も花椿的できれいだし。
     
80年代の花椿。この号持ってます。我ながら好きそう。
 
90年代の花椿。ヴィヴィアン特集。マニアの間では結構知られる号だと思う。元はパンクでセクシーでダークでもあるヴィヴィアンが、日本の媒体で特集するとどこかクリーンでかわいらしい印象になるのが印象的。撮影は仲條さんが惚れ込んでいたシンディ・パロマーノだと思います。

日本人って世界有数の、というか世界一のヴィヴィアン好きでしょうけど、本国のリアルなヴィヴィアン・ウエストウッドそのものというより「ヴィヴィアンのかわいい部分」が主に好きなんだよねきっと。じゃないと体格的に着こなすのが難しかったのもあるだろうけど。
その「かわいい」部分がロリータや少女的なファッションブランドに与えた影響も多大だと思います。MILKとかJaneMarpleとかクードゥピエとか、ヴィヴィアンが無ければまた全然違うブランドになってたんじゃないかなあ。