金に糸目をつけないならいつでもなんでも買えるんですけどね。そうもいかないわね。まあこの世のものはなんでもそうか。料理でも「お金をかけるか時間をかけるか」って言い方がありますけど、インテリアでもファッションでもなんでもそうなんだろうなあ。
昔はあんまり気にならなかったんですけど、私みたいなあれこれちょこちょこ小物を買う人間だと、それらひとつひとつは気に入っていたとしてもただ並べておくとなんだか雑然とした感じになっていくんですよね。で一か所にある程度まとめて飾れるようなものが欲しいなあと思うようになり。
でこういう専用のケースを部屋に導入してみると、ディスプレイ感はありつつ全体的には結構すっきりするなと。まとめるって大事なんだな。
左奥の三角定規や手前のアンモナイトを載せているレンズは「古道具 十一月」さんで買った記憶があります。十一月さんは若い頃からもう二十年とか通っているお店で、このブログにも何度となく書いていると思う。いつ訪れてもすごいお店です。
この棚の写真を見ていて改めて気づいたのですが、中に飾っているものの半分くらいは十一月さんで購入したものなんですよね。かなり無意識でした。丸い箱入りの鉱物標本、螺子や歯車の時計部品、陶器の碍子、インクボトル等も十一月さんです。私の趣味に知らぬ間に多大な影響があったお店なのだろうなあと改めて。
おそらく、工業的であったり理化学的であったりするものとアンティークなものを今の時代のインテリアとして、けれど気張らずに自然に取り入れることはできるのだということを教えてもらったお店なのだろうなあと。ノスタルジックなだけでなく、シックでお洒落なのですよね。しかもどこか文学的でさえあるという。



