20230826

酷暑最終日

北海道も観測史上最も暑いとかで34度だの36度だのという温度が続いております。日中は屋内にいればまあ大丈夫ではありますけど、今もう気候って本当にヤバいんだなあという感じがこわいな。明らかに今までと違うもんね。こちらは明日(27日)から気温はガクンと下がる予報なのでちょっと楽にはなりそうですが。

 

アジサイをクーラーの下で乾燥させているの図。アジサイはボリュームがあってドライフラワーにしてもなんとなく絵になるので、終わりがけの時期に庭から採ってきて部屋に飾るぶんを作っています。

なんとなくできたの図。更に何本か追加したので今はもう少し多くなってます。


 
NOPPORO COFFEE。看板が野幌の「の」。EBRIという江別市の小さめの商業施設の中にありまして、古いレンガ工場を改装した建物自体も、あまり騒がしくないところも好きです。レンガ工場なのでお店↑にもレンガが。家から特に近いわけでもないのに敢えて結構行くくらいです。

この施設内のスーパーで野菜など買ってここで珈琲を一杯頂くのがお気に入りだったのですが。このルートをわざわざ気に入って意識して辿ってる人は少ないのではないかと。いや何の根拠もないですが体感で。人が多くないのも好きだし。
が、この間江別市の広報誌をパラパラと見ていたら、江別市在住の作家の桜木紫乃さんがまさにこのカフェとスーパーをエッセイで紹介していまして。桜木さんの休日のお気に入りルートの中に入るかたちで。
札幌の街中とかなら分かるのですが、自分がたまたまよく行く江別市の小さなカフェで常連さんの中に作家さんがいるんだなーと、なんだか面白くて不思議に気持ちになったのでありました。



ロバートPミラーのリブTシャツ。綿100。地元のスーパーの全然人がいない紳士服売り場のワゴンセールで500円になっていた。これ小洒落たセレクトショップなら2000円とかすると思う。とりあえず数枚買ってみたらいい感じだったのでまた追加で買いたいです。どうせ売り切れとかになってないし。なぜなら人がいないから。
メンズなのですがサイズ感はむしろレディースみたいな感じです。多分本来は男性が完全にインナーとして素肌にぴたっとさせて着るものだからだと思う。つまり一枚で着るなら女性のほうが着やすいくらいかも。

パックTってなんともいえない楽しさがありますよね。同じものだとしてもこういう、いかにもアメリカの大量生産ですみたいなパックに入っているとなんとなく楽しい。ミラーのこれは中でもデザインがかなり好きな方かも。青と白だし星ついてるし。

20230708

瓶詰標本

庭のドクダミでチンキを作りました。これは夏に使うために毎年作っていて今年で4年目です。ドクダミをウォッカに1か月ほど漬けるだけ。ちょっと面倒だとしたら瓶の煮沸くらいかな。それもただ煮るだけだしね。
今年はたまたま横に生えていたラベンダーもなんとなく入れてみました。入れる意味は見た目以外には特になさそう。私はこういうものを作るのが特別好きな人とかでもなく(嫌いでもない)、わりと完全に実用のためなのです。

これ、虫刺されにすごく効くんですよ。刺された箇所に塗っておくと翌日にはほぼ落ち着いているし跡もかゆみも残りません。何故こんなに効くんだ?単にアルコール分が高いから効いてるだけなのでは?と不思議になって一度ウォッカだけで塗ってみたこともあるのですが、効き具合が結構全然違って。じゃあやっぱドクダミで作らなきゃだめなのか……となり。

私は肌が弱くて、ひとつの虫刺されでも大きく残るとそこをトリガーにひどいことになっていく可能性はゼロではないんですよね。なのでトラブルを最小限に抑えてくれるものはありがたい。で毎年恒例で初夏に作るようになっています。

左は去年作ったもの。一年漬けるとこういう色になります。こっちも今も使えます。丸2年くらいは全然使えるらしい。ウォッカだからね。

ついでにこれは3年前に初めて作ったときの写真。本当はこういう風に花の部分を多く使うと見た目がきれいにできあがります。私は花の盛りにさっさと摘むタイミングを逃しがちで年ごとに葉の比率が増えてます。効能的には花でも葉でもどっちでも大丈夫。



 

 



電影と少年CQ。以前から存在はなんとなく知っていたのですが、最近曲やビジュアルを改めて見てかわいいなあと。衣装がクラシカルな少年&少女ですよね。かつ、今っぽさもちゃんとあって。



メンバーのゆっきゅんのソロ曲も以前から気になっていて、今年リリースされた「隕石でごめんなさい」がとってもツボでよく聴いています。宇多丸さんもお気に入りらしい。わかる。好きそう。

20230627

BLACK&PINK

最近読んで面白かった本2冊を。
『利休の黒 美の思想史』尼ケ崎彬
 
茶道関連の本をわりと読むのですが、最近読んだ中で一番面白かったのがこちら。これ茶道や歴史にそこまで興味ない人でも面白いんじゃないかな。検索したら毎日新聞の書評があったのですが、のっけから「名著である。」で始まる。わかる。
ワビサビという言葉もありますが、日本人てやたら経年劣化でボロボロになったものとか素朴なものとか左右不対象のものとか好きですよね。金継ぎとか。ヴィンテージのデニムがやたら人気なのも繋がるような。民藝とかね。
それは日本の文化の最初からそうだったわけではなくてだんだんそうなっていったんだけども、どういう流れだったのか?ということが茶の湯の歴史とともに読める本です。

しかし昔から思うのですが、「あえての素朴」「あえての田舎趣味」みたいなのが好きでその道のカリスマになるような人って、大抵生まれながらの都会のセレブですよね。ボロボロとは逆の豪華な名品も大いに見て育ったような。そしてそれはなんか分かる。極まるとそっち行くしかないんだろうなあという。
民藝の柳宗悦は生粋の東京のインテリお坊ちゃん、利休を始めとする侘び茶のカリスマたちもみんな堺の豪商とか。世界有数の姫だったマリー・アントワネットもヴェルサイユの中に田舎テーマパーク的なものを作って木綿のシンプルドレスで楽しんでましたし。今でいうなら森泉・森星姉妹とかね。そういうものなんだろうな。


『49冊のアンアン』椎根和

日本のファッション誌で最もレジェンドとされるのは?という問いがあったら。答えはいくつかあるとしても、候補のもしかしなくても一番くらいにあがるのが「初期のアンアン」ではないでしょうか。
その初期のアンアンの編集部員だった椎根和氏による創刊から49号分(!)の詳細な回想録。中から見ていた人にしか書けない内容で興味深く面白いです。オリーブ編集長になる前の淀川美代子さんもいます。
椎根さんの語り口も個性的で、当時としてもぶっ飛んでいるまさに弾丸のような海外や日本全国での撮影スパンやスケールもすごいのですが。

読んでいて私が改めてあっそうか、となったのは、初期のアンアンってとにかくずーっと金子功さんが衣装を担当していて、奥様である立川(金子)ユリさんがモデルなんだなあということです。いや知ってはいたのですが、想像以上に基本全部そうというか。

つまり皆さんも見覚えあるかもしれないこれとか、
これとかもユリさんだし服は金子さん。知ってはいたけれども、でもそうかそうだよなあと。
ちなみにこれは背景のイラストが原田治さん。そうあのOSAMU GOODSの。

つまり日本ファッション誌史上の金字塔である初期アンアンに載っている服って、何を置いても「金子功」なんですよね。設立当初のコムデギャルソンやMILKやKENZO等も載ってますが、それよりなにより金子功が作った大量の衣装によって誌面が構成されている。そしてその創作のミューズは奥様のユリさん。これ、普通に大きなことだよなあ。

あと以前『ラグジュアリー産業』を読んだときにふと思ったのが、日本にルイ・ヴィトンを紹介した最初期の人ってアンアンの金子さんとユリさんだったような?ということ。これ一応記憶が正しかったみたいで、1970年の第3号でユリさんとともに金子さんのヴィトンコレクションが写っています。日本の女性誌でヴィトンが大々的に紹介されたのはこれが初とのこと。そしてこの記事への読者の反響がすごかったらしい。
つまりベルナール・アルノーが世界一のお金持ちになった発端の発端は、半世紀前の金子夫妻のパリ土産選びが上手すぎたせいです。極論すぎ。でもまあ2%くらいはマジでそうかも。当時のアンアンは後に与えた影響が多大なわけなので。

金子功及びピンクハウス周りのことってきちんと総括しようとすると何気に相当難しそうな印象があります。であれほど独特かつ一世を風靡したにもかかわらず、おそらく未だにきちんと論じられていないという。
かように、大きくもどこか掴みどころのない不思議な存在感の金子功氏なのでありました。