20170103

コバルト・ブルーの思い出

けましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いいたします。

いつもながらダラダラとしたお正月を過ごしております。紅白のシン・ゴジラ推しがすごかったな……。KinKiが初出場にしてなぜかゴジラを倒す?落ち着かせる?役目を負っていて、これはつまり「♪モスラ~やモスラ~~」??KinKiはザ・ピーナッツ??と微妙に混乱しながら見ていました(笑)。剛くんは欅坂46に加入したりもしていたな(ほんとう)。




「コバルト文庫で辿る少女小説変遷史」(嵯峨景子)

いつもとてもお世話になっている由里葉さんこと嵯峨景子さんの著書です。タイトルの通り、コバルト文庫を主軸として少女小説の歴史が一冊で学べるというすごい本。でありつつとても読みやすいのです。私もゲットして一気に読みました。おすすめです! 
帯文を書かれている新井素子さんは、私は小学校か中学の頃読んでいた「くますけと一緒に」が印象深いです。新潮文庫の伊藤正道さんのイラストと装丁がかわいくて好きでした。


私がコバルトやティーンズハートを読んでいたのは小6から中3くらいだったと思います。氷室冴子「銀の海金の大地」、藤本ひとみのまんが家マリナシリーズ、若木未生「グラスハート」等が好きでした。
今思えば読んでいた期間としては特別長くないのですが、当時の印象ってすごく強く残っていて。きっと多感な時期に読んでいたからなのだろうなあと。「コバルト文庫で辿る~」を読んでいると当時の甘酸っぱいような切ないような感覚が蘇ってきます。今どんなすごい本を読んでも、きっとあの頃と同じ感覚は持てないのだと思う。


コバルトや少女小説を読んでいた理由を考えると、つまるところ「かわいい」ことが大きかった気がします。大人の小説も面白いけれどあまり「かわいくない」ものが多い(ように思えた)し、児童小説ももうちょっと違って。表紙のイラストや装丁が現代的でなじみやすくて、中身も自分の年齢に合った少女小説は手に取りやすかったと思います。文庫の手軽さも。「グラスハート」が好きだったのも、面白さもさることながら橋本みつるさんのイラストと装丁のかっこよさも大きかったな。
私はちゃんとした読書家とは言い難い人間ですが、曲がりなりにも読書の習慣がついたのは少女小説がトレーナー役をしてくれたのも大きい気がします。本屋や図書館で小説を選ぶ、買う借りる、読む、面白いなーとかそうでもない?だとか感想を持つ、という一連を、コバルト等で本格的に覚えたのではと。


写真は少女小説つながりで吉屋信子の挿絵も描いていた中原淳一デザインのトランプ柄千代紙を。いせ辰のものです。周りは今手元にある少女小説から、氷室冴子「さようならアルルカン」「アグネス白書ぱーと2」折原みと「映画はパラダイス」です。私は引っ越しが複数回あったのもあって当時買った少女小説は処分していて、これらは大人になってから買ったもの。今改めて&新しく読んでも面白い作品たちです。
表紙の嵯峨さんのJaneMarpleのお洋服も素敵ですよ。ブック柄!

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