20230506

伝説をお買い上げ

『ラグジュアリー産業: 急成長の秘密』ピエール=イヴ ・ドンゼ

世界一のお金持ち。と言えば今それはビル・ゲイツでもGAFAのCEOでもなく、LVMHのベルナール・アルノーなのですよね。
ヴィトンにしろディオールやエルメスにしろ、元は貴族やブルジョワ向けの高級品を職人が細々と作って売る小さな老舗の会社でした。それらを集合し、中間層を含む世界中の消費者に大規模に売るようになったのが80~90年代以降のLVMHやケリング等の企業。その辺りのことを説明している本です。なかなか面白かった。
そしてその起点には日本がある。高度経済成長~バブル期の日本人がヴィトンやディオールetc.を突然大量に買うようになり、そこで今の高級ブランドの巨大コングロマリットが始まった……と言ってまあ違わないはず。

読んでいてあ~となったのは、現在のラグジュアリー・ブランドはつまり「高級品の大量生産」をしているのであり、それは矛盾ではあるということ。言い換えると、そうでありながら収益を成り立たせる企業こそがラグジュアリー・ブランドたれるのだということかも。
その矛盾を孕むブランドの購入を世界中に納得させるために重要なのが「ヘリテージ」なのだそうな。ヘリテージとはつまりブランドのストーリー作り。ココ・シャネルの人生の伝説化とか、ディオールのニュールックは当時こんなにセンセーショナルでとか、ヴィトンのトランクは水に沈まないのだとか、そういうやつですね。
いま日本でディオール展が開催されていて人気ですが、これもまさにLVMH社によるヘリテージ発表会なのでは。それが会社のメインの仕事だとすら言えるかも。そりゃあ手間暇かけて催すわけなのだな。


しかし、日本では庶民がやたらと高級ブランドを買うようなフェーズが終わったよなあとも改めて思ったり。もちろん不景気による経済的理由もありますが、もっと大きな流れとしても。身の丈に合うものをうまく着るほうが格好いいよね、という感じになりましたよね。そしてこれって欧米だと昔からそうなのでは。
昔からパリやロンドンのストリートスナップを見ても、みんなGAPとかZARAとか古着とか着てるなあと思ってました。今ならユニクロか。もちろん質の良い服の人はいますが、全身ハイブランドの人とかほぼいない。でみんなちゃんとお洒落という。
日本人のファッションはその領域に入ったのでは。つまり大人になったといいますか。枯れたとも言えるかもだが。

みんながやたらと高級ブランドを買うフェーズは、一昔前の日本から今は中国や東南アジアに移ったのだと思います。多分これって理屈ではなく、人間って国がドーンと経済発展する時代に分かりやすい高級品が欲しくなる生き物なのでは。ある意味本能のような。
別にアジアに限らず、アメリカにも昔「金ぴか時代(Gilded Age)」という時代があってバブリーな高級品が大人気だったし、他の国もそういう時代はあったはず。そしてその「若い」時代を過ぎると、もうそういうのはいいかな……となるのでは。通過儀礼みたいなものなのかも。


 
drop in cafeの若桃のフレンチトースト。桃が出てくるのだと思っていたらこれが出てきて??となりました。で食べてみると確かにほのかに甘い桃の味なのです。おいしかった。若桃とは普通の桃が育つ過程で間引かれた小さい桃の実なのだそうな。また食べたい。

20230429

過去の除去(チューブ入り)

ロゼット ロゼットゴマージュ

人間それなりの年数生きていると自分の肌の癖みたいなものも分かってきますよね。私の肌の癖のひとつに「季節の変わり目にターンオーバーが鈍る(おそらく)」というのがあります。
冬とから春とか夏から秋みたいな時期に顔や首の一部が軽度のアトピーのようなかゆみを伴う肌荒れが現れて、古い角質の除去を促すとわりと収まる、みたいなことです。皮膚科で診断されたとかではないのでただの経験則なんですが。

15年くらい前かな?肌荒れ時期に敏感肌用のクレイパックをすると落ち着くことに気づきまして。クレイパックってつまり角質の除去効果がありますよね。
そこを踏まえて、そういう時期になると頓服としてゴマージュ系の商品を使用するようになりました。そしてそれが全部普通に効いた。
つまり自分は季節の変わり目にターンオーバーが乱れる肌質なのではと想像するに至りました。で古い角質が溜まり、上からいくら保湿をしても内側に浸透せず荒れる。逆に言えば溜まった角質を除去してやると保湿もできて肌が収まると。なんとなくですが。
ちなみに普段はこういう除去系は全く使いません。年に数度です。皮膚が薄いので私にとってはあくまで一時的な対処ですね。

でまた肌荒れ時期がやってきたので、今年はロゼットゴマージュを試してみました。AHA系は初めてかも。これすごい安いんだね、400円くらい。ロゼットって長寿企業ですよね。そして数十年間ずっと角質除去系の商品を売っている会社では。つまり昭和の昔からずっとそういう商品の需要があるのだな。
結果的に、これも効きました。私の肌は多分除去系なら本当になんでもいいいんだな。えらくボロボロとカスが出てくる使用感なので楽しさとハラハラが両方ありますが、痛みとかもなく荒れも落ち着きました。人気商品なわけだなあ。

しかし自分の肌の理解ってまあまあ長い年月かかるものだなと思います。言っても私もなんとなくの機序が分かるまで10年15年はかかってますし。逆にそこが分かってしまえば大分楽とも言えるかもしれない。


 
よく行く3階建ての喫茶店の3階部分。独特のレトロさを感じる建築で好きです。

20230425

春じたく

★GUCCI Wide elastic garter belt with Double G
グッチで今期売られている靴下留め。やっぱりちょっとスクールっぽい合わせ方になるんだなあ。2023AWのコレクションで出ていまして、ランウェイだとこんな感じです。双子がいっぱい出てきたやつね。

この靴下留め、私はFIGAROのファッション写真で見て知りました。スタイリストの飯島朋子さん担当のページで、コーディネートがハーフパンツで少年っぽくてコンセプトもメンズライクな感じで。今もやっぱり靴下留めって少年的に使われるんだなあと思ったり。しかもバリバリのモードで。
その写真は今公式サイトでも見られます。→FIGARO6月号
飯島朋子さんは私が以前から好きなスタイリストの金子夏子さんに師事された方だそうな。なんだか勝手に納得。金子さんのセンスってどこかトラッド少年っぽさがあって好きなのです。

ハーフパンツ、私にとっては永遠の定番で手持ちも色々あるのですが、今年は久しぶりにしっかり履こうかなと最近一枚新調しました。
ここ数年ハーフパンツがわりと人気で、グルカショーツ的な裾幅広めのデザインが多いのが今回のトレンドの特徴かなと思います。自分の定番アイテムだからこそ敢えて今の感じを取り入れるのも好きです。
レディースだとスカート丈の流行がロングになって久しいですが、今スカートで一番潮が引き気味な膝前後の丈がパンツだとトレンドというのも面白い。さすがにロングも飽きてきたけどスカートだとまだ膝丈の気分ではないし、パンツならありかも、みたいな訴求なのかな。スカートよりカジュアルに着られますしね。



梅を見てきました。桜も大分咲いています。こちらでは梅と桜が同時期に咲きます。