20220907

ミスター・フレグランス

ラミス。「中高年の男性が使っていそうな香水といえば?」というアンケートを採ったらあらゆる国で一位になるのではないでしょうか。中高年女性ならシャネルのNo.5とかかな。
アラミスといえばかつての百貨店の一階、香水売り場の中でも独特の雰囲気を醸し出していたあの一角。アラミスとアラミスとアラミスなどが並んでおり通りすがりに見たことはあってもお世話になったことはないあの棚。長年愛用する男性がパッと買っていたのだろうなあ。
 
私はこのアラミスという香水がとても好きです。プロダクトとして尊敬している感じかも。日常で特によく使う香水のひとつです。
No.5もそうですけど、そもそもそれだけ長年大人に愛され売れ続ける製品という時点でとてもよくできたものなのですよね。ポッと出のヒットフレグランスとは違う。
香りも名香といって差し支えないと思います。スパイシーでウッディ、メンズフレグランスの王道を行きつつも上質な爽やかさと優しさがある。でもきっちり重みがある。数十年前の調香なのに今でもモダンです。
好みは分かれるでしょうが、実は女性にも合う香りだと思います。アラミスと聞くだけで試そうという女性は少なそうですが、機会があればぜひ。

左はキャシャレルのアナイスアナイス。なんかアラミスと名前似てるな。こちらもアラミスに負けず劣らずのロングセラーにして名作です。
これも大好きです。ユリがベースのフローラルですが、甘いようでキリっとした芯がある。そこが好き。それでいて永遠に目覚めない乙女の夢のように幻想的でもある。中身が見えない独特のボトルデザイン含め、唯一無二の存在ではないかと。

そしてこの2つの重要な共通点は、値段が高くないということです。どちらも私の30mlボトルで確か2700円くらいだったはず。100mlくらいのレギュラーボトルでもネットなら4000~5000円もあれば買えるのではないかと。これ、すごいことだと思うんですよね。

私は高価な香水というものが決して嫌いではありません。自分でも呆れるような値段のものを買ったこともありますし、希少な原料から作られた製品が意味なく安価だったりしたらむしろ変ですし。ニッチフレグランスも、時に高さに驚きはしてもそれぞれに魅力を感じます。
その上で、歴史ある名品が手に取りやすい価格でごく普通に売られているという事実が好きです。アラミスもアナイスアナイスも、特別香水マニアではない人たちに長く愛されながら、香水に詳しい人たちにも高く評価されるものであることも含めて。こういうものを完成度の高いプロダクトというのだろうなあと。

たとえば40年前のアメリカの一般家庭の洗面所にも、同じようにごく普通にアラミスとアナイスアナイスが並んで置かれていたりしたはず。私はなんだかそういうことがとても好きな人間なのですね。





YouTubeで海外の人のインテリアを見るのが好きです。特にアーティストとかガチセレブの人々の。おしゃれ&豪華すぎて見てて楽しいですからね。

こちらは最近見つけたお気に入りで、Luke Edward Hall氏というイギリスの若いアーティストさんのお宅。バーバリーやリバティやディプティックともお仕事をされている方だそうな。家中にクラシカルな様々なものが所狭しと飾られながらとてもお洒落で今っぽくもある。さすがプロ。ご本人もとてもかわいいお洋服を着ている。住人込みで完成された世界という感じ。

 

こちらは『House&Garden』誌によるLukeさんのクリスマスディスプレイの動画。一緒に映っているのはパートナーさん。House&GardenってTHE老舗のアメリカンなインテリア雑誌ですけど、なんだかんだ今もYouTubeやってもわりと上手いのだな。

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