20160511

見えるし見えない



索していて見つけた、1940年の女性のソックスガーター写真。第二次世界大戦中にテムズ川で働いていた女性とのこと。私、記憶にある限りで女性がこの形の靴下留めをしているのって1980年代以降(というか「1999年の夏休み」以降?)しか見たことがなかったので、これはずば抜けて古い時代です。40年以上さかのぼる。
えっこの時代に女性が紳士用の靴下留めを使っていたの?って驚いたのですが、考えるとそもそも靴下がずり落ちないようにするための実用品なわけで、肉体労働をするなら女性もズボンをはくし、ズボンをはくならそれ用の靴下もはくし、靴下をはくなら靴下留めを使うこともあるよなあ。目から鱗。外からは見えなかったでしょうが。
戦時中に限らず肉体労働に従事した女性がズボンをはいていたことはずっと昔からあったわけで、普通に靴下留めを使っていた女性もいたのだろうか。わかりませんが。
そして単純にこの女性のスタイルがなんだかかわいい。作業着とキャップと紐靴と。靴下留めもライン入りで。




イギリスつながりで若いころのエドワード八世。膝下に豪華なガーターがあるのがお分かりでしょうか。1911年のガーター勲章の叙任式とのこと。
これは当時としても時代がかった盛装だと思いますが、確か昔は男性のこういう形のガーターってわりと外から見えるものだったはず。ズボン自体が短いので靴下を留めるガーターが見える時代もあり、一種の装飾品だったのだと思う。シェイクスピアの「十二夜」にも黄色の靴下に十字のガーターという派手な格好の男が出てきます。時代によって外から見えたり隠れたりするのがガーターというもののようで。

0 件のコメント:

コメントを投稿