20211216

都会の薔薇

の薔薇。つぼみはつくのですが気温的にもう流石に外で咲きはしない。のでちょこちょこ拝借しては家の中で切り花の状態で開花させるということをやっています。けどこれはもう咲かなさそうだなあ。この状態でしばし愛でたいと思います。

 
薔薇は薔薇でもケーキ。どこのお店だったっけ。バタークリームの素朴な味で美味しかったです。私おいしいものならば生クリームよりバタークリームのほうが好きなのかもしれない。
というか生クリームにもバタークリームにも基本的にそんなに興味がないので、どちらにしろおいしいもの(言ってしまえばお高めなもの)なら好きだしそうでないならばそんなに好きではないということだな多分。



川美代子さんという方について考えるとき思い浮かぶのは、女性雑誌の歴史に燦然と輝く大編集者であることや淀川長治氏の姪御さんであること等……はもちろんなのですが。
実はここ数年私の中で印象深かったのは、淀川さんがクロムハーツの愛用者だということかもしれません。

クロムハーツ。皆さんどんなイメージでしょうか。なんか高いやつ。シルバーで十字架とか星とかのやつ。芸能人がつけてるやつ。ロックなやつ。大体こんな感じかな。
格好良さと、言ってしまえば微妙に中二病っぽさをなんとなく感じる、有名なアクセサリーブランドというのが大方のイメージではないでしょうか。ちなみに私は一つも持っていません。

淀川美代子さんといえばOliveやanan等の数々の雑誌をヒットさせ社会現象にもした伝説のエディターであり、シックでエレガントでコンサバティブな大人の女性でもある。つまり、彼女が愛用するブランドとしては一般的には少し違和感があるのではないかと思うのです。
けれど私は淀川さんがクロムハーツの愛用者でありコレクターであることを雑誌のインタビューか何かで知ったとき、やはり只者ではないのだと感じたのを覚えています。

それはエレガントな大人の才女がクロムを愛用してるなんて!という単純な違和効果とかギャップ萌えみたいな話でもなくてですね(それもありますが)。
むしろ、私個人がもともとクロムハーツというブランドをどこか不思議な、無視できない対象だと思っているのが大きいと思います。
一般的なイメージとはある種反するように、実はDistrictで扱われ、カール・ラガーフェルドが終生身に着けてもいたブランドなわけです。物への選別眼がある人がアクセサリーとして許せるのがクロムハーツなのでは。
淀川美代子さんとはまさに選別眼の人であり、故にクロムハーツに対しても本質をさくっと理解してしまうのだろうなと、彼女についてふと考えるたびに思っていました。

少女的なOliveを作った人が首元には王道の真珠のネックレスを、手首にはクロムハーツの十字架のブレスレットを着けていた。意外なようで個人的にはとても納得し、さらには改めて彼女の眼力に嘆息する事実なのです。

かつてあった「dia STANDARD」というサイトのページより。人選が面白くて読み応えのあるサイトだった。

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