いま愛用している香水。メゾン・ヴィオレというおそらくはマイナーで小さな、フランスのブランドのものです。
少し濃厚さが欲しいときには最近はこれかなあ。アニック・グタールのグランダムール。その昔買ったもの。本格的なEDPで当時は手に余り、最近ようやく気負わずに使えるようになりました。アニック本人が調香した中では最後期の香りかな。
メゾン・ヴィオレはかつて19世紀から20世紀半ばまで存在した高級香水会社で、その存在を知った調香師学校の同級生3人が2017年に復活させたブランドだそうな。昔の香水の現物はeBay等で探したとか。現代だ。つまりとても古く同時にとても新しいメゾンといえるでしょうか。過去をベースに新しいものを作るのはファッションでも定石ですね。
★Violet (maison de parfum) 歴史がWikiに詳しくまとめられています。
なのでやはりHeritage(復刻)ラインが目玉のブランドではと思いますが、今回は復刻ではない完全新作ラインのCYCLE001に惹かれ購入をば。
CYCLE001は言い表すなら“爽やか渋い”。イリス、アンジェリカ、ムスク、ウッディ等。透き通った水の気配も。ウッディ系って水の香りがしますよね?不思議だ。どこか鉱物の無機質さも感じる。植物の温かさも。人や日によって甘くも辛くもなりそう。
あくまでモダンな日常向きでありつつ、根底に香水の重厚な歴史を感じるところが好みです。「重いけど軽い」みたいなもの好きなんですよね。普段使いしやすい上質な香水が欲しかったのもあり。
こちらは昔のメゾン・ヴィオレの香水を復刻(&アレンジ)したHeritageラインのサンプル。10ユーロ+送料で5本セットって良心的だ。Heritageもどれも芸術的で素晴らしいです。フレグランス通の方にはこちらがおすすめかも。
私はSketchがかなり好き。最初は病院の……消毒液……!?みたいな印象だったのが、肌に着けると一番しっくりきました。オリエンタルかつクール。スミレ党の方はぜひPourpre D'Automneを試してほしい。複雑で素敵なスミレです。なんたって「メゾン・ヴィオレ(名字だそうですが)」ですしね。
少し濃厚さが欲しいときには最近はこれかなあ。アニック・グタールのグランダムール。その昔買ったもの。本格的なEDPで当時は手に余り、最近ようやく気負わずに使えるようになりました。アニック本人が調香した中では最後期の香りかな。
CYCLE001が普段使いできるクラシカルならば、グランダムールはクラシカルで華麗だけど意外に繊細、みたいな感じ。案外かわいらしい香りであることに、今の歳になって気付いた気がします。
いま気になる香水はA Blvd. Called Sunset。調香師では私は昔からモーリス・ルーセルと妙に縁がありまして、そのルーセルの男性向けスミレ(!)だそうで興味が。もともとスミレとかイリス系の香りで有名になった人でもあります。
あとゲランのアプレロンデがやはり復活するようなのでいつか買えればなと。これもスミレだ。私はなんとなく、アプレロンデとシャネルのクリスタルあたりが人生で長く付き合う香りになる気がしています。クリスタルは確かエドモン・ルドニツカが関わっていて、知ったとき納得したなあ。爽やかなトワレなのに難解!という感じが。
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