20240608

ハイエンド・オリーブ・ボーイ

イ・ヴィトンの2025春夏メンズプレコレクション。
これもう1987年のOliveに載ってるオリーブ少年ですって言われても驚かない。ベレーにジャケットにロゼットにハーフパンツにリボン付き靴下(!)にTストラップシューズ。でモノトーン。もはや俺か?俺なのか??くらいの感じがする(笑)。値段が0ふたつくらい違うでしょうけども。

デザイナーはもちろんファレル。ファレルとかキム・ジョーンズ(ディオール)とか、この辺りの裏原というかNIGO一派的な人たちって、日本人みたいな洋服の趣味だなと思います。いや洋服作ってる西洋人に対して日本人みたいっておかしな感想なのですけども。でも本当にそう思う。で軒並みハイブランドのデザイナーになっているという。
確か『AMETORA』にも書かれていましたが、裏原ってつまり「DCブランド+アメカジ(トラッド)」ですよね。それが30年後の今、ヴィトンやディオールやKENZOのメンズ服として出現しているみたいな感じがします。高級少年トラッド服。

そういえば、NIGOはオリーブ少年であったことを自認しています。Oliveを読んだのがファッションに目覚めたきっかけなのだそうな。80年代の少年だなあ。今のKENZOも少年少女的なDCブランド服みたいだしね。
つまりNIGOって元オリーブ読者のパリコレデザイナーなんですよね。しかもそのブランドがDCブームやガーリーの先祖でもあるKENZOという。円環っぽさがあるな。

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 裏原で思い出した。今年のメットガラのカタログの表紙が、アンダーカバーの薔薇が入ったドレスです。メットガラの今年のテーマが「The Garden of Time(時の庭)」で、この標本的ドレスがドンピシャだったようで。コレクション発表時に印象的でブログ書いてたんだった。
ジョニオさんはヴィヴィアンが日本でショーをしたときのモデルでもあります。 当時まだ文化の学生だったらしい。そしてもちろんNIGOの相方ですな。

 


チュラグラッセ UVプロテクションベースMT (夏限定商品 2024ver.)

リピート購入品。なんか私コスメというと日焼け止めのことばかり書いているような気がする。まあ選ぶときにある程度シリアスになるのって日焼け止めくらいではある。敏感肌なので合わないと肌にダイレクトに影響するアイテムなんですよね。逆にいうとここが合っていればその上に塗るものはわりとなんでも大丈夫。

ナチュラグラッセのこれは今まで使った日焼け止めの中で一番かもというくらい気に入っています。使い心地が軽くて、一日経ったときの肌への負担感が薄いのです。
そもそも日焼け止めってある程度の負担はありますよね。敏感肌用やオーガニックであれ。それは紫外線防御の必要悪として受け入れているのですが、この商品は私にはその負担感がなぜかだいぶ少なくて、使い続けても辛くないのです。

ミントの香りが好きなのも使いやすさにすごく関係していると思う。ミントって日焼け止めとしては珍しいのかな。去年コスメショップでなんか良さそう~と買ったので夏限定なのも後で知りました。で2024版が出るのを待ってリピート購入。
ちなみに配合するミントが今年変わりました!とサイトにあってへ~と思っていたら、北海道産の和ハッカになったそうな。地元の名産品すぎてちょっと笑ってしまった。なんなら個人的ルーツくらいの近さ。使い心地は特に変わらないけど、しいていえばスッと感が若干強まった、ような?

20240603

クラゲ培養ラボ

先でちょっと時間があり、そういえば近くに水族館あるなあと思い出して行ってきました。AOAO SAPPOROは大通のビルの中にある水族館です。上の写真はクラゲの水槽。ちょっと宇宙船の窓みたい。
 
この施設はコンセプトが結構練られていて、水族館というよりは全体的に理化学の実験ラボのような雰囲気です。入って最初にあるコーナーもこういう実験器具の棚があったり。
 
水槽の生物に合わせてひとつひとつ本が組み合わせて置かれているのも面白かった。これはサカサクラゲと小川洋子『からだの美』。他にはシマウミヘビとミシェル・パストゥロー『悪魔の布』とかもありました。なるほど。
 
こういうSF映画に出てくるような変わった形の水槽が色々あります。
 
これはスタッフ以外立ち入り禁止の部屋。なんだけど外から見られるようになっている。職員さんが生き物の世話をしていました。
 
ペンギンもいます。陸地のデザインがかわいい。夏に来ると涼しくてよさそう。夏休みはお客さん多そうですが。


札幌の施設って、なぜか昔からちょっと理科的だったり工業的だったり近未来っぽかったりするデザインやコンセプトのものがわりと多い印象があります。モエレ沼公園とかサッポロファクトリーとか、札幌国際芸術祭もそうかも。まあ寒いからそういう雰囲気が映えるのかなあ。あともしかすると北大という存在の影響もあるかもしれない。

理化学や博物系のものを売っているヴィンテージショップや雑貨店も結構多いような。トレンドを別にしても昔から一定数ある気がします。逆にすごくガーリー!みたいなものが他の街に比べると少なめなのかも。全体的に中性っぽいというか。
洋服も、たとえばアナトミカの札幌店はあったりするしARCH(genre)みたいな店もできるけど、キラキラふわふわのガーリーなショップは多くないかもなあと。そういえば。



ールタウンの「サイゴンフレッシュ」で飲んだチェー。南国の果物がなにがしか色々入っていて甘くておいしかったです。ドリアンありのバージョンも選べたんだけど勇気がなくて今回はなしに。このお店はバインミーがメインなので今度はそっちを食べてみたいです。
チェーってものすごく久しぶりに飲んだ気がする。もしかすると前世紀以来。雑貨店のチョロンにカフェがあった頃の。なつかしい。